LED
シチュエーション


シャワーを浴び、後はもう眠りにつくだけ…というときだった。
誰かがドアをノックする。

のぞき穴からドアの向こうを伺うと、知った顔の男が一人。

「LED…」

夜風に吹かれながら,ドアが開くのを待っていた。

「…いいか?」

この時間にたずねてくることは少なくない。
目的も、わかっていた。

「…いいわよ」

本当にシャワーを浴びた直後で、
ブロンドの長い髪も濡れ、体にはバスローブを巻いただけだった。
その姿をまじまじと見て、口元をニヤつかせる。

「そそるな…準備して待ってたのか?」
「そんなわけないでしょ。…なにしにきたのよ」
「わかってるくせに聞くのか?」
「…確認したっていいでしょ?」

すっと、LEDは腰に手を回し、引き寄せると目を見つめ、こう言った。

「抱かせてくれ。カーレ」

返事の前に、キスで唇をふさがれていた。

ベッドはすぐ奥の部屋にあるというのに、LEDはそのまま
体ごと壁に押し付け、濃厚に舌を絡ませてくる。

「ン…。ん。。。待って…」

バスローブの上から胸を揉みしだかれる。

「待てないな」

その言葉通り、バスローブの中に手をさし入れ、直接胸をつかんできた。
舌を吸い取られそうな激しいキス。
身動きもとれず,なすがままとなる。

「ベッド…あるでしょ…」

やっと、口は開放されたが、首筋に舌を這わせるLEDは答える気配がない。
バスローブははだけ,すでに胸は男の眼下にさらされている。
巧みに両胸をもまれ、首筋を舐め上げる舌使いに、次第に呼吸がみだれてくる。

「ん。。。ン…あ。。。」

ベルトをはずす音がかすかに聞こえた。

上半身はコートまで身にまとったままなのに,押し付けられた腰は生暖かい。
すると、口元を耳に寄せ、さらに体を押し付けながら、LEDがささやいた

「わるいな…ちょっと荒っぽいが」
「え?」

左ひざが押し上げられ、片足立ちにさせると、いきなり自分のモノを押し当ててきた。

「ち…ちょっ…あ…っ。。。ちょっとだめっ」

LEDのモノが硬くなっていたことは押し付けられた体でわかっていはいたのだが…

「いやっ…あっ。。。だめっ」

無理やり中に入ってくる。苦痛に顔をゆがめる。

「…これならどうだ?」

LEDは自身がもぐりこんだ部分の少し上…ふたりの体の狭い隙間に手を入れる。
その指は器用に私の突起を探り当てた。

「あっ…いや。。。」

再び口が塞がれ,意識が散漫にされる。
突起をまさぐる指に感覚が翻弄される。
キスの合い間に漏れる吐息がしめり、染み出す潤いにLEDの指使いがさらに激しくなる。

「あ。。。あぁ…ん。。。ン。。。」

自然と、手はLEDの背中に回り、押し上げられた足はその腰にからみついていた。

「いい女だ」

ゆっくりとLEDの腰が動き出す。

「あ…。んん。。。ンっ・・・」

深く進入したモノが,さらに奥を突き上げてくる。
知らない感触ではない。
この先の,快感も知っている。
それを…呼び込みたくなる。

キスをして欲しくて,薄く閉じていた目を開け,LEDを見つめる。
見透かしていたのだろうか。
少し笑うと,舌も深く絡めてきた。
そうしながら,男の両手は左右のお尻の肉をつかみ,より深く,より強く,突き上げてきた。

「…っ。…ん。。。。」

聞こえてくる濡れた音が,二人の間から聞こえてくる。
それが,快感を加速させる。
そして,欲望を増幅させていく…
そんな期待が膨らみかけたときだった。

「…すまんな。」

すこし,上ずった声が聞こえたかと思うと,一気に引き抜かれた。
中途半端な違和感を残されたまま,壁にもたれかかる。
LEDのほうは,床に置き去りにされたバスローブでなにやら始末をしている。
本当に我慢が効かなかったらしい。
すこし間抜けですらあるその光景を眺めながら,つぶやくともなしに言葉を投げる。

「…気に入ってるのよ。そのバスローブ」
「あぁ。おれもだ」

にやりと口の端で笑うと,すっ。と立ち上がり,再び唇を奪ってきた。

軽々と持ち上げられると,そのままベッドまで運ばれる。
投げ落とされるように寝かせられる。
LEDはやっと,身にまとうものを剥ぎ取った。

「きらいよ。早いの。…年には勝てないの?」

それでも,LEDがのしかかってくるのに抵抗するわけではない。

「30代前半を舐めると痛い目にあうぞ。お嬢さん」

いさめるように,キスを落とされる。

「あと10年もたてばお前も仲間入りだ」
「11年後よ」
「そいつは失礼した」

言葉とは裏腹に,次々と軽いキスを落としていく。

「それにな」

次第に濃密になっていく口付けに伴い,声が深く響いてくる。

「お前があんまりそそるからだ」

左の首筋に舌を這わす。そこから,耳元へ,絡みつくような舌使いがにじり寄ってくる。
震える体。
この男は,私の体を,よく知っている。

「今度は…楽しむさ」

鼓膜をくすぐる,低い声でささやかれると,湿った吐息が口から零れ落ちてしまった。

LEDの舌が,胸の突起を転がしていく。
尖らせた先端が,口に含んだ,硬く凝り固まったそれを弄ぶほどに,
呼吸が乱れ,LEDの頭に添えられた手が,何かを求めるように髪をもかき乱してしまう。

ちゅっ。・・・ちゅっ。・・・

わざと,音を立てて乳房に吸い付いてくる。
時折立てられる歯が,傷みの快感を教える。
そうして、じらすように左右の胸を交互にむさぼり,反対の手は常に,もう片方の胸を揉みしだいていく。
ふと。胸の谷間に舌を這わせ,つー。っと舐め上げる。

「…っあ」

その微妙な感触に,思わず声が漏れる。

「お前の胸がよくてな」

さほど大きくはない胸に顔をうずめ,頬を擦り付けてくる。
湿った息を吹きかけ,すこしざらついた頬で敏感になった肌を刺激する。

「おぼれそうだ」

両の胸を,その両手でやわらかくつかみ,ゆっくりと緩急をつけながら,揉まれていく。
激しくはない刺激だけに,脳の中心が,どこかへいってしまいそうになる。

それから。

LEDの片手が,そろそろと下に降りて行く。
なでるように柔らかな動きが,胸に与えられる感触にまぎれて,下半身へと進出していく。
するりと,茂みに入り込んだ手が,巧みに突起を探り当てた。

「やっぱり。…いい女だな」

そんな言葉とともに,潤いを指に絡ませながら,もう敏感になりすぎている突起をあざ笑うようにこすり上げる。

「ぁあっ。。。…ん。…あ…」

どんどん核心に迫る快感を押し付けられ,ぴチャぴチャと濡れた音を立てるそこから,さらにあふれる蜜を感じながら,
男の指先に翻弄されていく。

「舐めてやるか?…ちなみにオレのはフェラチオが必要ないぐらいになっちまっててね」

そんな提案とも,宣言とも取れない言葉に,答える余裕もなかった。

「あっ……ん。…っ。や。…あ…。あ」

零れ落ちていく声を止めることもできずにいると,LEDは指を奥に進ませ,舌先で肉芽を味わいだした。
たまらない刺激に,背がのけぞる。

「あぁ。…あん。…だめ。…ぃや、ん。…んあ。。」

弾みをつけたかのように,指は刺激を強め,確実に刺激を与える箇所を執拗に攻める。
卑猥に踊る舌先が神経を伝ってその奥をしびれさせ,さらに脳髄まで溶かそうとする。

「いや、いや、…はッ…あぁっ…」

迫りすぎる快感の波から逃れるように,首を振り,悶えてしまう。
それでも,まったく緩める気配がないのが,この男の性か…。

「たまらんな。…」

独り言のような言葉を残して,熱くなり過ぎた体が開放される。

が。

すぐに足をつかまれ,大きく左右に割りさかれる。

「今夜はやけにそそられる」

その言葉とともに,入り口を押し広げるようにして,巨大なものが進入してきた。

「…っ。…くぅっ」

先ほどとはすこし違うが,それでもやはり,痛みがはしる。
この男と交わるときは,いつも,この痛みがやってくる。
そして…そのあとに来るのだ。残酷なまでの,快楽。

「さっきは痛かったか?」

男の先端が,最奥の壁を擦り付けるかのように,ゆっくりと動く。

「悪かったな。…今日はちょっと,高ぶりすぎてるようだ」

腰を持つ手が,ぐいっと引き寄せられ,それとともに,ひどく感じる部分につきいれられる。

「あぁっ」

この男しか知らない場所。
この男でしか,与えてくれない快感。
意識に遠いところで,中に,力が入り,男を締め始めた。
それを合図に,男の動きが,次第に強く,大きくなる。

こうなってくると,後は官能に身を任せ,男のなすがままになってくる。
淫靡に響く自分の声と,卑猥な水音と,男の律動。
すべてが高まりの材料にしかならない。
突き上げられる衝動が重なるたびに,一つ一つ何かが崩れていく。

「んっんっあっ。。。。だめっ・・・ダメ…」

理性のかけらが,そんな言葉を吐き出させる。
それすら崩れ始める兆候。
そして動きの間隔が狭まり,より深く,激しい刺激が襲い掛かる。

「あぁっ…あっあっあっ。。。あぁっいっ…いやぁっ」

覆いかぶさる男の背に必死にしがみつき,高まる体の緊張を逃すまいとする。
暴れる剛直は許すということを知らないらしい。
さらに攻め立て,さらに追い込んでいく。
貫かれ,極限まで溜め込まれた快感が,光速で脳髄に到達した。

「いやああああっ!」

背をのけぞらせ,男の入り込んだ中を力の限り収縮させる。
硬く太いそれを押しつぶさんばかりに締め上げたのを感じた次の瞬間,全身から力が抜けた。

タバコのにおいが鼻をくすぐった。
眠ってしまったつもりはなかったのだが,意識は途切れていたようだった。
うつぶせになった体がだるい。

「LED…」

自分が思うよりも数段小さな声しか出なかったのだが,当の本人にはちゃんと届いていたらしい。
すっていたタバコを灰皿に押しやると,そっと抱き寄せてきた。
男の胸に頬を寄せる。温かい胸板に包まれる。

「…ご感想は?」
「聞かないで」

くすくすと笑うと,胸板もおどる。

「…実はこっちはまだだったんだがな…まぁいい。お互い様だ」
「先にイったのはそっちよ」
「だからお互い様さ」

頭をなでる男の手がくすぐったい。
本当は,この瞬間がたまらなく好きだったりするのだが,本人には死んでも言うつもりがない。

「…仕事。終わったの?」

指先で,男の胸をなぞりながら問いかける。

「あぁ。…予定より早くカタがついてな」

だから…。
男の手に,顔を見上げさせられる。

「そのかわいい声を聞きにきた」

それが。
その最中に口から零れ落ちていったものをさしているのだと気がついてしまい,自分ではどうしようもなく顔が熱くなる。

「ばかっ」
「あぁ。オレはバカなんだ」

にやりと笑う男が,さらにののしろうとする口を塞いだ。

強く抱き寄せられる腕に誘われて,私の腕が,LEDの体に絡みついていった。






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