シチュエーション
吸ってる……。 アソコがおちんちんをじゅぽじゅぽと吸っている。 比喩ではない。文字通り、サキュバスのアソコはおちんちんを吸引する“動き”を繰り返しているのだ。 ビートを刻むように脈動しながら、僕のおちんちんに吸いつき、 胎内から幾本も生えている舌のような器官で、まるで飴玉をなめまわすように、おちんちんの先の方ばかりを弄んでくる。 脈動の与える刺激的な感覚は根本までをも吸い上げてくる。 「あはぁ?っあぁ……?」 サキュバスはあらぬところを見つめたまま、うっとりとして吐息を漏らしていた。 不可思議な快感に、僕はおちんちんの芯から支配されていった。 この不可思議さの正体はサキュバスの身体の動きのせいだろう。 人間のまぐわいのような腰の動きがないのだ。 人間の女性器に酷似した外観をもった、彼女のアソコ。 しかしその内部は、ヒトを包みこみ、生命の営みに携わるものである人間の女性器とは、全くと言ってもよいほど異なっている。 雄に快感を与える点、それだけがおなじだった。 サキュバスのその性器は、まさに食指。 自分にとっての美味たる食感を得るために獲物を悦ばせ、貪るための器官でしかない。 おそらくサキュバスは、この「性器のようなモノ」で人間の性器を貪る感覚に陶酔しているのであろう。 身悶え、精液を吸引し、獲物の脳内を淫らな感情と卑猥な刺激で満たす。 それがサキュバスの習性。 こうして僕が彼女を半ば客観的に観ていることさえも、 それは彼女の身体によって蕩かされてしまった僕の脳が、させられているだけのことにすぎない。 人間の性行為ではとうてい味わえない感覚を、意識レベルで体感させられているのだ。 身をよじらせることもせず、アソコでじゅぷじゅぷとおちんちんをしゃぶりつくしながら、 快感に満ちた表情と声色だけで、男を魅了する。 それが通用するような感受性までをもひきだしてしまうのが、サキュバスの魔力。 ぼくのおちんちんは、何度も何度も射精の感覚を味わわされた。僕の吐息までもが荒ぶる。 もう精液は枯れ果てたというのに、それでもサキュバスは僕のおちんちんを開放してくれはせず、 僕の快感という感覚までをも貪ろうと(ry 「……みたいな感じでイきまくったりとかもできるの?」 そう訊かれて、サキュバスは全くの無表情で答えた。 「んー、今年度の収入が確定申告いらないレベルに落ちていいんなら」 僕は、ようやくフリーターをやめ、定職に就く決意をした。 SS一覧に戻る メインページに戻る |