月の見える草原
シチュエーション


『丘の上。月の見える草原で、愛しい貴方を待っています』


僕は何度も読み返したその文面の手紙を握り締め、指定された場所で周りを見渡した。

「来てくれたんですね……」

そこに待っていたのは手紙の主で、学園の誰もが憧れる生徒会長。
彼女はいつもの柔和な微笑みで、僕を出迎えてくれた。

「ど、どうして冴えない僕なんかに、こんな手紙を……?」

問いかけた僕に、彼女は近づいて来た。月光に、闇のような黒い髪が輝いている。

「私の目を見て答えて――私を、愛してくれる?」

彼女の瞳が、薄く紅の光を帯びていた。だけど、僕はその違和感に気付けない。

「うん……愛して、あげるよ……」

何か、頭にモヤがかかったような気分。何をしているのか、何を言っているのかも分からない。
一つだけ確かなことは、
目の前の『女』が、
愛しくて、愛しくて、
汚したくて堪らない――という事だけだった。

「――きゃ、きゃあっ!」

女をそのまま、草原に押し倒す。その悲鳴は、とてつもなく甘美に響いていた。
そして、制服を手で引きちぎる――ひ弱な僕が何故、こんな力を出せるのだろう。
でも、それもどうでもいい。露になった控えめな胸。

「や、やめてっ!私はそういうつもりじゃ――」

うるさい。破った制服の一部を丸めて、女の口に詰め込む。
まだ少し騒いでいるが、それでもだいぶ収まっている。
僕はその胸にしゃぶりつき、桃色の突起がちぎれそうな程に噛み付いた。

「ひ、ひふぁいっ!」

左右に何度か同じ事をしている内に、僕のペニスは高ぶっていた。
涙ぐんだ目の前の女の瞳が、嗜虐心をくすぐる。
そして、下着を引き剥がす。ほのかに香る黒のパンティーは、わずかに湿っている。

「湿ってるじゃないか。それにこんな下着を履いて、期待してきてたんだろう?」

女は僕の言葉に首を横に振るが、そんな事はどうでもいい。
彼女の膣に、かるく指を入れる。そこは十分すぎるほどに濡れていた。

――やっぱり期待していたんじゃないか、この女。

僕は迷うことなく、滾る男性器を、膣へ一気に突き入れた。

「んーーっ!」

苦しそうに呻き、背筋を張る女。しかし、女性器はしっかりと奥まで受け止めている。

「ふ、ははっ!まさかアンタがこんな淫乱だったなんてなぁ!!」

腰を振る、振る、振る。淫らな水音が響く。それが何よりの証拠だろう。
女は首で必死にそれを否定しているが、既に肌は赤く高潮している。

「ああ、最高だ。この女は、僕の……いや、俺のものだ――」

私物には、マーキングをしなくてはいけない。
興奮が絶頂に達した俺は、膣の奥の奥――子宮口までペニスを突きいれる。
そして女は再び背筋をそらし――俺は、滾る精液を全て放出していた。

「う、ううっ……」

うめくような声で泣き始める女。その光景に、再び俺の欲望が掻き立てられる。

「これで終わりじゃないぜ……ひひっ」

そして再び、俺は激しく腰を振りたてる。
ただひたすらに、己の心を満たす為だけに。

「ひ……ひ、ひっ。ま……まだまだ……」

――あれから、何度射精したのだろう。
数えることすら面倒だった。ただひたすらに、俺は女に射精をし続けていた。

どくんっ!

「かは……っ」

再びの射精。だが、ほとんど精子など出ていない。

――しかし、そんな事は俺の知る由もなかった。

「……ご馳走様。貴方の精、悪くは無かったわよ」

女が何か、喋っている。そして、遠ざかる足音。
待てよ、まだ、俺は満たされちゃいない。

まだ、まだ俺は――。

……月明かりの下、カサカサに干からびたミイラのような男の姿が見えた。
その意味を理解する前に、俺の意識は夜の空に消えていった。






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