お兄ちゃんの心の闇
鳴海洸至×鳴海遼子


深夜12時過ぎ、遼子はすっかり帰宅するのが遅くなってしまい物音を立てないよう
おそるおそる歩いて自分の部屋に行くつもりだった・・・が、

「こんな時間まで何してたぁ?」

ドキッ

振り向くと兄・洸至が険しい顔をしながらこちらに向かってくる。

「あっ・・・お兄ちゃんまだ起きてたんだ」
「どこ行ってた?」
「鷹藤君がね、おいしいラーメン屋があるって誘ってくれたから一緒に食べに行ったの」
「ラーメン?ラーメン食べに行っただけなのにこんなに遅くなるのか?」
「う、うん。その後まだ取材が残ってたからそれで・・・」
「嘘付くな!」

突然大声をあげた兄に驚き、遼子は胸をすくめた。

「何をしていたか俺には分かってるんだ・・・」

軽く首を傾げながら近づいてくる。
イライラしている時にやる昔からの兄の癖だ。
お兄ちゃん何怒ってるんだろう、夕食当番すっぽかしたからかな?
あれこれ考えて混乱している遼子に兄は言い放った。

「服、脱げよ」
「・・・えっ」

一瞬何を言っているのかわからず固まってしまう。

「服を脱げ!!」

先程よりも大きな声を上げ、洸至は遼子の腕を引っ張り近くのベッドへ押し倒した。

「ちょっと、お兄ちゃん!やめて!」

兄は必死で抵抗する遼子を押さえつけ、次々と妹の服を脱がしていく。
抵抗もむなしくあっという間に遼子は生まれたままの姿にされてしまった。

「お兄ちゃんなんでこんな事するの?何するの?」

遼子は目に涙をため、怯えた表情で兄に言った。

「お前が鷹藤君と何してたか調べるんだよ」

そう言い放ち、遼子の大事な部分へ指を這わせおもむろに差し入れた。

「んっ・・・くっ・・・い、いやっ、やめて」
「鷹藤君のをここに受け入れたのか?どうなんだ?」

先程の怒鳴り声とは違い、静かに低い声で聞いてくる兄に遼子は背中にすぅーっと冷たい物が通るのを感じた。

「違う!鷹藤君とはそんなんじゃないの・・・、だからお願い、もう許して・・・」
「許して?何言ってるんだ遼子は。お前のココ、こんなに濡れてるぜ」

そう言って遼子の中に入れていた指を抜き、見えるように上にあげた。

「!!」

遼子はあまりの恥ずかしさに目をそらす。

「いやらしいなぁ、遼子は。待ってろ、今満足させてやる」

兄は自分のはいていたスウェットと下着を同時に下ろした。

「お兄ちゃん!バカな事はやめて!いやっ」

抵抗する妹の両手首をガッチリ押さえ、足の間に割って入りためらいもなく己を差し入れた。

「いやぁあああー!!やめて!お兄ちゃん!痛い!痛いよぉ〜」
「痛い?痛いって・・・・もしかして遼子は処女か?」

兄は遼子の付け根へ目を向けた、そこには血と思われる赤い物が滲み出ていた。

「おっ♪なんだ遼子は処女だったか、アハハそうか処女かぁー!!!アハハハハハーーーー!!!」

狂ったような兄の陽気な声を聞きながら、腰を打ち付けてくる痛み・絶望・悲しみに耐え切れず遼子は気を失った。


目が覚めた時はすでに朝だった。
そこに兄の姿はない、すでに出かけたようだ。
下半身の痛みに耐えながら、遼子は起き上がり時計を見る。

(行けない、遅刻しちゃう!)

慌てて支度をしながら、ある決意を胸に抱いた。

(普段はやさしいお兄ちゃんなのに、なんであんな事を・・・。私がお兄ちゃんの心の闇を暴いてお兄ちゃんを救ってあげなくちゃ)

アンタッチャブルに出社した後、取材内容を誤魔化し鷹藤をつれて兄の職場へ向かう遼子。
すぐに兄の姿を見つけ、歩み寄る。
向こうも妹の姿に気づき、近づいてきた。
兄の顔は昨日とは違っていつものやさしい顔だ。
遼子は満面の笑みを浮かべて、こう言った。

「またお会いしちゃいましたね」






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