鷹藤俊一×鳴海遼子
「鷹藤くんの…好きにしていいよ」 こんな危険な言葉を簡単に口にして良いものではない。 遼子は頬も耳も指先も、どこもかしこもほんのりとピンク色に染まり、 鷹藤の欲望を煽る。 鷹藤は無言のまま遼子の顎を掬い上げ、その唇にそっと自身の唇を落とした。 瞬間、わずかに震えた遼子が愛しくて、怖がらせないようにそっと唇を落としていく。 何度も、何度も…。 次第に遼子の体から余計な力が抜けていく。 「本当に…俺の好きにしていいのか?…後悔しないのか?」 「うん…いいよ…。鷹藤君は…私を守ってくれた…。鷹藤君だって、お兄ちゃんのせいで あんなにひどい目にあったのに…それなのに…いつも私の側にいてくれて…私の味方でいてくれて…」 遼子のその言葉に、鷹藤は一瞬むっとなる。 「迷惑かけたから、だからお詫びに抱かせてくれるって訳か?」 「違う!そういう訳じゃ…。」 「俺は…アンタが好きだ。だから抱きたい。ダメか?」 「ううん。その…私も…鷹藤君のことが好き…というか…」 「『というか?』って何だよ」 「…好き…です…」 遼子の言葉に苦笑しながら、鷹藤はそのまま優しく遼子をベッドに押しそして両手をベッドに押し付けると、本格的なキスを与える。 舌を中に滑り込ませ、歯の裏を舐め上げ、驚いて奥に引っ込んでいる 遼子の柔らかな舌を強引に絡め取る。 たっぷりとその味を堪能していると、その刺激に耐えられないといったように、 遼子が腕を引こうとすその抵抗に、鷹藤はさらに狂おしく深く口付ける。 「んん…ふ…んぅ」 唇を放した瞬間、遼子は甘い声を漏らす。 その声を耳にして、鷹藤は自分の中の熱がさらに上がるのを感じる。 すでにジーンズを押し上げて脈打って存在を主張する自身を宥めながら 遼子の両腕をゆっくりと解放する。 しかし遼子は、ぼうっとしたまま動かない。 その隙に、手際よく遼子の衣服を脱がしていく。 白い肌があらわになり、思わず目が釘付けになる。 これからここに自分の所有の証をいくらでも付けて良いのだ。 甘美な誘惑は、鷹藤を捕らえて離さない。 露わになった太ももは、怪しいまでに鷹藤を誘う。 思わず鷹藤はその柔らかな太ももに手をかけ、左右に押し開く。 「いやぁ!」 突然、とんでもない所に未知の感触を感じて、遼子が我に帰る。 自分の足の間で、鷹藤の髪が揺れているのを見て、あまりの恥ずかしさに気が遠くなる。 「鷹藤くん!やめて!」 遼子の抵抗もものともせず、鷹藤は自分の欲望のままに唇を太ももの内側に押し付ける。 少し吸い上げると、素直に反応する遼子がかわいくて、足の付け根までそのままのぼりつめていく。 白いレースのきわどいラインを舌でなめ上げると、ひと際高く遼子が声をあげた。 「あぁっ!!やだっ!そ、そんなことしないで…」 遼子が懇願するが、鷹藤は笑って答える。 「だって、俺の好きなようにして良いんだろ?じゃあ、俺はこうしたい」 下着の上から、唇を遼子の秘所に押し付ける。 遼子の発する甘い匂いに、鷹藤はクラクラと遼子に溺れていく。 「んっ…やだぁ…やぁ…んっ!」 遼子の唇から零れ出る甘い声は、絶え間なく鷹藤を煽り、そして煽られるまま鷹藤は 遼子の体を貪っていく。 やがて、下着から唇を離し、いったん体を起こした鷹藤は、遼子を抱き寄せ耳元で囁く。 「好きにさせろよ?」 そして遼子の胸を覆うレースのブラジャーをパチリとはずす。 「鷹藤…くん…?」 ただじっと見つめられるのが恥ずかしくて、助けを求めるように小さな声をあげた遼子に 軽い啄ばむようなキスを与え、鷹藤は優しげな微笑を浮かべたまま、最後の一枚に手をかけて 有無を言わさず取り去る。 「やだっ!!!」 一糸纏わぬ姿を鷹藤の目の前にさらされ、恥ずかしさで必死に自身の体を隠そうとする遼子の両手を 一括りに頭上に纏め上げ、鷹藤はゆっくりと遼子を鑑賞する。 小さめの胸も、折れそうなウエストも、しっとりとした白い肌も、全てが鷹藤の好みに合わせて 作られたみたいでウキウキとした気分が沸きおこる。 掌で胸の膨らみをゆっくりと撫で上げ、 そしてそのままなだらかな腹部をなでおろし、 先ほどまでたっぷりと唇で楽しんでいた秘所に手を滑らせる。 これまでの刺激で、そこはしとどに濡れ、鷹藤の指を受け入れる。 「っあ!!…あん!いや!」 鷹藤の指がトロトロと溢れ出る蜜をかき回しながら、花弁を一枚一枚丁寧に愛撫していく。 「あっ…あん…ううん…」 爪でやさしく引っかいたり、指の腹で擦ってみたり、特に最奥の壁を戯れにつついてみたり。 「ああん!!…いやっ!!…やめ…あああん!」 鷹藤に快楽を与えられるたび、遼子の嬌声が響く。 遼子の淫らな表情に心奪われ、鷹藤は夢中で遼子の中の熱を楽しむ。 貪欲に求めて、体の下の愛しい女の啼き声を引きずり出す。 十分に潤った遼子の中から一旦指を引き抜き、遼子の胸や耳にキスをしながら囁く。 「アンタを…俺がずっと守るから」 「鷹藤…くん…」 「何があっても。守るから。」 「うん…」 「好きだ…」 いくら言っても言い足りないような気がして、耳朶を口で舐りながら、愛してると何度も囁いた。 すでに力を失って、抵抗など忘れ去っている華奢な体に手をかける。 足を大きく割り広げると、桜色の濡れぼそった花弁が鷹藤の目の前に現れる。 誘われるまま、鷹藤は自身を入り口に含ませると、ゆっくりと挿入していく。 「あ…あぁ…いっ!!」 遼子の指先は、知らぬ間にシーツを破らんばかりに握り締める。 鷹藤は、あまりに狭い遼子の中に、そして遼子のつらそうな様子をみて 「やめるか?」 と尋ねる。 「ダメ…やめないで…」 遼子は痛みでつらそうな顔に、健気に笑顔を浮かべて答える。 「力…抜いて…」 いたわるように囁くと、遼子の中に最後まで入っていった。 遼子は重なった体の下で、涙を浮かべている。 「大丈夫か?」 鷹藤の問いに、遼子は微笑み頷いた。 深く唇を重ねると、鷹藤はゆっくりと動き出す。 声無き悲鳴が、遼子から上がる。 「もう、やめねーからな」 「うん…いいよ…好きに…して…」 結局遼子は、あまりの痛みにひどく啼いた…いや泣いたが、鷹藤は思う存分遼子を堪能して 満足して眠りについた。 SS一覧に戻る メインページに戻る |