シチュエーション
21世紀初頭、悪の秘密結社ゼルドナーの地球侵略は、ちゃくちゃくと進行していた。 世界でただ一カ所、日本と呼ばれている弧状列島を除いて。 それも、一人の少女によって防がれていたのである! 「これで決まりですっ。スプラッシュリボン!!」 一人の少女が叫ぶとともに、新体操で用いるピンク色のリボンを投げた。 少女はまだ高校生くらいに見えた。 黒い長髪をツインテールに纏め、美少女といってもいい端正のとれた顔立ちは、少々あどけない。 瑞々しい身体をピンクと白のフリル付きレオタードに包み、白いニーソックスとハイヒール、 そして肘までの白長手袋で覆っている。 少女が投げたリボンは、少女と対峙していた亀が直立歩行しているような怪物に絡まると、 高エネルギーを発して切り裂く。 数秒後、怪物は雄叫びとともに爆発した。 少女は、ふふんっと鼻を鳴らして、右手でVサインをして顔の右に向け、 「悪の栄えたためしは無いのです!」 決めポーズをとる。 生意気ざかりな勝ち気の表情も、サマになっている。 周囲にいた御影町市民達が拍手喝采する。 「いいぞー、アンジェリン!」 「僕らの町の守護天使だよ!」 「その調子でゼルドナーなんか、ぶっ倒せよー!」 「市民の皆さん、勿論ですっ!」 アンジェリンと呼ばれた少女は、改めて市民らに向けてVサインをすると、 零れるような笑顔を見せた。 「――もう良い、映像を消せ」 大首領の苦虫を噛み潰したような声が、ゼルドナー秘密要塞の謁見の間に響くとともに、 衛星経由でのリアルタイム画像が止められた。 謁見の間には、曇りガラスの向こうにいる大首領――その本当の姿を見た者は、 ゼルドナー幹部の中にもいない――を挟んで、左右にずらりと最高幹部らが 集まっていた。いずれもテーブルの周りに席を取っている。 「アンジェリン……まったく、忌々しい小娘め!」 幹部の一人、ゼルドナー科学班長官のドクターマシリトが言った。 この白衣を着て片眼に伊達眼鏡をかけた御老人こそ、 バイオテクノロジーを駆使した怪人亀男の生みの親なのである。 「これで我々は、あの小娘に27回目の敗北となったわけ、か」 「いや、今回で28回目だ」 「極東管区は、あの小娘がいる限り、一歩も進めまい……」 幹部らが、ひそひそと呟く。彼らの視線は一様に、極東方面管区担当の ラスコーリニコフ将軍に向けられている。禿頭中年の太った将軍は、 「この無能が」という幹部らの嘲りの視線に対して、苦々しい表情で黙っていた。 その最中、末席に近い場所に座っていたヴィロンは片手をあげて発言を求めた。 彼は栗毛色の髪をさらりとカールさせた切れ長の目をした美青年であり、 まだ二十代の若輩者であった。 ゼルドナー最高幹部の中でも最若手のグループの一人である。 赤いマントと黒い鎧を身にまとい、銀のマントの留め具にはゼルドナーのシンボルの 髑髏が刻まれている。 「大首領様、わたくしにアンジェリン打倒の秘策があります」 大首領が言う。 「ヴィロンか。卿の発言を許可する」 「はっ」 右手を左肩に当てて優雅に一礼。 「今までの作戦は、あの娘に対する力押しのみでありました。ですが遺憾ながらそれでは勝てない事が証明されています。 が、あのアンジェリンといえども、その抜群の戦闘能力を除けばただの小娘。 女の弱点を突く作戦によって、搦め手から落とす策があります」 「そっ、そのような戦い、武人のなすべき事にあらず!」 ラスコーリニコフは、憤慨して叫ぶ。 ヴィロンは口の端を吊り上げて冷笑する。 「では、武人の戦い方で結果を見せていただきましょう、将軍」 「うぐっ……そ、それは……だな……」 ラスコーリニコフは言葉に詰まる。 「もう良い」 大首領の言葉がそれ以上の二人の議論を封じた。 「ヴィロン将軍。卿を今より、新たな極東方面管区実戦隊司令官に任じる」 「はっ。ありがたき仕合わせ。必ずや大首領様のご期待にそえましょう」 ヴィロン、優雅に一礼。 「それから、ラスコーリニコフ…」 元将軍に対して呼びかける。ラスコーリニコフは蒼白の顔になっていた。 「我がゼルドナーに無能者はいらん。消えろ」 パカッ、とラスコーリニコフの座っていた椅子の下の床が左右に開いた。 「うわああああああぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!」 ラスコーリニコフ元将軍は、椅子ごとそのまま落下していき、暗黒超空間へ永久追放された。 アンジェリンこと大善寺アリサが正義のヒロインなどという仕事をするようになったのも、 彼女が天才科学者、大善寺博士の孫娘であった為であった。 さらに、もともと御影学園新体操部期待の星、と呼ばれたアリサの運動能力の高さも、 戦士として選ばれた理由の一つであった。 当初は苦戦する事もあったものの、近頃はゼルドナーの怪人達との戦いにも慣れてきていた。 その為、アリサは最近少し敵を見くびっていたきらいがあるのは否定できない。 ――その油断をゼルドナーに突かれる事となった。 『アリサ、御影町幼稚園の送迎バスが、ゼルドナーの怪人に襲われているとの報告じゃ!』 アリサは、右手首にはめた腕時計型の通信機兼変身装置から博士の声が聞こえると、 「お爺ちゃん、了解したわっ。すぐに向かいます!」 と答えた。 今はアリサは学校帰りの途中だったので紺色のブレザー服のままだった。 しかし腕時計型変身装置を胸の前に構えて、 「瞬着!」 と叫ぶと、0.5秒後にはアリサは、ピンクと白のレオタードの戦闘スーツに身を包んだ美少女戦士 アンジェリンとなっていたのである。 * 「きゃー」「助けてー」「怖いよー」 幼稚園児達が泣き叫ぶ中、バスを取り囲むように 十人ものゼルドナーの髑髏顔に黒タイツの戦闘員が近づいていた。 「ふはははっ。このガキどもを捕らえて、未来の戦闘員になるよう洗脳してくれるわッ」 と言ったのは、襲撃隊指揮官の烏賊型の怪人、烏賊デーモンであった。 人間の手足の上に烏賊の頭が乗っているような怪人である。触手が胸の辺りにまでわらわら伸びている。 すでにバスはタイヤをパンクさせられており、運転手は意識を失っている。 子供達は絶体絶命のピンチである! だが―― 「待ちなさいっ」 どこからともかく少女の鋭い叫びが響いた。 「な、何者だ!」 戦闘員達、烏賊デーモンがきょろきょろと見渡すと、4Fのビルの屋上に、 正義の聖少女が立っているのを発見した。 「美少女聖天使アンジェリン、悪の秘密結社ゼルドナーの野望を挫くため、只今参上ですっ!」 ポーズを取って叫ぶと、とぅっ、とアリサは勢いをつけて飛び降り、バスの近くにすたっと着地。 ふわりとアリサのレオタードの周りに薄いミニスカートがまくれてパンチラを見せる。 「ええいっ。毎度毎度邪魔しおって!ものども、片付けてしまえ!!」 烏賊デーモンが叫ぶと、戦闘員達は右腕を胸に当てて「クィーーッ!」と叫ぶと、 アンジェリン目指して襲いかかっていった。 だが、数分後には、戦闘員はいずれも倒され、アリサは息一つ荒れていない。 「相変わらず、弱いわねっ。烏賊デーモン!貴方も覚悟なさい!」 アリサは両手で構えを取ると、勢いをつけて走っていき、 「アンジェ・キィィーーーック!!」 アリサの跳び蹴りが烏賊デーモンの胸部へと叩きつけられる。 烏賊怪人は、「ぐはぁっ!」と叫ぶとともに、もんどり打って倒れた。 「とどめっ!」 アリサは追い打ちをかけようとするも、烏賊デーモンは触手を鞭のようにうならせ、 アリサの腹部へ向けて飛ばす。 「くぅっ!!」 アリサは腹を打たれて、弾き飛ばされた。 尻餅をつく形になり、薄地のレオタードのみで包まれているアリサのお尻が コンクリートの床に叩きつけられアリサは痛みに顔をしかませて喘いだ。 その間に烏賊デーモンは立ち上がった。 こうして二人の格闘が10分以上の間続くが、両者とも互角であった――。 アリサは荒い息をとりながら、烏賊デーモンを睨み付ける。 すでに闘いの汗でピンクのレオタードはじっとりと濡れてきて、アリサの形のいい胸の 乳首がうっすらと見えている。さらに汗で引き締まったレオタードがアリサの股間のふくらみと、 その縦の筋目までくっきりと見せているのに彼女は気づいていない。 「こうなったら奥の手です!」 アリサは腰に挿しているリボンのバトンを右手に持つ。 「スプラッシュ……」 だが、アリサが最後まで言う前に、一本のナイフがアリサめがけて飛んできた。 「!?」 アリサは咄嗟に側転してかわした。 (新たな敵!?) そこでアリサは見たのだった。向かい合う烏賊デーモンの右側から 黒鎧に赤マントを付けたゼルドナー幹部の若者が歩いてくる事を。 ぱちぱちぱち、と乾いた拍手の音が響いた。 「この攻撃をかわすとは、さすが、美少女聖天使ですね」 青年の賛嘆するかのような声。 「貴方は――誰ですっ!?」 アリサは油断無く青年を睨み付ける。 「おっと。紹介が遅れました。わたくしは」 細めの瞳をアリサに向けてにこりと笑う。 「ゼルドナーの新たな極東方面管区司令官、ヴィロンと申します。以後、お見知りおきを」 「ヴィロン」 アリサはキッと睨み付ける。 「誰が来ようとも、この御影町の平和は乱させません!」 アリサはさっと戦闘態勢を取ると、ヴィロンに向かって歩き出した。 だがヴィロンはアリサの挑戦を避けた。 「おやおや。わたくしは、戦いは苦手なので、直接お嬢さんとやりあったりしません」 「まぁ……なんて軟弱なの!」 とアリサは嘲る。 しかしヴィロンはちっとも堪えていない表情で、さらりと続ける。 「ですが、策略の方では、貴方たちに負けませんよ。フフフッ」 あまりに堂々とした態度に、アリサは形のいい眉を顰めて、戸惑いの色を見せる。 「ど、どういう事よ?」 「こういう事、ですよ。烏賊デーモン、見せなさい」 そうヴィロンが言ったところで、アリサは気づいた。 (そういえば、あの怪人にまだとどめを刺していなかったわ!) アリサは烏賊デーモンを捜そうと視線をめぐらせ――怪人が、幼稚園児の少年を 抱え上げて首に片腕をまわして人質に捕らえているのを見つけたのだった。 (な、なんて事なの!?) 「やめなさい!!その子から汚い手を離しなさいッ!!」 アリサが叫ぶが、烏賊デーモンはニヤニヤしながら、 「ははは。ヴィロン様、まんまと上手くいきましたぜ」 「フフフッ。そういう事です。さて、アンジェリン」 ヴィロンは唇を歪ませ邪悪な笑みを浮かべる。 「これ以上、貴女が戦うなら、この子供の命は保証しません」 「……貴方たち……なんて、非道い……」 アリサはぎりぎりと目を細めてヴィロンを睨み付ける。 しかし、もう一歩も動けなくなってしまった。 「誉め言葉と受け取っておきましょう」 ヴィロンは笑うと、アリサのすぐそばまで歩いてくる。 さらに、新たな戦闘員達も、ヴィロンの後ろからついてきている。 アリサは絶望に目の前が暗くなってくるのを感じていた。 (お爺ちゃん……どうすれば、いいの……) だが、人質を取られてしまったのでは、もはや彼女にはどうしようもない。 本気を出せば、ヴィロンも戦闘員達もあっさりと倒せるにもかかわらず、 アリサはもはや為す術を知らなかったのである―― 「さぁ、そこの床に大の字になってください。そしてこの腕輪と足輪をつけてもらいましょう」 戦闘員達が銀色に鈍く光る二揃いの腕輪と足輪を持ってきて、アリサに近づいてくる。 「くっ……」 アリサは強気の表情で睨み付けるが、黙って地面に 仰向けになり大の字になって四肢を伸ばした。 ひんやりと冷たいコンクリートの地面がアリサのお尻と背中に触れるのを感じる。 戦闘員が自分の手首、足首に腕輪、足輪をガチャリ、と音を立ててはめていくのを 黙ってみているしか無かった。 悔しさに涙が出るのをアリサは必死に堪えた。 そんな彼女の様子を冷笑するかのように見つつ、ヴィロンは解説する。 「この装置は、戦闘スーツを無効化する電磁波が発されています。つまり、 今の貴女は、正義のヒロインではなく……ただの女子高生ですね」 それは、アリサに絶望をより深く味わわせようというヴィロンの悪意であった。 「わ、わたしはどうなったっていい!だけど……あの子供達だけは 許してあげて!」 アリサは歯ぎしりするほど悔しそうに睨み付けながら、振り絞るように言った。 しかし、ヴィロンはくくくっと笑い、 「はて?貴女に降伏を促しましたが、別に子供を助けるなんて一言も 約束していませんけど」 わざとらしく首を傾げて答えると、背後の戦闘員らに告げた。 「さあ、この子供達をすべて組織のアジトへ連れて行きなさい」 「クィー!!」 戦闘員らは、震えている子供達を手当たり次第に捕まえていく! 「やめてぇぇぇーーーーーっ!!」 アリサは堪えきれずに叫んだ。 「なんでもする!!なんでもするから!!そんなの、嫌ぁぁーーー!!」 アリサは瞳に涙を浮かべ半泣きになっていた。 「ほぅ」ヴィロンが大の字になっているアリサを見下ろしながら尋ねる。 「アンジェリン。その約束、本当ですね?」 「くっ…………本当よ」 アリサは悔しさに顔を歪ませながら、かろうじて答えた。 「ならば、してもらいましょう。その間、子供達は無事ですよ」 そう言うと、ヴィロンはアリサの上へ覆い被さっていった。両足は膝立ちにしてアリサの腰を 挟むようにして座ると、自らの顔を嫌がるアリサの顔へ近づかせる。 「は、早く……殺しなさいよ」 アリサが観念したように言うと、ヴィロンはおや?と眉を顰めさせて、 「何か勘違いしているようですね。わたくしは、貴女を殺したりはしません。 ですが、代わりに洗脳し、わたくしの手駒となってもらいます」 「え!?」 アリサは驚きのあまり目を見開いてヴィロンを見る。すでに唇が重なり合いかねない程 二人の顔は近づいている。 「貴女のような強力な戦闘力を持つ娘を部下に持ったら、わたくしの 今後進めるゼルドナー支配の野望が大きく進みますからねぇ」 「あ、貴方という人は……味方すら裏切るつもりなのね……」 どこまでも邪悪な男に、アリサは嫌悪感で目を細めて睨み付ける。 それを気持ちよさそうに受けていたヴィロンは、アリサと鼻を合わせてから囁く。 「では、二人の今後の仲を祝いあうキスをしましょうか」 くくくっ、とヴィロンは笑いつつ、正義のヒロインの唇にさっと自らの唇を合わせた。 「うぐっ!!」 アリサは悪の貴公子の奇襲をもろに受けてしまい、目を大きく見開く。 だが、いま暴れて唇を外したら、怒ったヴィロンが子供達を皆殺しにするかもしれない。 (だめ……今は、動けない……) アリサは、ファーストキスを敵の幹部に奪われたショックで、呆然としていた。 唇の間からヴィロンの舌が絡んできて自らの舌と交わっていくのも止められない。 アリサの唇を充分に貪り尽くすと、ヴィロンは唇を離した。 「ハハハハッ。その様子だと、どうやら男の経験はまだ無いようですね。 これは美味しくいただきました」 ヴィロンは嬉しそうに目を細めて少女を見下ろしつつ、唇の端を吊り上げて笑った。 「……ノクデナシ」 それだけ言うのが、少女にとって精一杯の虚勢だった。 「ええ。こういう生き方は最高ですよ。さて、アンジェリン。これから、わたくしの 行う『洗脳』を受けてもらいますよ」 びくっとアリサは身体をこわばらせる。だが口調はあくまで勝ち気なままだ。 「私、貴方たち悪の秘密結社には、負けない!どんな責め苦にも耐え抜いてみせるわ」 「フフフッ。安心なさい。わたくしの洗脳は、そこらの野蛮な連中のものとは違いますよ。 貴女に性的快楽を与え――調教していくのです。わたくしの性奴隷に」 「!!」 アリサは男の言葉に唖然として応える言葉を知らなかった。 「わたくしがかつて欧州管区で女捕虜達を実験体に随分と勉強させてもらった術ですよ。 これを受けて落とせない女はいません。貴女もいずれは……自らわたくしのペニスを 求めてよがり狂い、哀願してきますよ」 「……最低」 アリサは軽蔑しきった顔になるが、ヴィロンの言葉に内心恐怖を隠せなかった。 「では、こわばった身体をマッサージしてあげましょう」 ヴィロンは笑いながら言うと、四人の戦闘員らがいっせいにアリサの両手両足の先を 掴んで、大の字に広げていく。 「うぅっ……」 アリサは呻きながらも、反抗できない。 (身体から……力が、でないよ……。これが、この腕輪のせいなの……?) いつもなら、一撃で軽く吹き飛ばせる戦闘員に対しても、抵抗できずにいるのに アリサはショックを覚えていた。 だが、彼女がそう冷静に考えられていられたのも、ヴィロンが自分の胸を両手で揉み始めるまでだった。 「ぁうぅぅっ!!」 アリサは予測していたものの、実際に自分の身体が敵の幹部に犯されていくのには 耐えられない屈辱だった。 だがヴィロンがニヤニヤ笑っているのを見て、こいつにだけは弱いところは見せまいと 歯を食いしめてそれ以上の喘ぎを漏らすのを堪えた。 が――ヴィロンの指使いは巧みだった。 アリサはまだ処女であり、性体験は無かった。通常の戦いでは誰にも負けない自信があったが、 ヴィロンの巧みなテクの前には、あまりに彼女は未熟すぎた。 両手の人差し指と中指でアリサの乳首を軽く摘むと、繊細な指使いで擦りつける。 そのたびにアリサの背筋を快感が走り、背筋を反らせてしまう。 そして唐突にヴィロンの手がアリサの股間へと伸び、指がレオタードの絹地の上から アリサの外陰唇を刺激し始めると、もう我慢も……限界だった。 「ひゃあぁぁんっ!」 アリサはだらしなく喘いでしまい、恥ずかしさに目をぎゅっとつぶった。 (駄目ぇっ……私、正義のヒロインなんだから……感じちゃ、駄目なのにぃ!) だがヴィロンはアリサの喘ぎを聞き逃すことなく、虐める。 「いい喘ぎ声ですよ、アンジェリン。貴女の守る市民達に聞かせたいですねぇ」 「い、厭ぁ……」 アリサは、言葉と指で責められるとともに、身体が熱くなってきてしまい、 自分の乳首が硬く尖ってきているのを押さえる事ができなかった。 さらに下半身が熱く疼いてくる―― ヴィロンはそっとアリサのレオタードをどかして秘所を露わにすると、 指で直接アリサのものを刺激しはじめた。肉芽を露出させられ、人差し指と中指で そっと摘むと、こねくりはじめる。 アリサは電撃のように快感が背筋を駆け抜け、背中を大きく反らせて喘いだ。 「あぁぁぁーーーーぁぁッ!!」 両手両足をばたばたと動かそうとするも、それぞれ戦闘員によって押さえつけられていた。 目を閉じて叫んだアリサだったが、その直後に自分の秘部に熱いねっとりと湿った感触が走り、 ぎょっとして思わず目を見開いた。 すると、自分の大切なところが、ヴィロンが唇を這わせて舌で刺激しているのを見た。 「ひぃっ……や、やだぁ……っ」 ヴィロンは片手の指でアリサの外陰唇を開いて、その中へ舌を入れてちゅぱちゅぱと 厭らしい音を立てながら吸っている。そして残った方の指は、後ろへとまわっていって、 アリサのお尻の谷間を下から上へとすっと刺激する。 無論、初心なアリサは背筋を反らして喘ぎ声を漏らしてしまったのは言うまでもない。 そして指が太ももからレオタードの中へと入れられると、アリサはヴィロンが何をするのか わからずに、びくっと身体をこわばらせた。 だが、すぐにヴィロンの指でアリサのお尻の谷間の中へと進入し、自分の菊座を探っている のを感じて、恐怖で顔を引きつらせる。 「だ、だめぇっ……やだぁっ……お尻は、駄目ぇっーーーー!!」 アリサの哀願を無視してヴィロンは自分の人差し指をアリサの菊座の中へと一気に貫いた。 電撃のような激痛がアリサの背筋を駆け上り、 「厭ぁぁぁーーーーーっ!!!」 アリサは絶叫し背筋を限界まで反らせた。 それとともに秘部から熱い液が内太ももへ向けて溢れてきた。 ヴィロンの指がピストンのようにアリサのアヌスを出し入れしていく。 時に柔らかく、時に激しく擦られるたびに、アリサは背筋を反らせて痛みと屈辱に喘ぎ、呻き、叫んだ。 「そろそろいいでしょう。では正義のヒロイン様の処女、もらいましょうか」 くっくっくっ、と笑いつつ、ヴィロンはようやくアリサの後ろから指を抜いて 両手で自らの下半身から肉棒を取り出す。巨大なそれはアリサが今まで見たことないほどのものだった。 もはやアリサにはそれを見ても、抗うだけの気力は無かった。 「うぅ……うっ……うううっ……」 両足の内太ももをヴィロンにつかまれ、左右に開脚させられてしまう時も、もはや抵抗する力は無かった。 180度近く開かれた為、股間に激痛が走り、アリサは背筋を反らせて喘いだ。 そしてM字開脚の形で固定され、両膝とも戦闘員によって地面へ押しつけられる。 股間を覆っていたレオタードも脇へずらされ、アリサの大切な部分がくっきりと露わにされてしまった。 そこはもう彼女の蜜でじっとりと濡れていた。 ヴィロンはかがみ込むと、両手でアリサの太ももを掴んで己のものを彼女の中へと 押し込んでいった。 「……っ!!」 破瓜の激痛よりも敵に陵辱される屈辱にアリサは目を大きく見開く。 (私の、処女……こんな、こんな奴に……取られる、なんて……っ!) ヴィロンのものがアリサの膣内を刺激し、痺れるような甘美な疼きがアリサの背中を走った。 「ふぁっ……いくぅっ……だ、だめぇぇ…」 アリサはぎゅっと目をつぶって、喘ぎ続ける。 そしてヴィロンは、己の精をアリサの中へと流し込んでいった。 「いやぁ……中だけは……いやぁ……」 アリサは乱暴にかき回されながらも、哀願するものの、自分の中にヴィロンの熱いものが 流されているのを感じ、絶望に墜ちた。 それからはアリサは自分が何をされていたのか記憶が曖昧になっている。 何度となく少女の狭い膣内を突かれ、そのたびにアリサは喘いだ。 ついにヴィロンに解放された後も、アリサは大の字になったまま、ぐったりと動けなかった。 ややがに股ぎみに股間を広げたままの格好も、普段の元気な彼女では決して行わないだろう。 己のものを片付けつつ、ヴィロンは立ち上がる。 「いい喘ぎでしたよ。それに膣の締め付けもいい。正義のヒロインにしては淫乱な身体を しすぎじゃないですかねえ」 ヴィロンの嘲りを聞きながらも、アリサは「うぅ……」と呻くしか無かった。 つぶっている目の端から涙が流れ落ちていく。アリサの秘裂からも血が滴り落ちる。 だが、ヴィロンの次の言葉を聞いて、アリサは目を見開いた。 「さて、お待ちかねです。皆さん」 烏賊デーモンや戦闘員らがアリサの周りに集まってきている。 「あとはお好きなように楽しんでいってください」 ヴィロンの部下達が歓喜の叫びをあげる。 アリサは恐怖が背筋を走った。 烏賊デーモンがアリサを乱暴に持ち上げる。 「クィーー!!!」 戦闘員らの手もアリサに伸びてくる。 「いやぁ!!ゆ、許してぇぇぇっ!!」 アリサが哀願するも烏賊デーモンはにやりと笑った。 「さっきはよくも、俺様を殴りまくったな。しっかり身体で返させてもらうぜ」 烏賊デーモンのペニスはすでに硬くなって、突き立っていた。 遺伝子改造によって作られたそれは、ヴィロンのものよりも一回り大きい。 (あ、あんなの、入れたら……私、滅茶滅茶に壊されちゃうよぉ!!) アリサは恐怖に目を見開いたが、それはまだ認識が甘かったのだった。 アリサは犬のように四つんばいの姿にされると、烏賊デーモンはバックにまわった。 戦闘員らの手や舌がアリサの胸、秘所、脇の下、太ももなどの性感帯を刺激しつづける。 「もぅ……だめぇ……あぁぁぁぁぁっ!!」 アリサはもはや男達の性欲の餌食でしかなかった。 そして烏賊デーモンはアリサのバックから両手でアリサの尻の二つの柔らかい丘を掴み、 左右にぐっと押し広げていった。 「……!!!」 戦慄がアリサの背筋を走る。 「そこは、だめぇぇぇぇぇぇぇーーーーーッ!!!!!」 アリサは悲鳴をあげたが、烏賊デーモンは無視して己の巨大すぎるそれを 少女の小さな菊座の中へと強引に叩きつけた。 アリサは世界が崩壊した。 今まで人生で味わったことのない激痛が脳髄を爆発させた。 「うぎゃあぁあぁぁぁあああぁぁぁーーーーッッ!!!!」 だが、その絶叫は、戦闘員の一人が己の肉棒をアリサの口の中へと強引に押し込んできたので 止められてしまった。 さらに別の戦闘員が肉棒をアリサの血の残っている秘裂へ突き込んでいく。 「うぐぁ……あふっ……ぐぅぅ……あぎゃ……っ」 アリサは途切れ途切れに呻きを漏らしながら、ぽろぽろと涙を流し続けるしか無かった。 それから烏賊デーモンは容赦なく自らのものを激しく出し入れさせ、その精をアリサの 腸内へ流し込む。戦闘員らも白濁液をアリサの口腔、膣内だけでなく、身体中に 浴びせる。 それが延々と何時間も続いた。 正義の美少女ヒロインは最期の時を迎えようとしていた。 だが、そこでヴィロンの言葉が響く。 「フフフッ。今日はそれくらいにしておきましょう。ほんの挨拶代わりです」 烏賊デーモンはアリサを滅茶滅茶に壊し終えていないので、不満に感じたが、 次回のこともあるので、指揮官に従う事にした。 ずぼっと音を立てて烏賊のものがアリサの後ろの穴から引き抜かれる。 アリサはうつぶせのまま地面へ倒れた。四肢に力が入らない。 全身を襲う痛みにぴくりとも動けずにいる。重体であった。 「ですが、次回からはもう手加減しませんからね。覚悟しておくことです。 ハーッハッハッハッハッハッ!」 笑いながらヴィロン、烏賊デーモン、戦闘員らはテレポートして去っていった。 アリサは「うぅう……」と呻きながら、彼らを見送る事しかできない。 (そんな……お爺ちゃん、私……あんな奴らに、勝てる、の?) アリサは喘ぎながら内心呟くものの、答える声は無かった。 SS一覧に戻る メインページに戻る |