シチュエーション
小さなネズミの巣に無理矢理自分の太い身体を捩込もうとする黒い蛇ーーー 黒ずんだ師匠のモノはそんな風に見えた。 指先で固定されながらそそり立った師匠のモノは、 ぐねぐねと身をよじらせながら私の内部に入ろうとしていた。 そのグロテスクな外見の醜さもさることながら、 私を恐怖に落とし入れたのは、 その太さだった。 自分のアソコの正確な直径を知っているわけではないが、 あんなもの入るはずがないと思ったーーー裂けてしまうだろうと思った。 「やめてっ!やめてよ!」 私は師匠に懇願するように叫んだ。 しかし師匠は私の声などおかまいなしに侵入を試みる。 「ちゃんと濡らしたはずじゃがのう…… わしのモノもおまえさんが濡らしてくれたし…… 性格と違ってこっちの方はかたいんじゃなっ。 ハハハッ」 師匠はいやらしい笑い声をあげながら、 なおも自分のモノをこじいれようとする。 そのうち師匠は、先端を押さえていた手を離して、 私の秘部の両脇にあてがうように人差し指と中指を押し付けた。 二本の指が開くと同じに、粘膜に覆われたピンク色の、 内壁が露出し、 膣内へと繋がる濡れたクレバスか出現した。 そのクレバスに師匠のモノの先端がぴったりと くっつくように収まった。 「……やれやれ、やっとか……その前に……」 師匠はこちらに顔を向けた。 「……アリア。おまえさん、セックスの経験はあるか?」 師匠は唐突に真面目な顔になった。 私はなんと答えれば良いのかわからなかった。 セックスをしたことがないのが、恥だとまでは おもっていないつもりだったが 同い年の友人は皆経験済みだった。 そういった話を友人からされる度に、 自分はさも経験豊富な風に受け答えしてきた。 それは経験のない自分が、すごく幼い感じがしたし、 経験が無いことを人に知られるのは、 なにか、自分が女として遅れている感じがしたからだ。 答えに詰まった私に師匠はさらに追問した。 「どうなんだ?」 その顔は、私にハッキングのイロハを厳しく叩き込む、 いつもの師匠の顔だった。 「……ない……です」 いつもの師匠の顔を久しぶりに見た私は、 思わず敬語を使った。 威厳のある目が、私に嘘を言わせなかったのだ。 「……それは……それは楽しみじゃ」 師匠はさっきまでの重厚な声とは真逆の嬉しそうな声をあげた。 師匠の先端が私の中に、するっと飲み込まれるように、 入り込んでいった。 「んっ……んっ……」 師匠のモノの侵入を許した私の本体は小さく喘ぎ始めた。 「おお!ぴったりと吸い付きよるワイ!」 師匠は、挿入を促すように満足げな顔で、私の淫唇の上部 ーーーいわゆるクリトリスと言われる部分ーーー を指先でこねるように、いじり始めた。 「ほうっ……中々に……うむ……きついの…… おまえさんは」 クリトリスをいじられている事に対してか、 挿入されたことに対してか、 私の本体は師匠の腕の中で、 抵抗するように身体を小さくよじりはじめた。 「……あっ……うんっ……ふぁっ……あっ」 とてもではないがその光景は見ていられるものではなかった。 例えるなら、落ちてくる刃を見上げながら ギロチン台にかけられているようなものだった。 無理矢理、力づくで破瓜の儀式を遂行される自分を 何も出来ずに見ているだけの苦痛は、 まともな精神で見ていられるものではなかった。 そんな私の気持ちとは裏腹に師匠は私の首筋を舌先でれろれろとなめあげながら、 私のクリトリスをこねくり回し続けた。 「っはいるぞ!入るぞ!」 そう言うと師匠は、 私の身体を乗せたまま自分の身体全体を上下に揺すりはじめた。 私と師匠を乗せた椅子が、がたがたと、鳴りはじめた。 私の秘部は身体を揺すられる度に、徐々に師匠の淫茎を、 くわえ込みはじめた。 上下に揺すられた私の本体は、乳房を揺らしながら喘ぎ始めた。 「んっ……んっ……あっ」 乳房が揺らす度に、師匠のモノがますます食い込む ーーー食い込む程に喘ぎが強くなっていった。。 「……ふあっ……んあっ……にゃあっ!」 半分くらいまで師匠の淫茎が突き刺さったとき、 師匠は、私の胸の前にはわしていた腕を解いた。 そして、今度は両手で私の胸をわしづかみにして、もみしだきながら、 私の身体を揺さぶった。 師匠の上で私の本体は胸を突き出すように弓なりに反り返った。 張り詰めた腹部が汗に滲んで光りを反射した。 「……しぶといのう」 師匠はさらに激しく身体を揺すった。 揺すられるたびに、私の秘部に師匠の淫茎が深々と突き刺さっていった。 「んあっ……んあっ……うあっ!」 私の本体が顔を歪めながら悲痛の叫び声を上げ始めた。 ピンと立った、足の爪先が、助けを求めるように ぴくぴくと痙攣した。 内股には太い血管の筋が走った。 無意識ながらも身体中に力を入れて 眉間にシワを寄せながら、 師匠のモノを受け入れまいと必死な私の姿がそこにあった。 その姿は、必死に今現在、身体に起きていることに耐えているのだ。 意識が無くとも、必死に抵抗しているのだ。 私はその姿をただただ祈りを込めて応援するしかなかった。 私は勝手に乳頭を隆起させたことや、 股間を濡らした本体への怒りを忘れて、 ただただ祈るしかなかった。 しかし、そんな私の祈りを嘲笑うかのように、 師匠のモノは私への侵攻を押し進めた。 しかし、股を開かれた私の本体は膣内の内圧だけで 、師匠のモノを拒み続けるのは不可能だった。 半身を突っ込みながらも 私の内部の門に阻まれ、 根本をひん曲げて 身をくねらせていた師匠のモノーーー まるで、力を溜め込むかのようにーーー が、 溜め込んでいた力を一点に集中させと爆発したかのように、 私の膣内に一気に飲み込まれた。 その瞬間、いきなり私の本体が弓なりにのけ反ったまま、大きく顎をしゃくりあげた。 「んああああああっ!」 一瞬私の本体が、かすかに目を開き、大きく喘いだ。 ピンと張られた腹筋がぴくぴくと痙攣していた。 私の秘部からは赤い血がとろりと師匠の淫茎を伝い流れ落ちていた。 血に濡れた淫唇は静かに泣いているようにひくひくと痙攣しながら、 最後の防衛線が突破されたことを私に伝えた。 「おおっ……」 師匠が気持ちよさげな声をあげた。 私は悲鳴を上げた。 「……おお……アリア…………おお……アリア」 自分の名前を呼ばれて、 身の毛もよだつ思いを したのはこれが初めてだった。 私の感触に、酔いしれるように師匠はだらしなく顔を弛緩させた。 「……初めてなのにこんな根本まで、くわえ込むなんて、 そうとうな好き者なんじゃな、おまえさんは」 「無理矢理ーーー」 犯したくせに、と続けたかっが、犯されたという言葉を言いたくなかった。 汚された自分を受け入れきれない自分がそこにいた。 自分のモノを根本まで入れ、私を征服し終えた師匠は、 シワだらけの顔をプルプルと震わせながら、 うっとりとした表情を浮かべた。 弛緩しかったその顔は 顔中の筋肉が弛みきっており えらく気持ちの悪い顔だった。 師匠は根本まで入れた自分のモノをぐりぐりとこねまわすように、 腰を動かしてみせた。 「おまえさんの中は最高じゃ。 小さい女は締まりがいいというが……。 おまえさんはよう、締まるうえに あったかいわい…… からみついてきおる。 ああっ……アリア。 とろけそうじゃーーー」 耳を塞ぎたくなる、おぞましい感想を師匠は述べはじめた。 自分の……自分の膣内の感想をモノのように批評された私は胸を焦がされるような 悔しさを感じた。 実体だったら、確実に涙を流したろうーーーそれは悲しみの涙ではなく 悔し涙だーーー。 同時に無理矢理犯して感想を言う師匠の神経が理解できなかった。 それは人間の所業ではなかった。 私が悔しさに打ちのめされていると、 師匠がなにやら身体をもぞもぞとさせはじめた。 「……さて、ズリ加減の方はどうかな」 そう言うと師匠は私の胸から両手を離して、 本体の膝裏に両手を差し入れた。私の膝がぐぐっと上がり、 膝から下が力無く空中でぷらぷらしはじめた。 その姿は腰だけを師匠の股に乗せて、 両膝を開いた体育座りのような姿勢だった。 その姿は、いやでもあるモノを連想させる ーーー母親が子供におしっこをさせるときのポーズだ。 さっき師匠に口でイカされて、気持ち良さそうに放尿してしまった 記憶が嫌でも蒸し返された。 「さあ、アリアちゃん。しーしーだよ ……さすがにもう、出んか」 私の内心を知ってか知らずか、 師匠は私の股を閉じたり開いたりを繰り返す。 そんな屈辱を受けても、 私の本体は、 なんの抵抗も示さず人形のようにされるがままだった。 私に見せつけるように、 挿入されたままの腰をぐりぐりさせながら 師匠はにたりと笑った。 「さて、そんでは始めるかの」 そう言って師匠は私の本体の股をがばっと開いて、 本体の膝を持ち上げた。 膝が持ち上がると同時に師匠の股上から、 私の腰が浮き始めた。 深々と突き刺されていた、師匠のモノが、 その醜い姿を再び現し始めた。 飲み込まれた汚物が吐き出れるように、 体液と血でぬらぬらした 師匠のモノが本体からゆっくりと排出され始めた。 師匠のモノが抜けていくのに合わせて、モノに張り付いた私のピンク色の淫唇が、 内側からめくり上げられるように露出した。 それは、ひどく痛々しい光景であり、 師匠のモノに食いつかれて無理矢理、 引きずりだされているように見えた。 。 内膜をめくられながらも、私の秘部は、師匠のモノを先端だけ残して排出した。 ーーーあと、ちょっとで抜けてくれる。 私がそう思った瞬間、師匠は本体の膝を持ち上げている力を緩めた。 ーーー支えを失った私の腰が落ちる。 同時に師匠のモノは再び私の中に潜り込み始めた。 さっきまでめくりあげられて露出させられた 淫唇の内壁が内側にへこんでいくーーー 認めたくないが、それは、自分の淫唇が、 きつく師匠のモノをくわえ込んでいるいることを 私に教えた。 「うむ。ひっかかりがあっていい具合じゃ」 師匠はさらに私のアソコの感触を楽しむように 私の腰を上下に振った。 最終防衛ラインを突破された私の秘部は、 最奥部まで師匠に蹂躙されはじめた。 突き刺されては引き抜かれ、突き刺されては引き抜かれるーーー まるで、私の中から何かをえぐり出すかのように、 その行為が延々と続けられた ーーー黒い蛇が私の中の何かを加えて引きずりだそうとするようなーーー。 蛇が出入りする度に、 粘度の強い沼に足を踏み込み続けるような ぬぷぬぷという粘膜の摩擦音が鳴り続けた。 私の神聖で誰も立ち入らせたことのない未開の沼が、 今、師匠の汚らわしい土足で踏みにじられており、 赤い血に染まっているのだ。 もはや、聖域だった沼は徹底的に汚された。 黒い蛇が波紋一つなかった、鏡面のような沼の中で、暴れ回っているのだ。 もちろん汚されたのは、内側だけではなかった。 身体が上下するたびに、揺れる乳房には生々しい赤い手形が残っており。 もはや、一生消えない烙印を押された気がした。 口の中も汚された私は、すべての聖域を荒れ地にされたのだ。 呆然と見続けるしかない私を尻目に、 黒い蛇は私の膣内に出入りしながら 私の中を食い荒らし続けた。 師匠のモノが出入りするたびに 私の本体の足の指が内側にくしゃりと曲がっては、 開くを繰り返した。 全身からじっとりと汗を滲ませ、 身体中のあちこちを滑り落ちた。 顔は俯いており、長い髪の毛が顔全体に覆い被さっており、 こちらから表情は見えない。 しかし髪の毛が揺れる度に、 その奥から悲鳴にも似た小さな喘ぎが発せられた。 「……んあっ……うんっ……ひっ!」 「そんなにわしのモノは、ええか、アリア?」 人形状態の本体に囁くように師匠は言った。 「んっ……あっ……ふぁっ!」 本体は小さな喘ぎだけを繰り返した。 「そうか、そうか。そんなにええか…… もっと、良くしてやるからの」 師匠は私の身体を上下に揺すりながら、 一人芝居をしはじめた。 しかし、今は師匠の芝居より、 師匠の上で苦しめ本体の方が 私の目をうばった。 ーーー師匠のモノが入るたびに、へこむ私の淫唇。 ーーー師匠のモノがでて、くるたびに、内側からめくられるように、 姿を現す血に濡れた桃色の淫唇。 その光景は、どこか遠い出来事に感じられた。 「……あっ!」 一際甲高い声喘ぎと共に、私の身体がぴたりと制止した。 師匠が私の身体を動かすのをやめたのだ。 師匠は、額から汗を流して肩で息をしていた。 「ひいっ……ひいっ…… さすがにしんどいのう」 師匠は左手だけ、私の膝下から抜いて 額の汗を拭った。 私は師匠の股上で、片脚だけを開かれた状態になった。 腰を落とされた私は、 深々と突き刺されたままだった。 師匠は、片手だけで私の膝を持ち上げ、私の身体を斜めに傾けながら、 汗を拭った手で 自分のモノに手をやった。 瞬間、ヌポッというどろどろの沼で気泡が破裂するような音と共に、 血と体液にまみれた師匠のモノが 赤黒い糸を引きながら私から引き抜かれた。 「……ふう、ふう。ちと休憩じゃ」 そう言って師匠は、私の脚を離すと、 私を股にのせたまま天を仰ぐように、 首をぐったりとのけぞらせた。 悪鬼から解放された私もまた、 ぐったりしているように見えた。 私は、傷つけられた自分の秘部に目をやった。 ……地獄から解放された私の秘部には、 凌辱された生々しい爪痕が残っていた。乱暴にこじ開けられて 暴力に侵食された被部は、最初に見せられたときよりも 遥かに内壁の露出を大きくしており、血に濡れていた。 師匠のモノが出し入れされる度に、 何度も力づくでめくりあげられたヒダが 伸びきってしまい、形が歪んでしまった気がした ーーー無理矢理犯されて、使い古されたーーー ように感じたーーー。 そのためか、淫唇の回りの淫毛の生え際には、 無数の小さなシワが寄っており、シワの中にも血が入り込んでいた。 それはさっきまで行われていた、凶行が いかに私の身体を傷つけたかを物語っており、時に大きな喪失感を私に与えた。 しばしの間私は自分の傷ついた身体を眺めていると、 再び師匠は、私の膝の裏に手差し込んで私の身体を 持ち上げた。 「よいしょ……二回戦の始まりじゃ」 赤黒く汚れた師匠のモノが鎌首をあげ、再び私の秘部にくらいついた。 また、あの地獄を見せつけられるかと思い、 私は思わず叫んだ。 「もう触んないで!」 私が叫ぶと、私の秘部に噛み付こうとしていた師匠のモノが、先端を 私にあてがいながら、秘部を通り過ぎて 少し後ろへと下がっていった。 一瞬願いが通じたと思った……しかし、そうではなかった。 後ろへ下がった師匠のモノは再び、無理矢理穴の中に侵入を試みる蛇のように 身をよじらせはじめた。 ……強烈な悪寒が走った。 「……何してんの?」 私は恐る恐る尋ねた。 「二回戦はこっちの穴じゃ」 「いやああああ!」 私は金切り声を上げた。 「は……はいらんか?」 「やめて、やめて、やめて、やめて」 ーーー今私は肛門を犯されようとしているのだ。 想像する限り、それほど汚らわしい行為を私は知らない。 肛門など、綺麗なモノとは思ったことはないーーー しかし、今の私には唯一汚されていない場所だ。 ーーーいや、そんなことはどうでもいい。 とにかくそんな場所には 何も入れて欲しくなかった。 それは人間のする行為とは思えなかった。 「ケダモノ!」 私の悲鳴など無視して、なお師匠は挿入しようとした。 「この体勢じゃ無理か……仕方ない」 そう言うと師匠は、私の膝の裏から両手を抜いた。 とたんに、私の上半身が、糸を切られた操り人形のように、 力無く前のめりに倒れた。 しばらくの間、私の顔面はピラミッドからフェードアウトして、 尻を突き出した恰好の私の背中だけが映し出された。 師匠の手がカメラに伸びてきて、 画面が一瞬ブラックアウトした。 カメラから師匠の手が離されると、 カメラの位置が変わっており 画面左側に私の頭頂部がアップで映った。 私の本体は、画面左手前にから画面右奥に向かって 斜めに倒れており、 床に顔面を突っ伏しながら、 腰を浮かせて尻を突き出す恰好となっていた。 突き出した尻の後ろに 師匠の下半身が映っており、腰を両手で押さえるように持ちながら私の尻に股間を擦り付けていた。 私の身体が一瞬びくんと波打つと同時に、 紙袋を破裂させたような肌がぶつかり合う音が パンパンと鳴りはじめた。「おおっ……こっちの方もきついのお」 画面奥で師匠が腰を振りはじめた。 腰を振りながら師匠の手が私の髪の毛をわしづかみにした。 床に突っ伏していた私の顔は無理矢理カメラの方向に向けられた。 ピラミッドには顎先を床に付けている 私の顔がアップで映された。 肌がぶつかり合う激しい音と共に、私は画面の奥で尻を突き出すような格好をしていた。 師匠は私の腰を片手で押さえながら自分の下半身を前後に動かし続けていた。 「これで、おまえさんも痔仲間じゃな」 顔は見えないがにやけた師匠の顔が容易に想像できた。 師匠に髪の毛を引っつかまれた本体の顔は、 それまでにない苦痛の表情を浮かべていた。 半開きに開いた口からよだれを垂れ流し、師匠にの腰がぶつかる度に、 口の中で舌を痙攣させた。「……ひんっ……ひんっ」 師匠の腰をぶつけられる度に、眉間が歪む。 肛門に出し入れされるのは、想像したこともなかったが、 その顔がすべてを物語っていた。 私が本体の顔を見つめ続けていると、再び私の顔が床に突っ伏した。 師匠は私の頭から手を離して、私の両手首を握った。 私の身体は飛行機のように両手を拡げて 上半身を浮かせ始めた。 師匠に突かれる度に胸が揺れていた。 「こっちの穴も、しまりがぐーじゃ」 師匠は笑いながら腰を動かしつづけた。 そのうち、私の身体は再び、どさっと前のめりに倒れた。 ジャラジャラと金属が擦れ合う音が聞こえたと思うと、 師匠は私の本体の両手に手錠を嵌めた。 私の本体は背中の上で両手を拘束された状態になった。 師匠はカメラの位置を再び替えた。 次にピラミッドに映ったのは尻のところで、後ろ手に手錠をかけられた本体の背中だった。 私の本体はピラミッドに背中を映して、やはり股を開いて師匠の腰の上に 載せられていた。 最初のときと違い、私の本体は身体の正面を師匠の方に向けていた。 師匠は私の開かれた両の太ももの付け根部分の下に、 両の手を挟みこんでおり、そのまま私の体ごと自分の身体を上下させはじめた。 上下される度に、繋がれた手錠の鎖がじゃじゃらと冷たい音を立てた。 「そろそろ、フイニッシュじゃ。もうすぐ、おまえさんの意識を戻してやる ……変に抵抗されると困るるからのお…… 手錠で拘束させてもらったわい。 いやあ、わしがイクときおまえさんがどんな顔するのか楽しみじゃワイ ……」 だんだんと上下運動が早まっていくたびに、 シワだらけの師匠の顔に、より深いシワが走りはじめた。 顔全体が朱くなりはじめ、だんだんと顎があがっていった。 「よし、戻ってこいアリア」 師匠の片手が、私の身体から離れコンソールに伸びた。 その瞬間、私の眼前の風景が一瞬で溶けた。 そして突然目の前に、薄気味悪く歪んだ笑いを見せている師匠の顔が現れた。私は反射的顔をのけ反らせようとした。 しかし、激しい激痛が股間を襲い、それどころではなかった。 何か硬く凶悪ものが、私の中で暴れ回っており、 引っかき回していた。 「やっ……痛い、痛い」 膣内から沸き上がる痛みの波動が、意図せず私の喉を飛び出した。 これでもかというくらい、映像で自分が犯されるのを見せつけられていたが、 実際の行為は想像を絶していた。 敏感な粘膜の中を、痛めつけるように何度もごりごりと引っ掻かれた。 意図せず師匠のモノに張り付いてしまう、 内壁のヒダが師匠のモノが出入りするたび、 ひきちぎられるような感触が痛みとなって私を襲った。 その異物感と痛みは、 まさに暴れ回る蛇に、内部を食い荒らされている、 感覚だった。 得に私が痛みを感じたのは、淫茎が最奥部からでていくときーーーおそらくだが亀頭の傘の部分ーーー が、私の内部の肉をこそげ取るようにでていくときだった。 身体を離して逃れようとしたが師匠は、 私の背中に手をまわし抱きしめるようにして、 私の逃亡を阻止した。 手を突き飛ばしたかったが、両手は後ろ手に手錠で拘束されており、 自由に動かせない。 師匠に抱かれながら、なんとか身体をよじらせたが、 がっちりと抱擁され身動きが出来ない。 師匠は私を抱きしめながらなおも腰を動かす。 「やめて、はなしてっ、はなしてっ……いやっ」 顔を出来る限り反らしたが、師匠は私の方に顔を寄せヒルのよえに首筋に吸い付き始めた。 「やああああああっ!」 そんな私の声など聞こえないように、師匠は言った。 「ああっ……アリア……出すぞい」 全身を氷に包まれた。 「やめろっ……出すな……出すな……やめてっ」 師匠が、私を揺するスピードがどんどん上がっていった。 私は力の限り師匠の中で暴れたが、 がっちりと抱き着かれており、師匠の腕をほどくことができなかった。 私はなんとか後ろ手に拘束された両腕を前にだそうとめちゃくちゃに動かした。 しかし、鎖の擦れ合う音だけが、私を嘲笑うように、なるだけだった。 私は、手首が契れるくらい力を入れた。 ……瞬間、師匠が私を揺さぶるのをやめた。 私の膣内に生暖かい何かがじわっと広ががった。 。 腰を動かすのをやめたはずなのに、師匠のモノが、私の中で生き物のようにびくびくと波打ちながら、 私の中に何か粘液状のものを吐き出し続けているのを感じた。 「おお、でるぅ……」 師匠は、私の首筋を吸うのをやめて、 弛緩しきった口元から涎を垂らしていた。 すべてを悟った私は、力無く師匠にもたれかかった。 視界が急激に滲み、目から熱いものがいくすじも 頬を伝っていた。 頭の中は真っ白で何も考えることはできなかった。 そんな私を余所に、師匠は性器に残った残留物を吐き出し切るように、 再び腰を動かしはじめた。 ……その後、私は再び電子の牢獄に閉じ込められた。 毎日のように私の本体は蹂躙され、師匠がイクときだけ 本体に呼び出された。 私の腕にはどこから仕入れてきたのか、栄養剤が入った点滴の針が刺されており、 師匠は私を犯すために生かし続けるつもりのようだった。 呼び出される度に私は、師匠の腕に抱かれ、 膣内に汚らわしい精液をぶちまけられる地獄を味わわされ続けた。 膣内に発射される度に、反応が薄くなる私に、飽きたのか、そのうち師匠は私を本体に戻したまま、 私を犯すようになっていった。 犯されるときだけ本体に戻される私は、次第にほぼ無反応のまま師匠に、 いじり回されるようになっていった。 それは決して何も感じないようになってしまったからではない。 長い間、電子の牢獄に閉じ込められた私の体質に、 ある変化が訪れたからだ。 長い間、意識と本体を切り離されていた私は、 本体に戻りながらも、意識を切り離すことができるようになったのだ。 犯されているときの感覚を切り離し、 あたかも自分ではない第三者が、 凌辱されているのをモニター越しに見ているような感覚で見ることが、 できるようになったのだ。……私はそれを利用して、動かない人形のような本体が弄ばれるのを見ながら、 チャンスを待った。 師匠は反応を示さなくなった私を完全に壊れてしまったと思ったようだった。 あるとき、私を犯し終わった後、私をネットの中に閉じ込めずに師匠は いびきをかきはじめた。 最大のチャンスと思った私は師匠が寝ているまに、 師匠とPCを繋いで師匠の意識を、電子の牢獄に封じ込めた。 こうして私は自由を得た。 師匠の意識体を幽閉した私は、すぐに病院に行き膣内の洗浄を受け、 すぐさま師匠のアパートに戻り、あるプログラムの製作を始めた。 時折ネット内にいる師匠をモニターに映すと、 なにやら私にがなりたてていたが、私は無視してプログラム作りに没頭した。 特にグラフィックにこりたかった私は、 あちこちのサイトから資料を集めた。 そして遂にプログラムは完成した。 私は久しぶりにモニターをつけて、意識体の師匠に挨拶した。 「お久しぶりです。師匠」 師匠は私に懇願するように言った。 「アリア。すまんかった。本当に反省したから、 ここから出してくれ」 私はそんな師匠の言葉を無視して言った。 「師匠。師匠はセックスが好きなようなので、 意識体のまま楽しめるプログラムを作って上げましたよ」 師匠はわけがわからないという顔を私に向けた。 私は師匠がいる電脳空間に、渾身のお手製プログラムを走らせた。 その瞬間、意識体の師匠間の回りに、 3Dポリゴンでリアルに造られた、クモ、ゴキブリ、ムカデと いった不気味な虫達が現れた。 虫達に囲まれた師匠が、叫び声を上げた。 「大丈夫ですよ。とって食いやしませんから その虫達は師匠を犯すだけです ……一応師匠が逆に犯せるようにもプログラミングしとおきましたが」 ついでに言えば意識体にダイレクトに痛みや感触を、 与えるようにプログラミングしてあるーーー と、説明を続けたが虫達に襲われ始めた師匠は、 もはや、私の話を聞いていられないようだった。 私は師匠が洋服ダンスに隠し持っていた、 栄養剤の点滴の針を、 師匠の太ももや、腕に適当に刺した。 ーーーこの状態で師匠はどのくらい生きるのだろうか? ーーーたまに戻ってきて点滴を交換してあげるのもいいかもしれない。 そんなことを考えながら私はアパートのドアを開けた。 寒空の下、きらきらした雪が風の中で踊っていた。 SS一覧に戻る メインページに戻る |