eraSQ
シチュエーション


夜の街を、一つの影が横切る。
ほてりきった身体、申し訳程度に胸を隠す布のような服、そしてその服から溢れでる爆乳―――。
見た目も麗しく、しかし人ならざる者の証である尻尾が揺れる。
彼女の名前はサキュバス―――街の先、森を出た先の小高い丘に立つ巨大な館にて、調教されている夢魔である。
つい先程まで街の青年やら少年を襲い、その青臭い精を搾っていた彼女は、しかし全く性交出来る相手がいないままに館への帰路についていたのだった。

「最近は不作ね。ご主人様も優しいばかりで―――もっと激しく、壊すぐらいにしてほしいのだけど」

ぽつりと呟いた言葉に虚しさを覚えながら、サキュバスは夜の街を見下ろす。
彼女の主は優しく穏やかで、彼女を含む夢魔たちにひどいことをしない人なのだ。
幸せなのだが、夢魔としては消化不良を起こしそうなぐらいに足りないのも事実。
だから、こうやって定期的に街の人々を襲うのだが。

「!・・・そうだっ♪」

街を見下ろしていたサキュバスが、一気に高度を下げ、とある場所を目指す。

「この街に新しく来たのよね、愛の宿ミランダ、だったかしら」

速度を落とさぬままに、サキュバスは逡巡する。

「あそこなら何人かでも満足出来そうなのに会えるかも知れないわ!よし、そうと決まったら♪」

サキュバスは一人呟くと、目的地を探し始めた。
愛の宿・ミランダ、そこは女の地獄だとも知らずに。

愛の宿ミランダは、サキュバスが探しはじめるとあっさりと見つかった。
小綺麗な建物に、控え目にある看板。
その入口のドアを開けたサキュバスは、息を飲んだ。
完成仕立ての建物はまるでラブホテルのような内装であり、彼女の知るものから知らぬものまで、あまたの淫具があった。

「ようこそ。一人で来たのかしら、可愛い夢魔のお嬢さん?ここは愛の宿・ミランダ・・・女を磨く修業場にして、女の地獄」
「ふぇっ!?」

背中越しの声に、サキュバスは間の抜けた声を出してしまう。
しかし、サキュバスの背後に立つ女性は小さく笑むと、またサキュバスに囁いた。

「まだ開店日ではないのに、しかもお金を持たずに来てしまったのね?いけない娘」

サキュバスの胸が、背後から鷲掴みにされる―――女の手の中で、サキュバスの爆乳がぐにゃりと形を変えた。

「そんなイケない娘には、オシオキが必要ね?」

女の声をそこまで聞いた瞬間、サキュバスは意識を失った。
ふわりと甘い香りがした瞬間に、そのまま床に倒れ落ちたのだ。
そして、そのサキュバスの姿を見た女は、美貌をそのままに微笑みながらドアを締め切ったのだった。

サキュバスが次に目を覚ました時、彼女は既に身に纏うものを全て無くした、所謂生まれたままの姿だった。
ベッドに寝かされ、なんらかのオイルを塗りたくられており、身体が興奮しきっている―――発情期のような感覚だった。

「から、だが、あつぅいい・・・?」
「そう。アロマオイルを身体中に塗ったのに合わせて、強めの媚薬も多量に投与させて貰ったわ」
「ここから、貴女は更に素敵に生まれ変わる」
「え、ぇぇ?」

サキュバスが周りを見ると、そこには全裸のまま、しかし股間に極太のペニスを生やした美女二人と美少女がいた。

「まずは、ヴァギナとアナルの開発よ」
「かい、はつ?」
「えぇ、そうよ。さぁ、四つん這いになって」

女の声に、サキュバスは虚ろな意識のまま従う。
四つん這いになったサキュバスの眼前に、美少女のペニスが向けられる―――サキュバスは何も言わずに、それを頬張った。
それを合図に、サキュバスの桃のような尻の上の穴にはバイブが、下の穴には女のペニスが突き入れられる。
そして、その様子はもう一人の女にビデオ撮影されていた。
サキュバスはその巧みな舌技で少女の、しかし凶悪なまでのペニスをしゃぶりながら、アナルとヴァギナに与えられる快楽に次第に溺れていった。

サキュバスの調教が始まって、早くも1時間が経っていた。
この間にサキュバスはたっぷりの精液を飲み、呑み、かけられ、塗りたくられている―――にも関わらず、サキュバスはその快楽に満足しきってはいないし、女たちもまだまだ余裕があるようだった。

「ほら、こんなのはどう、かし、らっ」
「あはぁぁぁっ♪ぶっといの入ってる、イキっぱなしのゆるゆるマンコに、お姉様のぶっといのが奥まで来て、ふぁあああ!」
「あら、入れただけでイッちゃったのかしら?可愛い娘」

抱き抱えられながら、サキュバスの媚肉はえぐられて。

「前だけじゃないわよ。お尻の穴にもまだまだ飲ませてあげないとね」
「ひ、あ、アナ、アナルもイイ、いいの、もっとズボスボしてぇっ」
「じゃあ、御期待通りに激しく行くわよ」
「ヒィィィィンっ♪お尻イイ、アナルセックス大好きぃぃぃぃ♪」

尻穴も、1時間ほどの間に性感帯の一つになるまで調教されて。

「さ、お姉さん。私のくっさい精液をたっぷり溜めてあげたわ」
「せ、精液飲ませて下さいぃぃ♪」
「じゃあ、あーんして?」
「あーん・・・・ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ・・・・・いやぁ、精液美味しいの、もっと飲ませて、変態サキュバスにご主人様たちの特濃チンポミルク飲ませてェェ♪」

ついには瓶にいっぱいの精液を飲み干すまでになっていた。

「あら」

女の一人が小さく声を上げる。
時計の針が、間もなく日の出の時間を指そうとしているのに気付いたのだ。

「もうこんな時間。今晩の『お仕置き』はここまでね、サキュバスちゃん」
「も、終わり?まだまだ欲しいのに・・」
「ダァメ。どうしても欲しければ、今宵街が眠りきった時間にいらっしゃい」

先程までの凌辱者とは思えぬぐらいの優しい笑みで、女は囁く。

「とてもとても淫らで可愛いサキュバスちゃんには、取っておきのお仕置きもまだ残しているものね」
「そういうこと。このお薬もあげる。お飲みなさい。貴女がより素敵になれるわ」

女たちは微笑みながら、サキュバスに一錠ずつの薬を飲ませて。

「さぁ、ご主人様の元にお帰りなさい」
「夜が明けると面倒よ?」
「あ、う・・分かったわ」

サキュバスは未だ未練があるようだったが、仕方ないとばかりに窓から空へと飛び立った。


―――その日の深夜。
コンコン、という軽快なノックの直後、サキュバスは再び愛の宿・ミランダに入り込んだ。
もうあの快楽を知っては引き返せるわけもない。
主人に別れの手紙を置き、訪れたのだ。

「あら。いらっしゃい。また来たのね」
「ぁ、あの、私はもうご主人様の元を出てきたはぐれ夢魔ですから、」
「えぇ。よく出来ました。それで、胸や股間が熱くてたまらないでしょう?」

女は後ろ手にドアを締め、鍵をかける。
明かりも消し、サキュバスを昨夜と同じく奥の部屋へと連れていく。

「お、お姉様たち、お願いします、ふたなり噴乳変態夢魔のサキュバスを、調教してください!」
「調教?違うわ、貴女はもう私たちの恋人。今からたっぷりと愛し合いましょう」

女の囁きに、サキュバスの股間に生えたイチモツが固さを増す。
愛の宿・ミランダ―――そこは間違いなく女の地獄であり、天国。
そこでは、今日も女たちが四人の美女に開発され、堕ちていくのだ――――。






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