大天使編
シチュエーション


「やっと辿り着いた…ここが、『幻界』…」

世界を見渡す。天は明るく、地は暗く
ここは宙に小さな島が1つ浮いているだけの世界
島の上に広がる白い雲の間から差し込む柔らかな日の光が大地を浄化し
島の下に広がる黒い空から漂う闇が大気を漆黒に染め上げ汚染する世界

この混沌の世界に辿りついた俺の目的はただ一つ
大魔王を倒して大天使様を救出し、その無事を全ての世界の住人に知らせることだ
大魔王が大天使様を封印してから今日でちょうど100年…

大天使様が封印されている神殿は目の前に広がる草原の奥に見える丘の上にある
若干霞んで見えるが、ここまでの道程に比べたら、そうたいした距離でもない
長きにわたる数々の勇者達の冒険。志半ばで倒れた師匠の為にも、必ず俺が大天使様を救い出す!

「お待たせして申し訳ありません大天使様。今、この私が助けに参ります!」

俺はその言葉と共に平野を駆ける

俺は生憎と師匠が以前に言っていたような

『魔力の自然回復の超過で溢れ出した魔力で近くの敵意を抱く存在が圧死する』

なんてふざけた存在ではないので、広範囲爆破呪文で敵を蹴散らして正面を突破していく
空や横から来る敵や飛び道具、呪文なんかを両手に持った短剣でいなして先へと駆けていく
これでも俺だってLv886。初代大魔王の竜王すらLv99の初代勇者が一人で刻み尽くしたという伝承があるのだから
十分どころか十二分以上なレベルなのだけど、師匠が人外すぎて自信が持てない
そうして敵を蹴散らしているうちに最短ルートで丘の神殿に辿り着く

神殿の入口にはなにやら封印式がかかっていたので、双短剣の鍔の宝石を重ねて大剣へと形態を変更し、封印式ごと扉を切り崩す
さらに大剣を双剣へと変え、神殿の大広間モンスターの全てを一息のうちに切り刻む

「突入成功…さて、大天使様はどこにいるんだ?もう神殿の中に魔族の気配はないが…」

魔族どころか生物の気配もしないので、とりあえず部屋を一つずつ見て回ることにした

あったのは食堂、厨房、風呂、寝室などといった、民家にもあるような部屋ばかりだった

「おっかしいなぁ…そんなはずはないんだけど…あれ?あんな部屋あったか?」

よく見ると、神殿に入ってすぐの大広間の奥に部屋があった。先程はなかった部屋だけに、罠の線も疑ったが、進まねば仕方がない
扉を開けてみると、その部屋は地下への階段があっただけだった。階段を下っていくと、次第に声がするようになった
さらに下ると、天使の気配を感じ取れるようになり、声も次第に大きくなってきた

「大天使様だ!」

嬉しくなって段を飛ばして駆け下る。足音が五月蝿くて声が聞こえなくなったが、それはもう些細なことだ



そうして最下層に着いた
息も絶え絶えに顔を上げると、そこには―――

「あはぁっ!いいっ!気持ちいいのっ!」
「もう本当に無理です!痛いです!だから抜いて!後生ですから逃がしてください!」

―――ダブルベッドがあるだけの部屋で、自分の補佐官を犯す大天使様の姿があった

「え…?は?」

正直わけがわからない
最悪の場合、大魔王に犯されているかもしれないと考えたことはあったが
現実は真逆で、大魔王はその姿すらなく、あったのは自分の補佐官を騎乗位で犯しまくる淫乱天使の姿だけだった

「うぅん!はぁ、熱くて固くて気持ちいいよ!」
「こっちはもう100年間犯されっぱなしで感覚麻痺してんですが!」
「あは…じゃあ君は肉バイブだぁ…」
「恍惚の表情でわけわかんないこと言ってなくていいですから!こっちは痛いだけなんですよ!」
「あっあぁっ!入ってるよぉっ!奥までずぶずぶ肉バイブ入ってるぅっ!」
「だから100年間入りっぱですから!」


「…カエッテモイイデスカ、ワタシ」
「!あぁ!そこの君!危ない!」
「あはっ!男の子みーっけ!」

どうやらぼやいたのを聞き取られたらしく、大tもとい痴女が襲いかかってきたが、もうなんだか面倒なので形態変更した鈍器で殴り倒しておいた
吹っ飛んだ先で柱に頭部を強打していたが、それよりも急患は補佐官様だ

「大天使補佐様、大丈夫ですか?」
「長いし、面倒だからサリエルでいい。…蛋白質をt単位で摂取したい気分だ」

サリエル様は収めるモノを収めて、軽く埃を払って乱れに乱れた着衣を簡易呪文で整える
ベチャベチャした大量の粘液も綺麗に消えた

「サリエル様、この状況は一体どういうことなんですか?」
「そうだね。勇者の君には真実を話そう
これはそこでのびてる大バk…現大天使であるクリスティアが、実はこの通りの超ド級の淫乱だったことが始まりなんだ」

「と、言いますと?」

「実は彼女がここまで淫乱なのは大天使になったからなんだ
彼女は父の跡を継いで大天使になったが、当時まだ若かった彼女に大天使の称号は重荷だったようでね
ストレスの溜まった彼女はある日自慰をしたんらしいんだが…
その自慰の開放感たるや凄まじかったらしく、それ以来彼女は性の虜になっていてね…
だがこの堕天使もびっくりのこの淫らな大天使の実態が世間に広まれば大変なことになる
そう思った私は大魔王と協力して彼女を天界から連れ去り、人間界の秘境に封印することにしたんだよ」
「その協力した大魔王のせい、というのは?」
「ないな。当代の大魔王は侵略などする暇があれば交易しようとするような輩だからな
天使の中にも、意外と魔界が安全だと知っている者は長期休暇で魔界に行く者もいる程だ
次の大天使が選出されるまで、彼女をこの秘境に封印しておかなければならない
そう相談したら魔族は総出で手伝ってくれたよ。下手すると天使よりよっぽど清らかな心の持ち主だ」
「ではなぜ、このちjじゃなくて彼女は、ここまで堕ちていながらまだ天使の呈を成しているのですか?」
「人々の信仰心がそうさせるんだよ。人間達の信仰の対象のイメージ像がそうさせる
私達みたいな幻族は人々のイメージが無ければ消滅するが、だが逆に人々のイメージが強ければその殻を被ることになるのさ」
「そういうものですか…」
「そういうものさ」

「で、これからどうするんですか?」
「ふふ、安心したまえ。実はこの計画の発案当初からバッチリ考えてある」
「なんです?」
「ここまでやってくるほどの実力を持った勇者ならば、彼女の相手をしても問題ないだろう
ということで、君はこれから私の代わりに彼女の相手をしてくれたまえ」
「………え!?ちょサリエル様あなたなに言」
「あぁ安心してくれたまえ。食事、睡眠などの時間は次の勇者が到着すれば確保されるから
気がついたか?勇者の紋章がなくなってることに」
「あぁ!紋章がない!」
「次の勇者の到着までにどれ程かかるかわからないが、頑張ってくれたまえ」
「サリエル様、冗談だと言って下さい」
「では私は代役も見つけたので天界へ帰る」
「ちょ!!」

サリエル様の姿が次第に薄れていく
この人本当に帰る気でいやがる

「あぁそうだ。この部屋は内側からは出られない仕組みだから
あとこの部屋にいる人間の全ての魔力を精力に変える。魔力次第で精力の回復が早くなるぞ」
「ちょっと!?」
「彼女に危害を加えないよう装備も没収させてもらったぞ」
「俺に死ねと!?」
「大丈夫だ。彼女の愛液を飲めば人間は不老になれる。まぁ君ほどのレベルなら元々不死みたいなものだろう
君は私のちょうど7.5倍のレベルだからな。ではさらばだっ!」


「…完全に消えやがった……!」

信じられない。あの人本当に天使なのか?本当に魔族の方が心が綺麗なんじゃないのか…

「う…ううん…」
「!」

まずい。ついに究極性欲神がお目覚めらしい。死んだ

「…あれぇ?サリエルはぁ?」
「貴女を置いて、一人で天界に帰りました」
「そっかぁ…」

彼女はしゅん、としょぼくれる。あれ?意外に平気なんじゃなかろうか?

「じゃあ君が変わりに私としてくれるんだね!」
「どう思考したらそうn」

文句を言い切る前に、強烈なディープキス

本来なら怒るところだが、なぜだかこれが最高に気持ちいい
口の中を舌に蹂躙され、犯し尽くされる快感。口だけでなく、脳や骨の髄までも快楽に染まり、全身が悦びに打ち震える
ただのキスの快感で足腰が立たなくなり、俺はベッドにキスされたままへたり込む
彼女は一度口を離し、俺の上を脱がし軽く息をしてから、今度は俺の上半身を余すとこなく舐める
全身に力の入らなくなっている俺は成す術もなく、ただ与えられる圧倒的な快感の奔流に喘ぐことしかできない

「う…ぁっ…!」
「ふふ…カワイイ」

愛撫は指先から、腕、肩、背中、腹、胸へと移っていく。もう俺のズボンはとっくにパンパンになっているが、彼女は触れてくれない
ただ愛撫を楽しんでいるのか、それとも焦らしているのかはわからない

上半身を一通り舐められ、全身の感覚が敏感になってきたところで、彼女はついに俺のズボンに手をかけて脱がした
彼女は俺の股間のモノをまじまじと視姦してから、俺の太腿を持ち上げて、その内側を舐める
そこからずりずりと舐めていき、ついに触れる、というところでまた下へ戻る

「なん…で…」

キスから焦らされっぱなしで、いい加減辛くて我慢できずに聞いてみると
彼女は何も言わずにこちらに目線を投げ、また腿を舐める

「あぁっ…あぁ!」

腿から股間にせりあがってくる快感に自然と嬌声があがる。だがそれで達することは叶わない。でも彼女は無言のままだ

「お願いします…から…その、…チンコも…」

我慢できずに懇願すると、彼女は満足そうに微笑んでから、その豊満な胸で俺のを包み込む

「うああぁっ!」

腰が自然と浮き上がり、痙攣するほどの快感が全身を駆け巡る

「たっぷり焦らしてあげたから、気持ちいいでしょう?」
「はいぃっ!いいですっ!気持ちいいです!」

彼女はそのまま胸でしごく。たぷたぷと柔らかい胸の肉が、モノだけでなく腰周りにも大きな快感を与える

「でも、イカせてあげない」
「なん…でぇっ!」
「こう言ったらイカせてあげるわよ?『僕は貴女の奴隷です。僕の精液は貴女だけのものですから出させて下さい』ってね」
「そんなっ!」

彼女は以降何も言わず、俺にただ微笑みかけながら胸だけでしごき続ける
絶頂の手前でおあずけを喰らい続ける、最高の快感と最低の絶望が、俺の理性を砕いた

「僕は貴女の奴隷ですっ!僕の精液は貴女だけのものですから出させて下さい!!」
「よくできました♪」

彼女が亀頭をくわえ込み、カリや裏筋、鈴口を舌で激しく責める。焦らされたのもあってか、俺は呆気なく絶頂に達する

「あ!あぁっ!うぁああっ!」
「♪」

彼女の頭を押さえ、喉の奥に直接精液を叩きつけるかのように射精する
彼女もそれに応え、精液どころか男性器ごと飲み込むような勢いで吸い込む
ようやく射精が終わり、上がっていた腰が地面に落ちる。かつてない大きな絶頂を受けて、しばらく動けそうにない

「ほらほら奴隷さん、呆けてないで、次は君の番よ」

そう言って彼女は俺の顔の上に座る。彼女の秘所はべったべたに濡れていて、貪欲にただ求めている

―――彼女の愛液を舐めると不老になる

そう言ったのは誰だったか。もう忘れてしまったが、そんなことはどうでもよかった
俺も彼女の腰を掴み、割れ目をなぞるように舐める

「ん…」

彼女からの閉じられた口から漏れる声に、さらに性欲を掻き立てられ、愛撫はより激しくなる

「んん…ん!……んん!も、それ以上はいいから…」

そう言って、彼女は俺の上からどいて、倒れている俺の横に脚を広げて座り、秘所を自ら見せつけるかのように開く

「…来て」

俺は彼女を寝かせて秘所に屹立したモノをあてがう

「大天使様、行きますよ?」
「……してる時は、クリスって呼んで欲しいな…」

あんなことをしておきながら、顔を赤らめて今更そんなことを言う、クリス

「っ!…それは反則です」

なんだか照れ臭くなって、一気に挿入する

「ん、あっああぁっ!入って来てる!」

一度根本まで突き入れると、ちょうど亀頭の先が子宮に当たっているのがわかった

「あは…相性ぴったりだね…」
「クリス…誘い受けっす、か!」
「はぁん!」

ピストン運動を始める
カリが膣内からギリギリ出ないところまでゆっくり引いて、そこから一気に奥まで突く

「ん…ぅん…あはあっ!」

奥を突くたび子宮口を刺激し、クリスもその時一際大きな声をあげる

早くしたり、遅くしたり、掻き回したり、浅いとこだけで動いたり

「んん!はぁっ!あぁっ!あっ!あ!うぅん!あぁ!」
「クリス…クリスっ!」
「気持ちいい…イキっぱなしでいいよっ!いいよぉっ!」

クリスは絶えず小さく痙攣し続け、時に大きくビクッとする

クリスの膣内は名器で、捩るように締め付け、うねり、収縮し、さらに本人の絶頂で強く締め付け、貪欲に精液を要求する

「出る…クリス、中に出すよ…」
「うん!来て!1番奥に、子宮に直接っ!」
「出るっ…!あぁっ!」
「あぁ!来てる!熱いのいっぱいっ!はあぁぁうぅっ!」

クリスの膣内にさっき出したのが信じられないほどの量の精液を吐き出す
おさまりかけたところで、膣内がキュッと締まり
僅かに残っていた精液も全て絞られ、小さくなったそれは自然と抜ける

「はぁ、はぁ、はぁ…」

痙攣しているクリスの秘所から愛液と精液が大量に流れ出る
それは柔らかな尻を伝ってシーツに落ち、染みを作る

その光景が凄く淫靡なものに感じられて、また…

「あは…勇者君は節操なしだね…」
「これはっ…その…」
「いいよ…今度は、後ろから…」

クリスは俯せになって腰を上げる。今度は尻を掴んで乱暴に挿入した

「はうっ!」

欲望に身を任せて、出来るだけ早く、深くまでピストンを繰り返す

「全く!クリスは!魔性かと思えば!本番になると途端可愛くなりやがって!」
「ごめ、んなっさいぃっ!」
「この淫乱!」
「そん、なぁっ!」
「…ほらっ!出すぞ!」
「はいっ!淫乱なクリスの膣内にいっぱい御主人様の精液下さいぃっ!」
「出るっ!」
「はあっ!出てる!出てるよぉっ!」



―――120年後

「ねぇサリエル。なんで僕にはパパとママがいないの?」

長い黒髪の、人間にしてみれば齢12前後の天使の少女が、サリエルに話しかける

「いえ、ここだけの話なんですが、実はいるんですよ」
「本当に?」
「ええ。前任の大天使である貴女のママと、元勇者の貴女のパパは一緒にいるんです」
「どこにいるの!?僕も一回くらい会いたいよ!」
「それは叶いません。彼女は世界を救う為に魔界に堕ち、彼は彼女を救う為に魔界に旅立ったのですから」
「その伝説は本当なんだ…」
「えぇ。貴女の御両親は、それはもう立派な方だったんですよ」
「うん。まだなりたてだけど、僕もママに負けないくらい立派な大天使になるよ!」
「その意気ですよ」
「うん!じゃあねサリエル!」

少女がどこかへ駆けて行ったのを確認し、懐から出した手紙の封を切り、読みながらサリエルは呟いた

「ふふふ。全く、乳児だけ寄越して、自分達は堕天使と大魔王になってるなんて知ったら、アテナ様泣きますよ…?」



―――同日、魔界、大魔王の間

「おお!大魔王様、ついに天界と交易を始めるのですね!」
「そうだ。現大天使補佐のサリエルに親書を出した。良い返事が来ることは間違いないから、みなに最上の商品を用意しろと伝えろ」
「かしこまりました」
「用件はそれだけだ。下がっていいぞ」
「はっ」

龍魔族の王が消えたのを確認し、大魔王――元勇者は傍らにいる妻の堕天使――元大天使に向き直る

「よく我慢できたな」
「もう我慢できない!もうこんな玩具じゃイけない!早く挿入れて!」
「節操なしはどっちだよ…っと」
「あぁん!これぇ!これなのおっ!」
「全く…そんなに声を上げて、人が来たらどうするつもりだ?」
「っ!…!……!」
「ほら…出すぞっ!」
「んんっ!んー!んんん!」
「ふう…こんな姿、アテナには見せられないな」
「よく言うわよ!貴方が私をこんなにしたくせに!」
「なにそれ、誘ってんの?」
「…バレちゃいました?」






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