口の女シリーズ3
シチュエーション


ある村で開かれた祭。やぐらの周りを輪になって村中の若者が踊る。
裕福な村ではなかったが、この時ばかりは女たちは目いっぱい着飾り、男たちには眼福のひと時だった。
日が沈んでも祭は続く。やぐらの周りには松明が林立し、村の中央の平場は真昼のように明るかった。

美しく着飾る女たちの中に、一際男たちの目を引く女がいた。
珍しい図章の入った、美しい着物。その裾は短く揃えられ、女の白い太ももが露わになっていた。
女の身体には少し小さいのか、着物は女の身体の線をそのまま見るものに伝えていた。
大きな胸と尻、そしてくびれた腰。メリハリのある身体は、いかにも男好きのするものだった。
女には窮屈な着物は前のあわせもあっておらず、零れ落ちんばかりに豊かな胸の谷間が男たちの目を釘付けにする。
女は手拭いをかぶっており顔は見えないが、村にいる女にこれほど肉づきの良い身体のものはいないはずだ。
淫猥なその女の衣装に、男たちは見惚れ、女たちは鼻をならした。

祭もたけなわになった夜更けのこと、踊り疲れたのか、その女は輪から抜け出した。
それを目ざとく見つけたある男が、そっと女に近づくと、容姿や身体つきを歯の浮くような台詞で讃え始めた。
よい踊りだった、誰もあんな風には踊れない、着物も最も美しい、貴女自身もとても美しい。
女は照れているのか顔を俯け男の世辞を聞いていたが、聞き終わると、褒めてもらったお礼がしたいが、と言い出した。

調子に乗った男はにやりと笑みを浮かべ、貴女の身体でもいいですよ、と返した。
すると女は、ここでは恥ずかしい、貴方の家に連れて行ってくれないか、と臆面もなく了承をした。

男はこの場で押し倒してことに及ぼうと猛る肉棒を必死にこらえながら、女を自宅へと案内した。
自宅につくと、男は早速着物を脱ぎ始め、女にも服を脱ぐよう促した。

女が帯を解くと、着物がするりと床に落ちる。みずみずしく豊かな胸は、重みに負けずつんと上を向いている。
乳輪は大きすぎず小さすぎず、白い肌にひときわ目を引く桃色で、ぷっくりと存在を主張している。
踊りで着物と擦れていたのか、乳首は既にびんびんに勃起しており、先端は充血して少し赤みがかっていた。

陶磁のような白い肌。きゅっとくびれた腰の真ん中には、形のよいへそが見えた。
そのすぐ下には、陰毛が薄く茂っている。切りそろえているわけでもなかろうに、美しく整っていた。

あまりの美しさに言葉も出せない男に、女は言った。

――ご遠慮なさらず、一晩楽しみましょう――

女の言葉に、男は無我夢中で女を押し倒し、豊満な乳に吸い付いた。
その乳は零れ落ちそうなほど柔らかいがハリもあり、男の指を押し返すような弾力もある。
その上乳首に吸い付くと、えも言われぬ味の母乳がぴゅうぴゅうと吹き出す。
男は赤子に戻ったかのように夢中で女の乳に吸い付き、ごくごくと喉を鳴らして母乳を飲んだ。
もう片方の乳首は左手を使い、人差し指と親指で乳腺を開くようにいじる。

室内には男が胸を貪る水音と、女の喘ぎ声だけが響く。

左の乳首が限界まで勃起した頃合いを見計らい、右の乳首も同じように吸い付く。
それが済むと、次は二つの乳を寄せ、左右同時に吸い付く。女の母乳は枯れることを知らないように湧き出し続ける。

女が長い喘ぎ声をあげる。どうやら乳房の刺激だけで達してしまったようだ。
女の身体がびくびくと震えるのがわかる。
男は乳房から顔を上げると、ようやく下半身に目を向けた。
腰が浮き、時折跳ねあがる。この分だとおそらくおまんこは大洪水に違いない。男は女の股ぐらにもぐりこんだ。


しかし男は、そこに予想外のものを目にする。
薄い毛におおわれた女のそこは、陰唇から膣口、はては膣内に至るまで、まるでお歯黒を塗ったように真っ黒だった。
男は驚きのあまり声を上げ、女の股ぐらから飛びのいた。


女はひくつく腰をかばいながら体を起こした。乳房から母乳が漏れるたび、女はこらえるような声をあげる。
快感でだるそうな腕で女はなんとか手拭いを外した。その顔には、お歯黒をつけた口があるだけだった。


男は悲鳴をあげて気を失い、目覚めたころには女は既にいなかったという。
話を聞いた村の年寄りは、お歯黒をしていたのなら誰かの女房だ、と首をひねったと言う。


それ以来、よほどその晩のことが気に入ったのか、男が眠っていると時折その女が乳房を吸わせに来るという。






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