リクエスト
シチュエーション


意識が戻る。
なにも見えない、真っ暗。
ちがう。何かで視界がふさがれている。この感触は、、、スカーフ。
私がさっきまで首に巻いてた、、さっきって、いつ?

和也と二人で飲んでて、結構ピッチ上がっちゃって。
そして、、、、思い出せない。居酒屋を出たあとの記憶がない。

タバコのにおいがする。そばで誰かが吸っている。
違う、これは和也の吸ってるタバコじゃない。
誰なの。ここはどこ。

お尻が冷たい。木のいすに座らされてる、直接。
下着、つけていない。服も、、、

手首が痛い。両手がうしろにまわされ、きつく縛られてる。
足もちくちくする。
ひざがまげられ、ももと足首を束ねる形で、
いすの手すりらしいところに、左右とも縛られて。
両足は広げられ、浅く座ったまま腰が上向きになっている。
あそこがむきだしで、、きっと、、、

なんとかしないと。
体を前後にゆすってみたが、ほんの少ししか動かない。
全身で体をゆすって逃れようとした。
まったく変化がない。

もう一度動こうとした瞬間、突然両肩をつかまれる。
かなり強い力。男の手だ。
恐怖。瞬間的にあげた悲鳴は、口の中で吸収された。
くぐもった自分の声を聞いて初めて、口の中のものに気づく。
なにかの布。口一杯に。声が出せない。

その手はなにもせずそのまま強くつかんでいた。じっと。
これは、何かを待ってるのだろうか。
動くのをやめて、男から言葉が発せられるのを待った。
それが、唯一私の選択できる行動だった。

意味がなかった。私が暴れなくなったのと同時に、
乳房が力いっぱいつかまれた。二つとも。
痛い。のけぞるほどの痛み。ひきちぎられるかと思うほど。
今、なすすべもなく、乳房を男にわしづかみされている。
耳元に気配。男の荒い息遣いが吹き込まれる。意図的に。
おぞましさが体中にいきわたる。

しばらくして、つかんでいた手が離れる。耳元の吐息も。
痛みから開放されて、呼吸ができるようになる。

こんどは脇腹に、ヌメヌメしたものが動く。
男の舌がそこを這っている。軟体動物が吸着するように。
右、そして左。気持ち悪さがこみ上げる。
かまわず動きが続く。

ひざに手が置かれた。徐々に太ももの奥に向かう。
体をよじって逃れようとしても、開かれた足が閉じられない。
もうすぐそこまで来てる。

いや、いやぁ、こんなの、、
誰か、助けて、、、おねがい、、

手のひらがおおう。私のあそこを。
いつのまにか脇腹の愛撫は止まっている。
手のひらがゆっくりと波うつ。

指が一本だけ離れるように曲がって、入り口を探ってる。
上半身では、男の唇が乳首の周囲をすっぽりとおおった。
乳首そのものには触れてこない。
指が少しだけ中に入る。痛く、、ない。
意識が下半身に集中するのを見計らうように、男の舌が乳首をなめた。

反射的にあそこの入り口が収縮して、男の指を締め付ける。
私の膣の中で得られた感触が背筋を伝わってくる。
気持ち悪さとは違う何かが、体の奥から湧き上がり始める。
何度も乳首を舐められ、そのたびに収縮して。
そこの感覚がますます鋭敏になっていくのが分かる。

指が少しずつ、私の膣をかきわけて侵入を開始する。
あいている乳房をもう片方の手がもみ始める。
そして、舌の刺激が絶え間なく乳首に供給されて。
それにあわせて、何度も締め付けてしまう。
指の感触のすべてが分かってしまう。
関節の固ささえ。

だめ、こんな。こんなひどいこと、、、
そう思ったとき、奥まで入った指が動きを止めた。
乳房から唇が離れる。今度は何を、、

ふとももに男の息。
顔がそこに来ている。足を閉じることができない。
すべて見られてる。あそこのすぐそばで。
指が半分うずもれたひだも、クリトリスも、全部。
私のクリトリスの包皮の上に舌が触れる。
ビクンと体が勝手に反応する。
男は満足してるにちがいない、私の反応に。
ちがう、それは反射的な動きだから、誰が感じてなんか、、

男の指が、奥を刺激する。そこは、、そこは、、、
タイミングを見計らうように、舌が下方へスッと動く。
ああっ、だめ、、
大きく腰が動いてしまう。
どうしようもなく膣が収縮をくりかえす、勝手に。
奥のほうでは、ずっと指が動いている、、

そのとき、中から、じわっとあふれるものが。
感じてしまっていた。私の意思とは関係なく。
それは、男の指に絡むようにあふれ、おもてまで達した。
肛門のほうまで垂れているのが分かる。
理不尽な一方的な愛撫に、私の体がこんなに反応してる。
こんな、ひどい、、ひどすぎる。

突然、指も、唇も、手も、すべて私から離れていく。
空白の数秒。私は男の視線を感じた。体中につきささるような。
男は私を見ているにちがいない。あざ笑いながら。
こんな状態でこんなにも感じてしまった私を。
開かれた太ももの奥からとめどなくあふれるものは、
いすの表面にしたたり落ちてるに違いない。
入り口でうねるひだを、男は見逃していないだろう。
何かを求めて動くわたしの欲望を。
絶望的な思いが私を襲う。

私の太ももの内側になにかが触れる、両方とも。
男の腰、、それは。
だめ、和也、助けて。いやだーーーーー

入り口に当てられ、ゆっくりと挿入される。
私は泣いている。涙があふれる。声も出せないまま。
容赦なく見知らぬ男に犯されている。
奥まで男のものが届いた。
無意識に自分の腰が動いている。男を奥深く迎え入れるように。
私の悲しみをよそに、ひだは男に媚びようとする。
奥も、入り口も。
男の官能を煽り立てるように蠢く。止めようもない。

男が動き始める。
私の官能をあおるように、的確にポイントを突いて。
どうして、、そこは、やだ、ああっ、、
だめ、もうだめ、、だめ、、、
こんな、、やだ、、い、いっちゃう、、いやー!

突然、口の中にあった布が取り出される。
同時に目隠しが外される。

「へへっ、わかんなかった?」

目の前の笑顔は、、、間違いもなく、、和也。
少なくとも、変な男じゃないってわかって、
ほっとしたのも、つかのま。

あっ、ううっ、、
あそこから、強烈な刺激。
足元を見ると、そそり立ったものが送り込むように動いてる。
この態勢では見たくなくても見えてしまう。

私の体液がからんで、光っている。ぬるぬるで。
その動きに合わせて、ひだが引っ張られるように形を変えてる。
出たり入ったりするたびに。よじれて。こんな、、、
光景の生々しさに目を離すことができない。

下半身からこみあげる、とてつもない感覚が私を襲った。
感じまいとしていた分の官能が解き放たれて、
心も体も一気にうずめつくしたみたいだ。

私の感じる場所すべてを順番に、硬いものが刺激する。
とぎれなく責めたてられて、私は息を吐き出せない。

抵抗もできずに、男の欲望を受け止めるだけの女。

「あっ、、あっ、、うっ、、あっ、、」

私はなぶられている。男の思うがままに、激しく。

「ああっ、だめ、、そんな、、だめっ、、いや、、、」

見知らぬ男に私は犯され、辱められて、、、絶頂へ、、、。

「いっちゃう、、いっちゃう、、いっちゃうぅぅぅ」


いましめを解かれ、私はベッドの上に運ばれた。
体中が痛い。

「大丈夫?」
「なんとか、、、。」

「でもどうしてこんなこと?」
「覚えてないのか。あそこで話してたこと。」

なんのことだろう。それ。

「おまえのリクエストなんだよ。これ。知らない男に無理やり、って。
 酔っ払ってポロッって言ったんだけど、、」

そんなこと言ったのか、私。
確かに前からそういう妄想、好きだったし。
言っちゃったのか。

「でも、タバコのにおいが、、」
「目隠しされると嗅覚が鋭くなるはず。だから違うタバコでわざと。」

いくら凝り性だからって、そこまでやるか?

「感想は、、って聞くまでもないな、あんなに乱れるんじゃ。
 またこんどやってやるよ。バージョンアップ版で。」
「ばかっ!」

でも、、どんなこと、、やってくれるんだろ、、






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