淫魔とリザ
シチュエーション


小さな村に淫魔が棲みついた。
その淫魔の色香は枯れた老人から精通もまだの子供まで、男ならばみな虜になってしまうほどに
妖艶な魅力を振り撒いていた。そしてそれは男のみならず、徐々に女までも及びつつあった。
色香にあてられて、夜になると女性器がじくじくと疼いてしまうのだ。

危機を覚えたのは、この村に数年前から住むリザという少女だった。
彼女はかつて、都の魔法使いに師事していた見習い魔法使いで、小さな村で一人、独学で魔法を学んでいた。
師より餞別に貰った分厚い書物を毎日紐解き、様々な魔法の品を作っては都で売って生計を立てる日々を送っているのだった。

そんな彼女が村に戻ると、爛れたような、妖しい空気が村中を漂っていて愕然とした。
調べるまでもなく、淫魔は堂々と村の中を歩いては、男を誘惑して自分の小屋に連れて行くのを目の当たりにした。
元来勝気な彼女は、覚えたばかりの氷弾を放つ魔法で攻撃する…だが、氷弾は、淫魔に触れる寸前で音もなく蒸発した。
くすり、と嘲るような笑みに、リザは力の絶対的な差を思い知らされたのだった。

平和な村が悪魔に支配されている。何とかしたい、けれど悪魔退治には高額の報酬が常。
とてもこの村に払えるとは思えなかった。
彼女の師は遠い地に旅に出ているから頼るべきツテもない。それに、いたとしても師は男の身だ。
いかに師が偉大な魔法使いとしても、淫魔は男を蕩けさせる事が存在意義のような悪魔だ。
尊敬する師が、村の男達のようにだらしなく、欲望に蕩けた顔で淫魔に屈するなど、リザは想像したくもなかった。

しかし、このまま何もしないわけにはいかない。この村の空気を吸うだけで、なにやら淫らな気持ちがじわじわと湧いてきて、
気がつくと下腹部に手が伸びてしまっているのだ。魔法の修行を積んでいる彼女でさえこうなら、村の人たちなどひとたまりも
ないだろう。

村を見捨てて逃げるなど、正義感の強い彼女にとっては論外。
この村を救えるのはあたししかいない。自分に力があれば、と歯噛みするリザはふと、師から譲り受けた書物に
悪魔退治の項があったのを思い出した。

書物を読み漁り、対策を必死に探した。悪魔は弱点がつきもので、それさえわかれば力の差など簡単にひっくり返る、
といわれている。寝る間も惜しみ、体を蝕みつつある性欲やほてりにも耐えて。遂にリザは、淫魔を追い出す方法を
ひもといたのだった。

幾つかの薬草を特殊な製法で調合。この香で淫魔の色香、匂いを中和する。
そして、淫魔の棲む小屋の周辺に、しきたりに則った法陣を引く。これで、淫魔を元いた世界に追い返すのだ。
秘策があるとも知らず、淫魔は小屋の窓からくすくすと笑って眺めている。
力の差が大きすぎるからだろう、完全に油断している様子。

━━その余裕ぶった顔、ほえ面かかせてやるわ!

心に闘志を燃やし、リザは入念に法陣を地面に描いていく。
淫魔が小屋の中にいるのを確認し、リザは法陣を完成させた。
法陣は魔力を帯びて光を放ち、淫魔を包む。

リザは勝利を確信し、淫魔に指を突きつける…が。
淫魔はくすり、と笑みを浮かべ、おもむろに右手をリザに向ける。
…魔力が発動しない。それどころか、淫魔の右手に光が集まって…?!
まさか、失敗?とリザが焦りを覚えた瞬間。法陣の光、魔力は淫魔からリザに標的を変えた。

全身が焼け付くような魔力に包まれ、リザは意識を手放した。

***

リザは月明かりが差し込むベッドに寝かされていた。
一糸纏わぬ姿…だが、リザは月に照らされた己の身体を見て、驚愕した。
決して大きくはなかったが目下成長中だった、形の良さがささやかな自慢だった乳房がまっ平らな胸板に、
そして下腹部に何かぶら下がっている感触があるのだ。

悪魔を追い返す法陣は絶大な効果を持つが、失敗すれば己が身にその力が及ぶ。
意識を手放す前に、法陣の光が自分を包むのをおぼろげに思い出す。
この体の変調はそのせいなのだろうか。

「あら、お目覚めね」

ドアが開き、淫魔が部屋に入ってきた。
途端、部屋の空気がピンク色に変わるのを肌で感じる。
睨みつけ、抵抗の意志を示そうとして淫魔の顔を見たリザは、思わず見蕩れてしまった。
赤い瞳、艶めく唇、微かに紅潮する頬。今までは何とも思っていなかった淫魔の顔が、
何故だか侵しがたい神聖な、女神のように見えるのだ。
赤い瞳と目が合うと、初恋の時のようにどぎまぎして、顔から目をそらす。
だが、その時何気なく目に入った淫魔の肢体に、リザの目が釘付けになってしまう。
豊かな乳房は複雑な刺繍をあしらった布にくるまれ、見るだけで柔らかな感触を想像できてしまう。
肌も白く、腰は驚くほど細いのに尻もまた豊かな曲線を描いている。

淫魔の肢体を見ていると、だんだんとリザはおかしな気分になってきた。
いやらしい乳房を揉みしだきたい、顔をうずめてしまいたい、と。
肌を合わせて貪りたい、と。
下腹部が、ずくん、ずくんと熱くなって、ぶら下がっていた棒のようなものが熱をもって腰からせりあがってきたのだ。
体の変調に、リザは悲鳴を上げた。…男のような、低い声で。

「あら、男になったのは見た目だけじゃないのね。ちゃんと勃つんだ」

男。リザは己の体の変化に、納得してしまった。
乳房が消えたのも、股間に何か生えたのも。確かに男の体だ。

…リザは納得すると同時に、戦慄した。
今まで淫魔と相対できていたのは、女だったから。
しかし、今は男。淫魔は息を吸うように男を虜にするのだ。
心はれっきとした女だが、男になってしまった体に触れられなどしたらどうなるかわかったものではない。
焦ったリザは逃げようと立ち上がった…が。

「あふぅ…ん」

淫魔の淫らな声に、足が止まり。意志に反して淫魔を見てしまう。
いやらしく体をくねらせ、自ら胸を揉む。形を自在に変える乳房に目が釘付けになってしまう。

「ふふふ、心は女なのに、体はしっかり男なのね。私から目が離せないでしょう?」
「そんなこと、ない…!」
「本当?こうしても?」

淫魔は見せ付けるように、乳房を包む布をゆっくりとはだけさせる。
想像した以上の乳房が露わになっていく。
いつしかリザは、息を荒くして見入ってしまっていた。

淫魔はその様子を見て、嘲るように笑った。

「どうしたの?元々女なんだから、おっぱいなんて珍しくも何ともないんでしょう?」
「そう…だよ。そんなの何とも…!」
「そうよね、あなたは女なんだものね」

淫魔は乳首をリザに晒した。
桃色の乳輪、意味ありげに勃起している先端。
たゆん、と揺れた乳房に反応して、リザの股間のペニスが痛いほど勃起してしまう。
既に先端は、自ら分泌した液でぐちょぐちょに濡れている。

リザは男の生理には殆ど無知であったが、この状態は何となくわかった。
━━どうしよう。おちんちんが、女の体に反応してる…私、女なのに…

精神は女のままだというのに、リザの体は狂おしいくらいに、淫魔の魅力に、乳房に劣情を抱いてしまっているのだった。

そして淫魔は、腰の布をさっと自ら剥ぎ取った。
薄い陰毛の下に覗く女性器。
リザは自覚なしに、唾を飲み込んでしまっていた。
淫魔が動くと、女性器を目で追ってしまう。自分の性器すらまじまじと見たことがなかったリザは、
何故だかその部分が見たくてたまらなくなっていた。
見てはいけない、はしたない女の秘所が、ちらちらと見え隠れする。
誘うような淫魔の腰の動きに、リザは一歩ずつ近づいていた。

「ストップ」

淫魔の声に全身がビクッと震え上がってしまった。

「どこを見ていたの?」

強く問い詰めるような声が飛ぶ。
リザは、自分が男のように劣情丸出しで女の秘所に見入ってしまった事に気付き、どうしようもなく情けなく、恥ずかしくなってしまう。
それでも、強気に言い返す。

「どこだっていいじゃない、そのきったない体で何人の男を誘惑したんだかって見てたのよ!」

だが、淫魔はその言葉に大きく笑った。

「あははは、すごーい。まだそんな口利けるんだ」

そして舌なめずりをして、にい、と笑った。

「どこまで耐えられるか、楽しみになってきたわ」

淫魔は長い髪をかきあげる。
その何気ない仕草さえも、今のリザには誘惑になってしまう。
首筋から鎖骨のラインが綺麗でドキドキしてしまうのだ。

「ふふ、どうやって誘惑しようかな…」

呟くと、淫魔はくるりと後ろを向いて、近くにあったテーブルに上半身をうつぶせた。
尻を突き出す格好になって、リザに見せ付けるのだ。
丸みを帯びた尻、不浄の穴、そして淫魔の女性器が、丸見えだった。
女性器はひくひくとひくついて、入り口が濡れて妖しく光っている。
そのまま、尻を左右に振る。ただ振るだけの無造作な動き。

ただそれだけの動きなのだが、リザの頭を劣情で染めるのには十分すぎた。
勃起したペニスがはちきれそうに律動し、先走りの涙を流している。
だがリザは、男の生理に無知な為、慰め方もわからずただただペニスからの欲求に翻弄されてしまっていた。
公衆の浴場などで見慣れているはずの女の体に、おかしいくらいに触れたくて仕方がないのだ。

そんな胸の内を知ってか知らずか、淫魔はその体勢のまま、はしたなく女性器を指で広げてみせた。
月明かりの部屋なのに、鮮やかな桃色の襞が目に飛び込んでくる。
自身の秘所すら恥ずかしくて見たことのないリザにとって、それはあまりに刺激的すぎた。
開いた秘所の奥から、つぅ、と太ももを雫が伝い、蜜は次から次へと溢れてくる。

リザは全身もペニスも棒立ちになって、食い入るように見ていた。
床に零れた雫から芳香が漂い、それを吸うと頭に桃色のもやがかかってくるのだ。
魅了の香りだ…と頭の片隅では理解した。だが、どうしたことか抵抗しようという気持ちが湧いてこない。
下腹部のコレをあの潤みきった襞にこすりつけたらどれだけ気持ちよくなれるのか、という男の劣情に、
リザの頭の中はほとんど支配されていたのだ。
だから、首だけ後ろに向けた淫魔が泣きそうな表情で「挿れて…」と喘ぐような声を聞いて、
リザの理性はあっさりと、切れた。

誘われるままに、リザは弾ける寸前までに高められたペニスをあてがった。
淫魔は器用に腰を動かし、近づいてきたペニスを飲み込んだ。
粘膜の触れ合う、ぐちゅ、という音が聞こえた瞬間、リザのペニスをめちゃくちゃな刺激が襲った。

━━なにこれ、うわ、わ、わ、でる、でちゃう、すごい、あ、あ、あぁぁぁぁぁっ

リザのペニスから精が迸った。二度、三度、四度…
腰を震わせ、膣の奥に突き立てて、男の絶頂の証を注ぎ込んでいく。
注いでいくたびに、目の前の女を侵していく征服感のような高揚に、心が満たされていくのだった。

***

やがてペニスの律動は治まり、リザは何とも言えぬ虚無感に襲われた。
体がだるくて、重い。感覚も鈍くなっている。頭の中は相変わらず、もやがかかったようになって混濁。
リザは射精に疲れた体をそのまま、目の前の淫魔に預けた。肌が触れ合うだけで、気持ちいい…

突然、ぱん、と淫魔が手を叩いた。

その音で頭のもやが一気に晴れる。
━━あれ…今、あたし、何を…?

誘惑に屈し、体に溺れ、快楽を貪って…淫魔に屈してしまった。
女なのに、男の劣情に身を任せてしまった。

くすくすと淫魔は、嘲るように笑っている。

「あんなに強がってたのに、大したことなかったのね」

リザはどうしようもない敗北感を覚え、うなだれた。
悔しくて涙が滲む。師との修行がどんなに辛い時でも泣かなかったリザだが、
悪魔に屈してしまった事で心が折れてしまったのだ。

と、淫魔が体勢を入れ替え、泣き顔を優しく胸に抱いた。
頭を撫でられ、豊かな乳房に顔を埋めると、不思議な気持ちになってくる。
淫魔は憎い敵なのに、そういう感情が少しも湧いてこない。
むしろ、母のような姉のような、母性で包み込まれる幸福感が湧いてきた。

「無理しなくていいの、素直に、泣いていいのよ」
その言葉に張り詰めていたものが切れたリザは、母親に縋る子供のようにわんわんと泣きだしてしまった。

***

「私のペットにならない?」
「好きにすればいいよ。あたしじゃ何したって敵わないんだし」

泣き止んだリザに対し淫魔の出した提案。リザは諦めたように答える。
悪魔に屈した以上、命を取られようが何をされようが、どうしようもないのだ。

「ペットになってくれたら、あなたの精が尽きるまでは人間を襲わないって約束するわ」
「…本当に?」
「何なら契約する?」

悪魔は息をするように嘘を吐く。だが、「契約」は別だ。
契約は、人にも悪魔にも強制力となって働く。決して破ることはできないのだ。
だから、契約という言葉に、リザは反応した。
自分一人で他の人間が一時的にでも救われるなら。

「でも、なんであたしなんかペットにするの?」
「男の体で女の言葉って似合わないからやめて」
「うっさいわね。仕方ないじゃない。とにかく、何で?」
「だってあなた、私の色香に抵抗したじゃない」
「それは、私が女だから」
「でも体は男でしょう?私、淫魔の中でも特別強いフェロモン持ってて、男だけじゃなくて女も誘惑できちゃうみたいなの。
だけど、みんなちょっと体をくねらせるだけで欲情しちゃって、つまんないの」

すごい言い分だ。だが村の様子を思い出すと、そうかもしれない。

「だからね、抵抗しながら最後には色香に屈して喘いだあなたが気に入ったの」

先ほどの醜態と快楽を思い出し、顔が赤くなってしまう。

「それに、あなたは女の体に戻りたいでしょう?」
「方法、あるの?」
「多分だけど。あなたの中の過剰な魔力を放出すれば、戻るんじゃないかしら」

淫魔はそう言うとくすっと笑い、ベッドの上に乗った。
そして足を大きく開く。秘所が見えるよう、指で広げて。

「だからね、ここに、あなたのおちんちん、挿れて欲しいの」
「それとこれと何の関係があるのよ!」

だがリザの声は上擦っている。ずくん、とペニスが反応して意志とは無関係に勃起し始めるのだ。

「あら、知らないの?魔法を扱う男の放つ精には魔力が帯びているのよ?」
「そんなの聞いたこともないわ!」
「だけど事実よ。だから男の魔法使いは、魔力の放出を恐れて女と交わらないのが多いのよ」

だから食べごたえあるんだけどね、と淫魔は笑いながら、乳房を揺らしてリザを誘惑し続ける。
桃色のもやがまた頭の中にかかってくる。
柔らかい乳房に、さっきみたいに顔を埋めたい。乳首を吸いたい。
そして、気が狂いそうなくらいに気持ちよかった淫魔の秘所に、このおちんちんを埋めてしまいたい。
下腹部からの刺激を求める劣情がだんだんと頭を支配し、性欲のままに都合のいい論理を構築していく。

そうだ、抵抗してもしなくても、結局は淫魔に貪られてしまうんだ。
だったらこのまま、あの中で放出してもいいじゃない。
それに淫魔の言葉が本当なら、精を放てば女に戻れるって言うし。

リザはふらふらと、吸い寄せられるように淫魔に近づいていき、抱きついた。
そして、前戯も何も無く、欲望のままにペニスを突き立てた。

顔が向かい合ったまま、更なる快楽を求めて腰を振るリザ。
さっきのような、一気に射精してしまうような快楽ではなく、じわじわとペニスが融かされるような悦楽。
淫魔が膣をコントロールして、すぐに射精できないようにしているからだが、リザにはわかるはずもない。
射精したいのにできない、もどかしい絶妙な快楽。
リザは強い快楽を求め、膣の襞に角度を変えてこすりつける。

と、ある場所に擦りつけたとき、膣がぎゅう、と閉まり、淫魔がかん高い喘ぎ声を上げた。

「やっ、ダメ、そこ弱いの!擦っちゃダメぇ!」

急に膣の圧力が高まり射精しそうになるリザ、だが必死にこらえて何度もその部分にペニスを擦り付ける。

「イヤ、あ、ダメ、ダメ、イク、いっちゃう!」

淫魔が腕を伸ばすと、リザの体をすごい力で引き寄せた。
秘所が何度もひくついて甘く射精を促す。
堪えきれず、リザもまた大声をあげて精を迸らせた。

「おいしいよぉ…」

精を受けた淫魔は恍惚の表情を浮かべ、貪るようにリザの唇を奪う。
激しく舌を絡みつかせ合いながら、リザは意識を失うまで、精を注ぎ込んでいた…

***

朝日の眩しさにリザは目を覚ました。
横では淫魔が気持ちよさそうに眠っていて、あの痴態が夢じゃなかった事を思い知らされる。
━━あれ、胸がある。下腹部も、おちんちんがついてない…女の体に戻ったんだ。

だが。
腰…いや、尻のあたりに何か変な感触が。

━━なにこれ。黒い…尻尾…?


……
………いやああああああああああああ!!


小屋の中でリザの悲鳴が響き渡る。

「何よぅ、朝はもっとゆっくり寝かせてよ」
「な・ん・で!!あたしに尻尾なんか生えてるのよ?!」
「んー?あ、それ契約した証」
「いつ契約なんか…」
「あれだけヤっといて、それは無いんじゃない?」
「へっ?」
「淫魔との契約なんて、セックス以外何があると思う?」

絶望した。尻尾が生えている女。こんなじゃ、師に会わせる顔などない。

「それとも、額に文字彫られる方が良かった?」
「そんなのどっちも嫌に決まっているじゃない。大体こんな尻尾、何の役に立つのよ!」
「あら、そんな地雷踏んじゃうんだ」

━━地雷?

淫魔が尻尾を無造作に握って、きゅっと先端を擦る。
ただそれだけで、リザは絶頂に達した。

しばらく真っ白な快楽の淵に追いやられたリザは、やっとのことで意識を取り戻すと、問うた。

「何、これ」
「尻尾でしょ?」
「そうじゃなくて」
「冗談よ。この尻尾、私以外が触ってもなんともないの。他の淫魔でもダメね」

そして、先ほどとは違い、慈しむように優しく擦る。
全身が甘く蕩けるような快楽に包まれ、恍惚としてしまう。

「おちんちんなくなっちゃったから、代わりにコレで、私を慰めて欲しいの」

だってあなた、私のペットでしょ?と言われ、淫魔が尻尾を指でつーっとなで上げる。
それだけで、尻尾は私の意志とは無関係に、淫魔の秘所に入りたがってしまう。
同時にリザの秘所も、先ほどからの刺激に潤みきっていて、もう片方の手で淫魔に愛撫されてしまう。

両方からの快楽に堪えきれなくなったリザは、快楽のあまり淫魔にしがみ付いて、聞いた。

「名前、教えてよ。あんたの名前」
「そうねぇ、私をまたイカせてくれたら、教えてあげる」

そんなの絶対無理と思いながら、リザは圧倒的な快楽の波に飲み込まれていくのだった…






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