カチコチ吸血鬼
シチュエーション


都内の大きな住宅街で、その事件は発生した。

カチューシャをした可愛らしい女子小学生が、ランドセルを背負って走っている。
少女の名前は時止(ときとめ)つきな。 11歳の女の子だ。
水色の可愛らしいポロシャツに青いハーフパンツという格好で、急いだ様子で走っているつきな。
彼女は今、「本気で走らないと遅刻する」という状況下に置かれていた。

遅刻の理由は、朝、寝過したからだ。

「うう〜!! 昨日メールしすぎた!!」

と自分で言うとおり、彼女は昨日、小学校で付き合っている彼氏とラブラブメールの交換をするため、夜更かしをしていたのだ。
結果、自分以外小学生が歩いていない寂しい住宅街を、一人走る事になった。

「だ、大丈夫だよ!! きっと!!うん!!」

元気に独り言を喋る彼女。 彼女の大丈夫には、二つの意味がある。
一つは、本気で走ればギリギリ朝礼に間に合うの大丈夫。
そしてもう一人は…… そう易々と、自分は「さらわれない」という意味の大丈夫だ。

この住宅街では妙な事件が勃発している。
何でも、女子小学生が「消える」という事件だ。
とはいっても、誘拐や拉致ではない事だけは判明している。
その証拠に、携帯電話で会話中、突如会話が途切れて行方不明とか、
一緒に歩いていた友達が突如いなくなったりとか、文字通り「消えて」しまうのだ。
そして「消された少女」は数日後、纏めて発見される。……裸で、麻痺させられた状態で。
彼女達は皆「貧血」のようだったが、命に別条は無く、少女達にも記憶は無い…が、まだ幼い少女が裸にされるというのはショッキングすぎる。
奇怪な事件に、町の人たちは子供達に警戒を呼び掛けていた。

例えば、登下校は決して一人で行わない、とか。

「だけど!そんな事言っている場合じゃないよ!

ん〜!神様!! 私を「消さない」でよ!」
つきなは叫びながら、走る。
小学校につけばとりあえずは大丈夫だろうと思いながら。
そして彼女は、小学校まで後50mと言うところまで近づいた。

……が、彼女はそれ以上近寄れなかった。
走っている途中で、右足を前に上げた瞬間、彼女の動きがピタッと止まる。
そして先程までうるさかった独り言も、これまたピタッと止んでしまった。
若干空中に浮き、ランニングポーズのまま動かなくなった、11歳の少女。

「………。」

歯を食いしばり、目を見開き、前にある小学校の校門に走りながら、彼女は石になったかのように動かなくなった。
彼女だけではない、今、彼女が駆け込もうとした小学校の前で、幾人もの人間が、固まっている。
勿論、大量の女子小学生も……。

しかし、つきなには「あれ?動けない?」とか「なんで前に進まないの?」とか、それすらも考える時間がなかった。
今、11歳の遅刻少女の時間は、止められた。
時間が止められた女子小学生の身体はカチッと固まり、空中で固定される。
瞬きすらしない人形になったつきなを誰かが攫うのは、それこそ一瞬だった。
意識がある人間がいれば、「浴衣の美少女が女子児童をさらったぞ!」と叫んだだろう。
しかし、時間が止められた街ではその言葉を言える者は存在しない。
そしてつきなは、「消えて」しまった。


何事も無かったかのように、止まっていた時間は動きだす。
校門の前で石になっていた人たちが再び生身に戻ると、小学校には子供達の声が響き渡る。
そんな声を聞きながら、浴衣の少女は、自分が攫った女子小学生をマジマジと見つめていた。
つきなはまだ、空中で走りながら「静止」していた。
彼女だけ、時間停止が解除されていないのだ。
ランドセルを担ぎ、小学校に駆け込もうと右足を前に出した状態で、彼女は小学校ではなく、見知らぬ少女の家に入り込んだ。

「ああ! やっぱり…女子小学生の形は素敵ですわ……♪」

小学校の隣に垂れられた高層マンションの最上階で、浴衣のお嬢様は興奮して言う。
彼女の名前はゆはず。 由緒正しき吸血鬼の末裔であり、同時に、超が付くほど女子小学生が好きな、駄目人間である。
黙っていれば金髪が似合う、中学生くらいの美少女に見えるのだが……。その正体は19でニートの道を選んでしまったロリコン女。
だが、先程見せた時間停止能力のお陰で、生活には困っていないらしい。

「……ふふ、こーんなに股を広げて♪ 貴方の学校が制服を採用してたら、パンツが丸見えですわよ。」

青いハーフパンツの上から、ゆはずはつきなの股の間を指で突く。
つきなの体は時間が止められ固まっているが、ゆかずの指には、少女の柔らかい性器の感触がしっかりと感じられた。

「けど、貴方はスカートは苦手そうですわね……。」

だったら着せてあげましょう! ゆはずの言葉に、つきなは肯定も否定もしない。
彼女は今、時間を止められた女子小学生なのだ。
ゆはずがもう少し我慢の効かない性格なら、家に連れ込まれる前に全裸にされ、その幼い身体を犯されつくされていた所だろう。
だが、ゆはずはそんな野蛮な事はしない。と自分で決めている。

吸血鬼の少女が、指をパチンと鳴らす。
すると、つきなの活動的な衣類が、塵となって消え去った。 ただし靴下とランドセルを除いて。
服が服の役割を忘れ、少女の乳首と性器を丸出しにする。
ゆはずはもう一度、指を鳴らす。
今度は、つきなの身体に、衣類が生成されていく。

「貴方みたいな活発な子は… おしとやかになってもらいましょうか。」

つきなの体に着せられた服。
それは、同じ街にある、私立女子小学校の制服だった。
水色のセーラーカラーとスカート、そして青いネクタイという、清楚な雰囲気の制服。
だが吸血鬼は、彼女の下着を用意しない。
何故なら、どうせ下着を付けたところで、すぐ剥いでしまうからだ。

「…ずいぶん可愛らしくなりましたね。 それでは、吸血いたしましょう。」

ゆはずはそういうと、空中で静止しているつきなの体を傾けて……そして、性器を指で開ける。
誰も入った事のない、ピンク色の空間が中で広がっている。

「……貴方の処女の血、頂きますわよ♪」

吸血鬼が誰もかれも、首筋に牙を付き立てて吸血するわけではない。
首筋で吸血をするのは、安全性と、お互いの快楽のバランスが取れているからだ。
しかしそれはお互い動いている時の考え方。
今、ゆはずの吸血相手は動かない女子小学生なのだ。
だから、ゆはずが一番気持ちの良い場所を吸えば良い。

ゆはずは、ストロー…と呼ぶには少しでかく、しかし柔らかく「筒」を取りだした。
両先端が細いが、真ん中あたりは結構大きい。……丁度、少女の股に入るくらい。

「では、頂きます!」

ゆはずは遠慮なく、硬直したつきなの性器に筒を突っ込んだ。
ゆはずの体は動かないが柔らかく、筒はその中をしなやかに突進していく。

「……ん!」

まだ突っ込んだだけなのに、ゆはずは少し口の中が気持ちいいと思った。
プラシーボ効果か、あるいはフェラチオ大好きなのか。
余談だがゆはずは男は嫌いではないが、セックスは御免という考えを持っている。だがふたなり少女とならしていいとも…。

「……ん! …くぅ!」

そして吸血鬼は、浴衣の間から手を入れ、自分の膣を弄る。
筒はつきなの処女膜を突っ切る。 どばっと、赤い液体が筒をつたり、吸血鬼の口に入り込む。
例えるなら処女膜の血は、タバコだ。
別に成長に害は無いが、「中毒性」はある。
走りながら硬直したつきなの股から、ゆはずは吸血を続ける。
血の後ろから尿の味がした辺りで、漸くゆはずは筒から口を離した。

「……はぁ、ふぅ……♪」

そしてお尻から座りこむ。

「気持ち……良いわねぇ。 やっぱり、小学生は締め付けが良いわぁ……♪」

そして血も美味しいと後ろに付けたして、血まみれになった口を拭う。
目の前には、筒を突っ込まれた、情けない姿になった女子小学生。

「……次は貴方の後ろを頂くわ♪」

吸血鬼はつきなの口にキスをしながら、そう言う。
彼女の視線はいまだに前を向き、瞬きすら忘れていた。


血を吸いつくされ、体を犯されつくしても、つきなは解放されない。
吸血鬼はいつかは拉致した少女を元の生活に戻すつもりではあるが、しかし、そう簡単に元の世界に返すつもりは無い。
少女達を犯した後、彼女達に好きな衣装を着せて、そして「型取り」をして、銅像を作るのだ。
銅像は、彼女が近くに所蔵する別荘の地下室に並べられる。名前と顔写真入りで、「犯した」証に。
しかし、吸血鬼の欲は深い。彼女はすぐさま、次の吸血相手を探し出す。

つきなが行方不明になってから3日が経過した。
しかし、誰もがつきなの事を、頭から忘れていたのだ。これも吸血鬼の魔力である。
次に彼女達がつきなの事を思い出すのは。つきなが発見される予定の前日となるだろう。

休み時間。 つきなが向かおうとしていた学校の空き教室では、女子児童達の着替えが行われている。
次は体育な為、皆、体操服に着替えているのだ。
窓には覗き防止の黒いカーテンがかけられているが、教室の中の雰囲気は明るい。
その明るい雰囲気を担っている少女が、宮初(みやはつ)桜。9歳。
ツインテールの可愛い女の子で、元気で明るい性格で、クラスのリーダー的存在だ。
とはいってもカリスマ的な意味ではない。彼女の両親が芸能人な為、芸能関係に明るいからリーダーをしている状況だ。

「というわけで、亀井君はまだ彼女はいないわ!」
「やったー!! なら、まだ狙えるね!!」

上半身が裸で、下半身もパンツしか身につけていない桜が、着替えも忘れて話に没頭する。
それは周りの女子児童達も同じで、皆、体操服に着替えきっていない。
大体が乳首かパンツ、または両方を見せている状況だ。
このクラスでは珍しい事ではない。休み時間の最初の8分は話に没頭し、後の2分は急いで着替えて、運動場なり体育館なりに行く。
水着に着替える時は、全裸でお話をしているという事もあるのだ。
そんな無防備な女子児童を守るために、この教室には外から見えなくする黒いカーテンが備え付けられている。

だが、

「んで、舞ちゃんが言っていた相川君だけ―」

ふと、大きな声で話をしていた桜の声が、途切れる。
だが、そんな女子児童の異変を、周りの少女も気付かない。皆、瞬きもせず、彼女を楽しそうに見つめているだけだ。
そして空き教室は静かになった。時間を止められたせいで。

「………。」

桜の大きく開けられた口からは、何も聞こえない。息遣いすらも。

「数が多いですわね。」

ようやく聞こえてきた声は、このクラスにいる女子児童の誰の声でもない。
吸血鬼、ゆはずの、とっても嬉しそうな声だ。

「……ふふ、そんなのですから、貴方達の着替えが覗かれるのですわ……、私に♪」

覗きの犯人は堂々と制限する。
だが、半裸の少女達は、そんな吸血鬼の忠告に反応すらしない。ゆはず、女子児童の乳首を凝視しているというのに。

吸血鬼はまず、中心にいる桜を「吸血」した。
牙を付き立てた場所は、乳首だ。右の乳首。

「ん…… こりこりしてる♪」

乳首の周りを口に含み、そして、まだ成長を始めてすらいない幼い胸を舐めまわす。
少女の肌が、吸血鬼の唾液に「ほぐされ」 牙がゆっくり肌に入り込む。
ゆはずの口から唾液と血が毀れおちる。 ……顔は赤い。やはり美味しいのと、気持ちいいのだろう。
桜は相変わらず、得意そうな笑顔を浮かべて止まっている。
動いていたら激痛で気絶しそうな刺激を受けているのに、笑顔のまま、立っている。
やがて大量の血が、彼女の乳首周りから垂れ流れた。

「……ふふ、貴方の「おっぱい」ごちそうさま……。」

吸血鬼はそう言うと、彼女をぽんと押した。
バランスを崩した、固まった桜は、そのポーズを変える事無く、後ろに倒れこんだ。
パンツが無ければ、開脚して性器を見せびらかしているようにも見えた。

勿論、吸血鬼はそのような格好にした。
桜の上半身には、ガールスカウ○のような服を着せたが、下には何も見せない。女の子の大事な所が丸出しという格好だ。
さて、桜はこのまま銅像にするとして……。

「ひぃふぅみぃ……16人。 うん、全員美少女ね♪」

半裸のまま固まっている、4年2組の女子児童。
オトコの話題に興味津津だったこのクラスは、今日全員、「女」に処女を奪われることになる。

「それでは、頂きます。」

時間を止められ、硬直した女子小学生に、吸血鬼にあらがう手段は、無かった。



つきなと桜を先頭に、18人の女子児童が、ゆはずのマンションの一室で「整列」している。
銅像の型取りをされた後は、吸血鬼好みの服を着せられ、そして様々なシチュエーションで撮影されるのだ。
現在のシチュエーションは、OLの整列。
と言うわけで、女子児童達の格好は、半袖のブラウスに、紺色のベストとタイトスカート、そして赤いリボンと言う、大人っぽい恰好だ。
皆、きをつけのポーズで、マンションの中で整列している。
子供に大人っぽい恰好というのは、大概が「ギャップ萌え」というジャンルになりそうだが、
タイトスカートが女子児童が持つ腰の美しいラインを醸し出し、意外と馬鹿にならない。
ゆはずはまず、普通に写真を撮る。 そして次は、彼女達のスカートをめくり、パンツを丸出しにした状態で撮影する。
次にパンツを脱がし、撮影。その次はスカートを脱がし撮影。繰り返していくうちに、全裸で撮影。
その後、少女一人一人を「吸血」する。

「…… ふふ、楽しかったですわ♪」

しかし、いくら18人の美少女とはいえ、いつも同じ子じゃ飽きてしまう。
それに、そろそろ「2週間」だ。 ゆはずは心の中で、女子児童は15日以上保存しないと決めている。
子供達の未来を奪ったら痛い目に会う事を知っているからだ。

「まぁ、処女を奪っている時点で、自己満足にしかなりませんがね!」


4年2組の女子が全員消えても、小学校には変化がない。
ただ、「大量に女の子が消えた」という情報だけが噂になるだけだ。
ゆはずはそんな小学校の時間を止める。

ここには、獲物が沢山いる。
もし、全員の獲物を吸血したら……次は別の小学校を襲えば良い。

「さて……次は、どの子を吸血しましょうか……。」

人間達は知らない。
数日後、18人の美少女が、処女を奪われ、全裸で、「時間を止められて」 しかし無事に帰ってくる事を。
そして、その少女達に触った瞬間、時間停止が解除されることを。

……そして、今日も、吸血鬼が女子児童を狙っている事を、人間達は知らない。
そしてこれからも、永遠に、知る事は無いだろう……。






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