カチコチお風呂
シチュエーション


成長期の少女というものは、自分の、大きくなっていく体に対して「恥ずかしい」という感情を抱く。
ことさら、性に関して目覚め出した小学生高学年の少女は、なおさらそう思うものだ。
幼少時のように激しい動きを控え、出来る限り自分の肌や下着を他人に見せないようにする。
制服のスカートの中のパンツを隠す為にスパッツをはいたり、更衣室でもタオル等で体を隠したり……。

羽蔵紗世子(はねくら さよこ)。11歳という微妙な年頃の彼女も、そんな自分の体を「恥ずかしい」と思っている。
彼女は、美少女とも呼べる整った顔を持っており、身体も特に太ったり痩せたりしていない。
外見的には何らコンプレックスとなりそうな部分は存在しないのだが、それでも紗世子にとって、成長途中の体は恥ずかしいものなのだ。

しかしそんな彼女でも、お風呂に入る時は全裸にならざるを得ない。
みるみる大きくなっていく身体に、膨らみ始めた胸。
自分の体とは思えなくても、この体は紗世子本人の体である事には変わりない。
そんな姿を晒しながらお風呂に入り、その体を洗う。
成長しているとはいえ、まだまだ未熟さの残るその体を、少女は念入りに洗う。

一人でのお風呂の時間では、基本的に紗世子は無口だ。
そんな彼女が、体中を泡だらけにして、声を出す。

「……あれ?」

石鹸をしみ込ませたタオルを小さな右手で持ち、性器のあたりを洗っている時、紗世子はそう言った。
そして再び言葉を発する。

「手が……動かない?」

今まで軽やかに動いていた右手が突如、凍ってしまったかのように動かなくなる。
いや、動かなくなったのは手だけではない。

「アレ?どうして?」

紗世子は困ったような表情で、その動きを静止してしまう。
本人の意思ではない。
何故だかわからないが、彼女の首から下は、石になったかのように動かなくなっているのだ。
彼女がどれだけ力を入れて体を動かそうとしても、泡だらけの身体は全く動かない。
性器をタオルで抑えている状態のまま、紗世子は硬直しているのだ。

「なんで?体が動か―」

やがて声までも出なくなった。
動いていた筈の首から上も、すぐにピタッと静止してしまったからだ。
全身から泡を垂れ流し硬直してしまった紗世子は今、自分が恥ずかしいと思っている裸体を、延々と晒し続けていた。


一瞬静寂に包まれた浴室だったが、その静けさはすぐに破られる。
その浴室の中に、紗世子と同じか、少し年上くらいの少女。
サマードレス姿の彼女は、年頃の少女の裸体を、まじまじと見つめている。

(……ちゃんと固まったみたいね……。)

少女は、動かなくなった紗世子の頬を突き、嬉しそうな笑みを浮かべて…服が汚れる事も気にせず、泡だらけの彼女に抱きついた。
紗世子の肌は、硬直しているとは思えないほど、柔らかい感触を返してくれる。

(うん♪ ぷにぷにっとして気持ちいい! 私の思った通りだわ!)

少女は嬉しそうな表情のまま、紗世子の手を動かす。
固まっている彼女の手は少女によって楽に動かされ、そして、先程まで隠していた性器を丸出しにする。
普段は恥ずかしいと思って見せない自分の体が今、他人の少女に見つめられている。
その事を知ったら紗世子はどう思うだろうか?
最も、紗世子は今、意識すら固まっている為、その事は予想して楽しむ事しかできないのだが。

(…では、動けない紗世子ちゃんを、お姉さんが洗ってあげましょう!)

少女は心の中で呟いた後、紗世子が持っていたタオルを強奪し、彼女の体を洗いだす。
いや、洗いだすというよりかは、「性的行為をしかける」と言った方が正しいだろうか?
何故なら少女は、紗世子の小さな割れ目の中に、遠慮の欠片も無くタオルを突っ込んだからだ。
タオル越しに指を突っ込み、固まった紗世子の中を、泡まみれにしていく。

(どう……気持ちいいかしら?)

体を洗うと言いながらそこしか洗っていない少女を尻目に、紗世子は口を開けながら鏡を見つめている。
硬直した彼女は、ただ、変態の少女にその身体を犯される以外に、出来る事は無かった…。



数分後、紗世子は風呂場にはいなかった。
彼女は、全裸で硬直したまま、あの少女に連れ去られたからだ。
わざわざ、年頃の娘を全裸のまま動けなくする人間に連れ去られたのだ。彼女が何をされるのかは、想像ができるだろう。






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