小ネタ
![]() どこだここは…武家屋敷か。うむ。 時代劇でたまに見る。ふすまを開けたら赤い寝具が…。 まさにそういう部屋だ。行燈が艶めかしい。夜か。 そしてその布団の上に…。 「やめて。…お侍さん」 やはり時代劇に出てきそうな、町娘の格好をした女が一人。 頬に乱れた、長い艶のある黒髪。 はだけた襟元から覗く色白の肌。 裾から覗く素足が、そ、ソソル。 おうっ……! しかも、しかもだ。 この小娘は小手高手に縛りあげられ、吊るされているではないか。 赤いしなやかな縄で。天井の滑車(なぜそんなものが?)から。 細い腕に食い込んだ縄目の深さが、しばらく前から彼女がこの状態にあることを示している…。 白い顔もかすかな苦痛を浮かべ、 「お願い。か、堪忍してください」 眉を寄せて震える声が囁いてくる。 恥辱をこらえて、頬が赤い。 俯くと細い鎖骨の下にささやかなふくらみの気配……くっ、くくくっ。 貧乳。着物と帯で隠れていてもわかる。この薄さ……貧乳だ。 気付けば俺はセリフを口にしていた。 「ふっ。堪忍してやってもよいが、その場合、そちの亀とネズミは一体どうなると思う…?」 「………!」 娘の姿に動揺が走った。 亀?何だそれは……まあいい。 だが、このシチュエーションは…俺の立場は悪代官なのか? ばんなそかな。常に真実を求める物理学の申し子たるこの俺が何故悪代官? …小娘が呻き、腕をよりあわせた、体勢が少々辛いらしい。 吊るされていては無理もないが……おおう、膝の内側がいまちらりと。 白い。柔らかそうで、細さにかかわらずその質感はむっちりと。むっちりと。 「………わ、わか…りましたっ…!」 口惜しそうに娘が呻く。屈してはいるが、素はかなりの強情っぱりのようだ。 「……す、好きにすればいいだろっ。スマタでもクチスイでも何でもっ」 「おいっ!」 清楚そうに見えるのになんて言葉を口にするんだ。 「お、お前が言ったんじゃん。そーゆー事をさせるって、さっき」 「そ、そうか?…じゃない、いや、では、ない」 俺はごほんと咳をした。悪代官らしい貫禄を取り戻す。 「そのような事はせん」 「……本当か」 小娘の声が安堵の色を見せた。 俺はニヤリと笑って(…そうか。そういうう事か。悪役で良かった!)、 「そのような不毛なマネはせぬ。本番、いや、そのものズバリを頼むとしようか」 「…ええっ!?」 娘はびくりと身じろぎした。キリキリと縄が揺れる。 「そ、その巨根をかっ!?無理だ!」 「無理とは何だ。い、いや何故巨根だと知っている!?」 小娘は真赤に染まった顔をあげた。気の強そうな目で俺を睨む。 「お前が巨根なのはまるっとお見通しだっ!このバカ!バカ上田っ!」 あっ。き、貴様、……山田奈緒子!? 「なんでyouが俺の妄想に出てくんだよ!」 「うるさいっ。お前こそ勝手にひとを出演させるな!!」 俺は慌てて掌で、山田の口を塞いだ。いくら妄想でも人に聞かれるとマズい。 「むー!むーっ!」 じだばたと山田が暴れる。裾が乱れて膝の上までがあらわになる。 く、くそ。不覚にもムラムラとした俺はもう片方の手をその肌に…(以下延々なので強制終了) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |