シチュエーション
![]() 世の中には、人一倍好奇心が旺盛で、何事にもめげず己の道を進む者がいれば、 何をするにも臆し、あたら貧乏くじを引くような者もいる。おおよそ、前者は 大物になるか転落の一途を辿る事が多く、後者は平々凡々ではあるが、朝、目 覚めた時に思った事を、夕方には悔やむという生活を送りがちだ。そんな両者 の生き様を象ったような二人の男女が、一つ屋根の下で生活を共にしている。 「お姉ちゃん、おはよう」 そう言って眠い目を擦るのは、岩根修。根っからの甘えん坊で、未だ乳離れも 覚束ない中学一年生の少年である。 「おはよう、修。朝ご飯出来てるわよ」 こう言って、修を優しく見遣るのは彼の姉である夏希。彼女は溌剌とした若さ に加え、卓越した判断力と冷静さを持ちながらも、生来の好奇心が抑えられず、 粗忽者と謳われていた。 「いただきまーす」 修は、姉にぺこりと頭を下げ、朝食にかぶりつく。海外出張で家を空ける両親に 変わり、家事全般をこなす姉へ、いつもこうやって感謝の意を表していた彼は、 ニコニコと夏希を見つめ、美味しそうに朝食を頬張った。 「ほら、こぼしてる。修。よそ見しないの」 姉の夏希は、少々この弟の事を溺愛している。幼い頃から体が弱く、体躯にも恵 まれない弟から目が離せないのだ。だからいつも修の側にいて、彼を見守っている 夏希。彼女は、不在がちな両親に代わり、弟を育てているという自負があった。 夏希はセーラー服姿も瑞々しい、高校一年生。体躯に恵まれ、得意の水泳で鍛 えた伸びやかな肢体が目につく、麗しき十六歳。中立的な顔立ちではあるが、 目鼻筋が通っており、素顔でも十分に美しい。そして、高校一年生にしては大 ぶりなDカップのバストが、ちょっぴり自慢だった。 「ごちそうさま。お姉ちゃん、僕の服はどこ?」 朝食を終え、自分の服を求める修。彼は万事このように、姉がかりの生活をして いるため、甘えん坊と言われても仕方が無い。 「こっちよ、おいで」 夏希はセーラー服の上にエプロンをしたまま、修を今へいざなった。そこには、 彼女が洗濯しておいた修の服が並んでいる。 「ほら、お姉ちゃんが着替えさせてあげるから、バンザイしなさい。バンザイ」 「はーい」 おおよそ、高校生の姉と中学生の弟にしては、これほどの甘えっぷりが問題では あるが、それも全て夏希の教育の賜物である。彼女は弟を溺愛するあまり、両親 の目が届かないふたりっきりの生活の中で、弟の心を自分に惹きつけようと画策 していた。その結果が、この有様である。 「うふふ、修のお肌はいつ見ても綺麗ね。まるで赤ちゃんみたい」 「そうかな?」 「ええ、そうよ。ほら、こんなにすべすべしてる・・・」 弟を丸裸にして、素肌へ指を這わせる夏希。彼女は修の胸から腰、そしてまだ恥毛 も生えてはいない、幼い股間へとその魔手を伸ばしていった。 「ひゃっ!お姉ちゃん、おちんちん触っちゃ駄目だよ!」 女性の手はおおよそ男の体温より低い。それ故、夏希の指でなぞられた修のペニス は、ひんやりとした感触で縮みかける。しかし、包皮で覆われたペニスの先端は、 意外にも逞しく、中学一年生の割には中々どうして立派だった。 「じっとしてなさい!お姉ちゃんは、お母さんに代わって修のおちんちんを見る 権利があるの。ちゃんと成長しているか、お母さんも心配してるのよ」 「でも、お姉ちゃんが触ると、僕のおちんちん、すぐ大きくなるから・・・」 「それが普通なの。いいから、お姉ちゃんに触らせて・・・」 夏希は弟の無垢な心につけ込んで、毎日の様にこうやって幼いペニスを観察して いる。それは、彼女の好奇心と弟への溺愛がもたらした、歪んだ欲望であった。 「あっ!あっ!あっ!大きくなっちゃう!僕のおちんちん!」 むくむくと鎌首をもたげ、空気を注入されたビニールマットの様に膨らんでいく 修のペニス。それは、若さにものを言わせてぐいぐいと力強く反り返り、姉の顔前 へ突き出されていった。 (す、すごい!やっぱり、すごいわ・・・修のおちんちん・・・) ぐぐっと、天を突かんばかりに頭を反らせた修のペニスは、小さな体に反してその 凶悪なまでの大きさを持っている。長さは二十センチほどもあろうか、茎の太さは 缶コーヒーの様で、先端で毒花の如く咲く肉傘は、自生の松茸も裸足で逃げ出す程 の、極太サイズであった。 「あーあ・・・やっぱり大きくなっちゃった・・・パンツ穿けないよ」 修が遣る瀬無い表情をしながら、姉に責めるような眼差しを向ける。すると、この 状況を引き起こした姉は、ふうん、と一息ついて 「お姉ちゃんがミルク出してあげるから、ちょっと待ってね」 そう言いながら、事もあろうか弟のペニスをぱくりと咥え込んでいった。 「ああん、お姉ちゃん!」 姉にペニスをかぶりつかれた修は、まるで女の子の様な声を上げ、ちゅうっと唇を 鳴らしながら、股間へ頬を寄せる夏希の艶顔を切なげに見下ろす。 「むぐ、むぐ・・・んん〜ん・・・」 夏希は慣れた仕草で、修のペニスをむぐむぐと唇でしごき、舌を絡ませる。唾液を たっぷりとまぶし、尿道口へ舌を差し込んでは悪戯な顔をして、弟の反応を愉しむ。 (美味しい!修のおちんちん!) つうん、と鼻を抜ける弟のペニス臭。若さ故にそれは香ばしいが、弟を溺愛する夏希 にとっては、まるで甘露の如き芳醇さだ。舌先に感じる苦味も、他の男ならば嫌悪し ようものの、愛する修のものであれば、それもまた媚薬の様である。 「お姉ちゃん。僕、おしっこ出る・・・」 修には、まだ精通という概念が無い。この年頃であれば、多少は性の知識がついて いてもいいのではあるが、彼を独占したい姉の存在がそれを阻んでいた。 「修。よその女は汚いのよ」 これが夏希の口癖である。彼女は、常日頃から性に関しては修へ厳しく接していた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |