シチュエーション
![]() 俺は寝つきが悪い。いつものことだ。眠りにつくのに数時間かかっちまうんだ。 しかし、その日は何故かすんなりと眠れた。しかし数時間後、悪夢を見ちまったんだ。 サキュバスとかいうオトギ話に出てくる悪魔にな・・・ 「ここは・・・どこだ?俺は確か眠っていたハズ」 周りを見渡すが、空白の空間が広がっているだけだった。 だが数分後、ヤツは来た。俺の精を貪りに。 「うふふw今夜の獲物は貴方かしら?」 「誰だテメェ、そもそも何だよその珍プレーな格好は」 「そんなに怒ることないでしょう。貴方は私に食べられるんだから。」 余裕ぶっこいたサキュバスの態度と態度に俺はカチンときた。 「テメェ・・・消し炭にするぞ(#'A`)」 「仕方ないわねえ、かかって来なさい。力の差というものを教えてあげるわ」 俺は一瞬で間合いを詰め、クロウバイツの体制に入った。 「消えろオラア!!・・・?」 攻撃はまともに入った。しかし手応えが無い。それどころかそいつは無抵抗だった。 「どうして焼け飛ばねェ!?俺の攻撃はテメェに入ったんだぞ!」 狼狽する俺を嘲笑うかのよう、そいつは俺の拳を掴みこう返した。 「私は悪魔よ。たかが人間の腕力で殺せるワケ無いでしょう?」 「ブンッ!」と、サキュバスはもの凄い勢いで振り払った。俺は受身が取れず、地面に転んだ。 「今度はこちらの番ね。ちょっとだけ本気出すわよ」 バサッとドス黒い翼が生え、メキメキと頭部から角が生えた。俺はその様子に呆然とした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |