シチュエーション
異世界ゾリティエイア。 突如世界中に現れた魔界の扉から湧き出た魔族に陥れられた異世界。 人間・エルフ・獣人は、ある者は剣を持ち抗い、ある者は従属し、ちりぢりばらばらになりながら魔界の虜になりつつあった。 ムービー 選択 →聖ハルシア王国 ┗西の平原地帯を統治している人間の国。 敬虔な民と白き騎士達の国で、王都ハルシオンは巨大な白の三塔がそびえるハルシア国教の聖都でもある。 ダイヤガルド帝国 クロヴァキア連合王国 ソルダイン魔帝国 ホワアアアアン ト画面ホワイトアウト→クラシカルなBGM 聖ハルシア王国の王都ハルシオン。 そびえる※1三塔、剣の塔の広間に俺は立っていた。 周りには白と蒼の甲冑に身を固めたハルシアの正規兵と、その中にはそれぞれ違った出で立ち得物を携えた、俺と同じ傭兵の姿も見えた。 父王エクトルW世が※2レオナードの戦いで戦死した後、臣下に急かされるように即位したにも関わらず、 若き賢王エリックU世の凛々しい蒼の瞳白はしっかりとこの広間に集まった俺達を見据えていた。 エリック「ハルシアの求めに応じてくれた勇士よ!」 エリック王は金色の髪を揺らし俺達を見回す。 後ろには二人の王族、エリオットの妹エレイン姫と、弟、まだ幼き第二王子エリオットが控えている。 皆金髪、黄金の獅子の生まれ変わりと言われるハルシア王族である。 エリック「今回集まってもらった諸君の勇気に感謝をしたい。では、リリアンナ卿。」 そこまで言ったところで近衛騎士団をまとめる壮麗な蒼髪の女騎士リリアンナが王の下に跪き立ち上がる。 リリアンナ「では私から作戦概要を説明させて頂きます。」 王が玉座に座ったところでリリアンナが作戦の説明を始めた。 ト画面暗転→木がまばらな森の中 作戦の概要はこうだ。 ※3北の魔帝国に隣接したアイダの村から連絡が途絶えた。 魔帝国ソルダインは今や魔族の根城、呪われた地である。 アイダが敵である魔族に占領されていたならばこれを駆逐、村を奪還せよ、ということだ。 そこで俺達傭兵が先遣隊として村周辺域から偵察をしているという訳だ。 レナ「見て!」 自ら先頭を買って出た女傭兵が森の中にある家々を指差した。 人の気配はない。 アイダの村のようだ。 クラック「どうする?分隊長?」 恰幅のいい男傭兵クラックが俺に訪ねた。 俺は―。 1:俺達傭兵部隊総出で村に向かう 2:俺とクラックで様子を伺ってみる 3:身軽なレナに偵察させてみる ※1王都ハルシオンにそびえる三つの塔。 エリック王による王宮に直結し政務を兼ね備えた王の塔、 ハルシア国教を支える教皇を兼任するエレイン姫の塔である聖塔、 そしてエリオットを補佐するリリアンナ以下近衛騎士団の総本部である剣の塔で、主人公を始めとする調査隊はこの塔に召集された。 ※2レオナードの戦い この世界に魔族が現れて間もなくして北の雪原で行われた、ソルダインとハルシア連合軍と魔族の戦い。 結果ハルシア王エクトルW世は戦死し、ソルダインは魔族に屈した。 ※3北の魔帝国 帝政ソルダインの成れの果て。 魔族に屈した女帝は自らサキュバスと化し、この世界初めての魔族による国となった。 SS一覧に戻る メインページに戻る |