昼下がりの出来事
シチュエーション


シュウウウゥン…

掃除機の音がなくなると部屋にいつもの静けさが戻る。

「さてと、リビングの掃除も終わったし。次は2階ね。」

大きな掃除機を抱えながら階段を上る。
毎度毎度この狭い階段を掃除機を持って上がるのは一苦労。

「もう一台2階用が欲しいなぁ」なんて思いながら電気製品売り場に行ってみたりするけれど
イザとなると「やっぱり勿体無い」

と思って引き返してくる。

そして、また階段を上る時には欲しいなぁって思ってる。それの繰り返し。
どうして買いに行ったら主婦根性が出ちゃうのかなぁ。なんて一人で苦笑いしたりして。

「ふぅ…先ずは書斎から、と。」

ドアを開けると、タバコの匂いが篭っててムッとした空気が一気に外に流れ出す。

「うわぁ!すごい匂い…!そういえば亮さん夕べも徹夜で仕事してたんだっけ…」

とりあえず、カーテンと窓を開けて換気をしながら
雑然とした机の上と床に散らばった書類を片付ける。

「触って欲しくないんだったら、ちゃんと床に落ちてるのぐらい整理しなさいよねー。」

一人で家に居るとついつい独り言が多くなる。
亮さんは「女は家の中の仕事だけこなしてればいいんだ。」
なんていう、むかーし昔の考えの持ち主で。
お義父さんやお義母さんまでが

「あなたが可愛いから独り占めにしたいのよ」なんてからかう始末。

私は気楽なパートぐらい出て、自分のお小遣いぐらい自分で稼ぎたいんだけど…
それに子供もいないから外との交流があまりなくて困る。

「やれやれ。やっと掃除機ぐらいは掛けられそうね。」

パタパタとハタキをかけた後にやっと掃除機の出番が来る。
机の下を掃除しようと大きなチェアーを避けてもぐりこんだ時、

「ゴトン!」

机の上から何かが落ちた音がする。

「あ、またやっちゃたー…多分アレだわ。」

亮さんのパソコンはコードレスのキーボードとマウスで、
マウスは以前に掃除中にゴミ箱の中に落として捨てちゃった事がある。

「あの時は随分怒られちゃったのよねー…」

そんな独り言を言いながらゴミ箱をゴソゴソ探す。

「え〜っと、あったあった。やっぱりマウスちゃんだったのね〜♪」

そんなことを言いながら立ち上がってマウスを置き、パソコンに目をやった時、
さっきまでは写ってなかった画面が映し出されていた。

背景が綺麗なコバルトブルーで…でもなんだか怪しげなページ…
アダルトサイトを時々見ているのは前から知っていたので

「電源切り忘れて行っちゃったのね。」

と大して驚かずに消そうとした。

その目の端に飛び込んできた文字…。

「イったことのない女をイカせる方法」

亮さんったら…こんなの見て…一人で研究してるのかしら…。

私、今年で結婚5年目になるけれど…
今までセックスで「イク」ってゆう感覚を味わった事が無い。
夫の亮さんとも、以前に付き合ったことのある男性とも。
自分でも少し、不感症気味なのかもしれないって思ってる。
でも…セックスに支障のない程度には濡れるし…
一人エッチでクリトリスを触ってならイケるんだけど。
亮さんも少し気にしてるのは分かっていた。

「こーんな怪しげなサイトを見たって分かるわけないじゃん…
自分でもどうしたらいいのか分かんないのに…」

そう言いながらも、いつの間にかチェアを引き寄せて読み進めてる自分もいて…

セックス前の女性の扱い、メンタルな部分の事、
実際の各部位の責め方まで結構あからさまな言葉で事細かに書かれている。
だけどそんないい加減なものではないようで、読んでいると

「そうそう!男の人ってソコ分かってないのよね。」

なんて納得するような事も沢山書いてあって。
読み進めるうちに段々とエッチな気分になってきちゃった。
最近亮さんとのセックスも私がその気にならなくて断ってばっかりだったから、
だんだん何もしてこなくなって…
おまけに亮さんの仕事が忙しくなったのもあって暫くシテない。
なんとなく、自分からしたい気にもならなかったし。
第一恥ずかしくって…もしその気になっても自分からは絶対言えない。

そぉっとスカートの中に手を入れ自分でショーツの上から触ってみると
しっとりと湿っていて熱を帯びている。

「んっ…」

思わず声が出ちゃって、慌てて立ち上がって窓とカーテンを閉める。
薄暗くなった部屋の中でパソコンのモニターが浮かび上がってて。
こんなこと珍しいんだけど…すごくシタくなって…
そろりとショーツだけを下ろすとスカートをたくしあげ、チェアに浅く腰掛ける。

「うわ…すごい…いっぱい濡れてる…」

改めて触ってみて自分の余りの濡れ様にびっくりしながら
そぉっと溢れ出た蜜を指で掬いぬるぬるとクリトリスの上を滑らせる。

「あぁん…やだ…すごい…気持ちいいっ…」

さっきサイトで読んだ事を亮さんがしてくれてるって想像しながら
服の上から乳首を探り当ててきゅっと摘んでみる。

「あくぅっ…うそ…なんだかいつもとちがうっ…」

久しぶりの刺激で敏感になってるのかいつもより登りつめるのが早い。

「あふっ…あぁん…あっ、いっちゃ…うっ…ああん…くぅ…っ…」

チェアの背もたれに体を押し付けるようにして
自分の手首を両足でキツク締め付けたままあっという間に達してしまった。

「はぁっ…はぁ…ふぅ…なに…今の…」

思わぬ感覚に戸惑いながら、自分の指を見つめる。

「すごい…ぬるぬる…」

お尻の下もぬるぬるしていて、慌てて立ち上がってティッシュで拭き取る。

「一体どうしちゃったんだろう…私…」

一度登りつめたはずなのに、まだ物足りないような…
うずうずとうづくような感じが残ってる。
立ったまま、もう一度そっと自分のソコに手を伸ばす。

「はぅん…」

クリトリスに触れた途端、唇から甘い声が漏れる。
いつもと違うまるで自分の声じゃないみたい。
甘えるような、媚びる様な…すごくいやらしい声…
もしかしたら…クリトリスだけじゃなくって
膣の方もこのサイトで読んだ事想像しながらすれば
気持ちよくなれるんじゃないか…なんて思ってしまって。
もう一度浅くチェアに腰掛けて今度はそろりと中指を少しだけ挿れてみる。

「あくっ…あ…んんっ…」

入り口の辺りでくちゅくちゅと音を立てるように小刻みに動かすと
きゅっと中が締まる感じがする。

「確か…入り口近くと奥に感じるところがあるんだったよね…」

はぁはぁと荒い息をしながらもう少しだけ指を進める。
サイトの説明どおりの場所にぷっくりと膨らんだ所がある。

「はんっ……ここ…かな…?」

押すように何度か刺激してみるとなんだか、おしっこしたくなるような…
きゅんと子宮が縮み上がるような感覚で…でもすごく気持ちよくって…
夢中になりそうなんだけど、爪が気になってなかなか上手く出来ない。
じれったくって、思わず腰がせり出して…
ぐゅちゅぐちゅと湧き出た蜜が音を立てて耳からも刺激になる。
もう片方の手の指でクリトリスをそっと撫でながら

「あっ……もしかしたら…このまま続ければイけるかもしれない…」

と漠然と思った時…

ピンポーンピンポーン

玄関のインターホンが鳴った。

「やだ、こんな時に…」

チェアから飛び降りるようにして急いで書斎の外の
廊下の受話器を取って努めて冷静に応対する。

「はい、どちら様でしょう」
「宅配便でーす!」

さっきまで、私がいた世界は嘘だったんじゃないかって思うくらい元気な声だ。

「はーい。すぐ行きますー。」

とは言ったものの…スカートの中は何もつけてない。
戻ってショーツを履いてたら遅くなるし…

「ま、いいや。フレアスカートだし、分からないよね。」

そのまま、トントンと階段を下りてとりあえずさっと手を洗い
チラッと鏡を見て身づくろいしながら印鑑を手に玄関を開ける。

「すみませーん、遅くなっちゃってー。」

すぅっと外気が部屋の中に入った途端、

「あっ!」

と小さく声を上げてしまった。

冷たくなった蜜が足首まで伝っているのが足元を見なくても分かる…
顔から火が出そうっていうのはこの事を言うんだ。
たぶん、私の顔真っ赤になってるに違いない。

「…?ここに印鑑お願いします。」

配達の人は少しだけ怪訝な顔をしていたけど
私が震える手で何とか印鑑を押すと何も無かったように

「ありがとうございましたー!」

と深々と頭を下げてトラックに向って走って行った。

『よかった…気付いてない…』

慌ててドアを閉めて足元を確認する。

「や…だ…なんでこんなに濡れてるの…?…もしかして…」

後ろを振り向くと廊下にも少しだけど点々と雫の跡がある。
愕然としてその場にへたり込む。

「…どうしちゃったの…?私のカラダ…」

まだ望む所まで達していない疼きを持て余しながらチラッと時計に目をやる。

「え?もう3時前…?いっけない!亮さん今日は早く帰ってくるんだった!!」

とりあえずバスルームに入って足首まで伝っている雫を流しきってから
慌てて書斎と廊下の掃除を済ませた。

「…み…き…美樹??どうしたんだ?ぼーっとして。」
「えっ??ううん、なんでも…」

やだ、食事中なのにぼーっとしちゃってたみたい。

「今日さ、宅配届かなかった?」
「届いてたよ。書斎に置いておいたから…」
「ん。さんきゅ。」

書斎…宅配…思わず昼間の出来事を思い出しちゃって顔が赤くなる。

「どうした?顔赤いぞ。熱でもあるんじゃないのか?」
「ううん。大丈夫。なんでもない。」
「最近ヘンな風邪流行ってるらしいから…。今日は早く寝たほうがいいかもな。」
「うん…そうする…」

食事の後片付けを済ませ、いつもより早めにお風呂に入る。

「ふぅ〜〜〜っ…」

一人で湯船に浸かってるとまた昼間のこと思い出しちゃって。
そろっとアソコに手を伸ばしてみる。
何にもしてないのにソコはお湯とは違うヌルッとした物が溢れて出ている。

「また…濡れてる…もぅ…どうしよう…
亮さんに言うのも恥ずかしいし…寝ちゃえば忘れるかなぁ…
うん…やっぱり今日は早く寝よう。」

ざっとシャワーで流してからなるべく思い出さないように
急いで着替えて髪を乾かし脱衣所を出た。



リビングに行くと、亮さんがソファーでビールを飲みながらテレビを見てる。

「あれ?もうあがったの。美樹いつも長いのに。」
「う、うん…やっぱり、ちょっと調子悪いかも。
せっかく早く帰ってきたのにごめんね。先に寝るね。」
「あぁ、俺の事はいいから。ゆっくり寝ろよ。」
「はい。おやすみなさい。」

ベッドに入ってはみたものの…なかなか眠れない。
そうこうして30分位経ったころだろうか。
カチャッと静かにドアが開き亮さんが入ってきた。
枕元のスタンドの明かりだけをそっと点けるとおでこに手を乗せる。

「熱は…ないみたいだな…」
「亮さん…」
「あ、ごめん。起こしちゃったね。どう?どこか辛いとこないか?」

優しく声を掛けてくれる亮さんの顔を見たらぽろっと涙が出た。

「ど、どうしたの??どっか痛いのか?」

ううん、違うの…そう言いたいけど声に出せなくって必死に首を横に振る。

「一体…どうしたんだよ…今日はなんだかヘンだぞ。」
「…あの…あのねっ…亮さん…そうなの…私昼からヘンなのっ…」

それだけしか言えなくて、どうにもできなくて…
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで
そっと亮さんの手を取ってショーツの中へ導く。

「えっ…?」

濡れそぼったソコにされるがままにしていた手が触れた時、
亮さんも相当驚いたようだった。それこそ今までに無い濡れ方だったから。

「…書斎をね…掃除したとき…亮さんのパソコンに出てたサイト読んだらね…
すごい…エッチな気分になっちゃって…それからヘンなの…」
「あ、あれ…見たの?」
「ごめんなさい…掃除機かけてたらゴミ箱にマウスが落ちて…
それで電源が入ってて…わざと覗いたんじゃないの…信じて…。」
「いや…俺が消し忘れたんだし…別にいいんだけどさ。ははっ、なんかかっこ悪いな。
あんなサイトに頼ろうとしてる俺ってさ。」
「そんなこと…」
「でも…美樹がこんなにエッチな気分になってくれたってことは…
消し忘れて正解かもな。全く予想外だったけど…すごくうれしいよ。
俺は美樹の控えめで恥ずかしがり屋なとこも大好きだけど
好きだからこそエッチなとこも全部見たいんだ。
こんなことなら早く言ってくれればよかったのに…」

そう言うと手を握り締めながらそっと唇を重ねた。
いつもはあんまりディープなキスは嫌がる私だったけど、
今日ばかりは自分から舌を入れて絡めて唾液の交換をし合う。
くちゅくちゅという二人の重なり合った唇から出る音までもが気持ちを高ぶらせる元になる。

「あふっ…ねぇ…亮さん…」

堪らなくなって布団をめくって入るように促す。

「ん。」

滑り込むようにベッドに入ると私の手を取り、股間に導く。

「あぁ…すごい…亮さんの固くなってる…」
「そうだろ。美樹がもっとエッチになるとコイツももっと元気になるんだよ。
可愛い声いっぱい聞かせてくれよ…」

耳元でそう囁くと首筋に舌を這わせながらそっとパジャマの上から乳首を摘む。

「はぅん…あん…亮さん…」

1つ1つボタンを外しながら肩にもキス。鎖骨にもキス。
その度に唇からせつない喘ぎ声が漏れる。

「可愛い…美樹…」
「んんくぅっ…」

ぺろっと乳首を舌で舐め上げられると、思わずビクンとなって背中が反った。
反応を確認した亮さんが立て続けに乳首を吸いながら舌で捏ね回す。

「あぁん…あっくっ…はぁんっ…」
「もっとエッチな美樹になっていいんだぞ。ほら、次はどこがいい?」

そう言われてあまりの恥ずかしさに少しためらいながらも
やっぱり触って欲しくてたまらなくて。
亮さんの手をもう一度ショーツの中に導く。

「あぁ…もうぐちょぐちょだ…」

亮さんまでがせつなそうに息を荒げながらゆっくりと中指をぬるぬると上下に擦る。
もっと強くして欲しくて思わず腰が追いかける。
乳首への刺激も再開されてますます声も大きくなる。

「可愛いよ…大好きだよ…美樹…もっと声出して…」
「はぅん…あぁん…ああん…はぁっ…亮さんっ…もう…」
「もう…?イキそうなのか…?美樹。」

シーツを力いっぱい握り締めながら
息を止めちゃって声が出なくてコクコクと頷く。

「いいよ。美樹の初めてイクとこ見せて。ほら…」

クリトリスへの指の力がほんの少し強まって
舌先でペロペロと乳首を舐めて吸われたらあっという間に頂点に達していた。

「んふぅっ…うくっ…うぅんんんんっっ…」

太ももにすごく力が入って亮さんの手首を締め付ける。

「あぁぁっ…はぁ…はぁっ…」
「美樹…?イケた…のか?」

荒い息をしながら目を見てコクンと頷く。

「そっか…」

亮さんったら…すごく嬉しそうな顔してる。

もう一度ゆっくりとキスしてから
少しづつ足の力が抜けると手を引き抜いて目の前に持ってきて見せる。

「見て…美樹。スゴイよ、これ…」

そう言いながら蜜でベトベトに光る指をペロッと舐めた。

「あ、いや。そんなの…」
「おいしい…すごく素敵だったよ…」

ニコッと笑ってからちゅっとキスをすると
ベッドから降りてカチャカチャとベルトを外してズボンを下ろす。

「ほら…美樹があんまりエッチで可愛かったから、こんなになってる…」

トランクスのなかで主張しているモノを腰をせり出すようにして見せ付ける。
すっかり先のほうには大きなシミが出来ているのが暗がりでもはっきりと分かる。
いつもなら、自分からは絶対しないことだけど、思わず手が伸びて…
ベッドの淵に四つんばいになってトランクスを下ろしてそぉっと握ってみる。

「ふぅ〜〜…」

上下に擦ると亮さんが溜息を漏らした。
なんだか嬉しくなってそっと唇をつけて舌で先に付いている液体を舐め取る。

「うっ…」

繰り返すたびに亮さんが呻く様な声を出す。
その声を聞いていると、また触って欲しくなってきた。
先の部分を口に含むとますます大きくなったような気がする。

「美樹…もっと奥まで咥えてみて…」

言われるがままに限界まで口に含むと
スルッと私のお尻を剥く様にパジャマのズボンを半分下ろした。
ひんやりとした空気が直接触れて自分がどれだけ濡れてるのかがよく分かる。
大きく円を書くようにお尻を撫でられて思わず口が疎かになる。
すぅっと手が戻ってきては乳首をきゅっと摘まれて。

「あむっ…んふんっ…」

入り口の部分に少しだけ指を入れられクチュクチュと音を立てられると
我慢できなくなって、もっと奥に欲しくて自分から腰を振っていた。

「ううっ…こんなエッチな美樹…初めて見たよ…
たまらない…俺…もうイきそうだ…このまま、いいか…?」

コクンとそのまま頷くと口を窄めて扱くようにして動きを早めた。
同時に私の頭に亮さんが手を添える。

「イクぞっ…う…くぅ…」

暫くセックスしてなかったからか、濃い液が沢山出てきて少し口から溢れてしまう。
慌ててティッシュでふき取ってると、亮さんがそれをじっと見つめてる。

「美樹、お前…随分飲んだんじゃないのか?」

急に恥ずかしくなって目を合わさずにコクンと頷く。

「…俺も美樹の溢れてきてるの全部舐めてやる…」

そう言うと私の体を押し倒して足からパジャマとショーツを抜き取ってしまった。

亮さんはさっきと変わらずベッドの淵にいて今度は足首を持たれVの字に開かれる。

「あぁっ…やめてっ…亮さんっ…」
「すごい…さっきよりもっと濡れてるよ…もしかして咥えながら感じてたの…?」

両手で顔を覆ってイヤイヤをする。
足首を持つ手を離すとそのまま覆いかぶさるようにして顔から手をはずす。

「美樹…そんなに恥ずかしがらないで。もっと感じていいんだよ。
もっとエッチな美樹をいっぱい見たいんだ。だから隠さないで…。」

そう言いながら優しく口付けると濡れそぼったソコに
固くなったままの物をぬるぬると滑らせる。

「あふぅ…っ…あきら…さんっ…」

その刺激に堪らなくなってそのまま挿れて欲しくて名前を呼んで催促しながら
自分から腰を動かして入るように調節する。

「ん?まだダメだよ。さっき、全部舐めてやるって言っただろ…」

そう言うとすっと離れて私の両手を持つと自分の膝裏を持って開くように促される。

「あの美樹がこんなエッチな恰好でいるなんて…信じられないな…」

ふぅと深く息を付きながら思わず亮さんが呟く。
本当に…昨日までの私からは考えられない…どうしちゃったんだろう…

「あふぅん…んっ…あんくうっ…んあぅっ…」

無防備な蜜の滴る部分に舌が這い回る。
時々じゅるっと新しく溢れ出た蜜を吸い上げる音が聞こえて、
それがますます私の高ぶりを煽る。
腕に力が入ってますます私の腰の位置が更に高くなっていく。

「ふぅ…舐めても舐めてもキリがないよ…どんどん溢れてくる…」

そう言うと、指を一本ゆっくりとソコへ埋めた。

「んっああああああ……っあぁっ…ああっ…」

ずっと欲しいと思っていて言えなかった事をして貰えたという喜びと
今迄に無い快感への驚きとが溢れ出す様に叫ぶような声を上げてしまった。

「そんなにココに欲しかったの…?美樹…」

ゆっくりとした指の動きに合わせる様に腰を蠢かせる私を見て
興奮で亮さんの声も震えてるみたい…

「それならこうしたらもっと気持ちいいかもしれないね…」

そう言うと空いた片手でクリトリスを剥き出しにして
チロチロと舌先でいたぶる様に刺激しながらゆっくりと指の出し入れを始めた。

「ああっ…そんな…あふぅ…くぅ…んんっ…」
「中が動いてるの自分で分かる…?すごく締まってるよ…」

そう言うと今度は唇でクリトリスを吸い上げるようにして
口の中で舌で刺激しながら少しだけ指の出し入れを早めた。

「いや…っ…もぅ…ダメ、ダメっダメなのぉっ…
ああっ…もう、もういやぁああっ!イっちゃうううぅぅっ…………」

気持ちよすぎてどうしたらいいのか分からなくて…
仰け反りながら自分の足を力一杯引き寄せていた。

「美樹…またイっちゃったのか…?今日は記念日だな…」

くすっと笑いながらぐったりした体の向きを変えられて
足の間に入り込み覆いかぶさるように体を重ねる。

「まるで美樹じゃないみたいだ…すごく興奮してるよ…」

そう耳元で囁くと唾液と愛液ですでにぐちゃぐちゃになった所に
亮さんの大きくなった物があてがわれ少しずつ中へ進んでくる。

「すごいキツクなってる…イクとキツクなるってホントなんだな…」
「はぁっ…」

少し入った所で思わず声を上げてしまった。

「この辺が…気持ちいいの?さっきも良さそうだったね…」

耳元でそう言うと浅い所でくちゅ、ぐちゅっと音を立てながら出し入れする。

「あっ…あっくっ…んふぅっ…」
「いい声だ…もっと…」
「ふ…んあああっっ…」

今度はいきなり一番奥まで突き入れられ叫ぶような声を上げてしまった。

「ここも…いいの?欲張りだなぁ、美樹は…」

そう言って奥のほうで小刻みに突かれると
じんわりと奥が熱くなってきて今迄に無い感覚が襲ってくる。

「あきら…さんっ…あきらさんっ…」
「どうした…?」

時々浅い所で擦られたかと思うとまた深いところで突くのを繰り返される。

「へん…なのっ…亮さんっ…こわい…あぁっ…」

ぎゅっと手を握り締めると

「怖くなんかないよ…へんになったっていい…」

そう言いながら固くなった乳首を口に含む。

「あぁっ…亮さん、亮さんっ…ねぇっ、ねえっ!!」
「すご…い…締まってるよ…もう…ダメだ…」
「ああっああっあぁぁっ………」

耳元で熱い吐息を聞きながら激しく突かれると訳が分からなくなり
必死で亮さんにしがみ付いて何かを叫んでいた。
ドクドクと中に注ぎ込まれるものをまるで吸い上げるかのように
体の中が収縮しているのが分かる。

『これが…そうなんだ…』

薄れていく意識の中で私は確信した。

いつもの朝。でも今までとは少し違う。
いつもは私に合わせてパン食で我慢してくれているけど今日は亮さんの好きな和食にしてみた。
カチャッとリビングのドアが開き亮さんが入って来る。
なんだか まともに顔が見られなくて洗い物をしながら声を掛ける。

「おはよう…」
「おはよう。お、今日はご飯か。」

そういいながらキッチンに立つ私の後ろで冷蔵庫から牛乳を出す。
トンとそれを台の上に置いたかと思うと
不意に後ろからウエストをきゅっと抱きしめ耳元でそっと囁いた。

「夕べの…夢…じゃないよね…?」

どう言っていいのか分からなくてコクンと頷く。

「よかった。」

それだけ言って食卓に着きおいしそうに平らげた。

電車の時間を確認すると慌てて玄関に向う亮さんの後を追う。

「じゃあ、行って来るよ。」

ぐいっと腕を掴まれて引き寄せられちゅっとキスされる。
新婚時代以来のことなのでビックリしていると そっと首に手を廻し

「今日も なるべく早く帰るよ。」

と耳元で囁かれる。

『って言う事は…今晩も夕べのように…?』

途端に真っ赤になって俯く私に向って

「じゃあ、ホントに行って来るよ。」

とクスッと笑いながらもう一度キスをして玄関のドアを開けて出て行く。

「あ、いってらっしゃい!」

後から外に出て見上げると澄んだ青空が広がっていた。

「わぁ、いいお天気。あ、昨日のベッドのシーツ洗濯しなきゃ。
あとお布団も干しとかなくちゃね。」

また独り言を言いながら2階へと階段を上る。

『明日も天気がいいといいのにな』と心の中で思いながら。






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