心霊写真
シチュエーション


「ここが心霊写真の撮れるトンネルね。それをテレビに投稿して賞金をゲットよ。」

今は使われていないトンネル。ここに1人の中学生の女の子が訪れた。

少女はテレビに投稿するための写真を撮りに来たのである。

「まったく、みんなここに写真を撮りに来ようって誘ったのにこれなくなるなんて。まあいいや独り占めできるし賞金が入ったら何を買おうかな・・・」

少女はほかの何人かに声をかけたのだが当日になって「やっぱりやめた」「体調が悪くなった」と言われ断られたのである。

「本格的なものを持ってきたのに無駄になったし、一人ならデジカメでも良かったかも。」


「さて、三脚はここに置いて、カメラをセットして・・よしこんなものね。とりあえず試しに1枚撮ってみよ。」

タイマーをセットしカメラの前に立ちピースサインをする。

ふわっ『パシャ』

「きゃっ?風も吹いてないはずなのにスカートがめくれるなんて・・・取り直しね」

シャッターが切れると同時にスカートがめくりあがる。だが少女は特に気にせず
再びタイマーをセットしカメラの前に立つ。しかし

ふわっ『パシャ』

「!・・・またなの?もしかして幽霊がスカートをめくってるのかな・・・だとしたら変態ね」

少女はスカートがめくれるのが霊のせいだと考えた

「・・・そうだ、スカートを抑えていればいいかも。」

少女はタイマーをセットし、スカートがまくれあがらないように手で押さえる。
そして

『パシャ』

「・・・ふう、大丈夫ね。こんなところに長居したくないし、とっとと帰って現像してもらおう。」

帰ってからすぐ写真屋に行き30分ほどで現像した写真を受け取る。

そして自分の部屋に戻ると現像した写真をみた。

「まず1枚目ね・・・やっぱり変態霊の仕業だったのね。」

そこには自分のスカートをめくっている霊の姿が写っていた。

そしてその霊は自分の下着をまじまじと見ていた。

「となると2枚目も・・・うわぁ・・・増えてるし。」

二枚目の写真そこにはスカートをめくっている霊のほかに後ろから胸を鷲掴みにしている手が写っていた。
「3枚目・・・見たくないなあ、でもスカートはめくれなかったし・・・」

恐る恐る写真を見てみる。
「きゃあ!」

少女は驚き写真を落としてしまう。そこには服の隙間に手をいれ胸を触っている手、
下半身にはスカートの中に顔をうずめている霊、
そして顔に白い液体がかけられて笑顔でピースをしている自分が写っていた。

「ど、どうしようお払いしてもらわなきゃいけないよね・・・でも・・」

普通、霊が写ったらならばお払いをしなければならない。

しかしお払いをしてもらうということはこの写真を見せなければならない。

「こ、この写真は見せられない・・・」

だが少女は羞恥心で自分の恥ずかしいこの写真のお払いをすることができなかった。


その後しばらくはこの少女が写った写真にはいたずらをする霊も写るようになったという。






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