本所深川七不思議その九 「津軽の太鼓木」
シチュエーション


本所深川七不思議

その九 津軽の太鼓 津軽越中守の邸では、火の見櫓は板木を使うのが規則だが太鼓をつるし、それを打つことを許されていた。

それは今から10カ月ほど前のこと。一人の醜い男が、本所のとある神社を訪れていた。
街の片隅の、誰からも忘れられたその神社には、男のほかに人の姿は見えなかった。
男の目的は、参拝などではもちろんなかった。こんな落ちぶれた神社でも、ご神体には一価値あるだろう。
そう考え、罰当たりにも盗みに入ったのだった。

そうして手に入れたのが、一枚の板切れと二本の拍子木。あまりに粗末なご神体に男は肩を落とし、憤った。

(チッ、くだらねぇモン飾りやがって)

思わず板切れを手に入れ、地面にたたきつけた。男の耳がとらえたのは、板が割れる音でも木の澄んだ音でもなかった。

『ザ・ワールド!!時よ止まれ!!』

(な、なんだぁ!?今の音は・・・・・・太鼓の音か?)

木片ではありえない音に、男は耳を疑った。何やら意味ありげな太鼓の音が、確かに響いたのだ。
男は改めて木片を手に取り、拍子木の一本で叩いてみた。

『そして時は動き出す・・・・・・』

やはり誰が何と言おうと太鼓の音だった。男は喜んで板切れと拍子木を持ち帰ったのだった。


そして10カ月が過ぎ、現在。男は、板切れを持ち家の近くの藩邸に来ていた。この辺りは人のにぎわいも多く、
したがって年頃の、美しい女も多いからだ。
持ち帰った板木の効果は、変わった音を出すだけではなかった。
時間を止めるという隠された効果に気が付いた男は、長屋の女という女をあさり、その全てを孕ませた。
そしてもうひとつ、拍子木にも何か特殊な効果があるのではないかと研究を重ね、
こちらは人の意識を操れるものだと確信した。
先日、初めて女を犯すのに使ってみた。長屋の主の一人娘で、家に閉じこもっていて板木だけでは犯せなかったが、
拍子木を使って自分だとバレないよう強姦することができた。あの娘の腹もそのうちボテ腹になっていくだろう。

今日は近くで歌舞伎でもあるのだろうか、人気役者を目当てに、着飾った若い女が多く歩いている。
男は懐から板木と拍子木を取り出すと、これでもかとばかりに強く板木を鳴らした。

『ウルトラタンマウォッチ!!』

太鼓にしか聞こえない音が鳴り響く。周囲の人間が、動物が、川の流れが、風が虫が鳥が木々が、凍ったように静止した。
世界中で動くものは何もない、静寂な空間。今このときばかりは、醜い男は世界の王であり、頂点だった。

「さてと」

板木をもう一度鳴らさない限り時間停止がとけることはなく、急ぐ必要もない男は悠々とあたりを見回した。
そして近くで最も美しい着物を着て、整った顔を化粧で彩った二十すぎの女に目をつけると、
その着物をめくりあげた。肉づきのよい、安産型の尻をしている。かなり毛が濃く、尻の穴の近くまで毛が生えていた。

(まずはこの穴でいいかな。)

女の腰を少し折り前かがみの体勢にさせると、女の蜜壺に指をねじ込む。しばらく出し入れしていると、
どういう理屈か徐々に女の体は潤い、少し体温が上がったようだった。
ほどよく潤ったところで男は男根を挿入し、立ち背位で女を犯した。時間停止のせいか、女の体は支えもないのに
前に崩れることはない。

「うっ、この女、なかなか名器だな・・・」

続に言う蚯蚓千匹という、肉ひだが一枚一枚大きく、絡みつくような女の淫卑な感触に、男はすぐに精液を流し込んだ。
精液を吐き出している間にも、女の肉ひだは男の肉棒を刺激する。肉棒は萎えることなく、男はすぐに二回戦にもちこんだ。

しごく具合のいい女だったせいか、男はその後抜かずに4回も女の中に精を放つと、ようやく肉棒を引き抜いた。
ごぼり、と男の精が女の秘裂から漏れ出す。かなりの量が膣内に吐き出されたようだ。

続いて塀際を歩いている女を、塀に押し付けて前から犯した。
今度は胸をはだけさせ胸を揉み、次第に頂点へと指を近づけていくと、すぐに乳首がピンと立った。
時間停止中は大きな反応は望めないが、女に快感を与える楽しみだけは味わえるのが醍醐味だ。
乳首に強く吸い付き唇で愛撫すると同時に、下腹部に手を回し、濡れ具合を確認する。
どうやらかなり濡れやすい女のようだ。女の淫口はすでにだらだらとよだれを垂らしていた。
はっきりわかるほど剥き出しに勃起した陰核と開きっぱなしの陰唇を指で刺激すると、女は潮を吹いた。

(こんな感じやすい女は初めてだな・・・・・・)

あっけないほど簡単な反応に少し呆れたが、そのまま女を抱え上げると、女自身の体重で女を貫いた。
既に十分感じているのだろう、少し緩めの肉壺だった。このままじゃイケないと判断し、男は指を菊門に突き立てた。
途端にきゅぅっと締まりがよくなり、男は達することができた。

そのあとも近くの女という女を蹂躙した男は、バレないよう周囲を元の通りに戻すと、改めて板木を鳴らした。

『劇場版スモールライトの使い勝手の悪さは異常!!』

太鼓の音が鳴り響くと、あちこちから悲鳴が聞こえた。犯した女の身体を、時間停止中に与えた快感が一気に襲ったのだ。
一斉に数十人の女が倒れた異常事態に、何も知らぬ周囲の男どもはざわざわとざわめくことしかできない。
醜い男は、ゆうゆうとその場を立ち去って行ったのだった。






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