ゆらゆら
シチュエーション


ゆらゆら、ゆらゆら、

お湯の中で浮いてる私のお尻の下には、あなたの太ももがある。
少しチクチクするから最初の頃くすぐったかったけど、もう今はすっかりその感触に慣れてしまった。
後ろ向きによりかかっている私の背中に、あなたの心臓の鼓動がはっきりと伝わってくる。

ドックン、ドックン、

まぎれもなくそれはあなたが生きている証。大好きな人が、夢じゃなくすぐそばにいるという事実。

でも背中以外でも、私はそこにいるあなたを感じることが出来る。
ちょうど今、私のはざまのところに当たってる硬いもので。
心臓の鼓動とシンクロするように、それは脈動をくりかえしている。

中間部分が入り口の部分に、先端のほうがちょうど私のクリトリスに当たっていて、
それはおだやかな刺激となって、私の背中を微弱電流のように駆けのぼる。

別に私の胸を触ることもなく、首筋にキスするわけでもなく、
ましてや私のほうから甘える言葉を口にすることもないのに、
私がその位置に座るとすぐにその主張は始まる。
いつでも。

最初は柔らかくあたっていたものが、今はすごく固い存在となって、あなたの意思をさりげなく示す。

この瞬間、私はいつでもうれしくなってしまう。
今、あなたは私を欲しがっている。そう実感できるから。

急にあなたの顔が見たくなって、浴槽の淵に手をつき、向かい合わせの位置に座りなおす。
ちょうど先端が私のぬかるみにあたるようにして。

その状態で私がじっとあなたの目をみつめると、あなたはきまって恥ずかしそうにする。
いたずらを見つけられた子供のように。

それはさっきより硬くなってさらに上を向き、入り口の上のほうに強くあたってる。
わたしのほうは完全にぬるぬるになっていて、そのままなんの抵抗もなく受け入れそうな状態。

でもあなたはひざを立てて、私のわき腹を両手でつかみ、少し私を上に持ち上げる。
あたっていたものは遠くに行ってしまう。
希望を叶えられなかった私は、しかたなく目の前の頭をつかみ乳房を押し付ける。

唇と舌がゆっくりと乳首の周囲を散歩し始める。でも決して乳首に触ることをしない。
延々と続く二重の責め苦の前に、さらに強く胸を押し付ける。触って!

乳首を捉えた唇と舌がゆっくりと回転を始める。ほんの少しで、私は我慢ができなくなる。
はざまから激しくあふれ出る粘液とともに、私の理性は吹き飛んでしまっている。

「ねぇ…… ねぇ…… 入れて……」

無言の力強い腕が私を持ち上げ、同時に後ろ向きにしようとする。
うながされるまま、私は浴槽の壁に手を突き後ろにお尻を突き出す。

両手が私のお尻をがっしりとつかむ。
硬いものが私のはざまにあてられ、こすりつけるように動く。
淫らな音が聞こえるように、私をじらすように、わざと。

待つことのできない私は片手を伸ばし、それをしっかりつかんで、
性急にうずく場所に押し当てて、引き寄せる。

グッ。

そんな動きを待っていたかのように、入り口をかきわけ侵入が始まる。
「アッ!」意図しない声が歓喜とともに口から飛び出す。
崩れそうになる体勢を保つために両手を壁につけ、必死で体を支える。

押し広げるようにじわじわと奥へ。
そして一番奥までたどりついたとき、私はやっと安堵の息を漏らす。
私の欲しかったものを得た瞬間に。

右手を壁から離し、腰に当てられたあなたの右手をつかむ。
その瞬間あなたが大きく腰を動かし始める。
わたしの中のものが暴れ、様々な快感が中のあらゆる場所からもたらされる。
声を我慢することなんて出来ない。大声で私はあられもない言葉を叫ぶ。

激しく打ち据えられる腰の動きと、肉のあたる卑猥な音と、
そして合間に聞こえるネチャネチャという響きと……

あっというまに私はリミットを超え、イってしまう。
その収縮に呼応するように、私の中のものもさらに固くなって、爆発に近い射精を始める。

その動きを感じて、また私の奥で二度目のうねりが始まる……






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