シチュエーション
「く、クマが、クマが!」 クマにのしかかられる夢にうなされ、たまらなくなって目を開けると暗闇にぼんやり光る顔があった。 「うわあ!」 僕はびっくりして起きあがりたいのに起きあがれない。 これが金縛りか!冷静に思うが、なんのことはない女の子らしい人が僕に乗っかっている。 どうも変な夢を見たのはこれのせいか。 だんだん頭が起きてきて冷静に観察すると、なかなかかわいい。 金色の長い髪、彫りの深い顔。幼い感じなのに目鼻立ちがはっきりしている。 それに暗闇でぼんやり光っているところからロシアの潜水艦乗りだったに違いない。 「これはチェレンコフ光じゃないわよ。それにロシア人じゃないし。」 他人のモノローグに答えてくれてありがとう。 「君は誰?どうしてここにいるの?」 とりあえずその他のありきたりなことを聞いてみよう。 「ごめん、びっくりさせちゃったね。かわいい寝顔だったから横で見てるだけじゃ我慢できなくって。」 「私は淫魔。サキュバスって言えばいいかな。さ、ここまで言えばいいでしょ。しようしよう」 そういうことになった。 サキュバスと言っている彼女は、うきうきして布団を剥ぐ。 「うわ寒っ!」 まだ寒い時期に布団を剥ぐのはやめていただきたい。 「あらら、こんなに縮んでる。」 「寒いもん」 「大丈夫。こうしてればすぐに大きくなるでしょ。」 添い寝するように僕の横に寝そべり、足を絡める。もちろんパジャマの上からまだ小さい肉棒をもむように刺激するのを忘れない。 「ほら、こうしてれば暖かいし」 もみゅもみゅ 「あは、大きくなってきた」 もむような動きからしごく動きに変わった。 「ね、ね。そろそろいいよね?」 彼女は足の上に乗るとズボンをおろした。 「うわあ、こうなってるんだ・・・」 うわあとか言うな。 「いただきま〜す」 ぱく。 寒い空気の中、ペニスの先が温かい口の中に含まれる。はっきり言って気持ちいい。 「んっんっ」 唇でしごき、舌で先を舐めくびれのところを強く締めてしごく。 ぬちゅじゅぱっ。根本まで含んだかと思うと、喉で締め付け、ぬぬぬっと姿を現す。 「どう?気持ちいいでしょ?」 肉棒を口から放すと手でしごきながら彼女は聞いてくる。 「うん、気持ちいい・・・」 その時にはもう気持ちよくて脱力しながら答えた。 再びくわえ、舐め、唇でしごき、甘く噛む。 「もう出ちゃうよ」 「いいよ、このまま出して」 どくっ!どびゅ!びゅびゅっ! お言葉に甘え口の中で放出する。 全てが出されるのを彼女は全て受け止め、こくこくっと嚥下する。 「はあ、おいしかった」 唇を舐める仕草がなまめかしい。 「それじゃあそろそろ・・・」 ペニスの上に移動すると手で支えながら位置を調整。 「このへん・・かな?よいしょっ」 少し考えるそぶりを見せた後、ペニスが上から押しつぶされるような感覚のあと、ぬるんと吸い込まれた。 途中抵抗があったが、彼女の体重で押し切られ、とうとう最奥まで到達した。 「・・・もしかして初めて?」 「誰だって初めての時はあるよう。」 いや、そうじゃない、そうじゃないぞ。 「いや、そうじゃなくてさ」 「うるさいな、だまってされてればいいの!」 ちょっと上目遣いで強がっているものの、目尻に涙が見える。やっぱり痛いらしい。 それでも健気に腰を動かしてくる。 でもまだちょっと痛いのか、動きが小さめだ。 「痛いなら無理するなよ」 「いいの!あっ・・・だんだん、気持ち、よく、なっ」 先ほどよりも動きが大きくなってきた。 彼女のすべすべな尻に手を回し、動きをサポートする。 しまりがよく、つぶつぶでペニス全体を刺激してくる。さすが初物。 だけど背の違いかここから胸を吸うことはできない。残念。 「ごめんね、胸が小さくて」 「別にそんなことないよ」そんな気分にさせたお詫びに、尻に回した手で彼女のいいところを探すように刺激する。 膀胱の裏あたりをするといい反応を示す。このへんかな? 「そこ、そこだめっ気持ちいい!」 きゅーっと体も中も抱きしめてきた。 反応が楽しくて一番奥もコツコツしてあげると 「そこもっそこもだめっ」ここもだめらしい。 「あっあっなんか来る、来ちゃう!」僕もそろそろ限界だ。 「中に、中にちょうだい!」 そんな彼女の声に答えてあげる。 びゅっ!びゅるびゅる!びゅくっ! 彼女の最奥に放つ。 「―――――――――!!」 彼女が僕の上で反り返り、びくびくと痙攣した。 「はあ、気持ちよかった」 入れたまま彼女が覆い被さると、心地よい重みを感じたまま意識がとぎれた。 「おはよー」 朝目が覚めると、女の子の顔があった。どうも昨夜のは夢じゃなかったらしい。 「寝顔がかわいかったから起きるのを待ってたの」 「普通、終わったらどこか行っちゃうもんじゃないの?」 寝ぼけ眼で聞いてみると、彼女はにこやかに答えた。 「牛乳よりもおいしかったし、気持ちよかったから。しばらくここにいるね」 牛乳がわりですか、そうですか。まあ一人暮らしだから別にかまわないけどね。 「拗ねないでよー」 僕の鼻をつつきながら彼女は笑った。 「そういえばまだ名前を聞いてなかったね。」 あまりにも今更だ。 「そういえばそうね。私の名前は――」 彼女とは長くなりそうだ、枯れなければ。 SS一覧に戻る メインページに戻る |