風紀委員長と俺
シチュエーション


「とりあえずこのけがらわしいものは没収しとくわ」

風紀委員の腕章を肩につけた坂下玲は俺から奪い取ったその包みを俺の前にかざすと、冷たい目で俺を睨んだ。

「頼む!返してくれ!」

俺は両手を頭の上で合わせ、必死でそう頼みこむ。
だが玲は見下したような目で俺を見ると恐ろしく冷たい声で続けた。

「いやよ。明日の朝一で、生徒指導の村川先生にこれを渡しておくわ。こんなエッチなDVDを学校に持ってくるなんてあなたの良識を疑うしかないみたいだからね。まあ停学にでも何でもなるといいわ。じゃあね」
「おい!待てよ!」

だが振り返った玲の冷たい目に言葉が出なくなる。
玲は大きくひとつため息をつくと、小馬鹿にした態度で俺を見つめた。

「何?あなたみたいなクズが私に話しかけるなんて一体どういう了見かしら?」
「ク、クズじゃない!涼太っていう立派な名前を親から授かってる!」
「その名前を私が知らなければならない理由は何?あなたはクズなんだから名前なんてどうでもいいじゃない。それともクズと呼ばれることがそんなに心外?」
「心外以外の何ものでもない!」
「あら。事実を伝えることってそんなに悪いことかしら?」
「こ、このっ…!!」

カッとなり、思わず手が出る。
だが次の瞬間。

バシィーンッ!という強烈な残響とともに俺は地面に横たわっていた。
上手投げを食らったのに気づいたのは少し経ってからだった。

「痛っ…」
「言い忘れてたわ。私、柔道三段なの。あと偏差値も70で特別進学クラスに入ってるの。つまりあなたみたいなクズとは生きる世界が違うのよ。わかった?おバカさん」

そんなことはこの学校の生徒なら誰でも知っている。
坂下玲。高校2年生。文武両道の才女にして、生徒会長兼風紀委員長。
これでブスならまだ救われるが、おまけにすこぶるつきの美少女ときている。
有名人にならないほうがおかしい。
こんな子が風紀委員として放課後の抜き打ち持ち物検査をするなんて反則もいいところだ。
逃げられるはずないじゃないか。

「痛っ!わかった!俺が悪かった!」

さらに俺の腕を決めようとする玲に向かって俺は必死で叫ぶ。

「わかったならいいわ。おバカさん。じゃあ私は次のクラスに行くから」

すっと立ち上がると玲は振り返ることもなくさっさと歩き出す。
その後ろ姿を睨みながら俺は誓った。

―覚えてろ。絶対堕としてやるぞ。玲―

その日の放課後、さっそく俺は玲の身辺を調べ始めた。
どんなに完璧な優等生でも、調べれば弱みのひとつくらいは出てくるだろう。
知力、体力ではかないそうにない玲を堕とすには、玲の後ろ暗い弱みを握るのがてっとり早い。
そう考えてのことだった。

けどその考えはどうやらあやまりだったらしい。
それからしばらく玲と同じクラスの生徒や、玲の中学からの親友をつかまえては、さりげなく聞き込みをしてみたが、その聞き込みのかぎりでは、玲にはそんな後ろ暗い弱みなどは何ひとつ無さそうだった。
成績は中学から高校まで常にトップクラスで、先生からの覚えもよく、スポーツも万能。
その完璧さからか、周りでは陰で玲をサイボーグ美少女と呼んでいるらしい。
かといって、まったくの冷血漢というわけでもなく、生徒会などでは案外面倒見もよく、人望も厚いらしい。
男関係の悪い噂も無い。
はっきりいって非の打ちどころがないのだ。

…けどそんなに完璧な人間なんてはたしているのか?
無駄なあがきかもしれないと思いながらも、俺は玲の弱みをあれこれ探り続けた。
そしてふと思った。

ーもしかしたら生徒会室の資料棚に行けば何か見つかるかもな―

生徒会室の資料棚には、生徒会関係の生徒の個人情報や私物が置かれていると聞いたことがある。
そこを探れば何か出てくるかもしれない。

―俺は生徒会室に向かって歩き出した。


―用務員室からこっそり拝借した鍵で生徒会室の鍵を開ける。
暗くなりはじめた放課後の生徒会室はすでに誰もいない。
俺は資料棚に向かい、中のファイルや資料を調べはじめた。
だが、小一時間ほど調べてみてもめぼしいものは出てこなかった。
俺はため息をつきながら、無駄足だったかな、帰るか、と思いはじめていた。

その時だった。

誰かが生徒会室に近付いてくる足音が廊下から聞こえてきた。

ヤバい!

鍵を拝借して生徒会室にこっそり忍び込んでいるのがバレたら、それこそ停学じゃすまない。
俺は慌てて室内の隅にある、男ひとりがちょうど隠れられるくらいの観葉植物の陰に身を隠した。
足音は生徒会室の前でぴたりと止まった。
扉がガラガラと開く。
俺は観葉植物の陰から、入ってきた生徒の顔を見た。

そして思わず息を飲んだ。


扉を開けて中に入ってきたのは、坂本玲だった。

「鍵が開いてる…不用心ね」

玲はひとり言をつぶやきながら扉を閉めた。

(見つかったらヤバい!)

俺は観葉植物の陰に必死に体を隠す。
どうやら玲は持ち物検査の帰りのようだ。
化粧品や煙草がいっぱい入ったビニール袋から、没収品を取り出すと、ひとつずつ検品しながら用紙に何やら記入をしはじめる玲。
玲は俺から没収したエロDVDを見ながら、

「男ってホントバカね…。こんなの見て楽しいのかしら?」

とひとり言を呟いている。

(余計なお世話だっつーの)

心の中で密かに毒づく俺。
けどしばらくするうちに俺は玲の変化に気づきはじめた。いつの間にか、ペンの動きが止まっている。
視線はDVDの裏バケに落としたまま、ピクリとも動かない。
心なしか少し息も荒い。

どうやら…少し興奮しているらしい。

「ちょっとだけ…少し見るだけだから」

ひとりそう呟きながら、玲はあたりをキョロキョロと見回し、誰もいないことを確認すると、立ち上がって生徒会室に鍵をかけ、生徒会室に備え付けのテレビを点け、やはり備え付けのDVDデッキにDVDをセットしはじめた。

(マジかよ…。あの風紀委員長が?)

俺はそう思いながらも観葉植物の陰から携帯のムービー機能でこっそり撮影を始めた。
玲はテレビの前の座椅子に移動し、少し前のめりで画面を見つめはじめる。
すぐにテレビからかん高い喘ぎ声が響いてきた。
玲は画面を食い入るように見つめながら何度もゴクッと生唾を飲んでいる。
しだいに画面を見つめる目が潤み出し、太ももをモジモジと動かし始める玲。
しばらくそうして黙って画面を見つめていたが、やがてガマンできなくなったのか、玲は制服のスカートをたくし上げると、視線は画面に向けたまま、パンティーの割れ目に指を這わせ始めた。
少しずつ玲の息が荒くなるとともに、その指先の動きもだんだん速くなっていく。
ふだんのクールさからは想像もつかないほど蕩けきった表情で、股を大きく開き、割れ目をこすり続ける玲。

「あ…ぃくっ!」

小声でそう叫び、びくっ!と体を震わせると、玲は座椅子から転げ落ちるようにして床に倒れた。床に仰向けに倒れたまま、玲は、はあはあと荒い息をつき続けている。

(しかしまさかこんな形で弱みが握れるとはな…)

俺は床で倒れる玲を見つめながらひとりほくそ笑んだ。

さて、このムービーどう使うかな…。

翌朝、俺は登校中の玲を見つけると、後ろから、とんとんと肩を叩いた。
長い髪を翻しながら、くるっと振り返り、こちらを見つめる玲。
玲はしばらくの間、ぼうっと俺を見つめていたが、やがて俺の顔を思いだしたのか、バカにしたような笑みを浮かべると、せせら笑うように言った。

「あら、誰かと思ったら昨日のクズじゃない!私に気安くさわるなんていい度胸ね!また昨日みたいに投げ飛ばされたいの?」

(このっ!…)

俺は内心はらわたが煮えくり返るのを覚えつつも、笑顔をつくりながら頭を下げる。

「いや、昨日は俺も悪かったよ。カッとなってとはいえ女の子に手を上げるなんて良くなかったね。その件は謝るよ。すまない」
「ふうん…ま!わかればいいのよ。どうやらあんたみたいなクズでも反省くらいはできるみたいね!よかったわ」

玲は腕組みをしてこちらを見つめながら続ける。

「で、何の用?」
「ああ、ちょっとここではできない話があるんだ。今日の放課後、時間あるかな?」

玲は、俺をじっと見つめ、それから、はぁ、と深いため息をつくと、一気にまくし立てた。

「いい?残念だけど、私にはあなたと話すことなんて何もないの!それにその手のナンパには飽き飽きしてるの!クズの分際でナンパなんて何考えてるの?身のほどを知りなさいっ!もう用事は済んだのね?じゃあ行くわよ」

そう吐きすて、すたすたと歩き去ろうとする玲。
その後ろ姿に向けて俺はとっておきの言葉を放つ。

「昨日の放課後の件についてなんだけど!」

俺の言葉にピタっと玲の足が止まる。
振り返り、少し剣呑な目で俺を睨む玲。

「…何の話?」

相変わらず勝ち気な姿勢を崩してはいないが、その唇はかすかに震えている。

「あれ?何か心当たりがありそうだね。なら少し俺につきあった方がいいと思うよ。じゃないとマズいことになるかも」

俺は軽く笑う
玲はこちらを鋭い目で睨みながら叫ぶ。

「何の話なのかって聞いてるのよっ!答えなさいよっ!このクズっ!」
「放課後、体育館裏に来なよ。知りたいことはそこで話すから」

玲はしばらく俺を鋭い目で睨みつけていたが、あきらめたのか、

「…わかったわ。体育館裏ね」

とだけ、つぶやくと、くるりと俺から背を向けた。
遠ざかって行く後ろ姿に向かって、俺は声をかける。

「放課後、楽しみにしてるよ!」

そして心の中で呟いた。

―本当に、楽しみにしてるよ。玲。

放課後、玲はひとりで体育館裏にやってきた。
体育館裏の隅にある仮説更衣室の前で待っていた俺は軽く手をあげて玲に声をかけた。

「やあ待ってたよ」
「話は何?早く話しなさいよっ!」
「うん、じゃあ話すけど、とりあえず更衣室の中に入らない?ここは人通りもあるし、誰かに聞かれたら困るから」

俺は更衣室を開けると玲とともに中に入り、鍵をかけた。

「さあ、早く話しなさいよっ!話は何?」
「そんなに焦るなんて何か思い当たることでもあるの?」

俺の問いかけに言葉につまる玲。

「まあ、いいや。話っていうか、見てほしいものがあるんだよね」

そう言いながら、俺は携帯を取り出しムービーを再生すると、画面を玲の前に差し出す。
かすかな喘ぎ声のともに、画面いっぱいに玲の痴態が映し出される。

「なっ…!」

目を大きく見開き、すぐさま俺に飛びかかると、必死で俺から携帯を取り上げようとする玲。
俺はその体をかわしながら笑う。

「ムダだよ。このムービーはもう俺の自宅のパソコンに転送してある。これを動画サイトにでもアップして、アドレスをウチの学校の裏サイトにでも書き込んだら、きっと大評判になるだろうね」
「あ、あんたどうやってこんなの撮ったのっ!?なんでっ?なんであんたみたいなクズにこんな映像撮られなきゃなんないのよ!」

玲は髪を振り乱しながら泣き叫ぶような声でそう言う。

「どうしようかなあ?このムービー、動画サイトにアップしちゃおうかなあ?」
「や、やめてっ!そんなことされたら私…」
「やめて欲しい?」

俺の言葉にぶんぶんと頭を縦に振る玲。

「じゃあ今ここでこのムービーと同じことしてみてよ」
「え?」

俺は笑いながら続ける。

「…俺の目の前でオナニーしてみせてよ」
「なっ!」

瞬間、玲の頬にサッと赤みが指す。

「で、できるわけないでしょ!あんたみたいなクズの前でそんな…そんなことっ!」
「じゃあアップするしかないかなあ?この動画」
「こ、このクズっ!変態っ!あんたみたいなクズ死ねばいいんだわ!」
「放課後に生徒会室でオナニーしてる変態風紀委員長には言われたくないね」
「くっ…!」
「どうするの?やるの?やらないの?」「…わ、わかったわよっ!やればいいんでしょ、やればっ!そのくらい、な、なんてことないわよっ!」

ほとんどヤケクソ気味にそう言うと玲はスカートを下ろし、真っ白なパンティーに指をはわせ始めた…

ゆっくりと指を動かしはじめる玲。
玲は視線を逸らし、俺とは一切目をあわせようとしない。
悔しそうに下唇を噛み締めながら指を動かし続ける玲。しばらく続けるうちに、我を忘れたのか次第に声が漏れはじめる。
だがすんでの所で我に返った玲は、慌ててスカートを下ろすと、少し怒ったような目で俺を睨んだ。

「さ、もうこれでいいでしょ!約束通りムービーのデータは消去してよね!」
「よくないよ。最後までだ」
「最後って…」
「イくまでだよ。こんな風に」

俺は携帯画面を玲に見せつける。
さっと顔を背ける玲。

「ほら、続けろ」

玲はあきらめたように再びスカートをたくし上げると、指を動かしはじめた。

「ふぅん。優等生でもオナニーはやりなれてるんだな。週何回くらいしてるんだ?」
「し…してないわよっ!そんなことっ!」
「嘘つくなよ。そんなにいやらしい指遣いしてるくせに」
「そ、そんなこと…ない…」

言葉責めを続けるうちに俺は玲の変化に気づいた。
俺が言葉で玲を恥ずかしめるたびに、玲の体がピクピクと小刻みに反応するのだ。

(こいつどうやらかなりのMみたいだな)

気の強いタイプほど意外にMは多い。
俺はためしに言葉で玲を責めてみる。

「そんなに指動かして恥ずかしくないのか?毎晩そんなことばかりしてるんだろ?」
「し…してないったらっ!」
「ほらクリもこんなに立ってきてる。パンティーの上からでもわかるぞ。どスケベだな。玲は」
「い…いや…」

やはりそうだ。
俺が言葉で責めるたびに、玲のパンティーの染みがどんどん広がっていく。
可愛い顔してとんだMだ。

「じゃあこの染みは何だ?してるんだろ?毎晩」
「う、うるさいっ!…し、してないったら!」

だが言葉とは裏腹に玲の指の動きはさらに激しくなる。
かなり興奮しているようだ。
目を細め、軽く歯を食いしばりはじめる玲。

「玲。お前感じ過ぎだぞ」
「か、感じてるわけないでしょ!し、仕方なく、やってるだけなんだからっ!」
「イキそうなんだろ?顎があがってるぞ?」
「ち、違っ…!!」
「違わないよっ!玲!お前は見られて感じてるんだ。ほらイけ!イくんだ!」

俺の言葉にあおられるように玲の指の動きがさらに速くなる。

「…ぁ、ぁンッ!」

ビクっ、と大きく震えると、玲は崩れるように倒れた。
崩れ落ちた玲を見ながら俺は思った。

―まだこれからだぞ、玲…。

はあはあと荒い息を続ける玲に向かって俺はズボンを下ろしながら言う。

「お前ばっかり気持ちよくなってないで俺も気持ちよくしてくれよ」

女の子座りで息を整えていた玲の前に自分のモノを差し出す俺。
玲はふいに目の前に差し出されたモノを見て、顔を真っ赤にして思わず下を向く。

「何だ?男のモノを見るのは初めてか?」

珍しく、こくん、と素直に頷く玲。

「そうか。よく見ろよ」

玲は顔を真っ赤にして俯いたまま、それでも気になるらしく、ちらちらと俺のモノに視線を走らせる。

「さわってみたいか?」
「そ、そんなわけないでしょ!そんな、け、汚らしいモノ…」

そう言いながらも生唾を飲みながら、ちらちらと俺のモノに視線を走らせ続ける玲。
俺は玲のそばに寄ると自分のモノで玲の頬を叩く。

「ほら、しゃぶってみろ」
「いや…やめて…」

口ではそういいながらもほとんど何の抵抗もしてこない玲。

下を向きながらも時々頬を叩くモノに視線を投げかけ続ける。

「しゃぶってみたいんだろ?」
「そ、そんなこと…ない…」

そういいながらも横目でちらちらと見つめながら、何度も舌舐めずりをしている玲。

「いいから舐めろ!」

俺は玲の顎をつかみ無理やり口をあけると、いきなりそのモノを突っ込む。

「ふ…ふぐっ!んんっ」

玲は目にうっすらと涙を浮かべながら苦しそうにする。
俺は構わず無理やり玲の口にモノを出し入れさせる。
こうした方がむしろ玲は感じるはずだ。
ドMの玲にはむしろこういう責めの方がいいことはさきほどで実証済みだった。
案の定、次第に抵抗がなくなり、素直に俺のモノをくわえだす玲。
俺はさらに玲のM気質を引き出すために言葉を続ける。

「おい、今更衣室の窓の前を誰か通ったぞ!見られたかもな」

玲はビクビクしながら窓の外に視線を走らせる。
本当はあの窓はマジックミラーのような構造になっていて外からは部屋の中が見えない作りになっている。
だが俺は玲の被虐心を煽るためにさらに言葉を続ける。

「今の男、絶対こっち見てたな。あ、今のも。どうする?沢山の奴に見られてるぞ」

沢山の奴に見られている、という言葉が玲の被虐心を刺激したらしい。
自分から頭を動かしながら、玲は夢中になって自分の股間をいじりはじめる。

「う…出るっ!」

俺が出すと同時に玲も達したらしい。

玲はしばらくビクビクと痙攣を続けていた…。

俺はすぐ次の行動に移ることにした。
気を失ったまま眠っている玲のスカートを下ろし、パンティーを脱がすと、俺はまず、ポケットからローターを取り出し、それを玲のクリに当てがった。
ローターはセロテープで固定し、動かないようにしておく。
さらに持ってきたロープで玲の両手を後ろ手に縛り、両足を左右に大きく開いた状態で太ももから縛りあげる。

ローターを股間に当てられ、両手を後ろに縛られ、両足を大きく開かされたまま眠っている玲。
その姿を見ながら俺は薄く笑った。

―さあ、ショーの始まりだよ。玲。

俺は眠っている玲の頬を平手で軽く叩き、玲を起こす。
玲はうっすらと目を開けると、しばらくぼんやりと俺を見ていたが、目に光が戻るとすぐ、自分があられもない姿にされていることに気づき叫んだ。

「何よこれっ!一体どういうつもりっ?」
「いい格好だな玲。お似合いだよ」
「ふざけないでっ!早くほどきなさいよっ!」

そう言いながら玲は必死で体を動かそうとするが、縛り上げられた手足はピクリとも動かない。
俺はそんな玲を見つめながら、黙って手元のスイッチをオンにする。
とたんに音を立てて、玲の股間のローターが動きはじめる。

「ひぁっ!」

ビクンっ、と玲の体が跳ね上がる。
スイッチをオフにすると俺は玲に尋ねた。

「どうだ玲?ローターは?案外いいもんだろ?」
「ふ、ふざけないでっ!こんなことしていいと思っ…ひぁっ!」

急に動き出したローターの振動に、玲は思わず声を上げる。

「どうだ玲?気持ちいいだろ?」
「や!だ、だめっ!と、止めっ…!イ、イく!イっちゃ!!……え?」

俺は黙ってスイッチをオフにする。
不思議そうな目で俺を見る玲。

「どうした?止めて欲しかったんだろ?」

俺の言葉にくやしそうに俺を見つめる玲。
そのくやしさが体を弄ばれていることによるのか、イく寸前で寸止めされたことによるのかすら、玲自身もうよくわからなくなっているだろう。

それからも俺はスイッチを入れては、玲がイく寸前にスイッチを切る行為を続けた。

そして約一時間が過ぎた。

「もうや…ひぁ!い、イく!もうだめ!あ、あああ!…あ?…」

もう数え切れないほど繰り返された寸止めをまたされたことに気づいた玲はきつく下唇を噛んでくやしそうにする。

「お願いしてみろよ、玲。イかせて下さいって」

俺は薄く笑う。






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