シチュエーション
![]() 「なぁ、ヤろうぜ。」 唇を離して男が言った。 「ん…。」 それ以上は何も言わずにおもむろにブラウスのボタンを自分から外す。 それを見た男も慌てたように服を脱ぎトランクス1枚になる。 『どう? あたしのカラダ。綺麗でしょ?』 そう言わんばかりに男の視線を意識しながら立ち上がり ゆっくりと見せ付けるようにブラを外し、ショーツを脱ぐ。 呆けた様な顔をしてソレを見つめる男に一言。 「それも脱いじゃえば?」 「あ、あぁ、そうだな…」 いそいそと最後の1枚を脱ぎだす男を尻目に ギシッと音をさせてベッドに腰掛ける。 男の股間にそそり立つ物を確認して手を差し伸べた。 「来て。」 一も二もなく覆いかぶさる男の頭を抱え愛撫を受ける。 まるで いとおしい男にそうするように。 ハァハァと荒い息をしながら首筋を這い回る舌。 ヌルヌルと溢れる液体に助けを借りてクリトリスを苛める太い指。 「あ… ふっ… 気持ちイイっ… もっとぉ…」 男は唇を固くしこった乳首に移し、指を2本あたしの中に埋めてきた。 「はぁん…っ」 仰け反るようにして腰を浮かせ快感を貪る。 男は反応の良さに気を良くしたのか体をずらし 指はそのままでぐちゅぐちゅと音をさせながらあたしの股間に顔を埋める。 「はぅっ… それ… いいっ…」 男の髪に指を絡めて催促をする。 「くうぅっ… 」 指を中に入れたまま舌がクリトリスを捉えて暫く経った時 あたしは軽く達してしまった。 「今度はあたしの番… 」 達したばかりの けだるい体をゆっくり起こし男を組み敷くようにして口付ける。 「うっ…」 首筋から乳首へと舌を這わせると僅かに呻くような声をあげる。 先からぬめる液体を出しているモノへと手を伸ばし、ゆっくりと強弱をつけてしごきあげながら下へと移動する。 少し塩味のするソレを塗り広げるようにして舌全体を使って舐め上げるとビクンと跳ねた。 「ふふっ。」 そっと顔にかかる髪を耳にかけワザと男から見えるようにして喉の奥までくわえ込む。 「すっげースケベだな、お前って…」 ゆっくりとくわえ込み ゆっくりと吐き出しながら舌を使って刺激するのを何度か続けると男も堪らなくなったようだ。 「ヤベ… おい、もう入れるぞ。」 そう言われて躊躇うことなく四つん這いのまま男に尻を向ける。 「はっ… あぁっ…!」 あたしの唾液でぬるぬるになった物をそこにあてがうと腰を掴み一気に貫いてきた。 部屋中に荒い息遣いと水音が響き渡る。 相手が誰か、気持ちいいかなんて もうどうでもいい。 今自分の事に集中して目を閉じ目一杯腰を振りたてて快感を追う。 「お前… そんなに動いたら… イっちまいそうだ…」 「ダメッ! まだよ! もう少し… ああっ…」 「くそっ…」 肉の擦れ合う音が一段と激しくなりガクガクと揺さぶられる。 「ああっ… ああっ… もぉっ… いくっ… あああっ…!」 シーツを掴んでそう叫ぶと男も限界だったのか 慌てて中から抜き取り白い尻へと白濁を浴びせかけた。 男が帰って行ったあとベッドの上で壁にもたれて座る。 髪を掻き上げサイドボードの上のタバコ入れから一本取り出すと 火をつけて胸いっぱいに大きく吸い込む。 『アイツの代わりになるヤツなんか何処にもいやしない…』 天井に向ってふううっと溜息をつくように煙を吐き出した。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |