好みのサキュバス、お送りします。
シチュエーション


その闇サイトの話を聞いたのは会社帰りに
ぶらりと入った飲み屋でだった。
偶然隣に座った保険のセールスマンをやっているという、
妖しげな雰囲気の男が酒の肴した話だ。

「サキュバスのデリヘルがあるってご存知ですか?」
「サキュバス?」

なんでもサキュバスとは淫魔と呼ばれる魔物で、
男に究極の悶絶を与えて廃人に追いやり、
男の快楽を餌に生きる古代より言い伝えられる生き物なのだそうだ。

私は酔っぱらいの冗談として聞いていたが、
彼が「興味があったらここにアクセスしてみて下さい」と言って
残して行った、闇サイトのアドレスを記した紙片を見て、
軽い興味が湧いてくるのを感じた。

帰宅した私はPCの電源を入れ、そのサイトのアドレスを打ち込んだ。
禍々しいデザインのHPの画面が現れる。
「はじめてご利用される方に」という文字をクリックしてみた。
画面が切り替わり、注意事項を記した文章が現れた。

それによると、このサイトに自分の氏名や住所を入力すれば、
希望の日時に(ただそれは深夜に限られていた)、
好みのサキュバスが送られてくるのだそうだ。
費用は不要で、代金は利用者の生命エネルギー全て。
その代わりに究極の快楽を味わえるらしい。
そういうオカルト・プレーを専門とする普通のデリヘルなのか?

今私が勤める会社は経営悪化で、周囲の人間も次々に
リストラに会い、残された人間も次は自分では?
と戦々恐々とした日々を送っていた。
私も日増しに強くなるストレスに晒され、
少しくらい羽目を外すのもいいだろうと思い、契約する事にした。

契約の項目を見ると、まずは好みのサキュバスを
選べという指示があった。
読み進めるうちに私の中に一抹の不安が巻き起こった。
もし本当のサキュバスなら?いや、そんな馬鹿な。
そう思わせるほど、説明が詳細かつリアルなのだ。

私は念のために、10代半ばの若いサキュバスを選んだ。
小柄で華奢な少女だった。
もし本当のサキュバスだったとしても、まだ若いサキュバスなら
生命を吸い取る力もまだそんなに発達していないだろう。
何かあっても、腕づくでも倒せるはずだ。

私は契約を済ませ、その日が来るのを待った。

眼前に現れた少女は、私が抱いていた
サキュバスのイメージとは大きく異なった。
まだ幼さの残る顔は、街角で見かける
ごてごてと化粧した女子高生とは違って化粧気は無く、
眉の手入れもまだ不器用な感があり、
髪は肩まで素朴に流れていた。

磨けば光る顔立ちの少女と言えた。
大きな瞳で私を上目遣いに見つめる少女を部屋に招き入れ、
私はしげしげと少女を観察した。
身長は150cmほど。華奢な体を覆う
学生服の胸元になだらかに盛り上がった胸の形が見えた。

こんな少女がサキュバスの訳が無い。
万が一サキュバスであったとしても、この少女なら
赤子の首をひねる様に容易に打ち倒せるだろう。

少女はほとんど何も喋らなかった。
こうやって送られてくるのは初めてで、名は「サキ」と言った。

私は寝室に招き入れると少女の制服のボタンを外した。
少女は俯き、緊張して震えている。
私は汚れを知る前の少女を汚すことに興奮した。

ベッドの上で私と向かい合わせに、両膝の上にサキを座らせた。
淡い桃色の乳輪に吸い付くとサキは身体をのけぞらせた。

「あ、ああっ・・」

私は少女の乳首を吸い、舌先で転がした。

私は柔らかく軟性に富んだサキの身体を持ち上げ、
少女の股の間を私の屹立したそれの上にゆっくり降ろす。

「いっ、あ、ああっ!」

私のそれが、サキの踏みにじられた事が無い穴へと侵入した。
湿り気を帯びたそこは、私のそれを包み込み心地よい圧力を加えた。

私は腰を振り、次々にサキの股に腰を打ち付けた。

「い、あ、あ、ああ、ああっ!」

サキは私の首に抱きつき、何とか私の送り込む刺激に耐えている。

私の胸には、サキの形がいいが成長途中の胸が柔らかく当たり、
私が動く度にサキの乳首が私の胸でこすれた。
私のそれは締まりの良い穴の壁で激しい摩擦に合い、
爆発へと向かった。

私は動きを激しくすると、少女の中に最初の精液を放った。
悲鳴を上げる少女。
私の動きが止まると同時に、サキは私の肩にうなだれた。
しかし私は少女を許さなかった。
すぐさま動きを再開し、少女の身内に私のそれを出し入れした。
驚いた様にサキは悲鳴を上げ、少女はまた刺激に翻弄された。

そうやって私は何度かの吐精をした後、
さすがに一息を入れようとサキの身体を離そうとした。
その時、サキの腕が私の首に強く抱き付いた。
驚いた私は、腕の中にいるサキの顔を見た。
私の背筋に冷たい物が走った。

「もう、終わり?私はまだまだ食べ足りないわ」

少女とは思えない力だった。サキは両足を私の腰に巻き付けた。
そして私の顔を赤い舌でゆっくりと淫微に舐め上げた。

「もっと快楽を分かち合いましょうよ。もっともっと
あげるわ、この世では味わえないくらいの快楽を」

罠に落ちた。
私がそれを悟った瞬間だった。

そこからはまさに快楽地獄だった。
なんとか少女の身体を私から引き離そうとするのだが、
これ以上無い強さで私の身体を締め付ける
サキの腕と足は全くビクともしない。
そしてその姿勢のままサキは激しい上下動を繰り返す。
私は呻き声を上げようとするが、
サキの口に覆われた私の口から全く声は漏れ出ない。
サキは唇で私の口を強引にこじ開けると
唾液で湿った舌を私の口内に侵入させた。
私は舌を動かして侵入してきたサキの舌に対して防戦を試みるが、
サキは私の舌のあらゆる部位を正確に舐め、刺激を加え、
私の舌はあえなく10代半ばの少女に屈服したのだった。

性行為を始めてからずっと彼女の穴に埋没し、
挿入されたままの私のそれは、彼女の愛液と上下動で
モミクチャにされ、あらゆる方向に翻弄される中で
それしかすることが出来ない器官であるかの様に精を吐きに吐いた。

徐々に私の抵抗する力も衰えてくる。
手足を力なく垂らしたまま、10代の少女の動く振動に合わせて
手足や身体をぶらぶらと揺り動かすだけで、
目は力なく見開かれ、首は後ろに倒れて揺れていた。

私のそれが彼女が思った様に立たなくなると、サキは私をベッドに
寝かせ、それに吸い付き、針の如く尖らせた舌先で
それの下部を素早く何度も擦り上げた。
しばらくするとそれは強制的に屹立させられ、また彼女の中で
締め付けられ翻弄され、なけなしの精を吐き出す道具と化した。

3日後、連続する性交の中で私の意識は途絶えた。
それでも性交を続行する10代半ばの少女の腕の中で
私は完全に彼女に性と精を与える機能を持つのみの物体となり、
7日後、私の生命は途絶えた。

彼女は私がこと切れたのに気付くと、私の頬を両手で包んで持ち上げ、
玩具に飽きた子供の様に、私の顔をベッドに押し倒した。
私の生命機能を停止した身体はぐたりとベッドに倒れ込んだ。

そして彼女はあらゆる液体で湿った股の間をティッシュで
拭うと、下着をはき制服を身にまとい、
ドアを開けて部屋から出て行った。

サキュバスは存在する。
それはウブな女子高生など、一見無害な容姿に身をやつし、
男性の精液と快楽を切望し、悶え苦しむ男性の姿に
嗜虐的喜びを見いだす。

私はまんまと彼女達種族の手に落ちた。
快楽による苦しみというものが
この世に存在するということを思い知った。

これ以上サキュバスによる男性諸氏の快楽死を出さないため、
また一時の快楽を求めるあまり死に至った
自らの悔恨の念に報いるため、
日々多数の人間が読むと言われるこのスレッドを借り、
読者諸氏に注意を喚起するものである。

それでもサキュバスによってのみ得られる極上の快楽を
求める人間も存在するかも知れない。
そんな人間は、場末で地味に営業する飲み屋で
話し掛けてくる妖しげな保険のセールスマンを探す事だ。
彼がこの世ならざる快楽への道標となるであろう。
しかしその後の結末は、私と同じものであることを認識されたい。






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