シチュエーション
![]() あの日もそんな「いつもの」日だった。 「こーんにちわー!」 「あら、さきちゃん、いらしゃい。暑いのに ここのとこ毎日ねぇ。」 「えへへ。すいませーん、毎日押しかけちゃってー。… います?」 「部屋にいるわよ。どうぞ。」 「お邪魔しまーす!」 おばさんと そんなやり取りをしながら 勝手知ったる人の家、 一応 靴を揃えてからずいずい入って行く。 彼… 光の部屋は別棟で庭にある。 縁側からおばさん用のぞうりを借りてペタペタ入り口へ。 「さきだよー!」 そう言いながらドアを開けると いつものようにベッドに寝転がりながら ガンガン音楽をかけて 隠そうともしないでエロ雑誌に目をやる光。 そのままの姿勢で私を見るとニコッと笑って。 「おう! 来たのか。入れよ。」 「んー。今日予定ないの? バイトは?」 「今日は休み。昨日言わなかったっけ?? だからお前来たんじゃないの?」 「聞いたけど… もしかして、突然予定入ったりしたかなーと思って。」 そう言いながら机の上にある写真立てをそっと伏せる。いつものこと。 ちらっと横目で光も見たみたいだったけど、何も言わない。これもいつものこと。 ベッドの淵にに座ると光の読んでたエロ雑誌を取り上げてパラパラとめくる。 「あ、この子綺麗だねー。すごいスタイルいいって訳じゃないけど なんかそそると思わない??」 「お前ってレズっ気あるのか?? 悪かないけど、男からしちゃ、も一つだな。」 「ふーん、じゃあ光は どの子がいいの?」 「ん? 俺はぁ… さきがいい。」 ぐいっと腕を引っ張られあっとゆう間に組み敷かれる。 「毎日毎日 お前も好きだよなぁ… 俺もだけどさ。」 お互いの目を見ながら くすっと笑うと どちらからともなくキスをする。 いつものキス。でも、止めたくない、止められないキス。 味わうように何度も何度も繰り返す。 その間に お互いの服を最後の一枚だけ残して脱がせていく。 昨日もしたのに… なのにキスだけで もうすっかり私のソコは濡れてる。 光のそこも触ってみると硬く大きくなってて… 嬉しい。 毎日みたいにしてても ちゃんと私で興奮してくれてる。 きっと、カラダの相性がいいって言うのはこんな感じなんじゃないかって最近思う。 夏休みに入ってから光のバイトのない日は ほとんどココに来てエッチしてるけど 全然飽きない。 それどころか どんどん気持ちよくなってて。 もうすっかり 私の気持ちいいところ、分かってくれてる。 私も… たぶん光を気持ちよくさせてあげられてると思う。 「んくっ… 」 耳たぶを甘噛みされて、思わず声が出る。 「おっと、ヤバイヤバイ。」 慌てて私から離れた光がCDコンポのボリュームを上げてスピーカーを外に向けドアの鍵を閉めた。 ベッドに戻ってくる光に両手を差し伸べて迎える。 「ふふっ。そんなにして欲しい?」 意地悪な質問。 「うん… して欲しい」 トロンとした目で素直に答える私。 「そっかー… あのさー、ちょっと今日は変わった事してみよっか。」 「ん? なぁに? 変わった事って。」 さっきベッドの下に落とした雑誌を拾い上げると 「さっきエロ本見ててさ、これお前にしてやったらきっと萌えると思ったんだよねー。」 って言いながらパラパラめくりだした。 「ほら、これ!」 光が差し出したページには何人かの裸の女の人が縛られて写ってて… 「ん…? SM?? うそー。私そんなの興味ないー。」 「そんなSMなんてすごいもんじゃーないって。ほら、これ。目隠しして手首を縛ってるだけじゃん。 これ 試してみないか? ちょっと刺激になると思わねー?」 なんだか、興奮気味の光。 「んー? 私とのエッチが マンネリでつまんなくなってきたって事?」 ちょっと拗ねてみる。 「だから、違うって。タマには違う事してみるのもどうかなぁ、なんて…」 うふふ、慌ててる。おもしろーい。暫く考えるフリをして… 「ん… じゃあ、目隠しと手首だけね。それ以上はヤだかんね。」 「おっしゃー! 交渉成立! 」 あは。すんごい嬉しそうじゃん、光。 「そんじゃー、これ。」 ゴソゴソとベッドの下から綿の太めのロープと黒いアイマスクを出す。 「きゃー! なにそれ〜! 用意周到!! 計画的じゃない!!」 「ん、んと… じ、実はさ… さっき雑誌見てたからじゃなくって… 結構前からお前にしてみたいって思ってたんだよ。なんか言い出しにくくってさ。」 なんか恥ずかしそうにしてる光ってかわいい… 「イタイのはヤだけどさ… 光のしたいこと、私に出来る事はしてあげるよ。」 そう言って ちゅってキスした。 「お、おう… んじゃー 先ずはマスクから…。」 「ん。」 自分で手にとって被ってみる。思ったより光って入ってこないもんなんだ。 「どう? 見えてない?」 「見えないよ。まーっくら。」 「じゃあ、手、縛るぞ。痛かったら言えよ。」 「ほいほい。」 「もぉ… 色気ねーなぁ… もうちょっとビクビクするとか なんかないか?」 ブツブツ文句言いながら 手に跡を残さないようにか、 厚めのハンカチを一枚かませて緩めに縛っていく。 あんまり私があっけらかんとしてるもんだから、物足りないみたい。 でも、ほんとの所すごくドキドキしてて… それを無意識に隠してる。 「そんなこと言ったってぇ… あ、ちょっと痛い… もうちょっと緩めて。」 「ダメ。これ以上緩くしたら縛ってる意味ないじゃん。」 そう言うとドサッとベットに転がされる。腕を上げられてベッドの上の柵に繋がれた。 「や、やだっ… なんでベッドに繋げるの? 手首だけって言ったじゃん!」 急に怖くなって光に訴えた。 「さっきの写真… 覚えてるか? ちゃんとベッドに繋げてたぞ。」 ふいに耳元で囁かれて、ぞくっと鳥肌が立つのを感じた。 「あ、で…でもっ… あっ… 」 二の腕から脇、乳房からその頂点へとすうっと ゆっくり撫でられる。 「んんっ 。やぁっ…」 「すっげー 綺麗だ… 想像してた通り。やらしい…」 なんだか離れた場所で様子を観察してるみたいで… 声が遠くに聞こえるような気がする。 体は触れる所にないのに、手だけが脇腹やいつもはあまり触らない脇の下を執拗に撫で上げていて。 「ひゃうっ!」 時折、いたずらするように乳首を摘んで その度に私の体がビクンと跳ねる。 ふいに光の手が膝から太もも、内股へと摺り上がって来た。 予測の全く付かない愛撫にいつもより敏感になってる。 視界を塞がれて少し拘束されてるだけでこんなに感じ方って違うんだ… 「ああんっ… くうっ…」 「なんだ… いつもより敏感になってないか…? ここ… もうビチョビチョだぞ…」 「んっ… なんだかヘン… ヘンなのっ… ねえっ、ひかる…っ」 「気持ちいいんだ… 縛られて、こんなことされて… 思ったとおり。」 そう言うと 同時に今度は舌を使って脇の下も責めて来る。 「あ… だめっ。私 来る時 汗かいちゃったから… 汚いよぅ…」 身をよじって逃げようとするけれど手を固定されてちゃ、どうにもならなくて。 「大丈夫だよ… 汚くなんかない。おいしい…」 そういうと、唇を固くなった乳首に移し口に含んでねっとりと捏ねる。 光の荒い息とピチュピチュ舐める音がBGMにもかき消される事なく耳に届く。 「んくっ… ああん… いいっ。ひかるぅっ、きもちいいっ…」 アソコがヒクヒクして、ますます濡れてきてるのが自分でも分かるほどで… 無意識のうちに太ももを摺り合わせちゃって。 光がショーツを脱がせようとしたときには それは すっかり用を成してなかった。 「きゃ、なに??」 急に頬にぺったり冷たいものが当たってびっくりする。 「さきのパンツ。もう履いて帰れないぞ。これ。どうすんの?」 クスクスと笑いながらキスされる。 光の頭を かき抱きたい衝動にかられながら、出来ない現状に少し苛立つ。 「ねぇ、もう手首はずして… お願い…」 「あ? ダメだよ。これからなのに…」 そう言うとまた すっと体を離して今度は私の足元に。 「ほら、足開いて。」 膝を掴まれてぐいっと力を入れて開かれる。 「あ、やっ… 」 「ん〜。ちょっと見えにくいなぁ。これでどうだ?」 腰の下にクッションを二つ入れたみたい。 「いやっ… こんなの…」 ちょうどアソコが真上を向いたような形になっててすごく恥ずかしい。 「おお、いいねぇ。これで弄りやすくなったよ。さきのアソコ丸見えだ…。」 光は私の腰を抱えるようにして足を押さえつけて眺めてるみたい。 見られるのは もちろん初めてじゃないけど… 自分でその様子を確認することも 抵抗することも出来ない分余計に恥ずかしくって。 なんだか体温が上がってるみたい。たぶん、顔も真っ赤だと思う。 なんだか… 私… ヘンだ… 「すっげー濡れ方… お前 自分で分かる?」 割れ目に沿ってにゅるにゅると指を滑らせる。 もうすでに ぷっくりと膨らんだ芽に指が擦れる度に腰がビクンとなって切ない声が漏れる。 「あぁんっ。くぅ… ん。」 「もっと… ヨクしてやるよ…」 そういうと今度は指で広げるようにして唇をつけて執拗に芽を舌でこね回す。 舌先でチロチロ舐めたかと思うと時々 グニュッと押さえつけるように舌全体で 圧迫されて、もうそれだけで逝ってしまいそう。 「ひかるっ… あぁ、もう ダメっ。逝っちゃいそう…」 その時 急にアイマスクを外されて目の前がパッと明るくなる。 だんだん目が慣れてくると目の前に私のアソコを舐めてる光の顔があって。 びっくりして思わず目を逸らした。 「こら、ちゃんとこっち見ろ!」 いつもより強い口調の光にドキッとしながらも恐る恐る目を向ける。 『あ… 舐めてる… 光の舌が私のを… すごい…』 私から湧き出た液体と光の唾液でぬらぬらと光るソコから視線が離せなくなる。 赤い舌がせわしなく私を責め立てて止まらない。 「あ、もう… ほんと、ダメっ…!」 その声と同時に光の2本の指が膣に挿れられた。 「んああっ、いっ… いっくぅっ……」 ベッドと私の手首を繋ぐロープがビンッと張る。 全身が硬直して慌てて光が足を押さえる力を強める。 「あああっ…」 いつもより長い硬直から解放されても、光の指はそこに埋められたままだ。 「すっげー締め付け…。そんなによかった?」 私が少し落ち着くのを見計らってまた ゆっくりと出し入れを始める。 ぬちゅっ、ぐちゅっと音を立てながら。 「ちゃんと見てろよ。目、そらすな。」 気持ちよすぎて声が出なくって うんうん、って頷く事しか出来ない。 光は私の様子を見ながらさっきと変わらず より敏感になった芽を舐め上げてる。 私のオナニーのクセをちゃんと分かってて、敏感な左側を執拗に責めてくる。 「くぅ〜ん…、くぅ〜んっ…」 まるで犬みたいに鳴きながら指に、舌に合わせて腰を動かす。 「さき… 俺も… もぅ、我慢できねぇ…よ。」 そう言って素早くゴムをつけると私の足を担ぐようにして覆いかぶさってきた。 何度か表面を擦って湧き出た液体を彼のものにまぶすようにしてから一気に貫かれる。 「んああああっ……!!」 「こら! 声でかすぎ!」 慌てて口を塞がれて自分の声の大きさに気付く。 少し無理のある体制だけど二人の繋がった部分が丸見えで… いやらしい… でも、奥まで届いてすごく気持ちいい… 「さき… 見えるか? 入ってるとこ…」 「あっ…うんっ… 見える、見えてる… 光のが 入ってるっ… 気持ちいいよぅっ…」 「俺も… いいよ… さいっこお…」 そう言うとやっと手首のロープを外してくれた。 やっと抱きしめられる、そう思って光の背中に手を廻し感触を確かめながら 口づけて舌を絡める。 「んふっ… はむっ… きもちいいっ…」 ふと、触って確かめたい衝動に駆られて 自分で足を抱え込み 繋がってる部分に手を伸ばしてみる。 光の大きくて固いものが私のグチャグチャになった部分を貫いてる。 動きに合わせて扱くように手を添える。 「さきって、そんな いやらしいことするんだ… 知らなかったな。」 今 自分がされていることを より認識させるように わざとギリギリまで抜いてから またゆっくりと埋め尽くす。 「あふぅっ… す…ごいっ…」 その目から入って来る光景と指に絡まる液体、二人の立てる水音に 堪らなくなって知らないうちに息を詰めて、体に力が入っていく。 同じ事を何度も繰り返されるたびに どんどん高みに押し上げられる。 「あ… くっ… ひかるっ… も… いっちゃ… う… 」 「おれ…もっ」 動きが早くなり、ズンズンと奥の方を突かれるとわけが分からなくなって 必死に光の体にしがみつく。 また大きな声を出しちゃったみたいでキスで塞がれた。 「うむっ… んんっ、んんん〜〜〜……」 光のが私の中でビクビクしてるのを感じながら初めて一緒に登りつめる事ができた。 暫く抱き合ったまま余韻に浸ってると 「すっげーよかったな。時々は変わった事してみるのもいいだろ?」 って ニッコリしながら光が言う。 「ん。そだね。時々…ね。」 コンドームの後始末をしてから、腕枕をしてくれる。いつもそうだ。 セックスの後はチュッとキスしながらイチャイチャする。これもいつものこと。 でも… 私の中で目覚めてしまった「いつものこと」じゃないことに光は気付いてるんだろうか… ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |