A 第1章 A復活
シチュエーション


都心に現れた巨大ヤプールは地球人に降伏を迫った。

Aは暗殺したのだ。
Aさえいなければ地球侵略などたやすい・・・筈だった。

TACの攻撃を意に介さず破壊の限りを尽くす巨大ヤプール。

その前に光とともに現れた銀色の巨人!!。Aだ!!。
確かに姿かたちはAなのだが幾分細身であり、胸の双丘とくびれたウエスト、そして張り出したヒップは明らかにこのAが女性である事を示していた。

そして一つだけ違っていたのは、下腹部にカラータイマー状の白く輝く突起がついていた事だった。
Aの飛び蹴り一閃、倒れ伏した巨大ヤプール。

「そ、そんなバカな!!。確かにAは倒したはず・・・。」
「クソッ!!おぼえていろ!!」

捨て台詞を残して異次元へと消えていくヤプール。
ひとまず地球の平和は守られた。
−異次元ヤプール基地−

「人間であるときに倒してもAそのものは倒せないという事か・・・。」
「ではやはりAそのものを倒すしか無いな・・・。」
「しかし、体つきがこれまでとは違っていたような・・・。女性的というより女そ
のものだったぞ。」
「どうも別のウルトラ戦士と考えた方が良さそうだな。」
「フフッ、女なら帰って好都合。それなりの攻め方もあろうと言うもの・・・。」
「新たな超獣を送り込んで能力を調査しよう・・・。」

−I県原子力発電所−

発電所に迫るキングザウルスIII世に対峙するA。
鋭利な角に阻まれパンチは届かない。
角を掴んで投げ飛ばそうと抱え上げた刹那、強烈な放電がAを襲った。

「フゥェアァァー!!」

仰向けに倒れたAにのしかかるキングザウルスIII世。
いつものAなら簡単に跳ね飛ばす筈なのだが、何故か攻めあぐんでいる。

「力は幾分弱いようだな」

ハンドショットを喉元に叩きつけ、ひるんだ隙に横に転がり出て苦し紛れに
メタリウム光線を放つA。
角から発生したバリアで簡単に跳ね返し、発電所へと歩き出したキングザウ
ルスIII世は、邪魔だと言わんばかりに放射能火炎を吐き出す。

「フゥォ、ウェアァァー!!」

転げまわるAを無視して発電所へと迫るキングザウルスIII世。

「ほほう、繰り出す技は相変わらずか・・・。」
「しかし威力は前ほどではないな・・・。」
「デヤァッ!!」

ふらつきながらようやく立ち上がったAは空高くジャンプし、回転きりもみキックでキングザウルスIII世の角をへし折った。
悶えるキングザウルスIII世にむけてバーチカルギロチンが放たれ、キングザウルスIII世は真っ二つ。戦いは終わった。

「負けたか・・・、まぁいいだろう。」
「二つ目のカラータイマーの謎が残ったままだ。引き続き調査しよう・・・。」






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