鷹藤先生の個人授業編
鷹藤俊一×鳴海遼子


明日はお互い仕事が休みと言うことで、2人で食事をした後に、久しぶりに遼子は鷹藤の部屋へやってきた。

鷹藤とは、現在は仕事だけでなくプライベートでもパートナーとなり、それなりに大人の関係も築いている。

今夜も、遼子は鷹藤のベッドに導かれた。
ベッドに押し倒され、口付けられると、遼子もそれに応えて口づけは一層深いものになる。

その間に鷹藤は遼子のブラウスのボタンをはずし、下着の上からふくらみを包み込む。

「ふっ」

口づけされながら、遼子が甘い吐息を吐き出す。

そんな時、鷹藤が唇をはずして遼子の顔をのぞき込む。

「・・・?」

動きが止まったのを不思議に思い遼子が目を開けると、笑みを浮かべている鷹藤と目があった。

「なに?」
「なぁ、『彼氏を悦ばせる夜の必殺テクニック!』って何?」
「な、な、な、何のこと?!」

甘い雰囲気を急に現実に引き戻され、遼子が狼狽える。

「今日さ、取材中にアンタの鞄からそんなタイトルの本が見えた気がしてさ。」

遼子の慌てぶりが可笑しいのか、鷹藤が笑いをこらえた様な口調で答える。

「えっと・・・ほら!今度なんかウチでも『SEXでキレイになる!』みたいな特集するでしょ?そ、その参考に・・・ね!」
「へぇ」
「誤解しないでね!別に美鈴さんに『いつもしてもらうだけのマグロ女じゃ飽きられるわよ』って言われたから
私もテクニックを勉強しなきゃ!と思って買ったとかいうわけじゃないからね!」

相変わらず遼子は正直である。
すでに顔は真っ赤で、それでも必死に否定する姿が、惚れた弱みか鷹藤には愛おしくうつる。

「で?参考になった?」
「・・・う・・・まだ、ちゃんと読んでな・・・んん」

鷹藤から目をそらしている遼子を抱きしめ、耳朶を舐りながら耳元で甘く囁く。

「そんな本なんて読まなくったって、俺が実践で教えてやるよ。」
「あん・・・」

遼子の口から再び甘い声が漏れる。

「だからさ…」

鷹藤は首筋にキスを落とすと、遼子の頬を両手で包みこみ見つめる。
そして鷹藤は遼子の手を掴むと、その手を自分の股間へと導いた。

「やだっ!!」

遼子はとっさに手を引いて、上半身をおこす。
鷹藤の行動に、遼子は鷹藤の「して欲しい」ことを察して、顔を引き攣らせる。

「ま、経験のない本を読んだだけのアンタじゃ無理か…」

鷹藤もベッドから起きあがり挑戦的な笑みを浮かべて遼子を見る。

「そ、そんなこと無いわよ!」

そういわれると、遼子の中の負けず嫌いの血が騒いでしまうらしい。
遼子はベッドから降り、ベッドに腰掛けている鷹藤の前に膝まづき、
そして真っ赤になりながら、鷹藤のズボンに手をかけ、ベルトをはずす。
緊張で震えているせいか、ボタンをはずすのに手間取っている。

ようやくボタンをはずし、チャックを下げる金属音が響く。

「…で、このあと…どうすればいいの?」

顔を真っ赤にしながらも、平静を装って遼子が尋ねる。

「まず手で触ってみてくれよ」

遼子は素直に言われたとおり、鷹藤の股間を下着の上から手のひらで撫で上げる。

「…そう、それから、指で形をなぞって…」
「う…うん…」

遼子は震える指で、鷹藤自身をそっと指でなぞる。

「っふ…!」

遼子のしなやかな指の感覚に、思わず鷹藤は快楽の吐息を漏らす。
その様子を見て遼子は、さらに鷹藤自身を手に包んでやさしく、指でその形を愛撫する。

「直に…触ってくれよ…」
「…う、うん…」

鷹藤の要求に従い、震えながら下着を下ろし、鷹藤の肉棒を引き出す。
そして慣れない手つきで、遼子は直接鷹藤自身への愛撫をつづける。

「もうちょっと刺激が欲しいな…」
「え?」
「口で・・・してくれよ。」

唇の端に笑みを浮かべて言われたその言葉に、遼子は戸惑いの表情を浮かべる。

「ねぇ…鷹藤…君…」

奉仕を要求され戸惑う遼子は、小さい声で鷹藤を呼ぶ。

「何だよ?」
「…私が…その…鷹藤君のを…して…本当に気持ちいいの?」
「愚問だぜ?」

鷹藤はニヤリと笑って即答し、遼子の唇に指を滑らせ、その指を遼子の口内に差し込む。

「ん…」

遼子は、口内を探る鷹藤の指に舌を絡ませ、愛撫を施す。
鷹藤は、自分の指に感じる舌の感触と口内の暖かさに、思わず生唾を飲み込む。

「アンタの口の中、すげぇ気持ちいいんだぜ」

名残惜しそうに遼子の口から指を引き抜くと、鷹藤が呟く。

「鷹藤…くん…」

遼子は鷹藤を見上げ、一瞬躊躇うように深呼吸したあと、鷹藤の楔に唇を寄せる。
勃ち上がりだした楔の先端を舌先で刺激し、そのままそれを舐めて、根元まで舌を這わせる。

「っふ!」

肉棒をなぞる遼子の舌の熱い感触に、鷹藤は感嘆の息を漏らす。

「いいぞ…もっとしてくれよ…」
「んっ…」

熱い吐息交じりの鷹藤の声に、戸惑いがちだった遼子の愛撫も、徐々にスムーズになっていく。
脈打ち、雄雄しく勃ち上がる楔に舌を絡め、先ほど鷹藤の指を愛撫した時と同じように
唾液を絡ませながら、遼子はその隅々まで舌を這わせる。
ぺちゃ…ぺちゃ…という淫猥な音が響き、遼子はその音が自分が発している音だと意識して
顔を真っ赤に染める。

「もっと、しっかりソレを支えて…」

鷹藤にそう促され、遼子は恐る恐る鷹藤の楔に手を添え、てのひらで包み込むと、さらに丁寧に舌を這わせる。

「はっ!!」

熱い吐息を吐いて、鷹藤は一旦、遼子の顔を上げさせる。
唾液に濡れた遼子の唇に指を這わせ、鷹藤は甘く遼子に囁く。

「口に…入れて」
「…うん…」

恥ずかしそうに頷いて、遼子は再び鷹藤の股間に顔をうずめる。
そして濡れた唇を大きく開くと、起立した鷹藤の先端をその口に含んだ。

「っくぅ!!」
「ふんんっ!!」

遼子の口内の暖かさに、鷹藤は思わず息を飲み込み、遼子はその大きさに息を吐く。

「すげえ…気持ちいい」
「ん…」

快楽に酔った様に、鷹藤が言葉を漏らす。

「根元まで…いけるか?」
「んっ…ん…」

鷹藤に促され、遼子は少しずつ鷹藤の楔を飲み込んでいく。

「そう…ただ咥えてないで、舌で愛撫して…」

鷹藤の言葉に、遼子の舌が少しずつ鷹藤のソレに絡みつく。

「んんっ!!」

遼子は息苦しさに、呼吸が荒くなる。

「すげえ……いい」

鷹藤の吐息交じりの声が、その快楽の大きさを遼子に伝える。
遼子は鷹藤の声を聞きながら、ソレに舌を絡ませ、刺激を与え続けた。
ちゅくちゅくと、唾液が絡む音が、部屋に響く。

「…もう…いいよ…」

やがて鷹藤はそう言うと、遼子の口から自身を引き抜いた。
遼子の唾液に濡れたソレは、脈打ちながら雄雄しく天を仰ぐ。

「…すげえ気持ちよかったぜ。」
「…そ、そう…?」

鷹藤に唇の唾液を指で拭いながらそう言われると、遼子は恥ずかしそうに頬を染める。

「でも、まだ鷹藤君…」

行為の途中であることに遼子が申し訳なさそうに尋ねる。
そんな初々しい様子がいじらしくて、思わず笑みがこぼれる。

「いきなりアンタの中に出してもさ、アンタ、飲めないだろ?」
「え?・・・の、の、飲むの?」
「そう、だから、それは次のお楽しみに取っとくよ。それに、一回出しちまったら
また、アンタが勃たせてくれなきゃいけないんだけど?」

その言葉に遼子は耳まで真っ赤になっている。

「遠慮…しておきます…」
「そう、だから、次の機会に…な」

そう言って遼子の体をベッドの上に持ち上げると、シーツに沈んだ遼子の体に覆いかぶさる。

「じゃあ、今度は俺の番だな。」
「ん…あん…」

鷹藤の手が遼子の脚の付け根を探り出す。

「あっ…やあん」
「すげえ、もうびちょびちょに濡れてる」

鷹藤の手が下着の中に滑り込み、直接遼子の花弁を探ると、そこは既に濡れぼそっていた。

「…いや…言わない…で」

自分の淫らさを知られてしまったような恥ずかしさに、遼子は小さく抵抗する。

「俺のを咥えて感じた?」

鷹藤の意地悪な言葉に、遼子はふるふると頭を横に振る。

「でも、こんなに濡れるぐらい感じてるんだろ?」
「あぁん!」

鷹藤の指が、遼子の花弁を嬲り、肉芽を探り出し、それを摘み上げる。

「やぁん!!」

敏感な部分を弄ばれ、遼子の体が震える。

鷹藤は遼子の着ているモノを素早く脱がせ、自分の服も脱ぎ捨てると、遼子の脚を大きく開かせその間に顔を埋める。
愛液に濡れる入り口に唇を寄せ、溢れる液体を舌先ですくい上げた。

「やあぁぁ」

その舌の感触に、遼子の嬌声があがる。
指と舌で入り口を嬲り、やがて鷹藤は愛液に濡れる入り口に指を差し込む。

「ああぁん!」

入り口を探られる感覚に、遼子が一段と高い嬌声を上げる。
ちゅくちゅくと、鷹藤は遼子の中に埋め込んだ指の抜き差しを繰り返す。

「あん…やぁ…」
「なぁ…そろそろ…挿れて…いいか?」

鷹藤は遼子に埋めた指を引き抜きながら、遼子の耳に唇を寄せて囁く。
その問いかけに、遼子は白い肌をピンク色に染め、愛欲に濡れた瞳で鷹藤をみつめながらゆっくりと頷く。 

それを見て鷹藤は遼子の快楽を待って引くついている入り口に、熱く起立した先端をあてがう。

「んんっ!あああ…んっ!」

ずぷずぷと淫らな音と共に、遼子の中に鷹藤自身が埋め込まれ、遼子は熱く硬い楔で
肉壁をすられる刺激に、嬌声が上がる。

根元まで遼子の中に自身を埋め込んだ鷹藤は、より深い快楽を追って腰を揺らし、
遼子もその快楽を求め腰をくねらせる。

「あっ…やぁ…もう…ダメ…!私…」

ヒクヒクと鷹藤に抱えられた遼子の脚が引き攣った。

「いいぜ…イケよ!」

遼子と一つになる快楽。
鷹藤は遼子の最奥に楔を打ち込み、その奥を激しく突いた。

「あん!あっ!あああああぁぁん!」

鷹藤に与えられた最後の刺激と快楽に、遼子は悲鳴のような嬌声をあげ、背を弓なりに反らして果てた。

「っく!!」

遼子が果てるその瞬間、遼子の内部に強く抱きしめられた鷹藤も、それと同時に熱い迸りを
遼子の中に吐き出した。

しばらく2人でまどろんでいたが、遼子がその沈黙を破る。

「ねぇ、鷹藤くん」
「ん?」
「その・・・えっと・・・良かっ・・・た?」

上目遣いに見つめられ、そんな普段はなかなかお目にかかれない姿に、鷹藤は再び自身が復活するのを感じる。

「なぁ」
「なに?」
「『次の機会』って、今からじゃダメ?」
「はい?」

そういって遼子を抱きしめる。
すると遼子も、鷹藤の変化を感じ取ったらしく

「ちょっと!な、なに元気になってるのよ!」

という批判の言葉と共に、鷹藤を軽くにらみつける。

「良かったってコト。『必殺テクニックその2』いくぞ」
「ちょっと待って!・・・んん!」

ベッドから再び遼子の甘い声が聞こえるまで、そんなに時間はかからなかった。






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