カチコチドS
シチュエーション


先日、私のクラスに、転入生が来た。
閑静な住宅街の片隅にある、生徒数だけが自慢という普通の小学校に、お嬢様が転入してきた。
転入生の名前は「ありす」という、 名字は…正直まだ覚えていない。
非常に珍しくて覚えにくいし、彼女が来てからまだ3日しか経っていないので、仕方がない事だと思いたい。

だが、彼女が来てから3日で、私のクラスはすっかり変わってしまった。
ありすは、見た目は可愛い女子小学生。
だが中身は酷く「人生に疲れた」人間を見るのがとても大好きである。
更に、他人の人生を滅茶苦茶にする事が趣味と言っている。
真偽はともかくその事を言う時点で色々と駄目な気がする。
彼女に仕返しをしようと企む者もいるが、ありすは小学生とは思えない程冷静かつ無表情。
更に大人顔負けの知識や知能を持っている上財力もあるので、仕返しをするとかえってひどい事になる場合が多い。
子供っぽい部分は、小学5年生にしては少し小さな体くらいしかないという…そんなお嬢様だ。
そんなお嬢様だからこそ、私のクラスメイトは皆彼女を怖がってしまい、事実上支配下に入ってしまっている。
容姿が美少女な分、尚更性質が悪い。

……話が長くなってしまったが、要するに彼女はドSなのだ。
大人を陥れ、同世代の子供達を配下とする事を至高の喜びとする、10歳の「女王様」。
この小学校で彼女に逆らえる人間がいなくなるのは、すぐの事だろうと、私は思っていた。

しかし、いくら大人を陥れる知識を持っていたとしても、それはあくまで「常識」の範囲内だ。
彼女は色んな事を知っているが、それでも、彼女が知らない事はいくらでもある。
この世界に存在するもの全ては解明されていないし、解明されている部分も、10年の人生では得られる事の出来ない膨大な量だろう。

彼女が来てから3日目の昼休み、着替え中の私のクラスを襲った「それ」もまた、そういったものの一つだった。。

最近の私は少し調子が悪かった。
「あの日」だからだ。
学校を休むほどではないが、体育をするには辛い。
だから私は、更衣室でクラスメイトが着替えをしている間、気持ち悪さと戦いながら一人で更衣室前に立っている。
別に中でクラスメイトと話すという選択も無いわけではないが、今の状態では相手の話を聞く気分になれない。

(けど… 気分が悪いと言われてありすに苛められるのも悪くは無いかな?)

等と、「普段」なら考えたかもしれないが、しかしあの日のせいで、そこまで頭は回らない。
……私はありすと違い、ドMである。
別に家庭に問題があるわけではないが、幼い頃に巻き込まれた交通事故のせいで、痛みを快楽と感じる体になってしまったらしい。
今では体の傷も治って、この通りすくすくと(いや胸はまだ全然ないけど)育っているのだが…精神の方は健全とはいえないらしい。

(私…あの綺麗な美少女さんの犬にならなってもいいかな……、首輪と手錠をつけられて、乱暴な散歩をされて……。)

そんな妄想を遮ったのは、光だった。
色は多分白だろう。 目の前が真っ白になったからそう思う。
私は目を、手でガードする暇も無かった。

「っ!?」

声を出そうとしたが、声は出ない。 喉に何かが詰まったかのように、口から何も出せなくなった。
次に異変を感じたのが、手だ。
目の前は眩しいのに、手は動かす事が出来ない。 このままでは目が潰れてしまいそうだ。

「目が! 目がぁぁぁぁ!!!」とか、どっかの映画の悪役のような事を言いたそうになるが……それも出来ない。

後ろで組まれたまま、私の手は凍ってしまったかのように動かない。
自分の体が自分の体で無くなっていく。
石になっているかのように、固まっていく。
足を動かそうとしても、目線を変えようとしても、鼻や口から息をしようとしても、私の体は動かない。

(…む、なんでだろ……。)

我を失いそうになりながらも… 私は冷静に事を運ぼうとした。
冷静に事を運べばなんでもなると、母親と姉に教わったからだ。
だが、いくら私の頭が冷静でも、体は動く気配を見せない。

光が収まる頃には、私はカチンコチンに硬直をしていた。
意識はある、目は潰れておらず、廊下の窓の汚れまでくっきりと見た事が出来た。
……更衣室から声が聞こえてこない為耳は潰れたかと思ったが、風の音が聞こえたので杞憂だった。
考えを巡らせてみる。 …… ありすちゃんのパンツは何色か。 黒が良いなぁ……。
しかし体だけはどうやっても動かす事が出来ない。
石像になった気分だ…と言いたいが、石像はあの日の辛さを感じる事は無いだろう。 なので私は石像になったわけではないらしい。
しかしあの日の痛さというか気持ち悪さはしっかりと残っている。ついでに体中の感覚もある。

(麻痺…とかじゃないみたいだけど……。)

麻痺とかなら少しくらい体を動かす事が出来るか、動かそうとすると激しい痛みを伴うとかだろう… ってなった事ないから想像するしかないのだが。

とか考えている私はふと、異常な感触を感知した。
私の下に何者かが入り込む。
……あの、尿が出る穴に…… ベタベタした何かが入り込んだのだ。

(っ! …あぅ!!)

声を出したつもりだが、口は動かない。唾すらも出ない。
しかし、私の下の口はぱかっと開き、「何か」をぶち込まれている。
これは……舌だろうか? 私の舌と同じサイズだ。

「あ……ん……ぁぅ……。」

そして私のスカートの中から、女の子の声が聞こえる。
声が女性で良かったと思った。

そんな事を思っている暇は無い。
女の子だからか、その舌は私の敏感な所をすぐ見つけ出し、そこを突く。
柔らかい舌が針のようだ。
針が気持ちのいいところを突くたびに私は跳ね上がり、声を出しそうになるが、しかし硬直している為、声も出ないし跳ね上がらない。
今どんな格好になっているのか、そして私を舐めている女の子はどんな子なのか。
多分、あそこは丸見えだろう。 そう考えると体が熱くなる。
私は今、見知らぬ女の子に時間を止められて、苛められているのだ。
それも性的な悪戯だ。 ……この後の私はどうなるのか?
全裸にひん剥かれて体中をなめられ、穴という穴を責められ、ぼろぼろになるまで犯されるのだろうか?
それともコーティングされ内臓を抜かれ、剥製にされて、死んでもセックスさせられるのだろうか。
死にたくはないが、死ぬ時は気持ちいい物でありたい。

思考は、ときたま与えられる激しい快楽によって吹き飛ぶ。

(ひゅあ! …ん!!くぅ!!)

歯を食いしばって我慢したいのに。
エッチな声を上げてしまいたいのに、体が動かない。
私はダッチワイフだ。 私は固められて、誰かに犯されているのだ。
本当に変態な女の子だ。 そしてそこまで考えた後、私はまた快楽に包まれる。 クリちゃんを突く速度が速くなっている。

そして私は……初めて他人の手で、絶頂を迎えた。
頭がすっきりとし、全身が一瞬硬直し…って、既に硬直しているんだった。
とにかく全身が気持ちよくなって……、だらんと倒れようとする。
相変わらず体は固まっているらしく、「休め」のポーズで更衣室の前に立っているだけだったが。

「さて、ウォーミングアップ終了!お姉さんの魔力も高まって来たわよ!」

魔力? 私の疑問は口から出なかったが、しかしすぐに解決した。
私の目の前に現れた女の子(ありすちゃんと同じくらいの美少女だ。)は私に笑顔を見せた後、両腕から光を発射する。
今まで固定されていた視線が、下の方に移動する。
ここから先は硬直を解いて本番か? と思った私だが、その期待は次の言葉で打ち砕かれた。

「さぁて!!着替え中の女子小学生さんを頂きますか!」

……私は眼鏡をかけて地味なイメージがあるものの、クラスメイトからは「そこそこ可愛い」と言われるくらいの容姿は持っている。
しかし着替えをしていないだけで前菜扱いは少し悲しい。
そんな粗末な扱いをされるのもまた快楽ではあるが。


さて、そんな私だが、正直に言うと、動く事が出来るようになった。
相変わらず生理の気持ち悪さと、あの女の子に舐められた感触は残っているが、他の感覚は何故か消え去っている。
硬直の後遺症か? そう思いながら、私は先程下に落ちた視線を戻そうとする。

戻らない。 腰はまだ固まっているのか? …いや違う、 この高さで既に私は立っている状態だ。
身長が縮まってしまったのか? 私は体を動かしてみて、どうやら小さくなっているようだと分かった。
……そして体は動くのだが、微妙に動きが良い部分と悪い部分がある気がする。 肘が後ろに回ったりするが、足の指は動かないとか。


自分の体が球体間接の人形になっている事に気付くのはこれからずっと先の事だが、私は自分が小さくなったと確信する。
自分の無事が確認出来たら…次はクラスメイトの無事の確認だ。

ありすは恐怖によって他の女子達を支配している状態だが、実を言うとそんなに不自由ではない。
彼女を直接罵倒したりは流石に出来ないが、彼女の前でぺちゃくちゃとお喋りするくらいなら許される。というか私がした。
そんな私を見て、「度胸あるね!」と言った後、女子小学生独特のうるささが戻ってきたのが、昨日の事だ。

(もっとも私が彼女の前でそんな事をしたのは、彼女に目を付けられ苛められると思ったからであり、ぶっちゃけると目論見は大外れなのだが。)

ありすは無表情だが無口ではなく、非常に問題のある発言を繰り返しはするが無愛想でもないらしく、クラスの女子達と会話もこなしている。
最も話しかけられた女子達の態度はかしこまっているが。

だから更衣室は、あの女の子が光を発射するまで、ワイワイガヤガヤ賑わっていた。
実際に更衣室の前で壁にもたれかかっている私にも質問を浴びせてくる子がいたのだ。 私は考え事に夢中で生返事だったが。
だが、光の後の更衣室は、前述の通り静かだった。
人の声も、布の擦れる音も聞こえない。文字通り静寂だけが支配する場所。
恐らく中では着替え中の女子小学生が、下着や乳首を惜しげもなく晒しながら、私のようにカチンコチンに固まっていた所だろう。

それも、少し前の話だ。
女の子が更衣室の中に入る。
液体が交わり、布が破られ、少女の荒い息と色っぽい声が、部屋の中で響き渡る。
何が起こっているかは想像がつく。 あの女の子は、硬直した少女達を舐めている。犯しているのだ。
彼女の舌は、まだ10歳かそこらの少女達の発展途上の体を容赦なく襲うだろう。いや、舌だけではないかもしれない。
普段、少女は自分の裸体を他人に見せるものではない。
更衣室や銭湯等ではやむを得ないが、それでも頻繁に乳首や下着姿を他人には見せないだろう。同性に関してもだ。
だが、体が固められてしまっては、自分の意志ではどうにもならない。
服をひん剥かれ、他人には絶対に見せない性器や、自分が見た事も無いその中身まで、女子小学生達は覗かれてしまう。
穴という穴に異物を突っ込まれ、ひっかきまわされるだろう。

事実、思っていた通りの景色が、更衣室の中に広がっている。
硬直してしまっては衣類は意味がない。何故なら、すぐに脱がされてしまうからだ。
小さくなった私は出来る限り音を立てないようにして、見晴らしの良い場所に移動を開始する。
…が、私は猫でもニンジャでもない。 変な液体を踏んだり、笑顔のまま地面に倒れている少女を見て「ひゃ!」と言う声を上げてしまったり、

(普通人間が目を開けて倒れていたら驚くだろう。美少女の笑顔なのが逆に不気味だ。)

移動だけで四苦八苦だ。
が、どうやら女の子はセックスに夢中で、私の事には気付かなかったらしい。
気付いていて放置したのかもしれないが、少なくとも私は無事に、更衣室の中を存分に見る事が出来るポジションにつく事が出来た。
……丁度真ん中にある、私のロッカーの中という、絶好のポジションに。

更衣室の床には、全裸のまま硬直した少女達が、倒れている。
彼女達は何かを下ろしていたり、何かを持ち上げていたりしているポーズのまま固まっているが、彼女達が持っていたであろう衣類は、既にない。
それどころか、彼女達にはリボンと靴下以外のいかなる衣類も身につけていなかった。
そして、性器からは、何やら怪しい液体が垂れ流れている。お尻から出している子もいる。
とはいえ、相手は女の子だから、妊娠するような液体ではないだろうと思う。思いたい。
もうひとつ、性器からは、生々しい赤の液体が流れている。
硬直していても処女膜は柔らかかったのだろう。 …見た限り、私のクラスから処女は殆どいなくなったらしい。

残った処女は私と……ありすのみ。

ありすはスカートを下ろしていた。
スカートを下ろすために上半身を倒して、お尻を突き出したポーズで、何かに気付いたのかきょとんとした表情のまま、固まっている。
目の前に、自分を動けなくした張本人である女の子がいるのに、ありすは動こうともしない。
瞬き一つしない女子小学生に、女の子が襲いかかる。
まず、下ろしかけのスカートが乱暴に引き裂かれた。 パンツが丸見えになる。 お嬢様なのに普通の白ブリーフだ。
次にそのブリーフは丁寧に脱がされ…臭いを嗅がれる。 どんな臭いなのだろうか気になったが、嗅ごうとは思わなかった。
一瞬にして性器が丸出しになるありす。

綺麗な性器だ。 恐らく彼女は知識はあれど、自分のあそこを自慰した事は無いのだろう。
そんな聖域に遠慮なく女の子は踏み込む。 綺麗な性器は指を突っ込まれ、中を弄られる。
ありすは動かない。 意識はあるだろうか?あるとしたらどう思っているだろうか?
くっちゃくちゃと言う音を立てて、指は性器の中で激しく動き回る。
どんな事をされてもありすは動かない。 彼女は女の子の、可愛いお人形さんだ。
ドSも動かなくなれば、ただの女子小学生…いや、「ダッチワイフ」だ。
指はすぐに性器から抜け出す。
次に入るのは舌だ。 ……この野郎、私の時は最初から舌だったのに。
その舌は遠慮しない。
固まったありすの小さな腰の中に入り込み……そして、更衣室がまた赤く染まる。
どれだけ長い舌なのかは良くわからないが……しかし、ありすの処女は、あの変態娘に奪われてしまったのだ。

「ふぱー! オイシカッタ! …やっぱり女子小学生は良いわ! 締りが凄く!」

血に塗れた女の子は、嬉しそうな顔で独り言を言う。
ありすは股から血を流しているというのに、きょとんとした表情のまま、まだ動かない。
恐らく女の子が術を解かない限り、何をされても動かないだろう。
しかし、彼女はそこで終わらない。 私のクラス全員を犯した後は、他のクラスに走っていくだろう。
この小学校から私以外の処女がいなくなるのは、それからすぐの事だった。

結論から言うと、この事件で不幸になった女子児童はいない。
何故なら彼女達は全員、意識が無かったからだ。 どうやら固まっても意識があったのは私だけらしい。
処女は奪われたものの、これから数十年はその事に気付かない。…気付かないでほしい。


ありすは、相変わらずドSだ。
今日も羽目をはずして、近所の43歳のおっさんを一人鬱状態にしてきたところらしい。
相変わらず無表情だが、発言は過激で饒舌だ。
しかし私は、固まった彼女が、変態に襲われる様を知っている。
物言わぬ人形となって性器を丸出しにされ、処女を破られた彼女の姿を。
いつか言ってやりたいが、私は当分、それをおかずにする事にした。

……そして私は、相変わらず「人形」をしている。
球体間接である人形の私は学校に通う事は出来ないが、両親にはとりあえず「私」だと認識してもらえた。
家族の間で「オレオレ詐欺対策」として秘密の言葉を交換していて良かった所だ。
人形の体は小さくて動きにくいが、そんな不自由な感じが、私には気持ちが良い。

(けど、あの女の子は一体何だったんだろう? そして、あの光はどうやったんだろうか?)

人を動けなくする光。
アレはひと時の幻だったのだろうか?しかし幻だったら、私はなんで人形になっているのだろうか?
色々と謎は尽きないが……、

(まぁいいか…… 生理も終わったし……。 今日は何も考えないでおこう)

私は脳内に、硬直したありすの姿を浮かべる。
スクール水着姿で動かなくなったありすを、私は襲う。
いつか、現実にそんな事が出来ればいいなぁ… そして、動き出したら、仕返しに滅茶苦茶苛められるといいなぁ……。
私はそんな事を思いながら、妄想の中のありすの中に、自分の指を入れるのだった……。






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