夕餉の風景
シチュエーション


「おい、あの女が手ごろなんじゃないか?」

俺はススキの群生の向こう側の砂利道を、とぼとぼと歩く少女を
舌なめずりして見つめながら言った。
隣で小藤(こどう)が緊張した面持ちで首を振る。

「いや、マズいだろ、兵藤(ひょうどう)。
あの子はまだ高校生みたいじゃないか」
「バカ、だからイイんだろう。まだ汚れを知らない白い肌を
俺たちの唾液と精液でグショグショにしてやろうぜ」

俺と小藤は大学の医学部の同級生だ。
日々の勉学から来る重圧の発散に、俺と小藤が計画したのは、
町外れの工場跡地を通る小道で待ち伏せ、
近隣の学校からの家路に付く女を襲う事だった。
計画を俺が話した時には、欲望を目に浮かべて喜んでいた小藤だが、
いざ実行の段階になると、不安と恐怖に震えている。

「ほら、行くぞ!」

そう言って俺はススキ野から飛び出した。小藤も後に続く。

女は恐怖に悲鳴も上がらない様だった。
ススキ野に引きづり込んで、女を押し倒して俺が上に乗ると、
小藤は女の両腕を押さえつけた。

「いや、お願い、やめて!!やめて下さい!!」

女の必死の懇願が、俺の欲情を更に燃え立たせた。

スカートと下着をはぎ取ると、女の美しい陰毛が現れた。
俺は自身のズボンの下で主張する陰部を取り出すと、
女の陰部にあてがい、待ちきれずにそれを挿入した。
女がバタつく。

「あぁぁぁぁぁっ!!お願い!!やめて!!」

俺は小藤に替わって女の両腕を押さえつけ、腰を激しく前後に振った。
今まで経験した事が無い様な女の膣内の締め付けに、
俺の陰部には早くも射精感がこみ上げて来た。

小藤は横で女の学生鞄を漁り、学生証を見ている。

「この女、城北高校の学生だ。」
「ハァハァ・・・、あ、あの・・・、坊ちゃん、嬢ちゃんが
集まる学校か?」

俺は息を切らせながら尋ねる。

「ああ。名前は・・・さきばれいみ・・・佐紀場鈴美だとさ」



私が町外れの工場跡地を通りかかった時です。2人の男達が
ススキ野に隠れて、道行く女を襲おうと待ち構えているが見えました。
荒涼とした夕暮れの光の中、彼らの湿気た欲情の匂いが
感じ取れました。
彼らは私が気付いていないと思ったのでしょう。
ススキの群生の間から情欲に満ちた目でこちらを
一心に見つめていました。

告白すると、私は男性を襲った事が数度あります。
しかし襲われるのがどういった心境になるのか、
まだ味わった事がありませんでした。
そういった好奇心もあり、私は素直に彼らに
襲われてみることにしました。

私を押し倒すと、男は慌てきった表情で、自分の屹立したものを
ズボンから取り出し、私の中に挿入して来ました。
もう1人の男は、私の腕を両手で押さえていました。

私の上に覆いかぶさった男は、自分のそれをあらん限りのスピードで
出し入れしていました。私は自分の持つ能力の一部を解放し、
私の膣の中のそれを締め付けてみました。
男は苦悶の表情を見せ、うめき声を上げました。

なるほど、男性に襲われるとはこういう感情になるものなのですね。
私はある種の屈辱を覚えました。
それは私の家系の血統、つまり人間の男性の精液と快楽を
啜って生きるという血ではなく、
女性としての血がそう感じさせるようでした。
男性に支配され、自分の身体を性玩具に使われる屈辱・・・。
男性に襲われた多くの女性がこういった屈辱を感じて来たのでしょう。
そう思うと、私は彼らに怒りを感じました。
そして2人に一矢報いることにしたのです。

突然兵藤が悲鳴を上げた。

「ぎゃあああ、やめて!!!やめて下さい!!!お願い!!!」

さっきまで女が叫んでいた台詞を今度は兵藤が上げ始めた。
それも必死の形相で。

「助けて、助けてくれ!!小藤!!!」

僕が呆然としていると、兵藤の下にいた佐紀場という名の女が
両足を兵藤の腰に巻き付け、腰をぬらぬらと上下させ始めた。

「出して。もっと出して。あなたの精液を全て吸い取ってあげる」

「ぎゃああ!!!!イク!!!!イっちゃうう!!!!!」

叫び続ける兵藤。
鈴美と兵藤の接合部では、物凄い量の精液が鈴美の体内に
流れ出している様だった。吸い取りきれない一部は溢れ出し、
地面に垂れて小さな水たまりを作っている。
兵藤は激しく痙攣し、一度絶頂に辿り着くと、次の瞬間には再びまた
絶頂に導かれて女の体内にすべてを放出していた。

「ぐ、ぐが、ぐがぁぁ・・・」

突然兵藤は奇妙な呻き声を漏らすと、女の上に突っ伏して倒れた。
それでも鈴美はしばらく腰を使っていたが、兵藤が完全に
事切れてしまったのを知ると、兵藤を軽く押しのけ
ゆっくりと立ち上がった。

「ふー・・・、濃い精液だったわ」

彼女の太ももを兵藤から吸い取った精液が流れる。

「さて・・・」

鈴美はこちらを見ると、僕の方に歩を進めた。

「ま、待って!待ってくれ!襲おうと言ったのは兵藤だ。
僕は奴の誘いに乗っただけで、何もしていない!!」

鈴美はゆっくりと俺の前にしゃがむと、その白く細い両手を
俺の首に回して、長いまつげに飾られた美しい瞳で僕を見つめ、
唇を僕の顔に近づけた。

「もう、遅いの・・・」

鈴美の舌が僕の唇を無理矢理こじ開け、中に侵入して来た。
鈴美に口を覆われているので、くぐもった悲鳴しか出ないが、
彼女の舌は的確に俺の舌を捉え、俺の舌を翻弄した。
その快楽は人間の耐えうる快楽を軽く超えた人外のもだった。

鈴美の口から大量の唾液が流れ込み、俺の胃に流れた。
そこからも更なる快楽が生まれ、全身を駆け巡った。

いつの間にか、鈴美は俺のズボンをズラして一物を取り出し、
口は俺の唇を吸ったまま、下半身では俺の一物を
自分の体内に取り込んで行った。

「う、ううう!!!!!ううううう!!!」

俺は隙間無く密閉された口から、奇妙な呻き声を漏らす。
口から溢れ出した唾液が顎を伝う。

舌から来る快楽はほんの序の口だった。下腹部から来る快楽は
体内で核融合が起こったかの様だった。
鈴美はこれ以上無いくらいの力で俺の首を抱きしめ、
俺の舌を翻弄しつつ、身体を激しく上下させた。
俺は数秒おきに射精し、絶え間なく彼女の膣内に精液を供給していた。

意識が途絶えた。
しかし礼美はそれでも身体を上下させるのを辞めなかった。

人間と言うのは、なんと脆い生き物なのでしょうか。
私のもたらした、ほんの僅かな快楽ですら
それを受け止めることが出来ず、快楽悶絶に死んでしまうのです。
もとはと言えば、自分から求めた筈の種類の快楽ではありませんか?

私はミイラの様になって草むらに横たわった男達を見下ろしながら、
下着とスカートを履くと、死体を背にして歩き出し、
自宅へと向かしました。

帰宅すると母が 妖しげな笑みを浮かべて、
三和土の上で私を待っていました。

「お帰りなさい・・・。あら、外食して来たのね?
あなたが帰宅する頃には食事の準備が出来てると言った筈なのに」

私は靴を脱ぎながら言った。

「大丈夫よ、お母様。たいした食事は食べてないから。」

その時、私は自分の学生靴の上に精液がこびり付いているのに
気が付きました。
どちらの男性の精液なのだろう?
私はそれをぬぐうと、三和土に上がり、自分の部屋に向かいました。






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