膝の上の戯れ
シチュエーション


篤志と久々のデート。遠距離恋愛の定番、いつものように駅で合流して、それからあちこちを巡って。
ホテルに入る前に、駅のコインロッカーに預けておいた荷物を拾ってくる。
何の変哲も無い紙バッグ。でも、実はこれが今日のデートのハイライト。まぁ、篤志の我が侭に応じてあげたんだけど、男ってやっぱり馬鹿だと思う。

「あ、それ」
「そう」

だからそんなに嬉しそうな顔しないでってば。
いつものホテルにチェックイン。部屋に入って、いつものように抱き合ってキス。
いつもなら、このまま愛撫されて押し倒されるんだけど、今日は違う。

「んっ……じゃ、着替えるからちょっと待ってて」
「ああ」
「それと、あっち向いてて。恥ずかしいから」

今更? なんて顔しているけど、全部見せ合った仲だけど、着替えている途中を見られるのはやっぱり恥ずかしい。とっとと背中を向けさせる。

「絶対見ないでよね」
「はいはい」

紙バッグから取り出した服に着替える。篤志のリクエスト。
ミニスカート、それもなるべく短いやつに、その上でオーバーニーソックスを穿いて欲しいんだって。なんかアニメかゲームにでも出てくる女の子みたい。
あたしが持ってる一番短いスカート。学生時代に一度身に着けたきりのやつ。正直短すぎてどうしようもなかった。デザインは可愛いんだけど。
そして、黒のオーバーニーソックス。黒だから少しは大人びてるよね、きっと。これが白だったら小中学生気分。

「はい、お待たせ」
「ああ」

あーあーにやけてるにやけてる。
超ミニスカートとオーバーニーソックスの間に微妙に見える太股が見たいんだ、って、そんなリクエスト。
最初はその格好のあたしとデートしたいって最初は言っていたんだけど、さんざんゴネてそれだけは断った。でも、妥協案としてこの格好を見せてあげる約束はOKしちゃったのよね。そして、もう一つのリクエスト。
あたしはベッドの縁に腰掛けて、篤志を呼ぶ。

「はい」
「ああ」

篤志がベッドに横たわって、あたしの脚の上に頭を乗せる。いわゆる膝枕。
別にこれが初めてってわけじゃないけど、こんな格好だからものすごく恥ずかしい。

「こ、これでいいの?」
「うん、最高の気分」
「もう」

ソックスと生脚の境界線のあたりにすりすりと頬擦りしてくる。右手の指先で、ソックスの縁を確かめるかのようになぞってくるのがくすぐったい。

「や……ン」

頬であたしの脚の感触を満喫しながら、右手が少しずつ脚の付け根の方に迫ってくる。
スカートの裾をたくし上げながら内股を撫でられると、ただでさえ短いスカートは、もうあたしのあそこを隠してはくれない。
ソックスに合わせた黒いショーツを、篤志が見つめてる。視線が熱い。それだけで、薄いショーツが破られてしまいそう。

「ああ……」

黒いショーツとソックスの間で剥き出しになった太股が白くくっきりと見える。
あたしって、そんなに色白じゃないんだけど、さすがに黒いのを身に着けると白く見える。篤志の指が、布に覆われていない部分を何度も往復してくすぐり続ける。
指先がショーツに近づいてくるたびに、今度こそタッチされると思って身構えるけど、そのたびにエッチな指は去っていく。何回も何回も繰り返されるうちに、今度こそ触って、という気分になってくる。ああ、やだ、触られてもいないのにもう濡れてる。

「あ……!」

くちゃっ、とした感触。篤志の指が、濡れている部分の真ん中に触れた。きっと、きっとバレてる。あたしが濡れてるってこと。
それを確かめるかのようにゆっくりと上下する指先。クロッチの部分をあちこち撫でて、あたしがどうなっているかをチェックしてる。クレヴァスにそって這い回る指が、黒い布の上に染み出た滴を塗り広げてる。
ああ、駄目、もう焦らさないで。そこ、あと数ミリ先のそこを触って欲しい。あとほんの少し上の、そこを……。

「ああン!」

薄い布越しの愛撫。プックラ膨らんだところに触れられて、それだけでイッちゃいそうになる。さっきまでのじれったい動きがまるで嘘みたいに、篤志の指先があたしの一番感じるところを責めつづける。

「あ、あ、ああ、そ、そこぉ、ああン!」

もっと、もっと触って欲しくて、自分から脚を開いてしまう。それを待っていたかのように篤志が姿勢を変え、剥き出しの太股に唇を寄せる。
「あァン!」

ちゅ、ちゅ、と何度も吸われる。白い肌にキスマークが刻まれていく。でも、クリちゃんを愛撫される悦びに酔っているあたしは、そのことに抗議する余裕すらなかった。
ぐっしょりと濡れて張り付くショーツは、第二の皮膚であるかのようにダイレクトに篤志の愛撫をあたしに伝えてくる。
ああ、もう、だめ、あ、イきそう。

「あァ、ア、ああんっ!」

あんまり気持ちよくて、もう、座っていられない。そのままぱたん、とベッドに上半身を投げ出しちゃう。篤志が、さらにあたしの脚を広げて、ああ、脚の付け根を舐めてる。ショーツの縁にそって、あたしの剥き出しの内股をしゃぶってる。
指先で先端を攻められて、柔らかな肌を舐められて、あたしはどんどん追い込まれていく。
ショーツの縁から潜り込んでくる舌。蜜の味を求めるかのようにあたしの中心部に迫ってくる舌の先。
犯される。
篤志の舌が、ツンと堅くなってあたしを貫くんだ。そう思った瞬間、あたしは跳んでしまった。

「はあアアッ!」

その瞬間、クンッ、とショーツ越しに摘み上げられて、もう一度イッちゃう。

「あアアアアアアーーーーーーッ!!!」

大きく仰け反りながら、あたしは、まだ一枚も服を脱がされないうちにイかされてしまった。

「ああ……あン……」

ショーツが引き下ろされる。ベッドに仰向けになっているあたしには見えないけど、あたしの大切な所が晒されてしまう。服を着ていて、オーバーニーソックスも穿いていて、太股とアソコとヒップだけを露出した姿を見られてしまう。
そして、篤志があたしにキスしてくる。
あたしの、一番感じやすいところに。
最初の余韻からまだ立ち直ってないあたしを、さらに煽るように。

「あああーーーっ」

激しいオーラル・セックス。服を着たまま、唯一剥き出しにされた下半身だけを徹底的に辱められる。きっと、このまま口で何度もイかされちゃう。そして、篤志に貫かれちゃう。何度も、何度も、犯されちゃうんだ……!

「あァ……んン……」

篤志の腕の中で、猫みたいに咽を鳴らすあたし。
格好はさっきのまま。着ている服は皺だらけだし、ちょっと胸がはだけていて、バストが片方丸出しだけど。

「ねぇ」
「なんだ?」
「口で……してほしい?」
「いいのか?」
「まだ、勃つんでしょ?」
「まぁね」
「してあげる」

ふふ、嬉しそうな顔。でも、ちょっとだけ復讐させてね。

「そこのバッグ」
「?」
「中の、穿いて」
「何だぁ?」

ベッドから起き上がって、あたしが持ってきたバッグの中に手を入れる篤志。バッグの中身、その最後の1枚を手にする。

「……これを、穿くのかぁ?」
「うん。そして、膝枕させてね」

あたしが穿いてたのとおそろいの黒いショーツ。薄くて小さい、Tバックの男性用ショーツ。しかもシースルー。
ふふ、ショーツごしにいっぱい舐めてあげるから、覚悟してね、あ・つ・し。

「や、やっぱなんか恥ずかしいなぁ……」

困惑顔の篤志。
あたしの時は、服を着たままだったけど、篤志はショーツ一枚だけ。小さな小さなショーツは、だけど元気なモノを優しく包み込んでる。ふふ、女性用だったらはみ出しちゃうかもしれないけど、男性用だから多少はゆとりがあるデザインなのよね。
篤志がベッドに腰掛けて、あたしはその太股の上に頭を乗せて横になる。
筋肉質の脚。堅い目の枕って感じかな。

「……気持ちいいか?」
「え?」
「女の子の脚だったら、柔らかくていいと思うけど、男の脚じゃ……」
「そうでもないよ。ふふ」

横向きになってすりすりと頬擦り。あたしの目の前に見える黒い下着。
シースルー素材の下に透けて見える聞かん坊。

「そんなに見るなってば」
「だって可愛いんだもん」

そう。照れる篤志が凄く可愛い。いつもと違ってあたしの方が視姦してる。
黒いショーツが、つっぱったもののせいでテントみたいになってる。先っぽに小さな染み。ふふ、篤志だって興奮してるじゃない。

篤志の先っぽに顔を寄せる。いきなり唇じゃなくて、まずは頬ですりすり。
湿った先端があたしの頬を濡らす。まるでキスされたような錯覚。
さんざん焦らしてあげたら、舌を伸ばして先っぽ同士でご挨拶。

「ぉ……」

篤志のおツユの味。薄い布の上に染みてきた滴を舐め取ってあげる。少しずつ舐める範囲を広げていって、エラのあたりまで可愛がってあげる。小さな染みが先端に拡がっていただったのに、あたしの唾液で濡れた下着がぴったりとアタマ全体に張り付いてる。

ふふ、たった一枚の布ごしなのに、ナマでするよりもエッチな気分。
さっきの篤志もこんな気分だったのかな。あたしのこと、ショーツごしにいっぱいしてくれた。だから、そのお返し。

「う……」

ぱく、と咥えちゃう。お口の中でちろちろと蠢く舌が、篤志の切れ込みに沿って上下する。ジクジクと滲んでくる滴をショーツごしに舐めとっちゃう。

「ん……む……」
「あぁ……聡美……」

ふふ、可愛い声。初めてフェラしてあげたとき以来、あたしはこの声の虜。
挿れられて攻められているときなんかは、篤志の声なんて聞いている余裕がないんだけど、フェラならあたしが主導権をとれるから、可愛いうめき声を堪能できる。
どこが弱いのか、どうしてあげたら悦ぶのかももう把握してる。
そして、あの瞬間。イく寸前、やせ我慢している時の声が最高に可愛い。それをじりじりと追い詰めて、イかせちゃうのがゲームみたいで楽しい。

ショーツごしだから、ナマでするのと違って刺激が弱いのか、今日の篤志はちょっと長持ちするみたい。そのぶんあたしも楽しませてもらう。
男の快楽のために奉仕させられるフェラじゃなくて、男を喘がせ弄ぶためのフェラ。
いつからか、あたしはこれが大好きになっていた。
アレは相変わらず苦いし、咽に絡みつくみたいなのは嫌なんだけど、でも、イかせる瞬間の悦びをおぼえてしまった。今じゃ、ベッドインするときに口でしないほうが珍しいくらい。
篤志は「俺の味を覚えたな?」なんて言うけど、ペニスや精液の味じゃなくて、篤志のあの時の声にハマッたなんて、思ってもいないんだろうな。ま、わざわざバラしたりはしないけどね。いい夢見させてあげたいし。

「うぉ……」

痛くない程度に前歯を立てて、逃げられないようにして先っぽを嘗め回す。気持ちいいからってピクピクさせたら、歯が食い込んで痛い思いをするのは篤志自身。

「ぁ……ぅ……」

耐えてる耐えてる。やせ我慢しているのが伝わってくる。
今すぐイかせちゃうのは簡単だけど、もっともっと焦らしてあげる。唇をすぼめて、顔をゆっくり前後させる。唇と前歯でシャフトを扱くように。

「ぁ……!」

そうそう、もっと我慢我慢。もっともっと声を聞かせて。

いつの間にか篤志は、ベッドに仰向けになって、逆にうつぶせになったあたしに一方的に攻められる姿勢になっていた。
ペニスの根元をギュッと握って、ショーツの上からしゃぶり続けるあたし。
黒い布は、もう根元までぐっしょり。まるで黒いコンドームみたいになって元気なモノに張り付いている。
でも、コンドームと違って篤志のお漏らしの味がわかる。うふふ、いつもより時間をかけてあげてるから、どんどん溢れてくる。もう、出したくて出したくて仕方ないって感じ。

「ぁぁ……さ、聡美、もう……」
「ふふ、いきたい?」
「ああ……頼む」
「それじゃ、お願いして」
「お願いって、お前、ぅ……」

ギュッ、と根元を握る指に力を込めて、同時に先っぽを強く強く吸い上げる。
ふふ、ほらほら、もう我慢なんてできないくせに。

「ああああ!」

チュ、チュ、と吸い付くたびにピクッ、ピクッって震える。ペニスだけじゃなくて太股にも力が入って、射精する瞬間みたい。でも、根元を拘束されて出したくても出せない篤志。

「ま、参った、降参、い、いかせて、いかせてくれっ!」

あたしの勝ちっ。
素直なよい子には御褒美。根元まで飲み込んで、吸いながら顔を引き上げる。すぼめた唇でシャフトを撫で上げてあげる。そして、アタマを咥えこんで、これでもかと嘗め回す。

「あ、あ、あ、ぅあッ」

そして、あたしは篤志のことを締め付ける指の力を抜いて、解放してあげた

「うああああッ!」

びくっ、びくっ、と痙攣しながら、篤志が爆発する。
あたしの咽の奥にめがけて飛び出したはずのものは、薄い布に阻まれてそこで弾ける。そして、一瞬遅れて、染み出てきた苦味が感じられる。
二度、三度、と放たれたせいでショーツの中はぐちゃぐちゃ。

「あ〜あ、こんなに」

あたしは嬉々としてそれを脱がす。黒い布の内側がべったり、真っ白になってる。こんなにいっぱい出すなんて、溜まってたんだぁ。
ふふ、可愛い声をいっぱい聞けたから、もっと可愛がってあげる。
あたしは、躊躇うことなく、粘液まみれの篤志を咥えてやった。

「う!」

イッた直後で敏感なところを吸われて喘ぐ篤志。ふふ、いつもあたしのことクンニだけで何回も何回も責めてるんだから、一度や二度くらい我慢しなさいっての。
うふふ、でも、ナマでしてあげるのもいいけど、ショーツごしの感触もよかったなぁ。
今度から毎回、こんなショーツとか用意してあげようかな。
ショーツごしとナマと、2回も口でしてあげるんだからきっと篤志も嬉しいよね。
そう決心したあたしは、篤志の二回目の声聞きたさに、口での愛撫を再開した。






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