よく分からない決意
シチュエーション


「優、ほんっとごめん!ダッシュで行くから!」
「早く来てよねもー!電車の中で走れっ!」

私は賢に言うだけ言って電話を切った。
賢とは遠距離で、付き合ってもうすぐ1年になる。そして今日が付き合ってから初めての賢の誕生日。

…なのにヤツは寝坊したと言うのだ。
こっちへ来るのに4、5時間はかかるというのに、賢が起きたのがたった今。こっちへ着く頃にはもう夜だろう。私は朝からバイトで、モーニングコールできなかったから気にはなってたけど…見事にやってくれた。

(お昼からデートしたかったのに…こんなのエッチだけになっちゃうじゃん)

遠距離でなかなか会えないから、会うときはデートの後にホテルでいちゃいちゃするのがお決まりのコースだ。それは嫌いじゃないけど…むしろスキンシップは大好きなんだけど。

(賢がすぐ触ってきたりするから、なんっか満足できないんだよね…)

ほんとは、ホテルではまったりとデートの話をしながらちゅーしたり抱っこしてもらって、気分が乗ってきてからエッチしたいのだ。
でも彼は普段あんまり会えないし、思春期真っ盛りだしで、ちゅーしてたらすぐに手が胸にいったり、色々といじってくる。

それがドキドキするときもあるけど、やっぱり気持ちよくなりたいから、物足りない。

でもお互い初心者で、まだ恥ずかしいのもあって、もっと焦らして濡らして気持ちよくさせてほしいなんて言えない訳で。
それでもいつもは一日中遊んで、気持ちが満たされてる状態だったからそんなに気にしなかった。

(でも今日は、寝坊して遊べなかったから、さっさと手ぇ出してきたらキレる!絶対させてやんない!)

と、女性脳の特異な思考回路で私はよく分からない決意を固めていた。






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ