おやすみガール
シチュエーション


彼女とケンカした。

理由はどんなことだったか覚えてない。
多分、すれ違った女子高生を「どこの学校だろう」と見てたらその目つきがヤラシかったとか
電話に出るのが遅いとか、メールの返信がない、とか。
いずれにせよそんな大したことじゃないのは確かだ。
また、こじれるのが面倒で「俺が悪かった」と早めに謝ったところ、その態度がさらに気に食わなかったらしく
「あたしのことバカにしてるんでしょ!」と逆切れをかまされてしまった。……どうしろって言うんだよ。

最初は「もうあんな女知るか」と思っていたものの、一日、二日とたつにつれ寂しく感じるようになり
今日に至っては思い出すことと言えばひざの上に乗っかってきて甘える彼女のかわいい姿ばかり。

「明日あたりもう一回電話してみるか……」などと考えながら夜遅くバイトから帰ってきた。

部屋の電気をつけた瞬間、ひっくり返るくらい驚いた。
彼女が俺の布団の中で、すやすやと寝息を繰り返していた。
よっぽど疲れているのか、俺が物音を立てても起きる気配がない。

起きていると生意気なことを言って俺を苛立たせるが、寝顔はすっぴんでもめちゃめちゃかわいい。
よく「天使のような」とかって寝顔を例えたりするけど、まさしくそんな感じ。
くるんとカールした長い睫毛、滑らかな肌に形のいい唇、低いけど筋の通った鼻なんかが卵型の顔の中に上手く配置されてる。
それなのにあの化粧の濃さはいかがなものか……とは常々思うのだが、そこらへんは彼女のポリシーのようなので黙っておこう。

少し肩のあたりが布団から出ていたので直してやろう、と思ったとき彼女が黒いTシャツを着ているのに気がついた。
しかも首や袖がやたらぶかぶか。明らかにサイズが大きい。

(もしや……)

ゆっくりと布団の中を覗き込む。俺の悪い予感は的中してしまった。
彼女が着ていたのは俺がつい昨日購入したばかりのTシャツで、値段もかなり張る。一日のバイト代ぐらい平気で吹っ飛ぶ。

やられた……。「そんなことぐらいで怒るな」と思う向きもあるだろうけど、貧乏学生の自分にはかなり堪える仕打ちだ。
彼女にかかっていた布団を全て剥ぎ取る。
上は男物のTシャツ、下はパンツしか身に着けておらず、これはどう考えても誘っているとしか思えない。
気がつくと殊勝な思いはどこへやら、彼女への復讐という名の悪戯心がむくむくと大きくなっていた。

彼女の横に寝転がり、仰向けになった彼女のTシャツを下からそっとまくっていく。
ボリュームのある真っ白なおっぱいの上に、ツンと上向きになった薄い色の乳首がお目見えした。

つんつん、と下乳をつっつく。……なにも反応しないな、よし!

胸全体を手のひらで包んで指を動かしてみる。マシュマロのような柔らかい感触が、たまらなく心地よい。

もう一度動かしてみる。ふにゅふにゅ。

(ああ、マジでいい……)

柔らかいながらも、しっかりと指を押し戻してくる弾力のあるおっぱい。なんでこんなに触り心地のいいものがこの世にあるんだろう?
揉んでいるだけで一日の疲れなどどこかへ消えうせて行きそうだ。どんなドリンク剤より効くね、これは。
と、同時に別のところも元気になり始めて……
このままじゃ終わりにできない俺は、彼女のぷにゅぷにゅした柔らかな乳首を指先でくりくりと摘んだ。

びくっ。

彼女の体が小さく跳ねる。もう一度、くりっと

びくびくっ。

この反応が生理的なものなのかなんなのかわからないが、とりあえず止めろとは言われてないので続けさせて頂く。
パンツを慎重にそろーっと下ろしていく。汚したらなんか怒られそうだし。……と、すでに少し湿ってるけど。
片足ずつ外すと、脚をゆっくり押し広げた。露わになった秘所の、入り口に指を合わせる。
すっと動かす。

「ぁ……」

……おや、いま何か聞こえたかな。今度はさらに奥へ指を入れて、静かにくちゅ……とかき回す。

「………ん」

彼女が首を横に振った。その後指を二本に増やして出し入れさせてみるけど、何も言わないからさっきのはたぶん寝言だな。

ぐちゅ……ぐちゅぐちゅ……。

いじくっていると愛液がどんどん溢れ出てきてどうしようもない。
このままだだとシーツが汚れそうなので、滴り落ちる場所へと舌を這わせた。
じゅるじゅる音を立てて甘い汁を吸うが、それでもまだ溢れかえってくる。これならどうだ、と吸うのと同時に突起を押さえつけた。

「……っ」

一瞬合わせ目の奥がヒクッとした。
一旦口を離してそこを見る。しっとりと濡れて光っているそれは、何かを待っているかのようにぴくぴくと動いていた。

(了解、今すぐ行く。)

ガチャガチャとベルトを外し、ジーンズとトランクスを一気にずり下ろしてナニを取り出す。……と、一応アレもつけて、と。
彼女の片足を立たせると、静かに、しかし一気に奥へと突き進んだ。

「―― あ…」

はいはい寝言寝言。いつまでも起きない方が悪いんだからね。
彼女はいつの間にかシーツを握りしめていた。腰を動かしながら、その手をそっと開いて自分の手と握らせた。
ギュッと彼女の中がきつくなる。その締め付け感に、酸欠状態になったときのように頭がクラクラした。

俺は一呼吸置いてから、ずぷずぷと律動的な動きで彼女の奥を攻め続けた。

……はぁ……はぁ……ぁ…。

半開きになった彼女の口からは荒い呼吸が吐き出されている。一応声を出さないようにしてるところだけは徹底してるようだ。
腰の動きを早くする。すると、固く閉じられた彼女の目尻から、涙が一筋こぼれた。

(あっ……)

かわいい、と思ったが最後、体の芯を息も止まるような快感が貫いた。……どうやらイってしまったようだ。
ずる……とまだ波打ってるモノを彼女の中から取り出し、穿いていたものを上げて彼女の枕元に座る。

――それでもまだシラを切りたいのか、俺が近づくと寝返りを打つフリをして背を向けてしまった。
Tシャツはまだたくし上げられたまま――その格好にさせておくのもかわいそうなので、シャツをちゃんと戻し、パンツも穿かせてあげた。
シャツのことで怒ってたし、その前もなんかケンカしてたけど、そんなのもうどうだっていい。
だってこんなに気持ちよかったし、かわいい姿も見れたしね。

「――愛してるよ」

そう耳元で呟くと、その場でうとうとと眠り込んでしまった。


夜中、人の気配を感じて目を覚ました。どうも彼女がごそごそと動いているようだ。
何をされるのかと思って寝たフリをつづけていたら、彼女が自分の使っていた布団を俺にかけていた。
頬に暖かい感触が通った。その後、蚊の鳴くような小さな声が聞こえた。

「――こっちだって愛してるよバカ野郎」

あああああ!!ごめん!俺、この勝負負けだ!
寝たフリなんてしてられるかー!毛布に包まって寝ようとしてた彼女を後ろから強く抱きしめる。

「きゃっ!」

やっべ、その声も超かわいい!すみませんもう「あんな女」とか二度と思いません!てーか思えねぇ!
反射的に俺を振り払おうとした彼女の腕を押さえつけ、世界一の柔らかなおっぱいをまさぐりつつ尋ねた。

「もう一回していい?」






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