ダンジョン
シチュエーション


薄暗いダンジョンの中、ランプの向こうに人の姿が見えた。
剣を鞘から抜いて、ゆっくりと近づいて行く。
暗闇に真っ白い人の姿が浮いて見える。
長い髪の毛を持つその姿は、、、女だ。
女は、美しい体を惜しげも無くさらしている。
サキュバスだ!サキュバスに間違いない。
サキュバスは、整った唇を半開きに開けて、舌をチロチロと動かして見せる。
その姿は、美しい人間の女にしか見えない。
しかし、こんなダンジョンの奥深くで、裸の人間の女が生きていられるはずが無いのだ。

「ヤアーッ!」

サキュバスの目を見ないように懐に飛び込んで、一気に剣を振り下ろす。

ザクッ!!

肉を切り落とした手応えを感じる。ヤッタ!!
目を開けると、美しい白い手だけがその場所に落ちている。

「しまった!本体はどこだ!」
「ここよ。」

すぐ後から、ぞくっとするような女の声がした。
聞くだけで射精してしまいそうな、いやらしい女の声。

「あっ!」

股間に起こる感触に、体が折れる。
その折れる体を、女の腕が抱きとめる。

「敵は最後まで見ないと、ここでは生きられないわよ。」

女の唇が、耳を嬲る。

「ああっ!!」

体から力抜けて行く。
後から抱きつかれた女の腕を振り払う事ができない。

「よくも腕を切り落としてくれたわね。この代償は高いわよ。」

女が耳をしゃぶりながら言う。
もう抵抗ができなかった。力が残っていないのだ。
ズ、、ズズ、、。切り落としたはずのサキュバスの手が、ゆっくりと近づいて来る。
指を器用に動かして、這って来るのだ。

「くっ!魔物め!」

口では強がっていても、もう足が立っていられない。
そこまで力を抜かれてしまっていた。

女の腕に抱きかかえられるように床に座り込む。

「もう立っていられないの?。でも、まだ終わりじゃないわよ。」

ズズ、、ズ、、。女の腕が、股間の辺りにやって来た。

「あっ!!」

切り離した女の手、いやサキュバスの手が、股間を鷲掴みにする。

「少なくともこの腕を治す分は、吸わせてもらうわよ。」
「ああああっ!!」

サキュバスの手が、股間をいやらしく揉み解す。

「やめろぉ。」

口ではそう言っても、体は快感に反応してしまっている。

「体はこんなに反応しているわよ。」

サキュバスは、そう言いながら、抱いている方の手で器用に鎧を外しにかかる。
腰のベルト外されて、サキュバスは、足の指を器用に使い、ズボンを下げて行く。

「ふふふ。もうこんなに。」

サキュバスの笑われて、頭に血が昇るが、どうする事もできない。
切り離したサキュバスの手の指が、ゆっくりと折り曲げられて行く。

「あああっ!」

この世にあらざる快感が襲う。

「ああっ!!ああっ!!」

サキュバスの腕の中で、ただ小さく悶えるしかない。

「イクッ!!」

サキュバスの指が、器用に動いて先端を撫でまわす。

「あぁっ!やめて!やめて下さい!」

サキュバスに泣いて哀願するが、サキュバスは当然止めようとはしない。

「まだ腕を治すには足らないわよ。もっと、快感に泣き喚きなさい!」
「ああっ!!イイッ!!イクウッ!!イッチャウウウッ!!」

男の髪の毛が、徐々に白く変って行く。
サキュバスの指は、いやらしく蠢き続ける。

「あっ!気持ちいい!!イイッ!!ピギィッ!!」

男の口の端からは、涎が垂れている。
サキュバスが指を解いても、まだ男は悶え続けている。
サキュバスは、自分の切り離された腕を広い、切断面に押し付けた。
サキュバスは、繋がった腕を試すように回すと、涙を流しながら悶え続けている男を、見下して言う。

「吸い殻には、もう用は無いわね。」

繋がった手で長い自分の髪の毛を掻きあげると、背中の翼を広げてスーッとダンジョンの暗闇に消えて行く。

男は動けない体のまま、ダンジョンに残された。
その男の体を狙う魔物は、ダンジョンには、まだいくらでもいるのだ。






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