貝辺小学校の七不思議 その二
シチュエーション


貝辺小学校の七不思議 その二 場所……北校舎三階の廊下

貝辺小学校では六年生の教室が全て三階にあります。
なぜかというと下級生は三階まで上り下りするのが大変だろう、という配慮があるからです。

人口が多くも少なくもない貝辺学区では、例年六年生の教室は南校舎に三つあるだけなのですが、時々子供の人数が多くて四つ目のクラスを作らざる得ない年があります。
その場合は教室の数の関係上、四つ目のクラスは必ず北側校舎の三階にあてがわれます。

勿論北側校舎は廃校舎などではなく、渡り廊下で各階が繋がっていますし、下の階には下級生の教室などもあります。
しかし三階にはどういうわけか、六年四組以外のクラスがないのです。
音楽室も調理室も図書室も全て、二階以下にしかありません。六年四組を除いて、北校舎三階は全てが空き教室になっているのです。

こういうわけで六年生の四つ目のクラスは貝辺小学校にとっては特別であるわけです。
そして四つ目のクラスが存在する年にだけこの七不思議は発生すると言われています。


A子さんはその日の放課後、北校舎の三階にいました。
けれども彼女は六年四組ではなく六年三組の生徒でした。
それには後ろめたい理由がありました。
彼女の手には体操着の白い袋が握られています。そしてそれは彼女のものではありません。
彼女の友人のものです。彼女はそれを北校舎三階の空き教室に隠すつもりでここにいるのです。

その日は珍しいことに特別四時間授業で、四時半を過ぎた今の時間帯には北校舎はおろか南校舎の三階にも誰もいませんでした。
彼女はこれをチャンスとばかりに、彼女の友人への復讐を計ったのです。

今の時代、小学生同士が付き合うのは珍しいことではありません。
そして男女が付き合う以上、それが小学生であろうとも、いざこざは発生するのです。
彼女の友人が現在付き合っている男子。それは元々はA子さんと仲の良かった男子だったのです。
表面上は二人の関係を応援するA子さんでしたが、内心友人のことがどうしても許せませんでした。

A子さんは自分の容姿に自信がありました。
整ったパーツ、しゅっとした輪郭、綺麗なショートヘア、身長155センチと小学生にしては長い肢体、膨らみかけの胸。
その筋の人間でなくても欲情してしまう肉体を持っていました。
その自信を裏付けるように、彼女は男子によく告白されましたし、彼女を特によく贔屓する教師すらいました。
それが、彼女の友人のようなぱっとしない女子に、好きな男子を奪われた。これは女になりかけているA子さんにとってはひどい屈辱だったのです。

ただでさえ人の少ない北校舎の三階、その上今日は生徒も教師もほとんど残っていません。
普通の感覚からすれば不気味なこの場所も、怒りに燃えるA子さんにとっては渡りに船の絶好の復讐場所でしかありませんでした。
彼女は北校舎三階の廊下の、最も奥の部屋に入りました。
室内を物色し、最善の隠し場所を探します。

空き教室という事で、それほど物を隠す場所は多くありません。
数分ののち、掃除用具箱に体操着袋を隠すことに決めました。
掃除用具箱の中は、何かの動物の小さな丸い糞で一杯で、嫌なにおいが充満しています。
眉根を寄せながらも、にやりとほくそ笑むA子さん。

彼女の友人の困惑する表情を想像すると胸がすくような気持ちです。
A子さんの復讐はこの時点で大方片付いた、そう見ていいでしょう。
しかしそうなると今いるこの場所の不気味さが一身に突き刺さります。
こんな気味の悪い場所はさっさと去ってしまおう。最奥の教室を出て、次の六年四組の教室の前を通りかかった時です。

背後から空気の蠢くとでもいうような音が聞こえてきました。
一瞬にしてA子さんの全身に粟立ちます。
なんだろう今の音は……?
しかし振りむくことなどできようがありません。振り向くと認めてはいけないものを認めてしまう、そんな気がしたのです。

長い足を大股に開いて、早足で廊下を進んでいきます。渡り廊下の手前の階段を下りよう。一刻も早くこの場から逃げなければ。
いつのまにかA子さんの額からは汗が滴っていました。
A子さんのつぶらな瞳の端からは涙が浮かび始めていました。
なぜなら、歩いても歩いても廊下の向こうまで辿り着くことができないでいるからです。

背後からの気配と音は更に近付いてきています。
A子さんはあまりの恐怖から、大声を上げ走り始めました。
それなのに、誰も駆けつけてこないどころか気配も音も背中に張り付いているかのよう。

「……マ……テ」

そして何者かの手が彼女の右肩に置かれました。

彼女が反射的に後ろを振り返ると、顔のすぐ横に、口を大きく引きつらせて笑う少女の顔がありました。

「きゃあああああああああああああああああああああああ!!」
「ツカマエタ」

次の瞬間、その少女はAさんの胴体に腕を回ししっかりと掴みました。がっしり締まっていて、Aさんが半狂乱で暴れようともびくともしません。

「……ニガサ……ナイ」

A子さんのスカートの下から黄色い液体がほとばしります。プライドの高いA子さんが失禁してしまっているのです。
Aさんを掴む片方の腕が外れ、その掌はA子さんのスカートの上から潜り込み、薄い生地のショーツの中へまで滑り込みました。
掴む腕が片腕になってさえAさんの身体は少しも動きません。

逃げようとするその間も、背後の少女の指先はA子さんの固さの残る蕾を優しくこね回します。
はじめは嫌悪しかなかったその行為ですが、A子さんは痺れるような快感が股の部位から込み上げている事に気が付きました。

「くっ、あっ……」

A子さんの甘い声が廊下に反響します。背後の少女の細い指はA子さんの肉豆を優しくつまみ、包皮を剥いて愛液をまぶして転がしているのです。

「だめっ……、はぁっ!」

美少女の顔は快楽で蕩けていきます。
背後の少女は舌を使ってA子さんの首すじや耳を舐めまわし、未開発の性感帯を一つ一つ開花させていきます。
もう両腕を離しても動けなくなっていますから、もう片方の手でA子さんの桃色の乳首を愛撫します。

「ああんっ! あぁっ!」

背後の少女の責めが続くうちにA子さんは女の声を出し始めていました。腰をガクガク震わせ、快楽にむせび泣く少女。

スカートをめくり上げられ、ショーツは太ももまでずり下ろされ、A子さんのスリットは背後の少女の指で蹂躙されていました。
指を縦に這わせ、蜜穴からあふれ出る愛液をすくっていきます。そして全体を優しくマッサージされ、A子さんは肛門をひくつかせるほどの快楽を受けていました。

「はぁっ! ……だめっ!」

きりっとした美少女の顔は今では涎を垂らして快楽を貪るだらしない雌の顔でした。

急に背後の少女の指の動きが早まりました。
A子さんを絶頂させに掛かったのです。
A子さんの初めてのアクメ、それは今にも訪れようとしています。
少女に背中からもたれかかるよう廊下に寝かされて、脚をM字に開かされ、淫豆をころころ圧迫され、蜜穴の入口に指を挿入され広げられます。
蜜穴までもがひくひく痙攣し、小さな口を目いっぱい広げて、白濁した本気汁を垂れ流しています。

「だめっ! 変なの来るっ! だめっ、だめっっ!!」

A子さんの細い身体が弓なりに跳ねました。
プシャア! と潮がA子さんの雌部から激しく飛び散り、両穴は激しく痙攣します。

「ああああああっ!!!」

A子さんは初めて女としての絶頂を経験させられたのでした。

A子さんがイくと満足したようにして背後の少女は消えて行きました。
直後は放心していたA子さんも、やがて我を取り戻し、服装を整え家路に着きました。

翌日A子さんは昨日の事を、あれは夢だったのだろうかと考えましたが、下腹部の淫らな疼きだけは確かに事実の痕跡を残していました。
彼女が学校に行くと、彼女の友人がべそをかきながら体操着袋を探していました。
その姿を見て不覚にも「可愛い」とA子さんは感じてしまいました。
そして悪いことをしたと思いながら、自然に体操着を探し出し、一緒に洗ってあげました。

「ありがとう」とはにかむ友人の姿を見て、A子さんはその友人を手篭めにすることを決めました。
そしてその後、正直に嫉妬心を告白し、絆が深まったA子さんと友人は、今では友情を超えて交際しているようです。
しかしA子さんが男を愛すことはもうなかったということです。

 (ちなみに男が北校舎三階の怪奇現象に遭遇した場合、ちんこをもぎ取られます)

貝辺小学校七不思議 その二 「北校舎三階の百合絵さん」






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