イかせるのが趣味
シチュエーション


パタン…

彼が後ろ手でドアを閉める。

『あぁ、どうしよう…とうとうここまで来ちゃったんだ。。』

待ち望んでいたことだけど…自分で決めたことだけど…
いざ、こんな状況に置かれると、やっぱりドキドキしてしまう。
心臓の音が彼にも聞こえちゃってるんじゃないかって思うくらいで。

部屋に入るとなぜか、初めからテレビがついていた。
なんだか安っぽいアダルトビデオが流れてる。
わざとらしい喘ぎ声が部屋中に響いてて。
うわ、こんなの…恥ずかしくて彼の前でまともに見られないよ。

彼はバスルームに直行してお湯を溜めだした。
その場慣れした様子に『ちょっとヤだな…』って思いながら
少しでも落ち着く場所を探して部屋を見渡す。

テレビの前にあるチェアーにはさすがに座れないなぁ、
って思ってベッドの端にちょこんと腰掛けた。

『あ、でもこれって…積極的だとか思われちゃうかな。』
『でも、ここに入った時から目的は一つだもん。いいよね。』

いろーんな事がぐるぐる頭の中を駆け巡ってる。

バスルームから部屋に入ってきた彼がテレビを消して横に腰掛ける。
所在無げにしていた私だったけど、不自然な喘ぎ声がなくなったことに
少しホッとして視線を上げるとそこには彼の優しそうな顔が…
目が合って、本当に、自然に吸い寄せられるように…唇を重ねた。
初めはやさしく啄ばむように、次第に舌をからませながらそっとベッドに押し倒される。
タバコの匂いのするすごく優しいキス…

『私、ずっとこの人とこうしたかったんだ。』

そう思ったら涙があふれて止まらなくなって。

それに気付いた彼がキスをやめて耳元で囁いた。

「どうした?イヤか?」

『イヤだなんて、とんでもない!』

そう思ったけど声にならなくて大きく首を横に振った。

「私…私ね、ずっと…こうしたかったの…あなたと…ずっと思ってた…」

途切れ途切れにしか言えないほど泣きじゃくりながら首にすがりついている私を
彼は泣き止むまでそっと抱きしめてくれてた。

「落ち着いた?」

暫くして顔を覗き込むようにして彼が言う。

「…うん…」

なんだか恥ずかしくってまともに顔が見られない…

「すごく…可愛いよ。」

にっこり微笑んでそう言うとさっきよりも激しく、
それでいてやさしく、何度も何度も口づけられた。
舌を絡ませあいながら彼の手が頬から肩へ、肩から胸へと移動するのを感じる。
思わず声が出て彼の肩を掴む手に力が入ってしまう。

『服の上からなのにこんなに気持ちいいなんて…』

私だってセックスの経験がないわけじゃない。
でも、こんな気持ちになったのもこんな風に感じてしまうのも初めて。

「気持ち…イイんだね。敏感なんだな…」

耳元で囁かれて首筋にキスをしながら指で胸の先を…乳首を攻められる。

「んっ…っくぅ。。んん…」

服越しなのに、恥ずかしいぐらい感じて思わず声が出ちゃうよ。
自然に背中が反って…なんだかアソコがじわってなって。

『あぁ、もっと触って欲しい、もっとこの人をを感じたい!』

そう思ったのが通じたように彼はもう一度キスをしながら
ブラウスのボタンをはずしブラのホックまで器用にはずすとぐいっと持ち上げた。
ぷるん、とこぼれた乳房にそのまま唇が移動する。

「あぁっ…」

やっと唇で愛撫されるんだ、という期待に思わず声が出ちゃう。

『私ってこんなにエッチだったっけ?』

真剣にそう思ってしまうくらい…なんだか顔が熱い。

あれ?やだ、もうショーツまで湿ってるような気がしてきた…

肝心の彼の唇はなかなか私の望む所へは来てくれない。
もったいぶるようにじっくり周りを攻めている。
それと同時に彼の手が触れるかどうかっていうすごくソフトなタッチで
膝からすぅーっと何度も何度もゆっくり撫で上げてる。
その手がスカートの中に入ってショーツの上を
僅かにかすめていく度にせつない声が出て自然に腰が動いてた。

「ここ…触って欲しいの?腰、動いてるよ。」

クスッと笑う彼にそう指摘されて更に顔が赤くなるのが分かる。

「触って欲しいなら、ちゃんと言わなくちゃ…ね。わかんないよ?触って欲しい?」

わざわざ耳元まで来て彼が囁く。
ゾクゾクッとしてため息が出ちゃう。
私がこうされると感じちゃうの、この人気付いてるんだ…
恥ずかしくて顔も見れなくて、コクンと頷く。

「了解。」

そういうと、いとも簡単にショーツの中に手を潜り込ませる。

「少し足を開いて…」

言われるがままに開いていくとすぐに私の一番敏感な部分を探り当てた。

「はあぁっ……っ」

思わず背中が反っちゃう。

「ふっ…すごい濡れ方だな…」

にゅるっ、と彼の指が滑る感触に自分でもどれだけ凄いのかが分かる。
でも彼が触っているのはほんのわずか表面だけ。
ワレメに沿って指が前後しているだけ…
もっと触って欲しくて強い刺激が欲しくて腰が追ってしまう。

「あぁっ…、ねぇ、お願い…っ…」
「ん?だから…言わなくちゃ分かんないってば…」

恥ずかしいけど、言わなくちゃこれ以上してもらえないんだ…
ずっとこのまま?そんなのヤダ!

「もっと…もっと強く触って欲しいのっ…んあぁっ…」
「…何処を?」
「……」

…そこまで言わなきゃいけないの?

「ここかな?」

言いながら舌で乳首をペロッと舐めあげる。

「くふうぅっ……」

思わぬ刺激に我を忘れてしまいそうになる。でも…これ以上我慢できないよぅ…

「ク、クリを…もっと強く触って欲しいのっ…んんっ」
「それだけ?」
「乳首も…舐めてくださいっ…お願いっ」
「おっけー。」

ふふっと含み笑いをし、ふざけた調子で答えながら体をずらして。

片手で私の手を握ると彼の唇が乳首を包み込む…
舌で弾いたかと思うと強く吸い付いたり甘噛みしたり…
はぁ…気持ち良過ぎる…
クリにもやっと強い刺激が与えられる。

「あぁっ……気持…いいっ…」

2つの場所からくちゅくちゅっていやらしい音が聞こえるの。
同時に乳首を攻められることでクリからの気持ちよさが倍増してるみたい。

「あっ…あんっ…ああぁあっ…あ、ねぇっ…もぅ…っイキそうっ」

彼の手を握る私の手にも力が入る。
もう片方の手は彼の頭を抱え込み、腰は彼の指を追って浮いちゃってる。

「イっちゃってもいいよ…」

その言葉が合図のように背中が反ってガクンと腰が落ちたけど、
それでも2つの場所の刺激はちゃんと追ってきてくれた。

「あっ…ダメぇっ、イっちゃうっ…イクうぅっ……っ…はあぁっっ…」

「お前のイクときの声ってすごい可愛いのな。」

抱きしめられながらまた耳元で囁かれる。

う〜…それ弱いんだってば…
そんなこと言われたらまた顔が赤くなるよぉ…

「さ、風呂はいろっか?洗いっこしよ。」

そう言いながらさっさとトランクス1枚になってバスルームに向かって行く。

「え??」うそ、一緒に?

あー、そうだ、そうだったよ…
この人ってば、女の子をイかせてそれを観察するのが無上の喜びって人だっけ…
前に何回か聞いたことがある。
基本的に特定の彼女以外は「挿れない主義」だって。
それじゃあ、このままエッチしないで終わっちゃうの?
この間は「今、彼女いないよ」なんて言ってたけど。ホントかなぁ?
そんなこと考えてると彼の声が。

「まぁーだぁー?」

さっきまでのが嘘みたい。なんだか子供ぽくて。

「はーい。今いきまーす。」

くすくす笑いながら返事をした。

返事はしてみたものの…

どこまで脱いでいこう?いきなり全裸ってのもなぁ。
やっぱり、ショーツはつけてバスルームの入り口まで行こう。
ちょっとさっきのぬるぬるが気持ち悪いけど…

私がやっと入り口まで来たのを察知して彼がドアを開ける。
当たり前だけど、彼は裸で。びっくりして思わず後ろ向いちゃった。

「おっそい!あれ?まだ脱いでないの?」
「え?う、うん…」
「ははっ。ココまで来てそんな恥ずかしがらなくっても。
じゃあ、俺が脱がせてあげるよ。」

そう言うとバスルームから出てきてそっと肩を掴んでうなじに口付けた。

「あっ…」

思わず声を上げて近くの洗面台に片手をつく。

「はい。ここ。」

もう片方の手も洗面台に付かせられる。

え?何する気?

すっと彼の両手が前に回ってきて乳房を弄ぶ。
時々、きゅっと乳首をつまんだりしながら、
うなじから肩、背中へと舌を這わせる。

「はぁっ…んんっ…」

やだもう…なんでこんなに感じちゃうの?

「前見て。」

彼の声にふと見ると目の前の大きな鏡に乳首を弄ばれて真っ赤な顔をして喘いでる自分が…

あっ…すごい…いやらしい……わたし。

後ろからするっとショーツを下ろされる。
外気に触れて少しひやっとするのを感じてまた溢れてきてるのが分かる。
露になったお尻にキスをしながら彼の手がすっとワレメを撫でる。

「あんんっ…」
「さっきより、すごくない?背中も感じちゃうんだね。」

もっと触って欲しくて思わずお尻を突き出す。

「すごいいやらしい恰好だよ。お前がこんなにエッチだなんて知らなかったな。」

立ち上がった彼が背中に覆いかぶさるようにして耳元で囁く。
言わないで…私だってこんな気持ちよくなるなんて今まで知らなかった…

「こっち向いて。そこにお尻乗せてごらん。」

言うとおりに彼の方に向き直って洗面台に浅く腰掛ける。

『あぁ…これからまたどんなことされるんだろう…』

いやでも期待しちゃうよ。

私の膝を割って彼の体が入り込む。

『え?まさか、このまま…入れちゃうんじゃ…ないよね?』

彼の顔が近付いてきてキスされる。
あぁ、私この人のキス、好き…夢中になっちゃう。
くちゅくちゅって2人の唾液の立てる音を聞きながらまた乳首を弄ばれる。
キスしながら、口の端から声が漏れちゃう…

「ん…ふっ…あ……んっ…」

気がつくと彼の大きくなったものが私のアソコの表面を往復してて。

あっ…気持ちいいっ…このまま…入れて欲しい…

彼の動きに合わせて自然に腰が動いてて…
私の様子に気付いた彼はくすっと笑って

「残念でした。入れないよ。今度は…はい、足もここに乗せちゃおう。」

足を片一方づつ曲げてお尻の横に置かれる。

あっ、やだ。こんな恰好…全部丸見えになっちゃうよ。
彼はひざまづくようにしてそこを観察して…
頭に血が昇って、もうどうにかなっちゃいそう…

「ん〜。いい眺め。ん?足のほうにまでエッチな汁が垂れてる。」

そう言うと太ももの方からアソコに向かってつぅーっと舌を這わせる。

「んはあぁっ……あぁん…」

彼の舌はゆっくり何度も往復して。
片手で乳首をいじりながらもう一方の手はアソコの入り口辺りでくちゅくちゅと音を立ててる。

あぁ、もう…そこを舐めてほしいのに…そこに指を埋めて欲しいのに…

「んっ…あぁ…ね、ねぇっ…」
「ん?どうした?」

とぼけたように彼が答える。
そうだ…言わなきゃしてくれないんだ…あぁ、もう…限界!

「あ、あの…指、入れて欲しいのっ…それと…クリも舐めてっ…!」
「よくできました。」

彼はそう言って嬉しそうにニコッと笑うとやっと…

「はあぁん…あっ、あっ…いいっ!いいのぉ…」

彼の2本の指がぐちゅっ、ぐちゅっと音を立てながらゆっくりと出入りしている。
片手で恥骨の辺りをきゅっと引っ張りあげてチロチロとクリの先を舐めだして…
もう、頭の中が真っ白…

「ああん…もぅ……あっ、また…また、イっちゃいそうっ!」

それを聞くと彼は少し指を曲げて出し入れを早くして、
クリにも絡みつくように舌を使いだした。
さっきまでとは少し違う気持ちよさに戸惑いながらも、
腰を浮かせて彼の指を迎えにいってる…もう自分で止められなくって。

「いやぁっ…イクっ!んあぁっ…イクぅ…っ…」

「はあっ…はあっ…んふぅっ…」

イってしまってぐったりした私に彼がもう一度ねっとりとキスする。

「ふふっ。可愛かったよ。さ、体洗ってあげるから。」

促されて抱えられるようにしてバスルームに入る。

あぁ、今日の私ってなんだかヘン。
今まで誰かにされてイっちゃったことなんてなかったのに…
それも2度も続けてなんて。
一人エッチの時も一回イっちゃったら
クリが敏感になりすぎて2度目なんてする気にならなかったのに。
やっぱり、彼が上手なのかなぁ…
イかせるのが趣味って冗談じゃなかったんだー。

お風呂の椅子にそおっと腰掛けさせられた。
彼がスポンジにボディーソープをつけてくしゅくしゅと泡立てて
そーっと撫でる様に優しく体を洗ってくれる…
さっきの余韻が残ったボーっとした頭のままで彼を見ていた。

『女慣れしてるよなぁ…今まで付き合った人とは全然違う…』

彼とは1年ほど前にネットで知り合った。
とある掲示板にふらっと立ち寄った時、彼の書き込みに惹かれるものがあって。
それまでは見るだけ専門の私も思わずそこに参加しちゃってた。
なんとなくお互い気に入って個人的にメアド交換なんかしてね。
最初は2人とも様子を伺うように遠慮がちだったんだけど
1ヶ月くらい経った頃、ある話題から急速に親しくなって写真交換を済ませたの。

その「ある話題」ってゆうのは…セックスのこと。
実は彼、私より10歳年上で奥さんがいて、セフレまでいる。
メールや電話で顔を見ないで話をすると大胆になれちゃったりするんだよね。
私、今まで人とエッチな話ってほとんどしたことなかったんだけど
セックスでイったことない事やあんまり気持ちいいと思ったことないって事も話した。
彼はそれを聞いて

「かわいそうに。いままでハズレばっかだったんだね。
今度逢う機会があったら俺が気持ちよくしてやるよ。
俺、イカせるの趣味だから。」

って。

半分冗談だと思って聞き流してたんだけど、心のどこかで期待しちゃってたかも。
なんだか、よくある話っぽいけど。

でも、彼と私の住んでるところは飛行機で片道2時間の距離。
オマケに彼は超多忙な人でまとまった休みはほとんどなし。
私はっていうと一応働いてはいるけど実家住まいで親が厳しくって門限10時…
今時こんなのあり?って思うけど働きだしてから少し緩くなったほうなのよねー…
そんなこんなで逢えないまま1年が過ぎてた。

今となっって思えばすぐに逢わなくて良かったのかもしれない。
彼はすごく多趣味で知識が豊富だったからエッチな話だけじゃなく色んな話が出来たし、
時には悩み事を聞いてもらったりもして…
お互いの事、より理解出来たような気がする。

いつの間にか、私彼のこと本当に好きになってた。

半年ほど前に私、彼に逢いたくてたまらなくなって勇気を出して

「あなたにすごく逢いたいの。今度の祝日、そっちに行ってもいい?」

って言った事あったんだけど…

「その日は仕事。ちょっと無理だな。」

って断られた。

「それに…お前にはそんなこと出来ないだろ。無理するな。
お父さんとお母さんが悲しむぞ。」

って。

彼はちゃんと分かってる…私が親に逆らえないこと。
小さい頃からいつもいつも両親の目を気にしながら生活してたこと…

でも、やっぱりどうしても逢いたくて。

「逢ってもらえなくってもいい。私、そっちに行くから!」

1ヶ月前に一方的にかなり強引に宣言しちゃった。
そしたら、私の真剣さが伝わったのか半日だけ彼も体を空けてくれた。
そして、それが今日…

「どうした?ボーっとしちゃって。さっきのがそんなに良かったのかな?ん?」

シャワーで泡を流しながらおどけたように彼が言った。

「うん…すごく気持ちよかった…」

彼の首に腕を回して抱きついてキスする。
あぁ、もう…キスだけでこんなに気持ちいい…
乳首がピンッと立ってすごく敏感になっちゃってる。
彼の胸に摺れる度、アソコが「きゅっ」ってなるのが分かるの。

マットの上に膝立ちの状態でくちゅっ、ぴちゃっと音を立てながら唇を貪り合う。
彼が私の手を大きくそそり立ったものへと引き寄せる。

「あ、こんなに…」

もの凄く、熱くて固い…思わずそっと握って上下に擦っちゃった。

「ふぅ…お前の乱れる姿見てたらすげー感じちゃってさぁ。ずっと立ちっぱなしだよ…」

彼の手がそろっとアソコに伸びて…ぐちゅっといやらしい音がした。

「折角綺麗にしたのに…もうこんなにしちゃって。
ほんと、我がままでエッチな箱入り娘だな…」

耳元でそう言うと指先でクリの皮を剥いて愛液で滑る指でゆるゆる撫でる。

「んあぁっ…あぁっ…あなたが…あなたがこんな風にさせてるのっ…
んんぅっ…んあっ、ずっとこうして欲しかった…あっ…いいっ…」
「ふぅ〜ん。ずっと?ずっと思ってたの?じゃあ、自分でする時も
俺にこうされるのを想像しながらしてたわけ?」
「あっ…んんっ…そう…あなたに触って貰うの…思い浮かべてた…あんッ…」
「そっか。」

『あ、またくすって笑った…何かする気なんだ…』

そう思ったとたんに彼が体を離した。

「じゃあさ、俺の前で今やってみて。」
「え?」
「え?じゃなくて。ほら、ここに座って…オナニー。やって見せてよ。」

浴槽の淵に座らされ、彼は下のマットで胡坐をかいてる。

「や…だっ!そんなの出来ない!…恥ずかしいよ…」
「だぁめ!ちゃんとやらないともう触ってやらないよ。イカせてやんない。」
「だって…明るいし…恥ずかしい…」
「さっきまでその明るい場所でさんざんイってた人は誰だっけ?
ん〜。じゃあ、百歩譲ってタオルで目隠ししよう。それならマシだろ?
暗くされちゃ、俺がちゃんと見られないじゃん。」
「マシって…あの…」

全然マシでもなんでもないんですけど??
洗面台からタオルを持ってきて手早く私に目隠しをする。

「さ、準備OK!始めていいよ。」

目の前から彼の声が聞こえる…しなきゃダメなんだ…
おずおずと少し足を開いてそっと手を添える。

『くちゅッ…』

「んあっ…」

見えない分感覚が鋭くなってるみたい。音も大きく聞こえて…
もう片方の手で乳房を揉み、乳首を捏ねてみる。

「あっ…んふっ…」

やっぱり、いつもと違う。

「気持ちよさそうだね…いつもそんな風にするんだ。
もうちょっと足開いてくれないと見えないなぁ…」

そういうとぐいっと足を開かれる。太ももに彼の息がかかってる…

『あぁっ、そんな近くで…見られてるっ…私のアソコ…全部見られちゃってるぅ』

そう思ったら『ぐちゅっ』って音がしていやらしい液が一杯出てきて…

「すごい…溢れてきたよ…ヒクヒクしてる。ほら、もっと触って欲しいって。」

私の指を上から押さえてぐちゅぐちゅ音をさせる…

「あぁっ…うぅんっ…き、気持ちいいっ…」
「ほら、自分で…ちゃんとやって。もう片方の手で…そう。開いて見せてごらん…」
「あ…はいっ…んんあっ…」

片方の2本の指で花びらを開きながらもう片方でぬるぬるのクリを擦る。

「あぁ、いやぁ…あぁんっ…」
「あぁ、すごいよ…中が真っ赤になって…どんどん溢れてて…
ほら、クリまでぷっくり膨らんでる…すごいいやらしいよ…」
『あぁ、じっと見てる…私のを間近で…恥ずかしい…

…でも気持ちいいっ…止められないッ…』

「はぁんっ…うくっ…んんん…」

そう思ったら突然アソコから頭の先の方にまで突き抜けるような感覚が。

「あっ、イッちゃう、イッちゃうぅっ……イクぅ…っ」

仰け反ってひっくり返りそうになった私をすぐに抱きとめて目隠しを解かれる。

「ふふっ…またイっちゃったね…ちょっと呆気なかったな。」

ぐったりしてまだ息の荒い私をマットの上で抱えながら
シャワーで流してくれる。
少し熱いくらいのお湯がすごく気持ちいい…

ふと腰の辺りに当たる固いものに気付く。
そうだ、彼まだ一回も気持ち良くなってない…
私と同じように気持ちよくなって欲しいのに。
ちょっと困ったような顔をしていたのか彼が覗き込む。

「どうかした?」
「ん…ううん…」
「さ、ちょっと湯船に浸かってあがろう。」
「ん。」

湯船に入って向かい合って座る。
はぁ、すごく気持ちいい…
初めての事尽くしでなんか疲れちゃった。
ゆったり壁にもたれてるとなんだか眠っちゃいそう…

「おーい、寝ちゃだめだぞぉ。ほらっ。」

彼が手を差し伸べる。

「ん…」

手を出すとぐいって引き寄せられる。そのまままた口付けられて。
ちゅぷっ、ぴちゅっ。
ん、エッチな音。でも気持ちいい。おいしい…

「時間あんまりないんだから… 寝るなら帰りの飛行機の中で。」

そうだ…私もうすぐ帰らなきゃいけないんだ。
ずっとこの人とこうしていたいのに…

くるっと向きを変えられて背中から抱きしめられる。

「ねぇ… 前にね『彼女いない』って言ったでしょ?
奥さんもいるのに、セフレだっているのに、どうして彼女はいない、なんて言うの?」
「う〜ん。俺の中では、奥さんは運命共同体って感じかな。勿論エッチもするけどさ。
それで、セフレは体だけの関係。体だけってゆうか、俺、セフレには挿れないからね。
イカせて、抜いてもらって、ってそれだけ。彼女っていうのは気持ちの伴った
肉体関係のある人。だから、今は彼女はいないって言ったんだよ。」

肩に背中に口付けながら答える。

「ふぅ〜ん…」

納得出来るような、出来ないような…

「あとね、私が前に逢いたいって言った時、断られたでしょ。
あれって…本当の所、逢いたくなかったの?」

今度は脇から腕を差し入れられ両方の乳房を揉まれる。

「ん?逢いたかったよ。ほんとに仕事だったしね。あの日。」
「でもっ。あの時…っ。」
「んんっ…」

口塞がれちゃった…

「この口はお喋りだなぁ… お喋りだけなら電話でも出来るぞ。」

にゅちゅっ、ぴちゃっ。

あぁ、すごいエッチなキス。そう、こんなエッチなキス電話じゃ出来ない。

「んふぅ…っ…ん…」

ふいに唇が離れて唾液が糸を引く。

「あがろう。のぼせるぞ。」

彼が突然立ち上がったもんだから彼の股間が目の前に来る。
まだ大きくなったままだ… 今度は私が気持ちよくしてあげたい…
ふとそんな気持ちになって彼の腕を掴んだ。

「ね、ここに座って。」
「ん?キスの続きならベッドでな。」
「違うの… 今度は私が… 気持ちよくしてあげる…」
「え?…そんな無理しなくてもいいんだぞ?」
「無理じゃない… 私が… したいの。」

今の私… すごいエッチな顔してるに違いない。
強引に彼を浴槽の淵に座らせ足の間に入り込む。
そっとそそり立ったものに手を添えてサオの部分を舌でなぞる。

「うっ。」ぴくんって彼のものが跳ねる。

『気持ちいいのね… もっと気持ちよくなって。』

気持ちを込めるようにねっとりと舌を絡みつかせる。
裏側のスジの部分に舌が触れた時、またぴくんって。

『ここもイイんだ…』

少しの変化も見逃したくない。
唇をねっとりとくっつけて下から上へと移動させる。
先のほうを口に含むとちょっと塩味のするものが沢山出ていて。
舐め取るように舌を動かすと私の頭を撫でながら

「すごい気持ちいいよ…」

って掠れた声で言ってくれた。

こっちの「袋」の方ってどうなんだろう…?
ここは舐めると気持ちいいんだろうか。
ペロペロ舐めながらサオをしごいてみる。
今度は口に含んで先のほうを指で撫でるとぬるっとしたものがまた出てきてて。

「あの…ここって気持ちいいの?」

恐る恐る聞いてみた。

「うん。気持ちいい。お前すごく上手だよ。」

そっか、上手なんだ。気持ちよくなってくれてるんだ。すごく嬉しい。

今度はやわやわと袋を揉みながら先からすっぽりと口に含む。
口に入らない部分は手でしごいて。
彼が私の髪を掻き分けて飲み込んでる部分を覗いてる…
こんなエッチな顔見られちゃってるんだ。
恥ずかしいけど…なんだかヘンな気分…
口でセックスしてるみたいに錯覚をしてしまうような…

くびれてる部分に執拗に舌を這わせ、唇をすぼめるようにして
出し入れしていると、彼の呼吸がすこし荒くなってきた。

「あぁ、すごく気持ちいいよ。もう、イキそうだ…

イクぞ、って言ったら口だけ外すんだぞ。いいな。」

「?」どうして?って思ったら…

「もう、イクぞっ…くっ…」

一瞬大きくなってドクッドクッって口の中一杯に精液が注ぎ込まれた。
うわ、すごい沢山…こぼしちゃいそう…
でも、なんだか全然イヤじゃなくって…そのままゴクンって飲み干しちゃった。

「こら、なんで外さないんだよ〜…ほら、ここにペッて。」

彼が排水溝を指差す。

『え?飲んじゃったのに…』

って思ってべーっと舌を出した。

「うわ。飲んじゃったの?すげー…」

ニコっと笑ったらぐいっと彼の腕の中に引き寄せられて

「何やってんだよ…お前…」
「ん。いいの。飲みたかったの。あなたのが。あっ。」

残ってたのがまた出てきててもう一度ペロッと舐めた。

「はぁ〜。困ったお嬢さんだこと…顔、真っ赤だぞ。とにかく上がろう。」
「はぁい。」

顔が赤いのはのぼせただけじゃない…かも。

「何か冷たいものでも飲むか?」

添え付けの冷蔵庫に手を伸ばして彼が言う。

「ん。お願いします。」

やっぱり、ちょっとのぼせちゃったのかなぁ…
ベッドに辿り着くまでちょっとクラクラした。

「はい、どうぞ。」
「ありがとう」

缶ジュースを手渡されて一口飲む。
つぅーっと冷たい液体が、体の中に入って行くのが分かる。
そういえば、私飛行機降りてから何も飲んでなかった。
すごく喉が渇いてるのに今頃気付いて一気に飲み干す。

「やっぱりのぼせたんだな。まだ顔が赤い。ちょっと横になったら?」
「うん。」

言われるままに体を横たえるとすぐにその横に寝転んで腕枕をしてくれる。
なんだか、すごく嬉しいな。普通の恋人同士みたいで。
腕の中でふふっと笑った私の顔を覗き込んで

「何考えてる?」

って不思議そうな顔をする彼。

「なんでもないの。なんか、こうゆうの幸せだなぁって思って。」
「…可愛いな…お前。」

おでこに、頬に、鼻の頭に、あらゆるところに「チュッ」って口付けられる。
くすぐったくて逃げたくなっちゃう。

「あっ!ゴメン、ちょっと興ざめかもしれないけど…」

彼が突然そう言ってテーブルの上に置いた携帯を確認する。

「うわ、やばいよ!お前、6時半の飛行機に乗るんじゃなかったっけ?
車混んでるかもしれないし、あと15分くらいでココ出ないと。」
「え…もう…?」

まだ一緒にいたいのに…そう思ったらポロポロ涙が出た。

「…泣くなよ…畜生、時間配分間違ったなぁ…あんまりにもお前のイク姿が可愛かったから…
次は絶対挿れるからな、覚悟しろよ。」

『挿れる』って…それって…『彼女』にしてくれるってこと?

じぃっと彼のことを見つめる。

「多分、これから大変だぞ。辛い事もあるかもしれない。
俺も努力はするけど…それでもいいか?」

嬉しくって、涙が出てコクコク頷く事しか出来なかった。
長い長いキスの後、ぽん、とお尻を叩かれる。

「はぁ、キリがないよ。ホント、用意しないと。」
「うん。」

「おまたせ。」

慌しく身支度を済ませて側に行く。
彼はマジマジと私の顔を眺めて、そしてニッコリ笑う。

「ん。可愛いよ。」

なんだか照れくさい。でも、嬉しい。

「さ、行こうか。」

彼に肩を抱かれて部屋を出る。

『友達』ではなく『彼女』になって。

パタン…






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