シチュエーション
![]() コンビニでお昼ご飯を買うついでに、フリスクを手に取った私に、 同僚のユキが変な声を出す。 「やぁだもぉ〜、ミカったら何買ってるの?」 「はぁ?あんた熱でもあるんじゃないの?」 思いっきり不快な顔をしてユキを睨み付ける。 「もぉ〜、そんな恐い顔しないでよ。知らないの?フリスクの食べ方」 「食べ方も何も、お菓子じゃん」 嬉々として話すユキに、冷たく言い放つ。 「えー、そっかぁ、知らないのかぁ。んじゃ、後でメールするねっ」 一方的に喋って、嬉しそうに手を振って去っていく。 何のメールよ、全く。あきれながら彼女の背中を見送った。 仕事を終えて、携帯のメールをチェックする。 ユキからメールがきている。本当に送ってきたんだ。 メールを開いて、その内容に、私は体温が一気に上がっていくのを感じた。 『件名:フリスクの食べ方 フリスクを1個か2個、口に入れて、彼にふぇらしてあげたら、 すっごく喜ぶらしいよ〜(^o^)/ 試してみてね(^^)』 な・・・ 今まではただの口直しだったはずのお菓子が、媚薬に変わっていく。 今日これからユージと会うのに、そんな事教えないでよ・・・。 「飲む?」 事が終わって、彼が水を差し出す。 「ありがと」 ユージと食事しても、話をしても、セックスの最中ですら、 ユキのメールが頭をちらついて離れなかった。 ・・・試したいの?でもどうやって? その事ばかりがぐるぐると頭の中を回っていた。 バッグに手を延ばし、フリスクを取り出す。 それだけで、身体が火照ってくるのが分かった。 「あー、いいなー、俺にもちょうだい」 何も知らない彼が手を差し出してきた。 「はい」 カラカラと小さな容器を振って、彼の手のひらに落とす。 二つ落ちて、そこから一つを自分の口に運んだ。 「今日ミカ具合でも悪いの?」 「え?そんな事ないよ」 「じゃあいいけど・・・」 心臓がバクバクと音を立てた。それを鎮めるように、 もう一度容器を振って、二つ出すと、いっぺんに口に放り込んだ。 あぐらをかいているユージの胸に手を当てて、そのまま下へと指を滑らせてゆく。 「ミカ?」 彼が不審な声を上げる。 聞こえない振りをして、もう小さくなっている彼のものに手を延ばした。 身を屈めて、力なく萎んでいるそれを口に含む。 さっき終えたばかりで、ゴムの匂いと、精液の匂いが残っていたけれど、 それが気にならないくらい、興奮している自分がいた。 「ぅ・・・わ・・・ミカ、それはまずい・・・」 彼のものが大きくなるのを、口の中で感じていた。 やがてそれは、固さを取り戻す。 「・・・っく、やめろバカ・・・」 そんな暴言とは裏腹に、彼のものはビクビクと脈打った。 想像以上の効果があるらしかった。 その、小さな媚薬の粒を、彼の先端に舌で押し込む。 反応はすぐにあった。カウパー液がその粒を私の口へと押し戻す。 溶けるまでに時間のかかるはずのそれが、あっという間に小さくなっていった。 「ミカ・・・ヤバい・・・出すぞ」 ユージの声が苦しそうだ。そして私の頭を押さえ込む。 いいよ、出して。そう言う代わりに、私は一生懸命舌を動かした。 「っん・・・く」 口いっぱいに放出されたものを、やっとの思いで飲み干す。 そして、ゆっくりと顔を上げた。 「おまえな〜〜〜、どこでこんな事覚えてくるんだよっ」 ティッシュでそこをふきながら、情けない声を出す。 「ダメだった?」 「いや、良かったけど」 そういう事だけは、しっかりと答える彼がなんだかかわいい。 「あー、楽しかった」 いつもやられっぱなしの私が、彼を屈服させたような気になって、 素直に感想を口にした。 「今度は俺の番だからなっ」 「え?」 考える間もなく、押し倒された。 ユージの手にはフリスクが握られている。 期待と不安が入り交じって、私は身体を硬くした。 ・・・その後どうなったかはご想像にお任せします。 次の日、ユキの顔をまともに見られなかったのは言うまでもありません。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |