淫魔のいる学校
シチュエーション


ここは関東近郊のとある私立高。
数年前までは不良の巣窟と言われ、月に何度も警察沙汰を起こすような高校だった。
だが、今は県内でも有数の進学校に変わり、入試の倍率も跳ね上がっていた。
それと言うのも、新たに赴任したある理事の采配なのだが、それを知る者は少ない。

「うぅ、もう、勘弁してくれ…」
「だらしないなぁ…もぅダメなの?」

校内の一室で、並み居る不良どもを、たった一人の白衣の女性が犯され、いや、犯していた。
正常位でガタイのいい男が腰を振っているが、その実は快楽が凄すぎて勝手に腰が動いてしまう。
それもそのはず、白衣の女性はサキュバスだったから。

「ほらぁ、若いんだからもっと出るんでしょ?」
「う、あ、あ…」

女性がきゅっと膣を締める。途端に腰が震え、何度目かわからない精を放った。
白濁した精液が膣から溢れて床に流れ出る。
この少年も、そこらに転がっている仲間と同じく、精を限界まで搾り取られ気絶した。
サキュバスはこの少年をそこらに転がして、次の獲物を目で探すが。

「次は…あら、もぅ男はいないのね、ざんねん」

その教室の奥では、少女たちの嬌声と悲鳴が聞こえている。
端正な顔をした若い男が、ペニスで、舌で、両手で少女たちを官能の海に沈めていた。

「もぅ…あ、あぁっ…」

この男はインキュバス。二人とも、先週赴任したばかりの教員だ。
こちらも全員を気絶させ、ふぅ、と一息ついていた。

「これで少しは大人しくなるかな」
「まだまだじゃない? この年頃の子なんて性欲の塊じゃない」
「じゃあ明日もだな」
「うん。次のグループの目星はついてるの」

こうして、そこらのチンピラと変わらぬ不良少年少女たちの精を、二人は根こそぎ搾り取っていった。
抜け殻のような彼らに授業を真面目に聞かせるのは、雑作もないことだった。
元々溢れるエネルギーのやり場がなくて暴れていた連中。
その力が勉強に向けられて、気がつけば彼らのうちの何人かが大学に進学した。

教員たちの中にも、生徒が怖くてまともな授業ができず歯がゆい思いをしているものはいた。
理事はそんな彼らに、希望者への補習授業をお願いした。
彼らは喜び、数年来の鬱憤を晴らすかのように、補習に熱心になった。

反対に、真面目に授業をしなければならず面倒くさがる教員が大半だったので、
理事はテツとサキに彼らを徹底的に搾り取らせた。
荒淫で体調を崩すものが続出し、教員の入れ替えにも成功した。
中でも資金を私用で使い放題にしていた理事長と校長は、入院するまで追い込まれ、
ベッドの上でも揺れる乳房にうなされているのだった。

そうして今、進学校に変わったこの高校で、理事は更なる策を打った。
「どんな劣等生も変えてみせる」をモットーに、完全全寮制に変えた。
勉学だけでなくスポーツ等も奨励した。

中でも特筆なのは、寮内、校内に設けられた生活指導室。
そこでは毎日のように、生徒たちのケアが行われていた。

「成績が全然あがらないんです…」

小柄で度の強いメガネを書けた少年が、真剣な表情で悩みを打ち明けた。
白衣の指導教員の女性は彼から成績表を受け取る。確かに、芳しくない。
彼女は少年に、幾つか質問をした。
部活や趣味、寮内の生活など、日常的なこと。
好きな子がいるか?の問いに、微かに戸惑いながら否定したのを彼女は見逃さなかった。
くすっと笑うと、女性は白衣を脱ぎ、奥の看護用のベッドに誘った。

「こっちにいらっしゃい」
「せ、せ、せんせい、なにをっ」

無言で服を脱いでいく。
少年が顔を赤らめながらチラ、チラとこちらを見ているのを確認して、聞いた。

「今日の私の下着、何色だと思う?」
「え、あ、あの」
「当てたら、素敵なことをしてあげる」

素敵なことって何だ。少年は頭の中で彼の限界までピンクの妄想を繰り広げ、女性を見た。
ブラウスからかすかに透けて見える。
白衣に隠れて気付かなかったが、かなり大きい乳房。
ゴクリと生唾を飲み込んで、言った。

「ピンク、だと思います」
「ふふ、どうかな。じゃ、キミが捲って確かめて。ホラ、早くぅ」

少年は女性の色気に圧倒され、ベッドに近づいてブラウスを脱がす。
緊張して手が震えている。可愛い、と女性は微笑んだ。

服を脱がせて現れたのは、どこに隠していたんだという、豊かな乳房。
それを、桃色の下着が覆っている。

「ふふ、正解ね」

女性は少年の衣服に手をかける。

「脱がせてあげる」

されるがままに衣服を脱がされ、ベッドにあおむけに寝かされた。
女性は自分でスカートもショーツも脱いで、少年に覆いかぶさった。
仮性包茎のそれを優しく指で剥いて、太股と秘所で勃起を挟む。

「おっぱい、触ってもいいのよ」

言われ、おずおずと手を伸ばす。

「柔らかい…」

初めての女性の胸の感触。少年は何かに取り付かれたかのように、弄んだ。
揉むたびに、自分の下腹部がずくんと疼く。
人間が淫魔に快楽を与えると、それに倍する快楽が跳ね返ってくるのだ。
少年は腰を震わせて射精の予兆を感じる。

「いいよ、出したいんでしょう?」

女性はペニスを素股したまま、乳房で少年の顔を挟み込んだ。

「うわぁっっ、気持ちいいっ!!」

顔がペニスになったような快楽。同時に太股を少し動かして射精を促す。

「でる、でる、わ、うっ…うわぁ」

ドク、ドクとペニスから勢いよく精液が迸り、それが膣に吸われていく。

━━あぁん、やっぱり童貞の坊やのはおいしい…

精を吸いながら、女性は軽い絶頂を迎えて恍惚に浸っていた。

すっきりした少年に、女性は言った。

「どうしても好きなら、好きって言っちゃえばいいのに」

だが少年は、首を振る。

「その子、僕の親友と付き合っているんです。そんな事絶対できません」

寝取っちゃえと言い掛けて慌てて口を塞ぐ。
ちょっと気を抜けばこうして淫魔の感覚で発言しそうになる。
そんな事をすれば放逐されてしまう。この天国のような生活を放棄など考えられなかった。

「じゃ、諦めるの?」
「この想いを抱いて、でも惑わされずに目標に向かいます」

さっきまでのおどおどした様子もなく、少年は答えた。
田舎の親の病院を継ぐという目標が、彼の中に蘇る。
それというのも、想いを寄せる女性への性欲を根こそぎ吐き出したからなのだが。

その表情に、女性は少しだけときめいてしまった。
━━やっぱり、この年頃の子の、こういうまっすぐな目って、そそられるわぁ…
こらえ切れず、女性は少年に口付ける。

「もし想いで悶々としたら、またいらっしゃい」
「…はい!」

顔を輝かせて少年は部屋を出て行った。

女性は一息ついて、内線をかけた。
次は百合の傾向のある少女の悩みだ。コーヒーを飲んで、女性は少女の入室を待っていた。






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