いとおしさ
シチュエーション


見つめ合い視線を絡めあう。
ゆっくりと唇が重なりお互いの唇、舌が淫靡な音を立て始める。
どちらからともなく手を合わせ指を絡めた。
私の体を覆うようにしてかけられるこの重さまでが いとおしい。
絡めた指をそっと離し、今度は彼の髪に指を絡める。
離れたくない、離したくない。
この溢れるような想いは ちゃんと彼に伝わっているだろうか。
確かめるように瞳を覗きこむ。

『どうした?』 まるでそう言っているかのような表情をする。

そっと首を横に振り目を閉じて もう一度唇をせがむ。
大きな手のひらがそっと乳房にあてがわれる。
その頂点を弄ばれると唇の端から思わず声が漏れる。
彼が唇を首筋に乳房に移すと ますます声が大きく高くなり私は乱れた。
彼の手がそっと私のソコに触れた時
もう既に潤いすぎるほどに濡れているのに驚き目を見張る。
すぐに足を割って体を滑り込ませ彼の猛り狂ったものがあてがわれる。
一気に貫かれ悲鳴のような声を上げた時 目の端から一筋の涙がこぼれた。
ずっとこのままでいたい。一つになっていたい。
女として生まれて これ以上の幸せがあるだろうか。
陳腐だけれど、

『今 この瞬間に世界が終わってしまっても構わない…』

そんな言葉が頭をよぎる。
彼の荒い息遣いと私の甲高い喘ぎ声が一つになった。
体の中に注ぎ込まれるものを感じながら登りつめる。

行為が終わり、そっと胸に耳を当てる。
いつもより早くなっている鼓動を確認して また、いとおしさが込み上げる。
私の髪を梳くようにして そっと撫でる手を止め口付ける。
いつになったら、この思いを乗せた秤は水平になるんだろうかと考えながら…






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