学校の七不思議
シチュエーション


「花子さん、遊びましょ! お医者さんごっこで」
「えー、やだよー、またやらしいことする気でしょー」

「人体模型たん、今夜もきれいだね」
「み、見ないでくらさい〜 うぅ、恥ずかしいよぉ〜」
「こんな奥まで、丸見えだよ? ほら、ここ……」
「ら、らめぇ〜! 恥骨直腸筋はらめぇ〜!」

「13階段ちゃん、踏んづけられるの好きなんだって?」
「そんな…… あ、いけません…… い、一段増えちゃう」

「男装の二宮さん、いつでも本ばっかり読んでるね」
「ボクの唯一の趣味なんだ、悪いか?」
「べつに悪くなんかないけど、肩こったりしない?」
「触るなっ! こ、こら、ボク動けないのにっ、卑怯者ぉ!」

「ピアノ姐さん、今夜はまた、一段といい音で鳴くねー」
「あ〜ん、あたし、黒鍵は弱いのぉ、やめてえ」
「やめていいの? いつもみたいに、ひとりで慰める?」
「ん〜、もぉ〜、いじわるなんだからあ〜」

「肖像画嬢、隠れるのやめたら? 目が動いてるよ?」
「うっ、うるさいわね…… 余計なお世話よっ」
「君の素顔、ベートーベンより、ずっと素敵だと思うけど」
「ふ、ふんっ、ピアノお姉ちゃんのほうが好きなくせに……」

「鏡さん、今夜もかわいいね、ツインテールで」
「漢字で呼ぶな、っていうか、私は怪談かいっ!!」


――――という学校の七不思議。






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