ある中学校の七つの伝承「13階段」 Bパート
シチュエーション


ある中学校の深夜の会談

その少女は、少しまとまった金が欲しかった。中学校で未婚の母は流石にまずい。
学校にバレたら大事だろうし、高校にもあがれないだろう。相手の男は高校生だが、まあ認知はするまい。
結局のところ、誰にも知らせず小金をためて、堕ろしてしまうのが一番いいのだ。
幸い、同様の経験のある友人が秘密裏に処理してくれる産婦人科を知っているらしい。少し値が張るが仕方ない。

メイクは万全。下着も黒に揃え、スカートの丈も校則より5cmあげた。完全に戦闘態勢だ。
少女がいるのは、学校の北側階段、三階の踊り場。普段はにぎわう学校も、深夜となれば人っ子一人いない。
無人の学校を支配するのは、闇と沈黙だけ。ときおり、守衛さんのもつ懐中電灯が闇を丸く切り裂く。
少女はひとつ深呼吸をすると、屋上に向かって階段を歩き始めた。数など数えない。段数などどうでもよいのだ。
屋上にあがりつき、そこにある小さな部屋を13回ノックすると、少女は中に聞こえるようにはっきり言った。

「13階段。」

扉が開いた。扉の中はわずかにと明るい。中には一人の中年男性が、パイプイスに裸で座っていた。
中年は少女を見ると、下卑た笑いを浮かべて中に招き入れた。少女はつい一礼し、
こんな状況でも『先生』に招かれると礼をしてしまう自分が可笑しくなって笑みを浮かべながら、
招かれるままに中に入った。今日のお客は2年の学年主任、一人きりのようだ。期待外れだったか。

ここは通称『13階段』。一部の女子生徒と一部の教諭の、互いの利益をつなぐ場所。
女子生徒には金銭か成績の見返りを。教諭には、一夜限りの後腐れない性欲処理を。それぞれ提供する場所。
この屋上へ続く踊り場にある、誰も目にとめない掲示板を使って連絡を取り合い、双方の合意のもと利用する売春施設だ。
学内でも知る者は限られている。一部の男性教諭と、1年から3年までのほとんどの女子生徒。
この学校に入学すると、だいたいの女子生徒は、利用するかどうかは別として、部活動よりも先にこの施設を知る。
この時期はさほどでもないが、試験結果の水増しや問題の横流し目当てで使っている女子生徒は少なくない。
学期末は部屋の確保で熾烈な争いがあるほどだ。その努力を勉強に向ければいいのに、と思わなくもない。

少女は人数が多ければ多いほどもらえる額も増えることを期待していたが、今日の相手は1人きりだった。
入り口の扉を閉め、鍵をかける。入り口のそばにある長机には、服を入れるかごが設置されている。
その中に入れるべく、その場で制服を脱ごうとすると、中年教諭がそれを制した。
はぁ、またか。ここを利用する男は、やたら制服の女とヤリたがる。汚れるからイヤなんだけどな。
少女は少しうんざりしたが、言われるままにスカートを履いたままショーツだけを脱ぎ、男の膝の上に座った。
そのまま男に抱き着き、甘えた声色で告げる。「今日は特別、中出し一回1万円から」男はほくそ笑み、了承した。

狭い部屋に男と女の臭いが充満する。男の舌が少女の乳を這い少女は嬌声をあげるが、部屋の外まで漏れることはない。
十分に濡れたことを確認すると、男はそのまま対面座位で挿入した。中学生の未発達な身体、まだ狭い膣内、
男はまるで肉棒を手で握られているような圧力を感じた。少女は主導権を握るべく、男の上で跳ねるように腰を動かす。
そんな少女の尻肉を両手でつかむと、男は少女を持ち上げるようにゆっくりと抽挿を繰り返す。
ただそれだけで、少女の身体は正直に反応した。背筋を反らし胸を男の顔に押し付けながら、天井を仰いで悲鳴をあげる。
少女は男の背に手を回し、男に身を委ねる。男は長年中学生を味わってきたその経験数に物を言わせ、少女の弱点を攻める。
経験豊富な中年男性の、じっとりとしたねばっこい攻めに、少女は耐え切れず何度となく意識を手放した。

体位を変え、部屋の奥の壁に少女が手を突く、立ちバックの姿勢で犯されていた。
セックスに夢中な彼らを、ドアの外、指3本分ほど開けた扉の隙間から、長い黒髪の少女が見守っている。
男が腰をびくびくと震わせ、肉棒を引き抜くと、何度となく放出された精液が少女の膣からごぼりと零れ落ちた。
幾度にもわたる少女の性交を見届け、黒髪の少女は屋上から立ち去って行った。






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