繋ぐもの 細部
シチュエーション


「……で、今度は何なの?」
「ええと、今度は細部にこだわってみようかと」
「細部って?」
「たとえば、ココだ」
「いやっ!」

毎度の靖之のマンション。ベッドの上で裸の2人。私の首には……首輪。
靖之が『ココ』って言ったのは、わたしの……ク……クリトリスだ。
キスや愛撫を大切にして、セックスの深みを増してはみたものの、多少
貪欲になってきた私達は新たな刺激を求めてしまう。

「こんなところの細部って……ただの突起じゃない」
「そうかぁ?それじゃ俺が何しても平気だよな?」
「痛いのイヤよ」
「痛くないよ」

靖之はそう言うと、小さな薬局の紙袋を取りだした。中から出てきたのは指
サックと薬のチューブ。

「何よ、それ」
「これは指サック。もともと指に怪我した時に水仕事なんかが出来るように
するためのもの。こっちは、潤滑ゼリー」
「潤滑ゼリー?」
「いや、アダルトショップへ行けばもっと安く買えるんだけど、指サック買うついで
に薬局で買っちゃった」
「何するの?」

「さて、まず枕をベッドの背に斜めに立て掛けて、そうそう。次にそこへ座って。
背中をその枕に着けて。股はこう」
「いやっ!恥ずかしい」
「いいから言われた通りにして」
「……うん……」

愛撫のなりゆきでクリニングスされるならともかく、直接視線に晒されるように
股を開くのは超恥ずかしい。足はM字に開かされてしまった。
靖之は右手の人差し指と親指に指サックをはめ、潤滑ゼリーを少量絞り出した。
先ほどからベッドの上でじゃれあって、すでに適度にほぐれている私の秘所に、最初
左手の人差し指で触れる。

「ネットとかで調べると、由利のって少し大きい方らしいぜ」
「いやぁ!なんてこと言うのよぉ!」
「いや、良い意味で言ったんだぜ。だってほら、こうやって剥くと、こんなに飛び出
して……」

左手の人差し指で包皮の付け根を押され、赤く充血したクリトリスが露わになる。

「ひっ!」

湿り気を含んだソレが空気に触れ、一瞬スッとした感覚が走って思わず声を出して
しまった。


「剥けなくて悩んでる人も多いらしいぜ。ほら、付け根まで剥けるのを感謝しないと」

今度は左手の人差し指と中指で、クリトリスの左右の少し離れた部分を押され、
クリトリスと包皮の境までもが露わになった。

「やめてぇ!」

恥ずかしさに叫ぶ。

「そしたらこれをちょっと付けて……と」
「ヒッ!」
「平気だよ。さっきのローションさ」
「なんか冷たいよぉ」
「おっと、滑るな」

靖之は一旦左手を離し、しっかりと私のクリトリスを剥き出すように指を当て直した。

「さて、細部の解説をしようか」
「な、なに?」
「女のココって、男のペニスだよな」
「そ、そうみたいね」
「由利のは……少し、右に曲がってるかな?」
「う!ウソよぉ!」

突然、尖り切っているクリトリスをクイッとつままれた。

「ヒッ!」

ローションで適度にぬめったゴムの指サックの感触が、異物っぽくて悲鳴を上げた。

「ほーら、これでまっすぐだよ。そして、手を離すと……」

コロリとぬめりの上を滑り、敏感な肉の芽にピクンと快感が走る。

「ほら、右に戻った」
「い、いやあぁ!」

「それとね……ちょっと血管が浮き出てて、グロだな。ここにも血管出るんだな」
「ひどいよ!」
「少し、いじるよ」

何をされるか分からないので、身を硬くして待つ。

1秒、2秒、3秒……

つううぅぅぅっと、股の芯から身体の中心を突き抜ける、甘美な感覚が走った。
クリトリスを付け根から先端に向ってなぞり上げられている。
さらにつうぅぅっ、つうぅぅっ、と続けざまになぞられる。そのたびに身をおののかせて、
とろけるような快感のパルスに耐える。

「次は、コレ」
「あふっ!何?」

突然、今度は全く未知の感覚に襲われた。

「フフフ、自分でもこんなところは触らないだろ?」
「ど!ドコ触ってるの?!……はうっ!!」

ゾク〜リと、口が半開きになるほどの快感……
靖之の指が動くたび、ゾクゾクと際限ない快感の波が襲う。

「クリトリスの付け根の周囲を指でなぞってるのさ」

自分ですら滅多に触れたこともないような身体の芯の奥の溝を剥き出しにされ、
指でなぞられる羞恥に、言葉では表せないほどの快感に襲われた。

「……」

「どうした?」
「……」

もう頭の中がドロドロになってきた私は、ちゃんと返事することができなかった。

「由利、どうなの?」

いきなり、クリトリスをきゅーんと強くつままれた!

「ぁぁぁあああああ!!」

わけもわからず絶叫!

「ちゃんと答えて」

またクリトリスをつまもうとする。

「ああ……」

耳たぶが熱い……
時折指先に私が吐き出したぬめりを追加され、良く滑るようになったところで
スピードを上げてコロコロと嬲られた。

「んあああぁぁ!!」

「ほら、ちゃんと答えないとまたつまむよ。どんな気持ち?」

こんどはシュッ、シュッとペニスをしごくように指で擦り上げられる。

「き……きもちいい……」
「もっとはっきり」
「き、気持ちイイのぉ!!」

クリトリスを剥き出しにされ、好き勝手に指でいじり回されただけで、簡単に絶頂の
高みへ連れてゆかれる私。
そんな自分をすべて認めてしまう一言を口にして、あと一押しでイクところまで
昇りつめさせられた。

「良く出来ました」

不意にズルリと体を引き擦り下ろされたかと思うと、トロトロにほぐれ切ったソコに
靖之がズンと入ってきた。

「ズチュッ!」
「んんあああああぁぁぁぁあ〜〜んん」

淫汁が蜜壷から溢れる恥音に、消え入りたくなりほどの羞恥を感じながら、侵入
してきた靖之の雁首が奥へと進むさまを一瞬のうちに感じとって、悲鳴にも似た
よがり声を上げてしまった。
激しく突く靖之。
お互いの体が合わさる一瞬に、恥毛の狭間で潰される敏感な赤い尖り。
そして一瞬ペースを落とした時にフッと感覚が砥ぎ澄まされ、次に突かれた時に
めくるめく絶頂を迎える。

「イク……」

一声漏らして頭が真っ白になったのも束の間、同じペースで何度も突かれて、
呼吸を整える暇も無いほどの絶頂の連続を迎えた。

「はひッ!」
「はひッ!」
「はひッ!」
「はひッ!」
「んああああぁぁぁん」

膣の内側がドグッと膨らむ感じがして、靖之が果てた。

ズルッと抜いて、ごろりと仰向けになる靖之。

「ハアッ!ハアッ!ハアッ!ハアッ!」

耳の中までドクドク言っていて、ちっとも動悸が収まらない。

「ふうっ…ふうっ…ふうっ……」

そのうちやっと気分が下りて来て、隣で靖之がグウグウ寝てるのに気付いた。
しぼんだスキンが情けない。

あーもう気分ブチ壊し!

……
ふと、自分の首にまだ首輪があるのを思い出した。

「ふふ」

私は自虐的に笑い、自分の指先で首輪に触れて、寝てる靖之にちゅっとキス
した。

「しょーがないなあ!」

誰に聞かせるでもなく、わざと大きな声で言ってから、靖之のスキンを始末しに
ベッドを下りた。






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