シチュエーション
じわりっ…… ボディスーツの股間を濡らし、透明感のある粘液が染み出した。 濡れている。 敵の愛撫を受けながら──正義の騎士である自分が、欲情の証を漏らしている。 エルシオンの背筋が戦慄と恥辱で凍りついた。 (どうしてなの?あたし、こんなヤツを相手に──) アスモデウスは狼狽する少女を見下ろし、勝ち誇ったように口元を歪めた。 純白のコスチュームに包まれたバストを鷲づかみにしてくる。魔人の手の中で豊かな膨らみがひ しゃげ、歪み、淫靡な形に変形する。 魔将軍が完全に本気であることを悟り、瞳子の顔がサッと青ざめた。氷の美少女は必死で手足を ばたつかせる。 「なんだ、感じてるのか?」 「ち、違う……」 「正義のヒロインのくせに色気づくとはな。お前も一皮むけば、オトコのことしか頭にないんだな」 んだろう」 アスモデウスが嘲笑する。 「男と見れば、誰にでもホイホイ股を開く薄汚い牝豚だ。くくく……そんな淫乱娘にはお仕置きが 必要だな。敵である魔人によって処女を奪われる、というお仕置きがな」 「げ、外道……」 瞳子は精一杯の矜持を込めて、魔人をにらみつける。 「その目だ、くくく。こんな状況でも闘志を失わない目──そんな目を絶望に染めてやりたかった のさ」 アスモデウスが瞳子の上体に覆いかぶさった。重量感のある体にのしかかられ、まったく身動き が取れなくなる。 「は、離して、これ以上は許さないからっ……」 アスモデウスの指先がボディスーツの股間をつまみ、左右に引っ張った。無敵の防護を誇ったス ーツが限界を超えた力を加えられ、裂け目が入る。もはや聖なるコスチュームの防護能力はゼロに 等しかった。 「そんな、神聖騎士の衣装が──」 愕然とした気持ちでうめく。 びちっ、びりっ…… 布地の引き裂かれる音が、絶望的な音色となって耳元に響いた。 股間の部分が完全に破り裂かれ、エルシオンの性器があらわになった。十七歳の秘唇は美しいピ ンク色に輝き、二枚の花びらはひっそりと門を閉じている。クレヴァスを淡く彩る草むらがかすか に濡れていた。 「くくく、本当にバージンなのか?」 アスモデウスがニヤリと笑うと、たちまち彼女は押し黙った。 もちろん瞳子は生娘だ。いつか素敵な恋人が現れるまでは純潔を守りたい……そんな必死の思い も、邪悪な欲望の前では無力だった。 魔将軍はいたぶるようにペニスの先端をグリグリと擦りつけてくる。今にも挿入されてしまうの ではないかと、瞳子の頬が恐怖で引きつった。 「どうなんだ?素直に教えれば許してやらんこともないぞ。お前だって初体験は想い人を相手に 遂げたいだろう」 「あ、あたしは……」 もはや恥も外聞もない。純潔を守ることだけで頭が一杯だった。 「バ、バージン……です。だからお願い、もうやめて」 唇を震わせて懇願する。 「そうかそうか。よくぞ今まで純潔を守り抜いてきたものだ」 アスモデウスが愉快げに哄笑した。 「大切に取ってある処女だ。こんなところで散らすわけにはいかないよな?」 「え、ええ、処女だけは……処女だけは許して」 エルシオンがすがりつくような視線を魔人に向けた。 「そうだ、フェラチオでよければするから……」 「はははははっ!これはいい。正義の戦士様が、悪の魔人に対してフェラチオをするというのか」 「くっ……!」 屈辱的な言葉に瞳子は唇をかみ締めた。 「駄目だな。ロストバージンの覚悟を決めろ」 アスモデウスが無情に言い放ち、己のイチモツを捧げ持った。 瞳子は蒼い瞳を張り裂けんばかりに見開き、目の前の男根を見つめた。 気持ちが悪かった。あんな気持ちの悪いモノが自分の体の中に入ってくるなんて、想像しただけ で嘔吐しそうだ。 アスモデウスは、濡れそぼる肉のくぼみに膨らんだ先端をあてがった。信じられないほど火照っ た切っ先が、貝のように閉じた秘孔に押し当てられる。 「っ……!」 瞳子はそれ以上言葉が出なかった。陵辱者の視線に魅入られたように身じろぎひとつできない。 「入れるぞ」 短く告げて、アスモデウスが下腹部を押し出した。ずぶり、と先端部が膣の入り口を押し開き、 潜り込んだ。 「はぁぁぁ、駄目ぇ!」 膣の中に異物が潜り込む異様な感覚に、瞳子は悲鳴を上げた。 「どうした、まだ先っぽが入っただけだ」 「嫌っ……嫌ァ!」 きつく閉じた瞳の端から、涙がこぼれ落ちる。 「お前はここで女になるのだ。憎むべき敵の手によって、な!」 アスモデウスはなおも腰を押し進める。すさまじい圧迫感に無垢な膣洞が左右に割り開かれ、雁 首が入り口を通過する。固い感触が柔襞を押しつぶしながら、まっすぐに突き進んでいく。 「絶対に駄目よっ!それ以上、入れたら──」 みしっ、と膣孔を割り裂かれるような感覚だった。次いで内臓が突き上げられ、口の中から飛び 出すのではないかと思えるほどの衝撃を受ける。 アスモデウスは堅い粘膜を押し広げ、瞳子の肉洞にペニスを埋没させていく。少しずつ、だが確 実に己の分身を埋め込んでいく。 「あ……ああ……ああ……」 美少女騎士の口から、呻き声が切れ切れに漏れた。 無敵を誇ったエルシオンが、今は呻くことしかできなかった。絶望の涙で頬を濡らすことしかで きなかった。 処女を散らされ、違う体にされていく痛みを、ただ噛み締めることしかできなかった。 みち、みち、と清らかな膣を拡張しながら、魔人のペニスが侵入していく。途中、ドーナツの輪 っかのように狭くなった箇所に行き当たり、アスモデウスの顔が歓喜に輝いた。 「ふん、処女膜か」 「駄目、お願いだから──」 最後の関門にまで到達されてしまった不安と畏怖で、エルシオンの声がかすれた。反射的に四肢 がこわばる。 「これで終わりだ、神聖騎士。今、大切な処女とお別れさせてやる」 咆哮とともに、全体重を込めて下腹部が突き出された。 「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」 胎内がはじけるような感触に悲鳴が上がる。ずんっ、と腹の底まで響く衝撃とともに、アスモデ ウスの肉茎が瞳子の最奥まで埋め込まれた。 アスモデウスの男根が美少女騎士の秘孔を深々と貫いていた。 「い、痛い……」 瞳子は形のよい眉を苦痛にゆがめた。処女を失ったショックと破瓜の痛苦で、引き締った肢体が 小刻みにわなないている。 「くくく、汚れたな、神聖騎士。これでもう清らかな乙女ではなくなったわけだ」 アスモデウスが薄く笑って、美少女騎士を見下ろした。 「くっ……」 瞳子はきつく瞳を閉じた。こらえきれない無念が込み上げ、熱い涙がこぼれ落ちる。 「初めてだったのに……!」 無垢な体を憎い魔人に汚されてしまったことが悔しくてたまらなかった。 いつか本当に愛し合える相手が現れるまでは、清らかな乙女のままで──年頃の少女らしい夢を 台無しにされてしまった。 もう二度ともとの体には戻れない。 純潔な体は無残に堕とされ、初めての証を失ってしまった。 「瞳子ちゃん……」 ジュデッカが呆然とした顔でこちらを見ている。 相棒のロストバージンがいまだに信じられないのだろう。惚けたように唇を開き、瞳を揺らして、 魔人とエルシオンを等分に見つめていた。 もう一人の美少女騎士の存在が、ほんの少しだけ気力を呼び覚ましてくれた。 「だ、大丈夫よ……」 エルシオンは気丈に微笑んで見せる。 まだ戦いは終わっていない。 だから自分がここで気持ちを崩すわけにはいかない。 「あたしなら……大丈夫だから」 「瞳子ちゃん……!」 ジュデッカのつぶらな瞳から涙があふれ出た。 「だから泣かないで」 自らも嗚咽をこぼしながら、必死で微笑みを返す。気丈な少女が破瓜の痛みをこらえながら、ジ ュデッカに向かって小さくうなずく。 「ははははは!こんな状況になっても、自分よりも仲間を思うか。随分と殊勝なヒロインだな」 魔将軍が哄笑とともに巨体を揺らした。胎内に埋まった肉根が揺れて、エルシオンの腰に衝撃が 走った。 「ぐっ……」 引きつるような痛みに、形の良い眉を寄せる。 「じゃあさっそく楽しませてもらうぞ。正義のヒロイン様の処女マ×コをな!」 アスモデウスは容赦なく動き出した。猛々しいペニスが、開通したばかりの肉洞を強烈にこすり あげた。 「ひっ、あぁぁぁっ」 瞳子は甲高い声で絶叫する。 生まれて初めて味わう性交の刺激はあまりにも強烈だった。膣内の粘膜を引っ張られ、強引に拡 張されていく感覚。体の中心部をクイで貫かれたかのような、異様なまでの異物感。 「い、痛い……動かないでっ……」 さすがの美少女騎士も、耐え切れずに悲鳴を上げる。 戦いのダメージには耐えられても、未経験の性の痛みは別だった。 一撃一撃が、焼けるような疼痛となって、体の中に響く。 これがセックスなのか、と絶望的な気持ちでうめいた。 男女の交わりとは、これほどまでにおぞましいものなのだろうか。本来なら恋人同士でしか許さ れないはずの交合を、獣のように強要されている。 「我慢しろ、すぐに気持ちよくなるからな」 アスモデウスが体を前傾させてささやいた。 「痛い……痛いっ……!」 お腹の奥を押し上げられるような鈍痛に、エルシオンは悲鳴を上げるばかりだ。信じられないほ ど固くたくましいものが、処女を失ったばかりの肉壷をかき回す。 「だから我慢しろと言っている。そらっ、ペースを上げるぞ」 アスモデウスがリズミカルに少女の細腰を揺すった。 ちゅぷっ、ちゅぷっ…… むき出しの粘膜が擦れ合い、湿った音を漏らす。下腹部の肉がぱんっ、ぱんっ、と連続して派手 な音を打ち鳴らす。 堅い切っ先が秘裂の入り口付近を集中的に突いてきた。膣の浅瀬をこすりあげ、Gスポットを何 度も刺激する。 単なる力ずくの凌辱ではない。快楽を与え、精神的にも美少女騎士を屈服させようという動きだ った。 張り出した雁の部分が、少女の最も敏感な箇所を擦り上げる。 じゅくっ、じゅくっ…… 卑猥な音のハーモニーが清らかだった少女の官能を掘り起こしていく。丹念に摩擦されていくう ちに、腰の奥がぼんやりと熱くなってきた。 デリケートな粘膜が妖しく疼いている。 魔人がペニスを打ち込むたびに、体が小刻みに律動した。 女としての本能的な動きで腰を蠢かせてしまう。腰骨から下肢に向かって、電流のような痺れが 走っていく。 (な、なんなの、この感じ──あたし、ひょっとして感じてる……?無理やりエッチなこと…… されてるのに……?) アスモデウスは体を押し倒し、瞳子の下腹部を抱え込んで、より結合を深めた。 子宮の入り口を突かれ、体の中心部に熱い衝撃が走り抜ける。背筋がゾクゾクと痺れ、全身に鳥 肌が立った。 もはや否定しようもないほど、清楚な肢体が燃え上がっていた。魔将軍の抽送にあわせて、下腹 部全体に甘い波紋が広がる。 「嫌がってるわりにお前の中はグチョグチョだ。本当は感じてるんじゃないのか」 「そ、それは……くぅっ……ち、違う……感じてなんか!」 悲鳴を上げながらも、エルシオンは徐々に喘ぎはじめていた。膣内を埋め尽くす肉根の感覚に慣 れてきたせいかもしれない。 魔将軍の一突き一突きが、未知の快楽を呼び覚ましていく。 「気持ちがいいんだろう、神聖騎士?正義のヒロインなどと格好をつけても、これがお前の本性 だ。お前の正体は、男に貫かれるのが大好きな淫乱女なんだよ」 「そ、そんな、違うっ」 だがそんな言葉とは裏腹に蒼色の髪は激しく乱れ、腰がひとりでに揺れだした。理性では否定し ながらも、体のほうがすっかり結合の快楽を受け入れているのだ。 (ああ、どうしてこんなことに……これがあたしの本性なの?あたしってこんなに嫌らしい女な の?) 「どうやら下の口のほうが正直なようだな。俺のモノを締め付けてくるぞ」 「あっ、あっ、ダメ……こんな!」 腰から這い上がってくる快楽に優美な肢体が弓なりに反り返った。 「認めてしまえ、エルシオン」 「い、嫌っ」 「気持ちイイ、と言うんだ」 「んぐっ!」 アスモデウスの顔が近づいてきて、唇を奪われた。 二度目のキスはファーストキスよりも激しかった。舌が侵入し、瞳子の舌に巻きついてくる。歯 茎から口の裏までを舐められ、唾液を飲まされる。 息が詰まるような深い口づけに、瞳子は甘い鼻息を漏らした。 長いキスから開放すると、アスモデウスは妖しい声音でささやく。 「『あたしは生まれて初めてオマ×コにハメられて、死にそうなほどヨガっている淫乱女です』だ。 言ってみろよ」 魔人の両手が伸びてきて、正面から乳房をわしづかみにした。純白のバトルコスチュームの上か ら、高校生にしては量感のあるバストを乱暴にもみしだかれる。乳首と布地が激しく擦れ、豊かな 双丘に五指が激しく食い込む。 「んんんっ……!」 瞳子は痛みと快楽の狭間で眉を寄せた。 正義の象徴たるコスチュームの下で、敏感な乳首はすでに恥ずかしいほど尖っている。尖りきっ ている。 「さあ、言え」 魔将軍が重々しく告げた。 支配者としての、絶対的な命令だった。 「あ、あたしは……」 陵辱のショックと度重なる愛撫に、瞳子の思考は完全に麻痺していた。とろん、と夢うつつの視 線を空中に漂わせ、なかば無意識につぶやく。 「生まれて初めてオ……」 言葉が、詰まる。 「オマ×コにハメられて、だろ」 「だ、駄目、言えない……」 いくらバージンを失ったとはいえ、性的にはまだウブな瞳子にとって、それは口にし難い言葉だ った。あまりにも卑猥な単語だった。 「気持ちいいんだろう、ここが」 骨太の手がエルシオンとアスモデウスの結合部を撫であげた。ぐちゅり、と肉根を押し込むと、 処女の血が内側からこぼれて、地面に小さな染みを作った。 「初めてのまぐわいで、憎い敵に犯されながら、気持ちよくなっているのは誰だ?」 耳元にねっとりとした吐息を吹きかける。 「お前だろう、神聖騎士。正義のヒロインが聞いて呆れる。お前はただの淫らな牝だ。牝犬なんだ よ」 「あたしは──」 瞳子の中で何かが音を立てて崩れ落ちた。 震える声音でゆっくりとその言葉を口にする。 「あたしは生まれて初めてオマ×コにハ……ハメられて……」 「言っちゃ駄目ぇ!」 瞬間、ジュデッカの声が耳を打った。 「魔人に負けないで、瞳子ちゃん」 「蛍……」 美少女騎士の紫瞳が涙で潤んだ。 「くくく、この期に及んで、お互いに友を案じる気力が残っているとは。麗しい友情といったとこ ろか。だが薄っぺらい友情など、肉体の快楽の前には無力だ。それを今、教えてやる!」 アスモデウスがさらに腰の勢いを上げ、野太い男根を繰り込んだ。太い雁首で入り口付近を突か れ、敏感な粘膜をこすられて、軽い絶頂感が込み上げる。 「はぁっ、あたしは──」 瞳子は靄がかかったような意識の中で、愉悦の叫びを上げた。 「魔人に犯されて──死にそうなほどヨガっている淫乱女ですっ!」 思わず漏らした本音だった。 叫んだあとで、ジュデッカと目があった。 親友の美少女は哀しげな顔で首を左右に振っている。 軽蔑されたのだろうか。 そう考えると、瞳子の理性が音を立てて崩れていった。 「はははは、よく言ったな」 「うぅ……」 あまりの屈辱に、きつく閉じた瞳から涙がこぼれ落ちる。 アスモデウスは哄笑し、ラストスパートとばかりに抽送を早めていく。瞳子は唇をかみ締め、喘 ぎ声を押し殺した。 「駄目……くっ、あぁぁぁっ!はぁぁっ……!」 「ううっ、出すぞ!お前の中にたっぷりと注ぎこんでやる。この一発できっちりと孕むようにな」 「えっ、ちょっと待って──」 魔人の子を孕む── 信じられない言葉が、エルシオンの瞳に理性を呼び覚ました。 「だ、駄目、それだけは!」 必死で腰をよじり、アスモデウスの男根を胎内からはじき出そうとする。だが万力のような両腕 で下腹部を抱えられていては逃げようがなかった。 魔人のストロークはどんどんと性急になっていく。 処女を失ったばかりのエルシオンにも、男のクライマックスが近いのだということが感じ取れた。 同時に、絶望的な瞬間が迫っていることを悟る。 魔人の射精を受けて、身籠ってしまう。 ロストバージン以上の、取り返しのつかない事態を迎えてしまう。 「お願い、許して……赤ちゃんなんて、嫌!」 「駄目だな」 魔将軍は無情に言い放つ。 同時に、野太いペニスが深々と打ち込まれた。 「しっかり受け取れぇっ!」 アスモデウスは瞳子の腰をがっしりと固定すると、初々しい膣にドクドクと熱い精液を注ぎ込ん だ。 「んっ!?あぁぁぁっ……!」 生まれて初めて味わう、異様な熱さだった。妊娠の不安と恐怖が頭から吹き飛び、熱い脈動によ って意識が快楽にかすんでいく。魔将軍の体液を体の奥底にたっぷりと注入されて、瞳子は最大級 のオルガスムスへと押し上げられた。 どくっ、どくっ…… 汚れを知らなかった体の中が濃厚なスペルマでたっぷりと満たされていく。膣内で脈打ついちも つは信じられないほど大量の体液を清らかな膣に吐き出し続けた。 「あ……熱い……」 エルシオンはうわごとのようにつぶやいた。 ぬぷっ、と汚れたペニスが引き抜かれた。濁った精液と破瓜の血で、肉茎の表面はどろどろに濡 れている。 「はあ、はあ、はあ……」 瞳子は、カエルのように両脚を広げたままの格好で息を荒くしていた。下半身に力が入らず、膝 を閉じることができない。白い内股には、破瓜の血と精液の交じり合ったピンク色の液体がつたっ ている。 「あたし、中に出されたの……」 瞳子は呆然とうめいた。 これで魔人の子供を妊娠するかもしれない。 だが妊娠の恐怖におびえる時間すら、アスモデウスは与えてくれなかった。 「ふん、肉奴隷としての後始末も教えておこうか」 エルシオンの目の前に体液にまみれたモノが突き出される。 「お前の口できれいにしろ。それが肉奴隷としての作法だ」 「肉……奴隷?」 「そう、奴隷だ」 「あたしは……奴隷……」 美少女騎士は虚ろな顔でうめき、弱々しく体を起こした。力の入らない四肢を鞭打ち、魔将軍の 足元にひざまずく。 「うう……」 そっとペニスに顔を近づけるとムッとするような性臭が鼻をつく。瞳子は自分の処女を奪ったば かりの肉茎を口に含み、舌で清めさせられた。 もはや理性は折られていた。 抵抗の気力は消えうせていた。 従順に従うことしかできなかった。 ぴちゃり、ぴちゃり、とドス黒い亀頭をくわえ、舌を這わせていく。果てたばかりだというのに、 肉茎はすぐに隆々と回復した。 「一度くらいで許されると思うな。まだまだお前の体にぶちまけさせてもらう」 これで凌辱が終わったと思っていたエルシオンは、愕然とアスモデウスの巨体を見上げた。 魔将軍はまだまだ何度も犯し抜くつもりらしい。 想像を圧倒的に超えた、魔の欲望だった。 さらなる凌辱の予感に暗い絶望を感じながら、エルシオンは野太い肉棒を清めていた。 「次はお前が上になれ」 アスモデウスは地面に仰臥すると、頭の上で腕を組んだ。傲岸に顎をしゃくり、憔悴した美少女 騎士に命令する。 エルシオンは力なくうなずき、魔将軍に歩み寄った。 アスモデウスの股間には隆々としたイチモツがそびえ立っている。一度放出したというのに、魔 人のペニスはドクドクと脈打ち、依然として鉄のような硬度を保っていた。 ごくり、と瞳子の喉が鳴る。 (今度は自分から……アレを受け入れるのね) 自ら体を開いて魔人と交わるなど、おぞましさしか感じない。 だが逆らえなかった。 敗者には選択権などない。 断れば、待っているのは『滅び』だけ。 エルシオンも、そして大切な相棒であるジュデッカも。 瞳子は深々と吐息をつき、魔将軍の腰をまたいだ。 熱く火照った切っ先に、処女を失ったばかりの膣口を押し当てる。先ほどまでひっそりと閉じら れていた肉裂は、すでにぽっかりと口を開いていた。 かすかに震える秘孔に巨大な亀頭をあてがい、ゆっくりと腰を落としていく。たくましい感触が 乙女の入り口を左右に押し開き、潜り込んだ。 「んっ……!」 圧倒的な挿入感に、エルシオンは形の良い眉をしかめた。 ずぶり、ずぶり…… 腰を下ろすにつれて、野太いシャフトが自分の胎内を突き進み、奥まで埋め込まれていく。根元 まで串刺しになると、少女の口から長い嬌声がもれた。 アスモデウスが勢いよく腰を跳ね上げる。美少女騎士の細腰をつかみ、純白のコスチュームに包 まれた肢体を上下に揺らしはじめた。 (ああ、気持ちいい) エルシオンは、先ほどの交わりですでに性感を引き出されている。己の秘孔をたくましく貫かれ るたび、背筋に甘痒い愉悦を走る。 「ああっ、ああああっ!」 瞳子の口からこぼれるのは、もはや意味を成さない媚声だけだった。体中がじっとりと汗ばみ、 騎士の衣装が重く湿っている。蒼く輝くロングヘアが激しく揺れて、珠のような汗が飛び散った。 魔人の手が下から伸びてきて、少女の胸元をつかんだ。騎士の衣装越しに、豊かに膨らんだ双丘 を揉みしだく。 「んっ、胸、感じる……」 敏感に尖った乳首が衣装の下で擦れ、甘美な波を上肢全体に送り込む。 エルシオンは上体を倒し、ゆっくりと顔を寄せていった。相次いで味わわされた性の魔悦に理性 が吹き飛び、自分の動きを制御できない。 無我夢中の行動だった。 憎むべき魔将軍に顔を近づけ、唇を触れる。 自分からキスを求めてきた美少女騎士に驚いたような顔をしながら、アスモデウスはすぐに舌を 差し入れてきた。 互いの舌が巻きつき、互いの唾液をすすりあう。 恋人同士のような情熱的な口づけに、瞳子は陶然となった。 腰の奥が燃え、子宮全体が激しく火照っているようだった。官能の渦が正義のヒロインの体中を 熱く、だるくさせていた。 もはや何も考えられない。 頭の中が真っ白いハレーションに覆われていく。 セックスの律動が再開され、ふたたびたくましいイチモツがエルシオンの膣をえぐる。射精感が 高まってきたのか、アスモデウスの動きも切迫したものへと変わっていく。 「くっ、俺もそろそろ出すぞ」 ぱん、ぱん、ぱん、と下腹部を打ち上げながら、腰のピッチが一気に加速する。 すっかり蕩けきった粘膜を野太い肉エラでこすられ、刺激されて、さらなるオルガスムスへと押 し上げられた。 「ああっ、イクう!」 エルシオンの全身から、がくん、と力が抜けた。 閉じた瞳の端から、愉悦のあまり涙がこぼれ落ちる。痺れるような快感で、四肢に力が入らなか った。 「はあ、はあ、はあ……」 うっとりと目とつぶったまま、エルシオンは魔将軍のたくましい胸元に倒れこんだ。 唇から間断なくもれる、熱いため息。 「くっ、俺も出してやるぞ!」 次の瞬間、アスモデウスは肉棒を引き抜き、エルシオンの体を突き飛ばした。 どくっ、どくっ…… 美少女騎士の頭上で仁王立ちしたアスモデウスが、巨大な肉茎から精液をほとばしらせる。大量 の白濁がエルシオンの全身に降り注いだ。 「んっ、熱い……!」 薄く目を開き、騎士のコスチュームをまとった体で射精のシャワーを受け止める。誇りとともに 純白のコスチュームが、ロンググローブやブーツが、ミニスカートや衣装の下のボディスーツまで もが……おびただしい量の体液で汚されていく。 「ふん、すっかり性の虜だな。淫乱な騎士だ」 ぶるぶると腰を揺すって最後の一滴まで射精すると、魔将軍が哄笑した。 「続きはアジトで犯してやるか。いや、その前に──」 アスモデウスの視線がもう一人の美少女騎士に向けられる。 エルシオンの胎内から肉棒を抜き取ると、脱ぎ捨てた下半身の甲冑を装着した。 「お前の体も味わっておくかな、くくく。親友の目の前で処女を散らしてやるぞ、ジュデッカとや ら」 魔将軍の全身が漆黒のオーラに包まれた。 ずおおおおおっ…… 邪悪なマギが増大し、大地を激しく震動させる。 「ひいっ……!」 ジュデッカのつぶらな瞳が恐怖に見開かれた。 失禁した股間を隠そうともせずに立ち上がる。 司祭風のローブに包まれた体をひるがえし、その場を逃げ出そうとする。 「逃がさんよ」 アスモデウスが地面に突き立てた大剣をつかみ、横一文字に振りぬいた。 それは、魔人にとっては軽い斬撃に過ぎなかったのだろう。だが──ただの一振りさえもが強烈 な衝撃波と化して、大気を駆け抜ける。 前方の地面が爆裂し、ジュデッカはその場にへたり込んだ。 「本当はもう少し成熟した体のほうが好みなんだがな。この間戦った、神聖騎士のように」 つぶやきながら、舌で唇をなめす。 醜悪な顔が邪悪な欲望に彩られ、純潔な少女を見据えた。 「や、やめて」 エルシオンが弱々しくうめいた。 快楽に覆われていた理性が、ふたたび覚醒していた。 このままではジュデッカまでが汚されてしまう。 自分と同じように。 それだけは避けたかった。 それだけは防ぎたかった。 蛍を、護る。 想いがあふれ出し、傷ついた体を突き動かした。オルガスムスにかすんでいた意識を必死で振り 起こし、立ち上がる。 「う、くっ……」 両脚に力が入らず、ガクガクと震えた。 滲みるような疼痛が走り、反射的に股間を押さえる。 さんざん弄られた胸元が、ジン、と切なく痛んだ。 「お前はそこで座っていろ。戦う力など残ってはいまい」 アスモデウスは振り向きもせず、背中越しに告げた。巨剣を肩に担ぎ、悠然とジュデッカに近づ いていく。 「ぶ、ブレイズキャノン!」 ジュデッカは長大な弓を構え、己の最強神術を放った。 巨大な炎の矢が魔将軍を直撃し── それだけだった。 爆炎と爆風に包まれながら、甲冑姿の魔人は平然とたたずんでいた。その巨体には傷ひとつ、焦 げ目ひとつすらない。 実力の次元が、あまりにも違いすぎた。 「あ、あああ……」 ジュデッカの悲鳴が虚空に消えていく。 がらん、と手にした聖弓が、力なく地面に落ちた。 「やるしかない、あれを……!」 強大な魔人をまっすぐに見つめ、瞳子はうめいた。 「──最終段階マギ開放──」 エルシオンの唇から漏れる、鈴の音のような旋律。 呪文とともに全身に稲妻のごとき魔力が駆け巡る。最後の一滴まで搾り出そうと、体中からあり ったけのマギをほとばしらせる。 体中を濡らす精液が蒸発し、黄金のオーラが燃え上がった。 美少女騎士の頭部に輝く王冠が、背中からはエネルギーの翼が広がる。 「なんだ?」 アスモデウスがゆっくりと振り向いた。 今の瞳子に武器はない。魔力もほぼ尽きた。 (残る戦闘手段は一つしかない) 紫の瞳がまっすぐに魔人を見据える。 (一つだけしか、ない) 命そのものを燃焼し、マギへと変換して最後の術を放つ── 捨て身の覚悟が、胸の奥で固まっていく。 「受けてみる?あたしの命を乗せた術を」 オーロラ・ギガ・ブレイド。 瞳子は右手を剣に見立てて突き出し、己の切り札を放つ体勢へと入った。右手の先に黄金の光が 灯っている。 稲妻のごときマギが大気中に激しいスパークをまき散らす。 「……正気か?そんな状態で最大術を放てば、貴様もただではすまん」 アスモデウスの目がスッと細まった。 先ほどまでの余裕が消え、その声にはかすかな焦りが見えた。 「死ぬぞ」 「あたしは蛍を守る」 瞳子の声に悲壮な決意が灯る。 「命を懸けても、ね」 二人の間に沈黙が流れた。神聖騎士と魔将軍の視線がぶつかり合い、見えないスパークをまき散 らす。 「見上げた闘志だ」 アスモデウスが鼻を鳴らした。 同時に、巨体を覆うオーラがゆっくりと薄れていく。 「まあ、いいだろう。俺も無駄な手傷を負いたくはない。お前の捨て身の覚悟に免じて、今日のと ころはこれで引き上げてやる」 戦闘体勢を解いたアスモデウスが二人から背を向ける。 「……あまり長引いて、ヤツが来ても厄介だしな」 「ヤツ?」 「神聖騎士は、お前たち二人だけではないだろう?」 瞳子の顔色が変わった。 世界に散った七人の神聖騎士。 瞳子たち以外の五人が──そのうちの誰かが、この町に来ているというのか。 「忘れるな。お前は処女を失い、その体に魔の快楽を刻み込まれた」 アスモデウスが背を向けたまま語る。 「もはや消えることのない烙印だ。これから先、魔人たちとの戦いで、お前はその烙印に苛まれる こととなるだろう」 「烙印……」 「魔人の行動原理は『欲望』だ。清らかさを失ったお前は、これまで以上に魔人の欲望にさらされ ることとなる。淫らな気持ちと、淫らな体と──お前がどこまで耐えられるか、見ものだな」 「あたしは、負けない」 瞳子が凛とした口調で告げる。 「どんな魔人がきても──そして、いずれはお前も倒す」 「どこまでも気の強い娘だ。ならば俺も」 アスモデウスの楽しげな笑みが虚空へと消えていく。 「いずれ、お前を完全に堕としてやろう。そのときまでに、もう少し強くなっておくことだ。今の ままでは手ごたえがなさすぎるから、な」 哄笑とともに、魔将軍が夜の闇へと去っていく。 瞳子はその背中を見つめ、拳を握り締めた。 処女を失った余韻が、両足の付け根でいつまでも疼いていた。 【魔人アスモデウス編・終わり】 SS一覧に戻る メインページに戻る |