小ネタ
![]() 「また来たのか上田。帰れ」 「まあそう言うなよ。今日は君に素敵なプレゼントがあるんだ」 「何。神戸牛?松坂牛?」 「肉しかないのか。そうじゃない、いつも着たきりすずめの君のための夏服だ」 「嘘つけ、どうせいつかのようなイラらしい下着だろ。さっさと帰れらないと箒で掃きだすぞ」 「フッ。これを見てもそんな扱いができるかな?」 「あ。……可愛い」 「でしょ?汚れないよう、新品の下着も持ってきた。まあ着てみなさい」 「ちょ、ちょっと!」 「おおう!いいじゃないか…フッ、フフッ、髪が乱れてしまったな、まとめてあげよう」 「気安く触んな。おいっ」 「フフフ、フッ…思った通りだ、フッ…では次はこれだ」 「何この霧吹き」 「構えてみて」 「はい?」 「くるりとこっちに振りむきながら両手で可愛く構えるんだよ!俺を狙うようにだ!」 「ど、どうしたんだ上田」 「うるさいっ。言うとおりにすればたんまりと高級焼肉を奢ってやるぞ」 「えっ…」 「三田牛だろうが米沢牛だろうが思うままだ…」 「死に物狂いでがんばります!教授!」 「よし。……そう!そのポーズだ!もうちょっと肩をすくめて!」 「はいっ!こうですね!」 「いいぞ!やればできるじゃないか、山田!」 「エヘヘッ。実力ですよ」 「よーしよし。…そうだ!そこで笑う!」 「……わ、笑う?」 「そうだよ。爽やかかつ新鮮に、しかも愛らしくだ!」 「え…エ、エヘヘヘヘヘッ!」 「だめだこりゃ」 「おいっ」 「全く、使えない奴だな…このド貧乳めが」 「な、なんで笑顔が微妙なぐらいでそこまで言われなきゃならないんだ!」 「笑顔が可愛くないなんて、女として致命的だとは思わないか。ん?」 「頭も根性も悪い上に友達のいない巨根の童貞男よりはセーフだと思います」 「貴様…」 「何だ。やるかっ」 「痛え!…霧吹きで殴るな!」 「このバカ上田め!さっさと出て行け、警察に訴えるぞ!」 「やめろって。痛い!…わかったよ。帰るよ」 「早くそう言えばいいんです」 「帰るから、返せよ。その服と下着と霧吹きと髪ゴム」 「ええっ。これもう私の物だろ」 「何勝手な事言ってんだ。それは俺が買ったんだからな、俺のものに決まってる」 「やだ。一度身につけたものは私のものです」 「そうか」 「はい」 「わかったよ。実力行使で取り返すしか無いってことだな」 「はいっ?」 「フフッ…っておうっ!やめろ!だから霧吹きで殴るな、刺さる!」 「もう二度と来るなよ、いいな」 「………ジュワッ!」 「あーせいせいした。タダでいろいろ手に入れたし、今日はいい日だったな!…ん?んんっ!?……ここに置いてた私の服…と下着……どこに…?……上田!おいっ、待て上田ー!!!」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |