すねこすり
シチュエーション


「すねこすりが出るから気をつけろ」

少女は地元が嫌いだった。迷信深い年寄りが嫌いだった。きらびやかな都会にあこがれていた。
そんな少女だったから、年寄りたちに口癖のように聞かされた言葉には、むしろ反発したくなった。

部活で遅くなった少女は、山ひとつ向こうにある自宅まで自転車を走らせていた。日が落ちるのも早くなり、街灯もなく暗い道。
こんなに遅くなったのは初めてだが、毎日通いなれた道だ、別段問題はあるまい。すねこすり?年寄のたわごとだ。

道も半ばに差し掛かっただろうか。頼りないライトで山道を照らし走る自転車のペダルが急に重くなり、ついに動かなくなってしまった。

――こんなに時にパンクぅ?勘弁してよねぇ・・・・・・。

幸い自転車のライトは発電式ではなく電池式だったので、自転車を手押ししながらでも照らすことはできる。
半ばもすぎ、あとは下りだ。それほど問題はあるまい。判断した少女は自転車を降りると、懸命に押し始めた。その時だった。

少女のすねのあたりに、何かがまとわりついた。突然のことに少女は、驚きのあまり自転車を手放し、叫んでしまった。
足元を見るが、暗い山道のこと、自分の靴も見ることができない。スカートがめくれるのも厭わず、足を上げたり手で振り払ったり、
少女は懸命にまとわりつく何かを振りほどこうとした。そうして片足で手をばたばたさせていた少女はバランスを崩し、後ろに倒れてしまった。
尻もちをついても勢いは止まらず大の字の仰向けにひっくりかえった少女のすねには、まだ先ほど感じた違和感が残っている。

少女はあわてて体を起こしすねを振り払った。少なくとも当人はそのようにしたつもりだった。しかし、上体は持ち上がらず、腕は地面に張り付いたままだ。

――体が動かない!?

異常な事態に少女が焦りを感じる間にも、謎の存在はすねをこすり続けている。

これがすねこすり・・・なの!?

すねをこするからすねこすり。そんなもの、何も怖くないじゃない。ちょっとこするくらい、それが何なの?
少女は、つい先ほどまで言い伝えを馬鹿にしていた。信じるほうが愚かしいとまで思っていた。
しかし、伝承を目の当たりにした今、少女は怯えの色を隠せなかった。しかし、気丈な少女は叫んだ。

「すねばっかこすって、それが何なのよ!バカじゃないの!?」

ガサッ

近くの茂みから、何か物音が聞こえ、少女は押し黙った。耳を澄ますと、物音は一つではなかった。

ガサッ   ガサガサッ     ザザッ   バササッ

少女の周りを、たくさんの何かが囲んでいる。山育ちの少女は、まず獣の心配をした。
身動きが取れない今、獣に襲われたらひとたまりもない。しかし、音の主は獣よりははるかに大人しい存在だった。

物音が近づいてきた。しかし、少女の目には何も映らない。あたりは無人の暗闇のまま、草を踏みしめる音だけが
近づいてくる。

(すねこすり・・・・・・仲間がいたの!?)

混乱する少女のブラウスを、目に見えない何かが無理矢理左右に開くと、ボタンがはじけ飛んだ。

「イヤァ!!」

チャラチャラして垢抜けた雰囲気の彼女に似合わない、大人しい無地の白いブラ。
見えない何かは、そんな彼女のブラを上にたくし上げると、ギリギリBカップあるかないかの貧しい胸をこすりあげた。
少女の真っ白な双丘の、頂には決して触れない、やさしいタッチ。揉むわけでもない、あくまでこする触り方。
そんな優しく、柔らかく、そしてもどかしい刺激に、少女は悶えた。

「ん・・・・・あぅん・・・・」

甘い刺激に喘ぐ少女は、ふと下半身近くに気配を感じた。いつのまにかスカートがめくりあげられている。

「ま、まって!」

あわてて体を起こしてスカートを戻そうとしたが、やはり上体は動かない。

(今日は誰にもそんな気はなかったから、可愛いショーツはいてないのに・・・・・・)

スカートの下には、ブラと合わせたのか、綿生地の白いショーツ。
少女は気づいていないが、本来は股間がわずかに黄ばんでいる。しかし今は、うっすら染みになっていた。

少女の乳房とすねをこすり続けている見えない何かは、さらに少女のスカートのなかをまさぐると、
的確に少女の秘部をすりはじめた。

「だめぇぇ!!」

少女は腰を跳ね上げ、悲鳴を上げた。鏡を見ながらオナった時よりも、今まで一番上手だった先輩の手マンよりも、
人生で最も興奮した誰もいない放課後の教室での角オナよりも、圧倒的な快楽が少女の体を走り抜けた。
少女は自分でも気づかないうちに、男を迎え入れるときのように足を大きく開き、淫らに腰を動かした。

「良すぎる!良すぎちゃうのぉ!!」

まだ陰唇しかさすられていないはず。もっと奥まで攻められたら、いったいどうなってしまうのだろう・・・
少女が快楽の中不安を感じたその時、新しい何かが少女を攻め立てた。

新しい何かは、陰唇をさすられてヨロコぶ少女の腰の動きを見極めたように、少女の小さなクリトリスを的確に刺激した。

「ひぃぃぃぃいいいいいい!!!」

ぷしゅっ!

あまりの刺激に、足とともに大きく開かれた秘裂から潮を吹いた。ショーツ越しに漏れ出す潮は、陰唇をさする音を
ぐちょぐちょという重い水音に変えていく。
少女が潮を吹いても、陰核をさする何かが手を休めることはない。少女は連続して襲う絶頂の波に翻弄された。

「あひっ!!いいいいいいい!!!ひうううううううう!!!」

腰を跳ね上げ、自分のもっとも恥ずかしい部分を見せつけるように高く晒し快感に耐える少女。
・・・・・・何十回絶頂に達しただろうか、憔悴しきった少女が何の反応も見せなくなったとき、
ようやく見えない何かは少女のクリトリスを解放した。
(やっと・・・・・・終わった・・・・・・)
度重なる大きすぎる快楽に、少女の身体は疲弊しきり、火照っていた。喉は枯れ果て、もはや自力で喘ぐこともできない。
少女は帰宅しようと重い身体を起こそうとした。しかし、上体は先ほどまでのようにびくともしない。
(・・・・・・え・・・?な・・・んで・・・・・・?)
まだ自身が解放されていないことに気が付いたときには、すでに遅かった。
首筋を、太腿を、耳を、へそを、腋を肘を乳輪を乳首を膝裏を足指を足裏を土踏まずをくるぶしをふくらはぎを髪をのどを
しりたぶを肛門を指先を掌を手の甲を二の腕を内腿を尾てい骨を骨盤を唇を額を頭部をうなじをろっ骨を背骨を頬を爪を、
体中表も裏も余すところなくすべての部位を、見えない何かがさすってきたのだ。

「・・!!・・・・・・・・!!!・・・!・・・・!!・・・!!・・・・・・!!!!・・!!!」

少女は快感のあまり咆哮するのように口をあけるが、開けた口の中も、喉を、上あごを歯を歯茎を舌を、何かがさする。
体中が開発される。全身が性感帯になる。少女の理解など追いつく暇もない、暴力的な、しかしもどかしい攻め立て。
その場に失禁した少女は、連続する刺激に意識を手放すことすら許されず、声も上げずに悶えつづけた。



○○県警 事件経過報告
某月某日、A氏より、長女の捜索依頼が出される。A氏によると、長女は某日より3日間家に戻っていない。
これまでにも外泊したことはあったが、これほどの長期間は初めてだったので、警察に通報したという。
少女は補導歴もあり、県警では当初少女の家出でないかという見方で捜査した。
失踪より7日を過ぎたところで、パトロールカーによる本格的な調査を開始。
通学路途中の茂みの中に、少女のものと思われる自転車を発見。付近を捜査し、○時○分、少女を保護した。
少女には性的暴行を加えられたあとが見られ、意識不明。健康状態はよく、命に別状はない。
少女の体内から男性のDNAは見つからなかった。

備考
この集落では「すねこすり」という言い伝えがあり、界隈の老人は口々に「すねこすりにやられたな…」と噂しあっている。
県警内では迷信に乗じた愉快犯ではないかという見方が強い。再発防止のため、パトロールを強化すべし。






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