きっかけは法事
シチュエーション


きっかけは、法事だった。
6年ぶりに集まった親族たちの中に、なぜか見慣れない顔があった。
しかも、この場には似つかわしくない…美少年。
瑠美は、遠い記憶を辿ってみた。
あの子が、まだ小さな頃に遊んでいたっけ。確か、あの顔は…。

「諒…?諒、なの?」

瑠美の問いかけに気づき、少年はこちらを向いて笑った。
母方の、年下の従兄弟。瑠美よりも5歳下だから、今年で18か19には
なっている筈だ。

法事が終わり、料理屋の一室を借り切っての食事会に移った。
酒好きが集まった親族にとって、法事に名を借りての飲み会ムードになっている。
部屋の隅で大人しく飲んでいる瑠美に、諒がビールを注ぎに来た。

「ありがと…。でも私、弱いの。少しにしてくれる?」
「へえ、瑠美ちゃん弱いんだ。俺は強い方だよ。血筋だからかな」

久しぶりでも、瑠美ちゃん、と気さくに呼んでくれた諒が嬉しかった。

「確か…諒が小学生だった時以来よね。びっくりしちゃった。かっこよく

なっちゃってて…最初、誰だかわからなかったくらい。」

「そんなに変わった?俺。俺にはすぐ瑠美ちゃんがわかったよ」

濡れたような、黒い瞳でまっすぐに見つめてくる。
そんな諒の視線を浴びて、なぜかちょっとどぎまぎしてしまう。

整った容貌が、すっきりと着こなしたダークスーツにいっそう
引き立てられている。
瑠美が「最後に会ったの、諒が小6以来だっけ?」と聞いてみた。

「そうだね…もう、大学一年だよ。俺、この春からひとり暮らししてるんだ」

そこまでは、さっきお喋りな叔母に聞かされていた。

「いいわね…。私なんか自宅通勤だから、羨ましい。叔父さんが、頑張って
単身赴任してるからでしょ。頑張って勉強しなくちゃ」

なんだかまるで通りいっぺんの、挨拶みたいなことを言ってしまった。

「はいはい」

諒は、笑いながらも瑠美から視線を外そうとしない。

「瑠美ちゃんは、今何してるの?」
「歯科助手よ。受付したり、予約入れたり。それと器具の消毒とかね。
いろんな雑用してるって感じ」

「へえ…」

彼は感心した様子で、目を丸くしてみせる。

「瑠美ちゃんが働いてるとこ、か。見てみたいな。ナース服とか着てるんだろ?」

そこで諒は、意味ありげににやっと笑った。
瑠美はその表情に性的な意図を感じて、まごついてしまう。

努めてさりげなく、

「やあね…何言ってんの。どうせHなこと考えてるんでしょ。
そりゃ着てるわよ、仕事ですもん」

と言ってかわした。

「彼氏に、着てみろって言われない?」
「言われないし…だいいち、彼氏なんて今いません」

話題を変えるために、諒に話をふってみる。

「諒こそどうなのよ。彼女とか。いるんでしょ?」
「まあね。いたことはいたんだけどね。」

彼の言葉に、小さな嫉妬が沸き上がるのに気が付いた。

「だめなんだ、俺。年が近いと、なんか物足りないみたいでさ」

そこで言葉を切ると、諒は下を向いて見せた。

「年上の人の方が、肌に合うみたいなんだ」

肌に合う…その言い回しに、瑠美はドキッとしてしまった。
言葉通りにぴったりくる、という意味だろうか。
それとも、もっと直接的に…セックスに関することを言いたいんだろうか。
切れ長の、きれいな二重まぶたを長い睫毛がふちどっている。
諒は、顔を上げて瑠美をじっと見つめていた。
何も言わず、黙ったまま…切なげな眼差しで見つめられる。
息苦しくなるほどに、胸が高鳴っていく…

「ねえ、瑠美ちゃん。パソコン得意なんだって?」

唐突に、沈黙を破って諒が話題を変えた。

「え、まあ…叔母さんから聞いたの?」
「俺さ、この前フレッツISDN申し込んでさ。もうすぐ開通するんだけど
…ちょっと恥ずかしいけど、設定がよくわからないんだ。瑠美ちゃんフレッツに
してるって聞いたから、ちょっと見てもらいたくって」
「いいけど…いつ開通するの?」
「来週の木曜」

丁度、歯科医院も休みだった。医師会の都合で、大抵木曜が休みと決まっている。

「休みだし…いいわよ。いろんなソフトも入れてあげる」
「ほんとに?ありがとう」

そして話の流れから、突然諒の家に行くことになった。
諒の家は、瑠美の自宅からバスを乗り継いで一時間ほどの場所にある。
表から見ると立派なマンションで、大学生には勿体ない感じだった。

この前…あの子、私に気があるみたいな素振りだった。
でも…。まさか、そんな…。
そんなはずない、と思いながらも、身体の線が浮き出てしまうセクシーな
服装を選んで着た。
もちろん、下着も。…期待している部分もある。
迷いながら、ここまで来てしまった。

チャイムを鳴らすと、すぐに諒が出てきた。
今日はシャンブレーのシャツに、ブルージーンズのラフな服装だ。

「お昼まだでしょ?ご飯作ってきたの。冷蔵庫に入れといてね」

包みを受け取ると、諒は嬉しそうに指示に従った。

「ありがとう…へえ、瑠美ちゃんの手作り?」
「男の子の一人暮らしなんて、栄養失調になっちゃうよ。自炊も
してないんでしょ?台所がやけにキレイだもん」

2DKの部屋は、こざっぱりと片づいていた。一人暮らしには
広すぎるほどのスペースだった。

早速パソコンのある部屋…寝室兼勉強部屋、に通された。

「今はいいわよね。大学生のレポートなんて、検索サイトでちょっと
ひっかかった論文を書けばできるでしょ?」

妖しげな雰囲気にならないように、瑠美はとりとめなく喋り続けた。
そうしていないと、ただの従兄弟としてではなく…魅力的な異性として
彼を見てしまいそうな自分がいる。

「瑠美ちゃんはそうしなかったの?」
「うちにはまだネットする環境なんてなかったもん」

手早くTAの配線をして、同時に落雷防止のサージバスターを着けてやる。
でもそのコンセントが、デスクの下の床すれすれの低さにある。
こんなにしゃがみこんだら…諒の方から、パンティが見えてしまうかも。
そう意識してしまうと、思わず秘所を濡らしてしまった。

「…これで大体のところは出来たから。あとは自分でネットに繋いで
みて。何か不具合があれば、その時に直すわ」
「ありがとう…。普段パソコンに詳しい奴に頼むんだけど、みんな
夏休みで実家に帰省しててさ。困ってたんだ」
「よかったわね。これでえっちなサイトも見放題ね。Q2防止ソフトも
入れといてあげたから」

からかうように言っても、諒は微笑んだままだ。

「お礼がしたいな…何がいい?」
「いいわよ、改まってお礼なんて。」
「そう?じゃあ…身体で返すよ」

言うなり、諒は瑠美を抱きすくめて唇を奪った。
そのまま、背後のベッドへ押し倒される。

「いやっ…やめ…」

喘ぐ唇に、諒のそれが重ねられた。
両腕は彼の腕で掴まれ、下半身も諒の腰が強く押しつけられて、
動きが思うようにとれない。

諒の舌は、瑠美の舌にからみ、口腔の中をたっぷりとよく動いた。
長く、巧みなディープキスを受けて…瑠美は頭がぼうっとしてきた。
股間に押しつけられる熱いものが、ときおり瑠美の秘所をまともに
こすりつけてくる。
抗おうとすればするほど、余計に彼の怒張を刺激してしまう。
自然と、彼女の抵抗は弱まっていった。
長いキスが終わると、諒の唇は瑠美の首筋へと移った。
瑠美の、ただでさえ感じやすい部分を、彼の舌がゆっくりと這い回る。
ときおり彼の幾分荒い吐息がかかり、それもまた瑠美の性感を
高めていく効果があった。唇を噛んで、快楽の声を出すまいとする。
諒の長い指が、ぴったりと肌にはりつくサマーセーターの裾を
はぐっていった。
ブラの布を下げて、乳首をあらわにさせると、彼はゆっくりと、優しく
乳房を揉み始めた。

「あ……。…あ……いや……。……ああ……」

美少年の舌が、肩口へと移り、そのまま胸元に降りてくる。
乳首の先端を、そっと何度も舌と唇でころがすように愛撫される。

「ああン……。い……いや………」

執拗な愛撫に加えて、指先で乳首をつままれ、こすりあげられる。

「あっ……!………ああ……。はぁン………」

諒は、感じている瑠美の表情をちらりと盗み見た。

18歳の少年とは思えないほど、巧みな舌の動きに瑠美は屈服させられようと
していた。
丁寧に優しく乳房を撫で回されると、そのたびに声をあげてしまう。
年上の従姉妹の淫らな反応ぶりに気をよくして、諒はほくそ笑んだ。

「…たまんないよ、瑠美ちゃん。そんな風にいやらしい声出されたら…。
声聞いてるだけでも、俺…出ちまいそうだよ…。」

うわずった声で、瑠美に訴えてくる。

彼女を押さえつけていた腰を浮かせると、はちきれんばかりになった
ジーンズのふくらみを、わざと瑠美に見せつけようと突き出す。
そのままベルトに手をかけると手早くジーンズを脱ぐと、濃紺のビキニブリーフから
怒張の先端がのぞく。

「あ…」

吸い寄せられるように、瑠美の目はそこへ行ってしまう。
全裸になった諒の身体は、適度に鍛えられたいい身体つきをしていた。

「ねえ…。口で、してよ…」

甘えるような口調で言いながら、彼は瑠美の顔に手をかけると
自分の股間を彼女の顔近くに寄せた。

「いや……。」

恥ずかしさで、それから顔をそむける。すると不意に諒の手が
瑠美のスカートの中に入り、パンティの上から秘所をなぞった。

「あ……!やめて……」
「こんなに、濡れてるくせに…。ほら、こんなヘアが透けてるセクシーな
下着着けてさ…。俺とこんなことになるの、期待してたんだろ?」
「………」

瑠美は図星を突かれて、ぐうの音も出なかった。
先走りの液で濡れた亀頭を、白い頬に押し当てられた。
もともとMの気がある瑠美には、その行為が欲情をかき立てさせる。
年下の男にひざまづき、命令に従わされる…。
瑠美がもっとも感じてしまうシチュエーションそのものだった。

これから…諒の、この猛り立った男性自身を、口に含まされる。
それも、数日前に6年ぶりに再会したばかりの、従兄弟の少年のもの。
彼の端正な顔に似つかわしくない、そこだけは立派なの男の姿をしている。
それを見つめているだけでも、腰の奥が熱く濡れていってしまう。

男のもので、口を犯されるのは初めてではない。
逞しく成長した、従兄弟のものでフェラチオを強要される…。
そのことが、瑠美を異様なほど高ぶらせていった。
半開きの唇の上を、ゆっくりと透明な液の滲む亀頭がこする。
恥ずかしさは当然ある。目を閉じて、そっと先端に舌を這わせた。

どうせ、このまま犯されるのなら…自分の持てる限りのテクニックを使ってやる。
忘れられないように、ほんとうの快感を教え込んであげる。
…亀頭のまわりを、舌で一周させる。やわらかなその部分を、唇に含んで
弾力を愉しむように吸う。
諒が、声にならない快感の吐息を漏らす。
くびれた部分を吸いながら、歯を少しだけ立ててこする。
今度こそ、諒は耐えきれずに声をあげた。

「…ああ……。……あ……ああっ………」

諒は、整った顔を快楽に歪ませて喘いだ。
彼のセクシーな声を聞いているだけで、たまらなく感じてくる…。
いっそう瑠美は舌技を激しくさせた。
裏筋を、根元から亀頭近くまで舌を使って素早く往復させる。
まだ男根を呑み込もうとはせず、こうして焦らし、男の快感を増幅させてやる。

「ああ……。凄いよ…瑠美ちゃん……。は、早く……もっと、
ちんぽ、銜えて……」

諒の口から、普段とても言いそうにない卑猥な言葉が出た。
諒のもらす切迫した声が、瑠美のフェラチオに溺れきっている証拠だ。
いいわ…。お望み通りに、してあげる…。

亀頭を口に含むと、そのまま一気に怒張の根元まで銜え込んだ。
口をすぼめ、舌全体を使って肉の棒のあちこちに奉仕してやる。

「……ああっ……。す…凄い……。いいよ…ああ、凄い……」

多くの男が喜ぶように、フェラチオしながら諒の目を
上目遣いに盗み見る。
視線が絡まり合った。彼は陶酔しきった表情で、瑠美を見返す。

「あ……。もう、だめだ……。イクよ……」

諒が射精を訴えた。瑠美の口の中のものは、さっきまでとは
まるで別のもののように膨れ上がっている。

「あ……。ああ……。うっ……イクっ………。」

瑠美の中で、諒の男性は激しく脈打った。
熱い大量の精液が、艶めかしい唇の中に注がれる。
濃厚な匂いの粘つく液を味わいながら、瑠美は従兄弟の精液を呑んだ。
諒は、荒い吐息をつきながら、快感の液を放ちつづけた。
唇を犯されながら、瑠美は自分が逆に少年の肉棒を犯しているような
倒錯した気分になっていた。
あそこに指を這わせて、ひといきにイってしまいたくなる。
精液を残らず舐め取り、力を失いかける男性に執拗な愛撫を加える。
今度は、諒のもので瑠美が愉しむ番だ。

早くも勃起しかけている少年のものに、愛おしげにキスを繰り返す。

「もう…こんなになってる…。凄いのね……」

含み笑いを浮かべながら、わざと舌を突き出して怒張を舐め回す。
勿論、淫靡な愛撫を諒に見せつけてやるための行為だった。

「…凄いのは、瑠美ちゃんの方だよ…。あんなに…凄いフェラ
されたの、俺初めてだ…」

喘ぎ混じりに、諒は呟いた。

「呑んだんだろ…?俺の…精液…。」
「そうよ……。」

瑠美は頷いて、彼の逞しくなったものを握る。
本当は、身体にかけられる方が好きだった。
呑んでやると、大抵の男は驚き、そして喜ぶ。味も嫌いではない。
まだそのことは、諒には言わない。これまでの口腔性交で、感じすぎて
太もも近くまで愛液で濡れている…あそこを、何とかして欲しい。

諒は、瑠美のパンティに手をかけようとする。
すると、白い太ももに透明な粘液が流れているのを見た。

「こんなに…濡れてるの?」

驚いたように、声をひそめて囁かれ…首筋に、諒の唇が押しつけられた。
瑠美の唇からは、ただもう切れぎれの喘ぎが漏れるだけだった。
ブラとセーターを脱がされ、パンティをずり下ろされる。
乳房に、諒の舌が這い回る。それすらも必要ないほど、瑠美の
秘所は蜜で溢れていた。
次第に、諒の顔が胸から腹部へ、そしてその下の翳りへと下りていく。

「いやっ…」

激しい羞恥に襲われ、足を閉じようとする。

「見せて…。どんな風になってるのか……」

愛液で濡れた内ももを、諒が舌で舐め始める。

「ああっ……。だ………、だめ……」

口先だけの拒否だった。拒みきれるわけもなく、ただ彼の行為を
受け続けるしかない。

「凄く、濡れてる…」

諒の指が、敏感なクリトリスを探り当てて、そっとこすった。

「ああっ……!!」

ビクッと、腰が浮いてしまうほどの快感が襲った。
だめ……。それ以上、されたら…もう、イっちゃう……。
同時に、彼の指が潤んで開ききった狭間へ忍び寄る。
膣口に指を当てると、そのまま一本指を、入れられてしまった。

「はぁっ……。ああ………」

瑠美に、確実に絶頂が迫っていた。拒否する言葉も、受け容れる言葉も
出せないほどの快感…。
もう一本の指が、苦もなく膣に入り込んでくる。
出し入れの真似をされながら、クリトリスをさらに刺激される。

「ああッ……ああン……!だめ………、もう………。
………ああっ、イっちゃう………。ああっ、あ…………!」

目の前が、真っ白になってしまうほどの強烈な絶頂感だった。
一瞬、気が遠のきかける。
挿入されて、セックスしているわけでもない。それなのに、長い前戯のあとに
ようやく昇りつめることができた快感は、凄まじいほどだった。

膣が勝手に蠢いて、男の指を銜え込んで離さないでいる。
まだ荒い息をついて胸を上下させる瑠美を見下ろすと、諒はベッドの引き出しに
置いてあるコンドームを着けた。

「もう、俺もたまんないよ…。瑠美ちゃん…ほら……」

とめどなく蜜をこぼし続ける秘所に、熱い男のものが当てられた。
そのくせ、すぐに挿入しようとはせず、はざまを先端でこすり始める。

「ああン……」

自然と甘い声が、瑠美の唇から出た。
こうして焦らされることが、瑠美の性感をより一層燃え上がらせる。
そのことを知り抜いているような、少年の腰の動きだった。

「お願い……。……もう……」

彼女は、はしたないおねだりを口にしようとしている。

「もう…?なに?」

諒は笑みを含んだ表情で、年上の女性を見下ろす。

「……意地悪、しないで……。入れて、欲しいの……」
「これを?」

諒の熱く猛ったものが、ほんの少しだけ入り口に入った。

「入れるよ……。瑠美……」

低く囁く諒が、彼女を呼び捨てにした。
やがて、ゆっくりと…熱く弾力のあるものが、瑠美の坩堝に侵入する。

「ああぁ………。」

それは、まさしく肉の棒に等しかった。

受け容れる膣内が痺れて、腰から下の下半身が溶けてしまいそうに疼く。
ゆっくり、諒のものは瑠美の感覚を味わうように動いた。
18の少年の、まだ3人だけ経験した女の誰よりも、瑠美のそこは素晴らしかった。
やわらかく締め付けてくるかと思えば、きゅっと吸い付いてくるようにも動く。
なによりも、感泣の声をあげてよがる瑠美の、甘美な表情を見ていると
すぐにも暴発してしまいそうに感じる。

「もっと……。もっと、はやく……うごいて………。」

瑠美はもうすぐ絶頂が近づく時、いつも男にそう頼む。
淫らな音をたてて、二人の腰が快感を貪ろうと揺れる。
諒も、もうすぐ限界だった。
2度目の射精とはいえ、こんなに早く感じてしまうとは…。
諒は、乱れた呼吸を続けながら、瑠美の蜜の溢れる源を突きあげた。

「ああん………。あぁ………。……ねぇ………もう………」

瑠美は、我を忘れて諒の男根が与える快楽にふけっていた。
膣でいくのは、久しぶりの経験になる。それほど、彼のものは魅力的だった。

「あ、はぁっ……」

一瞬、瑠美の手が諒の腰をぎゅっと抱きしめた。

「ああ……。い………く…………。」

瞬間、瑠美の内部は急に蠕動し始めた。味わっている快感を、逃すまいと
して規則的に締め付けてくる。

「うッ……。俺も……。イクよ………」

耐えきれず、諒も激しく襲う射精感に身を任せた。
彼の怒張が、膣の奥でビクンビクンと蠢き、膨隆するのを瑠美は感じ取った。
今度こそ、瑠美はふっと気が遠くなってしまう。
全身が弛緩していく中で、あそこだけは貪欲に快感の余韻を追い続けた。

やがて諒が離れていっても、腰が溶け崩れそうになっていて、身体が動かない。

…いつの間にか眠気が差してきて、本当に寝入ってしまった。
諒との行為を、夢うつつに反芻しながら眠ってしまったようだ。

はっと目が覚めると、見慣れない部屋にいる。
一瞬、夢と現実が入り乱れてしまい、瑠美は混乱した。

「ああ…瑠美ちゃん、目が覚めた?」

上半身裸のままで、ジーンズだけを身につけた諒が声をかけた。

「え、ええ……」

まだ、頭が少しぼうっとしている。
瑠美はまだ、全裸のままでタオルケットをまとい、横になっていた。

「一時間くらい寝てたね。今、瑠美ちゃんが作ってくれたご飯、あっためて
持ってくるよ」

諒はさっさとキッチンに向かって行った。

「諒…シャワー使わせてもらっていい?」
「いいよ。タオルも好きなのを使って」

まだ、ふわふわとした夢の中にいるような気分だった。
シャワーの熱い飛沫を浴びながら、瑠美は気持ちを整理しようと努める。
最初に、諒は無理矢理私を抱こうとしてきた…。
……私は、抵抗しきれないで……彼のなすがままになった。

でも……。
途中から彼の求めに応じて、お互いの欲望を満たすために……。
諒にされたこと、自分が彼にしてやったことを思い返すと、身体がかっと
熱くなるような気がした。
私も……愉しんで、いた……。
従兄弟の少年との、激しいセックスを……。
いまさら、恥ずかしい思いがどっと胸に押し寄せてくる。

フェラチオを強要されて、進んで彼のものを口に受け容れた。
それだけでなく……彼が口内に射精した精液をも、呑んでしまった。
なかなか挿入してくれようとしない諒に焦らされて、はしたなく
入れてほしいとねだってしまった。

なんだか、いたたまれない気分になってしまった。
シャワーを切り上げ、さっきまで着ていた服を身につける。
でも、肝心のパンティは…。
……股布の部分が、ぐしょ濡れになってしまっている。
どうしようか……。ほんとうは、こんな状態で身につけたくない。
迷ったあげく、まだ穿かずにおくことにした。

諒と向かい合わせにテーブルに座り、とりとめのない話をする。
諒からは、さっきまでの淫靡な表情が消え失せて、幼なじみの従兄弟の顔に
戻っている……ように見えた。少なくとも、その時には。
瑠美は、それどころではなかった。
本当のところ、あまり食欲もない。食べる気分ではないけど、食べて
いないと間が持たない。

「うまいんだね」
「え?……なにが?……」

不意を突かれて、諒が言っている意味がわからなかった。

「料理もそうだけど…あっちの方が、さ」

途端に、諒の表情が淫らな笑みで崩れる。立ち上がると、素早く瑠美の肩を抱いて
強引にキスをしてくる。

「いやっ……。もう、だめ………!」

抗う瑠美を横抱きにして、ベッドへうつぶせにさせた。
両方の腕を背中に回して捻り、固定させると…隠し持っていたガムテープで
手首を縛る。

「やめて……!いやっ、こんな……」

まさか、諒がこんな乱暴な手段で迫ってくるとは……。

「まだ……帰さないよ。日は高いんだし…。……もっともっと、二人で
満足いくほど、するんだよ。」

諒は、欲望で掠れたような低い声で言った。

驚きのせいか、少し震えている彼女の白い首筋に唇を当てる。

「瑠美ちゃんだって、まだ入れて一回しかイってないじゃないか?
俺は、まだまだ足りないんだよ。一日に、5回でも、6回でも…できるんだ」

瑠美は得々と語る諒の整った顔を、信じられないものを見る思いで
見つめていた。
うしろを向かされ、尻のふくらみに熱いものが押しつけられた。

「いやっ……」

さきほどまで、さんざんに瑠美を乱れさせたそのものを、彼女の太ももの間に
はさみこませる形にさせた。

「だめよ…。やめて。お願いだから……。私たち、いとこ同士なのよ。
ほんとは、こんなことしちゃいけないのよ!」

背徳の行為の陶酔に、溺れてしまいそうになる自分を戒めるためでもあった。
性欲の塊のような少年に、こんなことを言っても無駄だとわかっている。

「従兄弟同士って言っても……。法律で、結婚も許されてるんだよ」

瑠美のいいわけめいた言い種を、鼻で笑うようにして足を開かせた。

パンティをつけていない、無防備な尻を見て諒は笑った。
くっくっく、といかにも可笑しそうに。
指で、秘唇をそっとさぐると…案の定、そこは濡れはじめていた。

「濡れてるよ……」

耳元に、ゾクッとくるようなセクシーな声で囁かれ…瑠美は
その刺激で、また新たな蜜がこみあげてくるのを感じた。

すでに彼女が感じるポイントを知っている諒は、首筋をやさしく
舌で舐めながら、背後から乳房を揉み始めた。
セーターをめくり、ブラのホックを外す。きれいな形の乳房が
やわらかく揉みしだかれる…。

乳首をつままれると、思わず声をもらしてしまう。

「あっ……」
「きれいなおっぱい、してるね。何カップなの?」

答えないでいると、彼はまだ瑠美につけさせているブラのタグを見た。

「へえ…Dカップか。俺がもっともっと揉んで、いい形にさせて
あげるよ……。」

…今の諒は、言葉で責めてくるつもりなのか。
卑猥な言葉でからかうようにして、瑠美の反応をうかがっているようだった。
乳房を、わざといやらしい水音を立てて舐める。
両方の乳房を唾液まみれにされると、瑠美はこらえきれない吐息をついた。
後ろ手に縛られていて不自由なのが、なんとももどかしい。

…本当は、過去に一度だけ縛られたことがある。
一度きりの相手に、自分がMの気があることを伝えておいた。
その事を踏まえた上での、納得ずくのプレイだった。
それでも、かなり興奮してしまったことを覚えている。

後ろ手にロープで縛られ、床にひざまづかされて、ベッドのふちに
座って足を広げる男に奉仕した。
手を使うことを許されず、唇だけでフェラチオをさせられた。
そそり立つ男根が、我慢できずに唇の中で動いた。
イラマチオ…強制フェラチオの形をとって、熱く太いものに唇を
犯された。それでも、どうしようもないほど欲情していた自分。
男の奴隷として、見下されて奉仕を強いられるマゾの快感。
まだ二人の男としかつきあったことがなく、精液を呑むことも、単に
好奇心から二人目の男に自分からしてみただけだった。
そのSの男から、呑むように言われて…本心では拒否したかったが
命令に従って、呑んだ。
その様子を見て、男は喜んだ。興奮しきって、すぐに回復すると
バックから挑まれた。

後ろから、ももの間に怒張を擦りつけられ、ゆっくりと入れてきた。
男が腰を使ってくると、瑠美も我慢できずに自分から淫らに腰を振った。
背後から、手を縛られて犯されている…。その妄想じみた設定が
現実のものとなった興奮は、瑠美の期待を遙かに越えたものだった。

「おまえは、Mなんだよ」

その男は瑠美を犯しながら言った。

「こんな風にしてもらえるなら、誰のちんぽでもいいんだろう?え?
かわいい顔して、こんなことしませんなんてとりすましても、Sの男には
わかるんだよ。おまえの本性は淫乱な雌なんだ」

陵辱のプレイの最中に言われた言葉を、瑠美はとめどない愉悦とともに
思い出していた。

諒の身体が離れ、うつぶせになっている瑠美の前に座る。
天を仰ぐようにいきり立つものを、瑠美の唇の前で握って見せた。

「いや……」

顔をそむけると、その方向に怒張を見せつけるようにされる。

「しゃぶりなよ。ほら」

閉じた唇の上を、濡れた亀頭がつつっとこする。

「さっきしてくれたみたいにさ……。ちんぽが溶けちまいそうに、気持ちよく
させてよ……」

諒は、明らかに言葉で瑠美の羞恥を誘って、嬲りはじめている。
こうされることで、瑠美が高ぶるのを知っているからだった。

この子……。 ……もしかして……。

諒にはきっと、Sの素質があるに違いない。
瑠美の性癖を見透かした上で、こういうやり方に変えて挑んできたのだ。
唇を亀頭で嬲られただけで、もう股間が溢れるほど愛液で満たされている。

諒は、瑠美の身体を抱き起こした。
自分のいきり立つものの前に、彼女の顔がくるように体勢を変えさせる。

「ほら…これで、しゃぶりやすくなっただろ?」

笑みを浮かべると、手でそのものを瑠美の半開きになった唇に
押し入れる。
観念して、瑠美は屈辱的な責めを受けることにした。

先端から先走りの液が漏れているのを、瑠美は舐め取った。
諒も、興奮している…。
こんなになるまで、感じている…。
熱いものをゆっくりと舌で味わいながら、彼女は早くも秘唇を蠢かせる
ほどに高まっていた。
最初は押し殺したような諒の快楽の吐息が、瑠美のもたらす舌戯に
次第に「声」に変わっていく。
男の喜ぶ顔、いやおうなく膨れ上がる怒張、感じている声……
すべてが、瑠美の快楽に繋がってゆく。

亀頭のくびれた部分から歯を立てて、剥いた卵のような
先端部にかけて、軽くこすりながら往復させる。
途端に、諒は声をあげた。

「ああっ……」

手が使えれば、これは爪の先でやってやるテクニックだった。
いままでの経験で、これには即座に反応する男が多い。
舌先を使って、男性自身の根元から先へ、先から根元の部分へと
素早く…そしてゆっくり、男を飽きさせないように緩急をつけて
舐めてやる。

「……このままだと、またフェラだけでイっちまいそうだよ…。
今度は俺の方から、瑠美ちゃんを愉しませてやるよ」

軽く息を弾ませながら、諒は瑠美の顔を上げさせた。

「どう?縛られて、フェラチオしてた気分は……。
それでも、感じて濡れてる……。そうなんだろ?」

諒が指摘する通りだった。でも……。
恥ずかしくて、とてもそうだとは言えない。

疼く太ももを摺り合わせて、自分でクリトリスを刺激したいくらい、
年下の従兄弟に隷属する自分自身に酔っていた。

なぜこうなのか、説明しろと言われても明確には言えない。
ただ、セックス描写のある小説や、映画などの媒体を見ている
うちに、自分にはそういう性癖があると自覚していった。
最初は妄想の中で、ひとりで慰める時に、男に無理矢理
犯されそうになり…それでも感じていく。
そういうものに異様に興奮を覚えるようになった。

それからは、実際の自分がそうされたらどう感じるか。
知りたくて、Sの気があるという男に抱かれてみたくなった。
男の巧みなプレイに、想像以上の淫猥な愉悦にひたりきってしまった。

今、その時と似た状況で…しかも従兄弟の美少年に犯されようと
している。

「こんなに、濡れ濡れになってるじゃないか……。
かわいそうに。今、俺がイかせてやるからね……」

再びうつぶせにされると、足を開かされて、諒が内ももに
舌を這わせてきた。

「はぁっ……。」

思わず、艶めかしい声を出してしまった。

潤みきって、開いているはざまに向かって舌がゆっくりと近づく。
…クンニされる。
期待が、瑠美の尻をわななかせた。
諒の舌が、ついに陰唇へと触れた。そっと、濡れているところに
分け入っていき、クリトリスを探りにくる。

「はぁっ、あん……。……だ、……だめ……」

だめ、というのも男を逆に行為に駆り立てるために言うだけだった。
ふうっ、と息をそこに吹きかけられる。
指で、固くふくらみきったクリトリスを探られた。

指と舌の両方で、丁寧にそこを責められる。
軽く指でこすられると、腰がビクッと震えるほど感じる。
自然と、声を張り上げて喘いでしまう。
ぬるぬると、ぬめる舌で秘唇を舐め回されると、声をあげながら
腰が淫らに蠢いてしまう。
気が遠くなりそうなくらい、彼の舌の責めは甘美なものだった。

ぬらり、と舌先が膣口に浅く入れられた。
その刺激だけでも、もう絶頂に導かれてしまう。
なのに、指でクリトリスを擦り続けられてしまった。

「ああっ………!だめ、もう……。
いやぁ、いっちゃう………!!」

蜜をこぼす秘口に男の舌を受け、知らず知らずにそれを締め付けて
しまう。
断続的に、勝手に膣とクリトリスが痙攣を起こしたように、ひくつく。
立て続けに二度、瑠美は大きな絶頂の快楽に襲われた。

息を乱して喘ぎつづける瑠美の、腰がどっと落ちた。
文字通り、腰が抜けるほど…感じてしまった。
白い肌が紅潮し、きれいにくびれたウェストのラインの下に
ガムテープで自由を奪われた腕が乗っている。

「どう……?そろそろ、これが欲しくなってきたんじゃないか?」

ほぼ垂直に近い角度でそそり立つ怒張を、瑠美の股間に当てた。

「ああ…ん……」

いっそう、甘く色っぽい声をあげてしまった。
その、熱いものの弾力のある感触がたまらなかった。
もっともっと味わいたくて、瑠美は淫らに尻を動かして、応じた。

「瑠美のここ…凄いよ。お口を開いて、涎たっぷりこぼして
欲しがってるんだ」

彼女が分泌し続ける蜜を、諒は自分のもので塗り広げてやった。
首を横に振りながら、掠れた息を洩らす瑠美。

「入れてやろうか?」

諒はごく浅く、先だけを膣にもぐらせながら訊いた。

「…ほしかったら、ほしい、と言いなよ」

「…ほしいの…。お願い……。」

屈辱と、陶酔の入り交じった震える声で瑠美はねだった。
背後で尻を抱えている、諒の顔を窺うように後ろを向いた。

「後ろから、か?」
「うしろから…。おねがい……」

瑠美のせつない声を合図に、諒は灼熱したものを一気に突き入れた。

凄い……。
諒は、ぬらつく瑠美の秘所の締めに耐えた。
濡れすぎるほど濡れていても、彼女は膣口が狭く、根元が
きつく締め付けられる。
そのくせ、中は奥に向かうにつれて徐々に狭くなっている。
腰を振りたくりすぎると、すぐにでも漏れてしまいそうになる。

瑠美は、バックから獣のように這わされて、犯されている状況が
Mの快楽に拍車をかけていた。
彼のものは、瑠美の中で逞しくふくらみ、内部を快感で満たしている。
奥まで突いて、すぐにまた抜かれる寸前まで戻される。
そのたびに、亀頭の部分が入り口近くにひっかかる。
その感覚が、抜き差しされるたびに途方もなく…よかった。

突然、諒が瑠美の中から怒張を引き抜いた。

「ああん、いや……」

思わずこんなことを口走るほど、彼のもので感じていた。

「瑠美の、感じてる顔を見たい…」

呟くと、諒は瑠美をあおむけにさせ、足を広げさせた。
正常位で、瑠美は再び貫かれた。
抜き差しのスピードが、徐々に早まってくる。
そうされるほど、瑠美の快感も高ぶっていく。

「あぁっ……。いき……そ、う………」

息も絶え絶えに、瑠美はクライマックスを迎えようとしていた。

「俺も……。もう……。…いくっ………。うぅっ………」

諒は、ついに瑠美の中に激しく放出した。
瑠美は、諒が温かいものを注ぎこむのを、おぼろげに感じていた。

END






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