本所深川七不思議その一 「置いてけ堀」
シチュエーション


本所深川七不思議

その一 「置いてけ堀」  太公望が帰ろうとすると、オイテケオイテケと呼ぶ。その途中で魚が必ずなくなってしまう。

とある釣り人。釣りは好きだが、どうにも腕がよくない。生まれてこの方、フナより大きな獲物を釣ったことがない。
ある日、釣り人は妙な噂を耳にした。本所のある堀は妙に大物がよく釣れるが、帰り際になると「オイテケ」と声をかけられ、
帰ると魚籠が空っぽになってしまうという。どうやら河童かムジナの仕業らしい。
魚が奪われるのは癪だが、それで大物が釣れるのならばと、釣り人は喜び勇んで朝早くから堀に出かけた。
噂が流れたせいか、周りに人気はない。これならばよく釣れるに違いない、と浮き足立って竿を構えた。

夕闇が迫ろうかという頃、果たして釣り人の魚籠には、一尾の魚もいなかった。
所詮噂は噂ってもんか。馬鹿にしやがって。釣り人がむしゃくしゃしながら帰り支度を始めた、その時だった。

「・・・・イテケ・・・」

おぼろげだが聞こえた。聞こえたが、おいていくものは何もない。釣り人がますます腹を立てていると、今度ははっきりと聞こえた。

「ヌイテケ・・・」

声とともに、堀から一人の女が上がってきた。釣り人の目は女に釘付けになった。なぜなら、女は一糸まとわぬ素っ裸だったからだ。

「ヌイテケ・・・」

女が近づいてくる。体全体がびっしょりと濡れており、髪は肩口まで、ただし前髪が長く、顔は隠れて見えない。
そして何と言っても巨乳。片手に収まらぬほどでかい乳に、釣り人の目は吸い寄せられた。

「ヌイテケ・・・」

とうとう釣り人は女に押し倒された。女は釣り人の頭を抱え込み、自らの豊満な乳を押し付けた。
息苦しいほどの圧力に、釣り人自身の肉竿は屹立していく。すると女は、もう片方の手でふんどしの隙間から肉竿を取り出すと
ゆっくりとしごき始めた。女の手は油でも塗ったかのようにぬるぬるとぬめり、徐々に速度を増していく。
釣り人がとうとうこらえきれなくなり女の手の中にどくどくと精を出すと、女は釣り人の頭から手を放し、堀に帰って行った。





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