シチュエーション
![]() 「んくうぅ…っ… はんっ… あっ、ひかるっ… ねえっ… 見えてる…?」 「う……ん。すげぇよ… グチョグチョだ…」 光が壁にもたれる形の対面座位で、私が仰け反るような体制で繋がっている。 もちろんソコは光の方からは丸見えで。 私から溢れた液体が ぐちゅぐちゅと音を立てる。 時折私の腰を掴むようにして奥まで突き上げてくるのがたまらない。 「ほら… 自分で触ってみろよ…」 手をとって繋がっている部分に導く。 「ふっ… くぅん… いやぁ…」 「イヤじゃないだろ… ココこんなにして…… こないだは自分から触ってたじゃん…」 指を重ねるようにして芽を擦り上げる。 「ぅ… ああんっ…」 「触るたびに締まってるぞ、ここ… ほら、もっと…」 「んうっ… あっ… きもち…いいっ…」 いつしか快感の頂点を目指して夢中になって自分から指を動かす。 「すっげぇやらしい… さき…」 小刻みに突き上げる腰の動きを加えながら目を細めてその様子を眺めてる。 暫くすると背中に手を回して引き寄せ、ツンと上を向いて固くなった蕾を口に含む。 「はぅんっ… んくぅ…」 「ふふっ。また 締まったぞ…… そろそろ逝きそうか…?」 「うん…っ… ふぅっ… いき…そ…っ…」 その声を聞くと頭の後ろに片手を添えて口で口を塞いだまま もう一方の手を腰に回され下から力強く突き上げられる。 自分でも より奥まで光のモノが届くように腰を擦り付ける。 「ん〜〜!ん〜〜!!!うむぅっ… んんんん〜〜〜… !」 光の首に手を回して しがみ付きながら絶頂を迎える。 視界の片隅に写真の中のあの女性(ひと)を置いたまま… この間の初めて一緒に逝く事の出来た時から私は 光の部屋にある写真立てを伏せる「いつものこと」だけをしなくなった。 以前は、どうしても後ろめたい気持ちから部屋に入ると 必ず真っ先に伏せていたけれど… 光は気付いてるんだろうか…。 ううん。きっと、気付いてる。けど何も言わない。 暫くして呼吸が落ち着いた所で 光の目をそっと覗き込む。 いつもと変わらない、私の事をいとおしむような優しい目。 「あの女性(ひと)にも こんな優しい目をするんだろうか…」 急に胸が苦しくなって 涙が出そうになる。 まるで自分の心に麻酔をかけるように 目を閉じて ゆっくりと唇を重ねる。 まだ達していなかった光のモノが私の中でピクンと跳ねた。 そっと私の腰を両手で掴むと促すように前後にゆする。 今だけ。私と二人でいる この時間だけ… 「あんっ… だめっ… 」 「ダメじゃない… こんなにキュウキュウ締め付けてるクセに…」 そう言うと私を後ろに倒し、覆いかぶさる。 「エッチだなぁ、さきは… そういえばコレ、随分萌えてたよね…」 両腕を上げられて片手で押さえると舌で丹念に二の腕や脇を責められる。 その間にもう一方の手は固くなった蕾を捏ねる様にして いじってる。 「や、萌えてなんか… ない… くうぅっ…」 「うそだ。責めた時すげぇココ締まるもん。」 「んああっ…」 不意に突き上げられて慌てて身をよじって布団に口を押しつけた。 「そうそう。声出しちゃダメだぞ…」 クスッと笑いながら そう言って手を離すと繋がったまま今度は体を裏返しにされる。 「お前さ… これも弱いよね…」 肩のラインからすうっと背中をなぞられる。 「はぁん… んあっ…」 電気の走るような感覚で思わず声が出てしまう。 「これも… ね。」 首筋から肩、背中に舌を這わせながら覆いかぶさる様にして 両手で固くしこった蕾を指で摘むように、弾くように弄ぶ。 時々腰を使って奥のほうをグリグリと刺激する事も忘れない。 「ああっ、そんなにされたら… もぅっ… 」 「もう… なに?」 光も随分息が荒くなってきてる。 「もぅ… また… いっちゃうよぅ…っ… おねがいっ… 前から…」 イク時はちゃんと光の顔が見ていたい。ちゃんと私で光がイク所を見たい。 「おっけ…」 一旦繋がりを解いてから仰向けにされ、 自分で膝を抱えているように指示される。 もうすっかり潤みきったソコに光の物があてがわれズブズブと飲み込まれる。 「ううっ… んあっ あっ… ひかる… きもちいい…よぅ…」 「俺も… すげぇ、いいよ…」 『見て… 私、光にこんな風にされてるのよ。いつも… 光が こんな風になるのは私だけなの… ちゃんと見てて…』 視界の隅の写真の女性に向かって心の中で語りかける。 光の腰の動きが少し早まる。もう、近付いてるんだ。 「ひかるっ! 一緒に… ねえっ… 一緒にイキたいのっ…!」 手を膝から離してしがみ付く。 「ん… 一緒にイこう… 」 私の手をぎゅっと握り締めて舌を絡めながら動きをさらに早める。 「ふうっ… ああ… あむっ… あ… ひかる…ひかるっ!」 「もう… いいか…? さき… イクぞ…」 「あ… うんっ… いくぅっ……っ、ううんっ… 」 「くっ…」 目の前が真っ白になって… 気がつくと光が腕枕をしてタバコを吹かしながら髪を撫でてくれていた。 「ん? やっと気がついた? びっくりしたよ〜。終わったあとウンともスンともいわねーんだもん。」 「あれ…? 私… 」 「失神してたみたいだぞ。5分もない位だけどな。…そんな良かった?」 「ん… よかった…」 少し照れながら首に手を廻し いつも通りのキスをする。 「お前… さ。さっき、泣いてなかった…?」 「え…?」 「いや… なんか、イク前… 涙が光ってた気がしてさ…。」 とっさに、 「あんまりにも良すぎて、涙でちゃったかも〜。」 なんて言ってた。 「そう… か? ならいいけど…」 なんだか、光に私の思ってる事気付かれたら… 今の関係が無くなっちゃう様な気がして それ以上何も言えなかった。 この光との「いつものこと」がいつまでも続きますように… タバコの煙が立ち昇っていくのを見ながら それを願う事しか 今の私には出来なかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |