最終回ネタ
鳴海洸至×鳴海遼子


「お…兄ちゃ…っ」

部屋に入ってすぐ、ベッドに押しやった。体重をかけてのしかかると、少し暴れたので白い腕を強く掴んだ。
不安と混乱と恐怖が混ざったような、愛しい妹の見たこともない表情にぞくりとした。

「痛、いよ…手、放して…!」

「放したら、遼子は逃げるだろう?」

だから、絶対に放さない。言いながら腕を掴む力を強くした。痛い、と小さく震え涙ぐむ妹が、どうしようもなく愛しい。ずん、と身体の中心が熱くなる。
ずっとこうしたかった。
ずっと守ってきた、大事な大事な妹。唯一、ころさなかった家族。

「舌、噛むなよ」

「舌って、何を、……っ!」

ずっと壊さないよう守ってきた。でも時々酷くぐちゃぐちゃにしてやりたいと思った。乱暴に組み敷いて跡をつけて俺以外のものを見えなくなるまで泣かせてしまいたいと思っていた。光を、闇で塗り潰してしまいたいと。ずっと、ずっと。
どろっとした何かを押さえ込もうと、遼子の唇を噛み付くように激しく貪る。驚いた遼子の顔はなまめかしかった。

「っ、ん…、…ぁ…んっ」

朱い舌をなぶる。柔らかいそれに吸い付き、歯の並びや上あごに舌を這わせる。ぴちゃぴちゃと厭らしい水音になのか、行為自体にか遼子は顔を真っ赤にしてされるがままだった。経験がないからか余裕もないようで、息が苦しいと訴えるように胸を叩いてきた。
どちらのかもうわからない唾液が顎を伝い、名残惜しく口を離す。

「っはぁ、…はぁ…」

いつのまにか流していた涙を舐める。しょっぱい。ぴくりと遼子の身体が震えた。

「おにい…ちゃ…、なんで、こんなこと…」

ずくん。
熱が集まる。と同時に再び遼子の口を塞いでいた。

「んんっ…ぅん…っ、…!」

「、……なんで、こんなことを、か…」

ネクタイを解き、遼子の両腕を縛る。恐怖に塗れた二つの瞳が、弱々しく俺を見ていた。

「なんでだか、わからないか」

「…っ」

左右に首を振る。嫌々をする子供のようだ。

「真実が、知りたいんだろう?」

人形のようにまた首を左右に振る。優しく頭を撫でるとぼろりと涙がこぼれ落ちた。
こんな顔をされると、壊してしまいたくなる。ぞくぞくする、といったら遼子はどんな顔するだろう。

「…そうか」

ゆっくりとブラウスのボタンを外して白い身体を晒す。滑らかな肌に指を滑らせ、下着をずらしふっくらとした二つの山を優しく撫でた。ぴくんぴくんと、触れる度反応する遼子に興奮する。

「あっ…ぁ、…やだ、やめて…お兄ちゃんっ」

尖んがりに舌を這わせてちゅっと吸った。濡れた舌が身体を舐めた事に驚いたのか、可愛らしい声で鳴かれ小さく笑った。舌先でこね回すと細い腰が跳ねる。まるで猫だ。

「ぁんっ…ぁ、おに、ちゃ…っ!」

「可愛いよ、遼子」

壊してしまいたい。
なぜこんなことをするか、わかっていない妹。俺が触れる度涙を流して反応する妹。愛しい、妹。

ぼろぼろ流れ落ちる涙をまた舐めて、にっこりと笑った。

「…なるべく優しくするよ。な、遼子も痛いのは嫌だろう?」

壊さないよう、頑張るからな。
そう耳元で呟いて、スカートの中の内股に手をやった。






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